異世界探訪記

百三十三日目。ハルカルテにて

百三十三日目。
　『暁修』を伴ってきた行商さんが挨拶に来て『暁修』を連れて旅立って行った。本来は昨日出て行く予定だったが、先日襲われたお陰で一日延長したのだとか。
　向かうのはアンダッシュ方面で、野菜を買い付けた後ストレイフーズに行くらしい。
　ストレイフーズに向かうならとラスティーが営む喫茶店を紹介し、彼女に俺の紹介だと言う事を解ってもらうために手紙を託した。
　ラスティーの営む喫茶店は彼も知っていて、大層喜んでくれた。
　『暁修』には渡す物がなくて申し訳なかったが、これ以上貰ったら罰が当たりそうと言って笑ってくれた。
　今後の予定を聞かれたので、ギルビットさんが答えていた。何でも、ここからミルボルスへ行った後西門から出て酪農が盛んなフォルスと言う村に行き、次にネンデバーと言う村に向かうのだそう。
　ネンデバーは山の中腹にある村で、エルフ族の集落みたいに細々と暮らしているそう。バラキーラさんに「何とかならないかなぁ」と愚痴をこぼされたらしい。
　俺とメヌエットさんが『暁修』の皆と一緒に感心していると、それを察知したエルマディンさんが「どこにどう行くかはパーティーの中でしっかり決める物なんじゃ無いのか？」とギルビットさんに説教していた。

　俺達は旅をすることが目的だからなぁ･･････。