異世界探訪記

Luckstyle

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八十八日目。最果ての森入り口前にて

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八十八日目。
 今日はギルビットさんと俺が抜けて荷車を浮かし、走った。ナビゲートは俺がこまめに『千里眼』を使って行い、四半刻に一回休憩した。そうしたら昼過ぎに最果ての森の入り口に到着してしまったから笑ってしまった。
 ファルムスさんとマナフィさんは最初に俺達が行った魔力を放出する練習を行い、半刻で這々の体になっていたから二人を訓練用の重石として荷車に載せた。
 アズラータさんとラスティーが一刻続いたのは、彼等が人族にしては類い希な魔力を秘めているからだと後からダッシラーさんが教えてくれた。
 多分だが、明日には一刻近く魔力放出が続くのでは?と俺は睨んでいる。
 午後は全員で、野営地の周囲で荷車を引きつつ走り回った。ダッシラーさんとミネルヴァさんが昨日、今日の練習……訓練?をどれくらいの人数でやればいいか知りたがった為だ。
 エルフ族の中でも規格外と言われたギルビットさんと存在がどんな生物より規格外との評価が下された俺は見学と言う扱いである。

 誠に遺憾である。

 まぁ、全員がへたり込んだ後で俺とギルビットさんとで走り回ったが。

 ギルビットさんは荷車を浮かす他に自身に強化魔法を施し、速度で俺を圧倒して見せたのは物凄い発想だったと思う。その代わり、一刻程で魔力枯渇でへたり込んでいたが。
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