異世界探訪記

百三十四日目。ハルカルテから東へ出て

百三十四日目。
　結局、ハルカルテに居たのはアンダッシュと同じ期間だったなぁと思いつつ、今日の朝にハルカルテを出た。明後日にはミルボルスへ着くらしいので朝から昼までは武技の修練をしつつ、午後は上空に魔法を発動させながら魔法談義をしつつ進む。

　四つの磁力を操る魔法陣を並べて砲身のように伸ばし、魔法で作った鉄球を放り込んだらやはりすっ飛んでいった。
　あっちで言うガウス加速器･･････いや、コイルガンか？の実証をしたのだが、調子に乗って結構な魔力を注ぎ込んだのが悪かったな。轟音と共に消失した鉄球はオレンジ色の閃光の軌跡を残した。
　念のために周囲に張っておいた透明な防壁が割れて余波が草木を撫でたが、ファインプレーだったのは正面、つまりは水平に魔法陣を展開しなかったことだろう。