異世界探訪記

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百三十日目。ハルカルテにて

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百三十日目。
 シュラウトさんはギルビットさんの名前を知ると、ここに居る間だけでも魔法を教えて欲しいと懇願していた。
 その界隈ではギルビットさんは有名人だったらしい。

 その横で俺とメヌエットさんは『暁修』の四人と模擬戦を行うことに。ランクは俺の方が下なのだが、前衛二人に胸をお借りしたいと言われて二人の相手をする事になった。
 メヌエットさんはメヌエットさんで弓使い二人に訓練を手伝って欲しいと頼み込んでいた。

 俺がバッグから棍を取り出すと二人は呆気に取られていたが、俺が構えると気を取り直したように口角をあげ、挑戦的な表情になった後「後ほど御教授願いたい」と言葉を残して打ち掛かってきた。

 いやぁ楽しかった。二人の連携は抜群で俺に休みを入れさせず、尚且つ自分達は出来る限り体力を温存する。俺が圧すと二人係で攻め始め、俺が引くと片方が休み始める。戦闘の感に関しては言うことはない程に素晴らしかった。
 アドバイスとしてはそれぞれの実力を伸ばすことと相手の武器を知っておく事をお勧めしておいた。他には、シュラウトさんに魔法について学ぶのも実力を押し上げる手助けになるかも知れない。彼等は無意識だろうが、ここぞという時に限って有って無いようなレベルの身体強化魔法を自らに施していたからだ。

 周りを見渡したらシュラウトさんはギルビットさん相手に杖術の訓練を受けていて、メヌエットさんは連射される矢の中を弓使い二人に突進を試みる訓練をしていた。
 ギルビットさんはともかく、メヌエットさんは何の訓練だろうか・・・・・・。 
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