『冒険者ギルドへようこそ(最強剣士と娘巫女) ~全ての謎を解き明かし、全てを救う物語~』

此木、大(しばいぬ)

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第2章 環刻館の後継者(かんごくかんのこうけいしゃ)

第97話 脱出

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「ここは?」
尋ねる俺をダラが制止した。
「悪いがその前に、例のナイフでその鏡を切り刻んでくれないか?」
ダラは今通ってきた鏡を指差して言った。
「そんな事したら通れなくなるよ?」
「それで良いのさ、俺達はそこから戻る必要は無いんだ」
ダラは事情を言っている様子だ。
確かにここは閉ざされた空間では無さそうだ。

「少し指でも入れただけで痛ければ、敵も通ろうとは思わないだろう」
「なるほど」
ダラの作戦を聞いて納得した。
シースからナイフを引き抜くと鏡面に突き立てる。
常温に置いたバターを撫でる様な感触で鏡面に傷が付けられていく。
鏡の上半分に大きな星の模様を描き満足していると
「颯竢、下が空いてるぞ、そこも埋めといてくれ」
ダラが適当に指示してくる。
「それじゃ」
「お? セーマンドーマンか」
ダラがその模様を見て呟いた。
「せーまんどーまん、ですか?」
ミカは初めて聞いたという顔だ。
「俺達のいた世界の有名な魔法使いが使っていた呪法でな、安全祈願みたいなもんだ、機会があったら詳しく説明してやるよ」
ダラがミカに説明した。

「で、ここはどこで、どこに逃げる?」
ひと息ついた所で俺はダラに尋ねた。
「ここは雨水用の下水道だ、まぁ逃げるならあそこしか無いだろ」
あそこ、ね。
ダラの横に不機嫌の絶頂にいるフミナの顔を確認して、こっそりため息をついた。
ダラも悪い奴じゃ無いんだけど、鈍感すぎやしないか?
さっきから何も喋ってないの気付いてあげろよな…
俺にはその場の雰囲気が一番痛かった。


「冒険者ギルドへようこそ! ダラさん。 今日はどうなさいますか?」
受付嬢のアンナはいつもの様に挨拶をした。
「アンナ、例の件でかなり厄介な事に巻き込まれた、一室借りれるか?」
アンナはダラの言葉を聞くと、真剣な表情で手元のファイルを調べた。
「一番奥の部屋をお使い下さい」
そう言うとカウンターの扉を開け、俺達を一番奥の部屋に招き入れた。
「こんな部屋があるんだ…」
部屋をぐるりと見回した。
そこはあまり広くなく、シンプルな机とシングルベッドが一台置かれた部屋だった。
「ここ、私の私室なのであまりあちこち触ったら嫌ですよ?」
そう言うとアンナは扉を閉めて仕事に戻って行った。

「そろそろ状況を説明して貰えるかな?」
無駄に緊張しているダラに声を掛けた。
「あぁ、ベルファム卿と夫人、二人の子供たちも無事だ」
ダラは壁際に立ち、壁に背をもたれて言った。
「良かった…」
ミカは安堵した様子で言った。
「颯竢が引きずり込まれた鏡の部屋、そこは元々ベルファム邸の避難所だったようだ。 場所はベルファム邸、地下一階だ」
「でも誰もいなかったよ?」
あの時の事を思い出しながらダラの言葉に答える。
「部屋の真ん中に鏡の柱があったろ?」
「あったね」
「その柱の中に抜け道があるんだよ、その抜け道はベルファム邸、地下二階に通じている」
ダラは実際に見て来たように言った。

「それじゃベルファム一家はそこに?」
「いや、さらにそこから壁の一部をはがすと隠し通路が現れて、その先に隠し部屋がある。 今はそこに4人が隠れている」
随分と念入りに隠れているんだな…
「コモノちゃんは隣の部屋で拐われた筈だけど?」
色々聞きたい事があったが、一番聞きたかった事をダラに尋ねる。
コモノがベルファム卿と合流出来ているのはおかしい。

「あの部屋から行けるのは知っての通り下水道だが、ルーヴァルはあの鏡の存在を知らなかったそうだ、以上の事を踏まえて聞いてくれ」
俺達は無言で頷いた。
「昨日、ルーヴァルは俺達よりかなり遅れてベルファム邸に戻って来たらしい、理由はベルファム卿に別件で頼まれた案件を処理していたからだそうだ」
俺達が呼んでも返事が無かったのは、まだ帰ってなかったから、だったようだ。
「戻ってきたルーヴァルは『何者か』が扉を破壊して邸宅に侵入した事に気付いた」
いや、お前だろ。
ツッコミたかったが、話しの腰を折るのは今ではないと思い、ぐっと飲みこんだ。
「ルーヴァルが慌てて3階に行くと、コモノが一人で震えているのを発見した」
「隣の部屋では俺達が颯竢の帰りを待っていたが、ルーヴァルはそれが俺達だと気付かなかったようだ。 コモノを4階の自分の部屋に隠し、下の階から人の気配が消えるのを待っていたらしい」
ふむ、つまり俺達の事か、すれ違っていたとは…
「そうして俺達が帰った後、コモノを連れて鏡を使い地下一階に行った。 コモノはそこに両親と弟がいると言っていたが、結局誰もいなかった」
なるほど…
「しかし、ルーヴァルは身内しか知らない筈の地下二階で、ベルファム一家が見知らぬ男達に捕まっているのを発見した」
ミカもコクコクと頷いて話しを聞いている。
「ルーヴァルはその男達を何とか撃退し、ベルファム一家を安全な隠し部屋に誘導した。 その後、邸宅内を見回っている時に、俺が侵入して来て合流した、って訳だ」

「ルーヴァルに何があったの?」
ぼろ切れのようになったルーヴァルを思い出しダラに尋ねる。
「下水道から送り込まれてきたスケルトンの群れにやられたんだ、最初は優勢で下水道の中まで押し返したが、ルーヴァルが負傷して一気に押し返された、後は知っての通りだ」
ダラが悔しそうに言った。

「ダラはベルファム卿に会ってるの?」
俺が一番気になっているのはそこだった。
「いや、会ってはいない、その隠し部屋がどこにあるのかもよく知らん」
ダラが答えた。
「今のは無しだと説明がつかない事が一つあるんだ」
俺がみんなの顔を見て続きを言おうとした瞬間。
「大変です!」
アンナが部屋に飛び込んできた。
「今、スサミの貴族達が「ダラの一味」に懸賞金を掛けたという情報が…」
アンナは部屋の扉を締めると鍵をかけた。
「馬鹿な! ギルドは冒険者に対して公正に対応する決まりだろう?」
ダラはアンナに詰め寄った。
「もちろん、ギルドとしては今回の事でダラさんに懸賞金を掛けたり、貴族たちに引き渡したりする意思はありません」
アンナはしっかりとした口調で答えた。
「それじゃ、何が問題なんだ?」
ダラが良く分からない、という顔でアンナに聞き返した。
「その依頼が… 冒険者ギルドを介していない事が問題なのです…」

「それは、そんなに問題なんですか?」
愕然とする俺達にミカが尋ねて来た。
「軽く絶望する程度にはね…」
ミカの問いに俺は良く分からない返事を返した。
俺達冒険者は一見アウトローに見える。
人を殺しても法で裁かれないのが良い例だ。
しかし、それでも一定の秩序を保っていられるのはギルドによって管理されているからだ。
冒険者として、社会の一員として守るべき最低限のルールは存在する。
しかし、ギルドを通さず、誰かの意思で冒険者同士が殺し合いを始めたら、闘技場でけしかけられて戦う猛獣と変わらなくなるだろう。
そして何より問題なのは、この都には俺達より上位の冒険者がゴロゴロいる事だった。
さらに、ミカやフミナを人質に取られれば、そこで試合終了だ。

「颯竢! お前はミカを連れてどこまでも逃げろ! 俺はフミナを連れて逃げる!」
ダラは突然そう叫んだ。
「どこまでも、ってどこまでさ?」
ここは冒険者ギルドの一番奥にある、鍵がかけられた部屋だった。
「どこまでもだ! ミカ一人守れないで何が冒険者だ? 男としての意地はないのか!?」
ダラは随分興奮していた。
「お前は本当に朴念仁だからな、ミカの気持ちを考えた事あるか?」
いや、ダラに言われたくない。
って、え?
ダラは一体何を言っているんだ?
「だ、ダラ様、何を言っているのですか?」
ミカが狼狽えてダラに詰め寄る。
「はぁ、冒険者の男ってみんなこうなのかしら…」
フミナが呆れた様な顔で俺を見た。
あ、あれ?
ダラの鈍感を責めようと思っていたのに、いつの間にか良く分からない展開に…
「それも含めて今はそれどころじゃないな…」
ダラが呟いた。


「少し待って下さい」
アンナはベッドの奥の壁に下げていた、タペストリーをめくり上げ、壁のタイルをいくつか押し込んだ。
『カチッ』と床から音がした。
「隠し通路です、本当は絶対に秘密なんですけど、誰にも言わないで下さいね」
アンナは俺達を中へ誘導した。
「色々とありがとうございました」
ミカがアンナに頭を下げる。
「良いのよ、ちょっとだけ越権行為もあったけど、これも仕事のうちだから」
アンナはミカに微笑んで見せた。
「それと、まだ確定情報ではないけど、今回の件、東の民の教団が絡んでいる可能性もあるそうです。 その子達の事、しっかりと守ってあげて下さいね」
アンナはダラにそう告げた。
「分かった、恩に着る」
ダラはアンナに礼を言うと、隠し通路に飛び込んだ。
俺達4人が隠し通路に入ると、アンナは入り口を閉めた。
『パチン』と音がしたと言う事はもう戻れない、という事だろう。


「進もう…」
ダラの声で俺達は歩き始めた。
天井は低いが歩けないほどでは無かった。
ダラを先頭にフミナ、ミカ、そして俺が続く。
灯りを付けていないが、壁に生えている苔のお蔭で暗闇では無かった。
長い一本道だ。
途中で何度か左右に曲がったが、恐らくセキュリティの為だろう。
暫く歩くと正面に光が見えてきた。
近付いてみると、曲がり角になっていて、光はその先の通路から射し込んでいるようだった。
ダラは慎重に通路を覗き込んだ。
再び通路に身を隠したダラは下がる様に身振りで指示した。
ダラに続いて俺達は来た道を20メートルほど引き返した。

「内側からしか開けられない鉄格子の扉がある、その外は調整池になっている様だ」
ダラは小声で説明した。
取り敢えず今は外に人の気配は無い。
しかし時間が経てば経つほど敵が増えるだろう。
そう考えれば今のうちに逃げるのが得策だろう。
「夜の方が良い様な気もするけど、実はこっちに不利になるだけなんだよね」
俺はまだ気配を察して逃げる事も出来るが、ダラ達にはそれが出来ない。
「夜目が利く相手にあったら一巻の終わりだからな」
ダラも頷く。
「それで、二手に分かれる、と?」
一応ダラに確認をした。
「全滅を防ぐ為だ」
ダラが頷く。
「捕まったら救出も出来るし、ね」
ダラは俺の提案に首を横に振る。
「捕まったら見捨てて逃げろ」
「いくら何でもそれは無いでしょ」
「人質として取られたら、相手は万全の態勢で待ち構えるだろう、それを踏み越えて救出が出来るくらいなら、今全員で正々堂々と出て行って全てを薙ぎ倒して行けば良い」
それは確かにダラの言う通りだった。
「ヘマして敵に捕まった時は、お互い恨みっこ無しだ」

「待って」
ミカは思ったより大きな声が出て驚いたように口を手でふさいだ。
「ミカちゃん、息を全部吐き出してから話してごらん」
ミカは俺のアドバイスを聞き、深呼吸して息を全部吐き出した。
「待って下さい、4人いれば見つかっても戦えるのでは?」
ミカは小声で話せた事に「おぉー」と言って驚いていた。
「私もせっかくお姉ちゃんと一緒になったのに、また別れるのはちょっと…」
フミナも上手に小声で話せていた。

「相手は同業者で力量は大きく変わらない、なんなら俺達より上位の冒険者もいる。 そして数の差は絶対だ。 だが、お互い簡単に捕まる気は無いさ、そうだろ? 颯竢」
ダラは不敵に笑って見せた。
「まぁ、ね」
また上手い事ダラに丸めこまれたな…
仕方ない、俺も覚悟を決めた。
「それじゃ、俺達は先に出る。 お互い無事だったら河原のキャンプ場で落ち合おう」
ダラが右手の拳を突き出して来た。
「幸運を」
俺の拳に拳をぶつけて、ダラはフミナと共に出て行った。

時間は午前11時頃。
都がもっともにぎわっている時間だった。

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