異世界探訪記

Luckstyle

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七十六日目。最果ての森の中、野営地にて

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七十六日目。
 今日からの遠征先はノーム族の集落。俺が出掛けると聞くとラスティーもついて来ると言って聞かなかったのでラスティー、ファルムス、マナフィの三人もつ組み込んだ。
 兵士達からはダッシラーさん、ミネルヴァさん、後もう一人。後から領主のアズラータさんだと解った。
 一度、会ってお礼をしたかったらしい。
 俺としては甲斐甲斐しくラスティーをエスコートしてて微笑ましく感じてしまった。
 後は何時もの商隊。エルットさん、ラダットさん、マディットさん。狩り組からはハヌラット君とメヌエットさん。
 ギルビットさんも勿論来ている。お陰で兵士達の持ってきた荷車を一台借り受けたほどだ。

 そう言えば、夕餉の時に今一度俺の置かれている状況を話した。ついでに、ラスティーとの関係も。
 それを聞いた途端、ラスティー以外俺に向かって跪くもんだから慌ててしまった。
 これは貴族の間で語り継がれる異世界からの探訪者の話しがあるらしい。
 曰わく、魔王を倒した異世界からの勇者の話とか、邪神と心を通わせ世界を救った聖女の話とか。
 バックボーンを持たないぽっと出の英雄譚は大体異世界から来た人物らしい。
 その割には、異世界転生に懐疑的で寝るまでラスティーにアズラータさんがなにがしか聞いていた。
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