異世界探訪記

Luckstyle

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百十五日目。ストレイフーズにて

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百十五日目。
 昨日は物のついでと新しい服も買ったのだが、丈夫さを主眼に置いたため着心地はまずまず。新品のカンバス素材でいつも以上に体を動かすとき力が必要だし、肌触りも悪い。ギルビットさんは服に自分の癖が効いてきて着ていれば味のある衣服に変わるとの事。そこまで着ていられるかはわからないが。
 
 朝に西門から町を出て川まで南下。ランゴバルドを狩って戻る。
 今日は三手に別れて獲物を探し、昼頃川の畔にある大岩で合流して新調した料理器具で腕を振るった。とても手になじむ道具達で感動したのを強く覚えている。俺とマリーベルとシュミットの肉は彼等が嬉しそうに狩ってきた一抱えもある蛙。俺は足二本、二匹にはそれ以外を渡したが、焼いて欲しそうだったので焼いてやったら嬉しそうにパクついていた。
 蛙は、うん、笹身のような食感と独特な風味。不味くはない。不味くはないのだが……うん、不味くはない。
 あれだ。醤油やその外の調味料で照り焼きにしたら旨いと思う。照り焼きと言っても表面に刷毛で塗りたくって直火で炙る感じ。
 醤油が恋しい。

 午後にそれぞれ一頭づつランゴバルドを狩りストレイフーズに帰還。それぞれ鞄から二頭目のランゴバルドが顔を出していたので驚かれた。やっぱり、鞄内の空間が広がっていると思う。元々此処まで広がっていたが、必要に応じて伸縮してるのかもしれないが、どちらが正解かはわからない。
 ギルドでランゴバルドの依頼を合計六件達成し、これでランゴバルドの塩漬け依頼は無くなった。
 俺がランゴバルドを取り出したら驚かれたが、ギルビットさんがとっさに俺を荷物持ちとしてくれたのでそこまで目立たないで済み、ギルドポイントはギルビットさんとメヌエットさんで山分けされた。
 今日の稼ぎは合計銀貨六枚。六十万Pペカだ。
 調理器具で使ったお金は回収できたし、服飾店で提示された金額の銀貨二枚も稼げた。
 順調すぎて怖いくらいだが、天狗にならずどっしりと構えていたいと思う。
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