異世界探訪記

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五十日目。ストレイフーズにて。

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五十日目。
 今日は朝から商隊に同行して資材商に赴いた。昨日の内に交渉は全て終わり、ギルビットさんが署名してそれを領主邸へ送付。それが終わったら今資材商にある物を持ってきた荷車に詰め込むのだが、調印の際領主自らがこちらへ顔を出した。
 調印の四半刻前に登場しててんやわんやの大騒ぎになったが、調印の時刻には収まって滞りなく調印が終わった。
 領主が代わってから、ちょくちょくこういった事態が頻発するようになったらしい。領主の期待度の現れだと資材商の人が言っていた。

 領主の来訪はそれだけに終わらず、荷車三台の貸し付けと人員の提供にまで及んでいた。
 それのおかげで資材輸送が十回位から三、四回位まで短縮できると商隊の人達は大喜びだ。
 積み込みは兵士の皆さんと協力して行い、積み込む量が三倍になったにも関わらず予定時間の前に終えた。それにも関わらずお礼に行ったら逆に「あなたのお陰で早く済みましたよ」と笑っていたので妙に嬉しかった。
 その後は兵士の皆さんと一緒に昼食から夕食までご一緒し、交流を深めて今日は解散。
 明日は商隊、狩り組も含め仕事はお休みして全員で観光の予定だと言っていた。そう言えばここに来てからそう言ったのをやっていなかったな。
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