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29.お姉様、素敵です……!
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皆が結婚式の準備で忙しいはずなのに、私達が到着するのをそろって出迎えてくれた。それどころか、その日の夜はご馳走を振る舞い、年代物のワインを開けた。
殿下の手前、お父様方はそれが「贅沢だ」なんて口にしなかったけれど、ロッターレの内情を知っている自分としては震え上がる心地がした。2日後に結婚式を控えているというのに、我が家の家計は大丈夫なのだろうか。
「何難しい顔をしてるんだ、ゼラ。こんなに美味そうなのが並んでるのに食わなきゃ損だぞ~!」
ダリアお姉様は先程までドレスの試着をしていており、そのままの格好で食べようとしてメイドのルティに止められていた。
初めて見る着飾ったお姉様の姿は、それはそれは綺麗だった。普段の格好に戻り、ステーキをほおばる今のお姉様には見る影もないけれど。
「あー、さっき帰っちまったんだよな。研究が忙しいとかで。」
「研究?」
ゼラが首を傾げると、エルドお兄様が教えてくれた。
「ダリアの婚約者様は聡明な魔物学者だよ」
「魔物学者って、国や民間の依頼を受けて魔物の生態調査を行ったり、王立学院で講義をしたりするという、あの?」
「うん。式のときに会わせてやるから、その時はきちんと挨拶しろよ」
「はい、もちろんです!」
こうして、賑やかな夕食の時間は過ぎていった。
「ゼラ、ちょっといいか」
殿下はそう言うと、ゼラの手を引いてバルコニーへと連れ出した。
「寒くないか」
「はい、平気ですよ」
ゼラが答えると、殿下は安堵したように微笑んだ。そして、真剣な眼差しでゼラを見つめる。
「改まって礼を述べたことはなかったな。俺の近衛騎士になってくれてありがとう」
殿下の鋭い眼差しが、今は少し柔らかい。お酒が入ったからなのか、頬も少し紅潮していて。見つめられると恥ずかしい気分になってくる。
「……いえ、こちらこそ」
「今日だってお前がいなければ、俺は凍えて死んでいたかもしれない。だから……感謝している」
殿下の言葉を聞きながら、ゼラはふと思い出していた。
『お前は俺にとって、ただの近衛ではない。特別なんだ』
それは昨夜、殿下が掛けてくださった言葉。
その真意は測りかねるが、あの時も今も殿下はゼラに感謝してくださっているということは分かった。
「殿下……」
ゼラは少しだけ身を屈め、殿下の頬に手を添える。
「私は、殿下の近衛騎士になれて本当に幸せ者です」
殿下は一瞬目を大きく見開いたが、すぐに目を細めて笑みを浮かべた。
「そう思ってくれるなら、嬉しい。これからもこの国の民を、よろしく頼む」
殿下はそう言い終えると、そっとゼラの手に自身の手を重ねた。
殿下の吐息が、指先にかかってくすぐったい。
顔が熱い。きっと赤く染まっているに違いない。
心臓が、ドキドキと高鳴っていた。
ゼラはしばらく、殿下の瞳に吸い込まれるような心地でいたのだった。
「ゼラ~? あれ、どこに行ったのかしら?」
室内からお母様の呼ぶ声が聞こえる。
双方ハッと我に返って、手を離した。
うろうろと定まらない目線に、小さなため息をつく。
「少し、酔いすぎましたかね。私も……、殿下も。」
「ああ、そうだな」
2人は苦笑いし合うと、それぞれの部屋に戻るべく別れたのだった。
結婚式当日になった。
天候は晴れ。風もなく穏やかで、絶好の結婚式日和である。
鏡の前でくるりとまわってみると、スカートが優美に揺れた。
「お気に召しましたか?」
「はい。ルティ、素晴らしいです!」
「当然です。何年お嬢様つきのメイドをやらせて頂いているとお思いで?
平常通りお嬢様の好みを取り入れながら、似合うドレスを選んで差し上げました。」
「さすがですね」
「恐縮でございます」
ルティは穏やかな笑みを浮かべながら淡々と答える。
「ゼラ、準備はできたか?」
ノックの音が響き、殿下の声が聞こえてきた。
「はい! 今行きますね」
ゼラは扉を開けると、にっこり笑って言った。
「殿下、どうですか?」
「……とてもよく似合っている。綺麗だ。」
殿下は一瞬固まった後、優しい笑顔で答えてくれた。
「ありがとうございます!」
「それでは、俺の手を取ってくれ」
殿下が手を差し伸べてきた。ゼラが逡巡していると、殿下は少し寂しそうな顔で仰る。
「ここは王都と違ってのどかだな。後ろ暗い争いの気配を感じない。……だからお前も、今日は楽にしていい」
「……っ! お気遣いありがたく存じます」
殿下の手に自分の手をそっと重ねる。そのご尊顔を見つめながら考える。
このお方はこれまで、何を抱えて生きていらしたのだろう、と。それは男爵家出身の自分には想像もつかないような、重くて苦しい何かだ。それでも、私はあなたの近衛騎士として、側に居続ける。その覚悟を、決めなくては。
式場には大勢の参列者が集った。
その顔ぶれは周辺領地の貴族や、ロッターレに住む昔からの知り合いなど様々だ。
意外なことに、面識のない者達がいた。その異国情緒漂う服装は、自然と周囲の目線を集めている。特筆すべき点は、ただ異国人だというだけではない。服は所々擦り切れて、髪は乱れている。明らかに参道できる身分ではなさそうだった。
ならば可能性は一つ、ダリアお姉様が独断で呼び寄せたのだろう。
「あれは東のスサァレ国の者に、南のシャムヌヒ国の者だな。しかし何故ここに?」
殿下も若干面食らったご様子。
「殿下。私の姉は元冒険者で、旅をしていました。きっとその時に知り合ったのでしょう。冒険者の世界は実力主義。特に身分差別を嫌いますから。」
殿下は首肯した。
「なるほど、そういうことか。俺はほとんどの時間を王宮で過ごしてきた。俺の知らない世界も、多くあるのだろうな」
将来この国の統治者となる身でありながら、不甲斐ない。そう殿下は呟いた。
席についてしばらくすれば、殿下の元へ多くの者が挨拶に足を運ぶ。
ゼラの所にも、一人の青年が爽やかな笑みとともにやって来た。
彼はゼラの幼馴染、ルベック・アルナレスである。肩のあたりまで伸びた茶髪に、金の細められた瞳。優しげな雰囲気がご令嬢達の人気を集めている。
「ゼラ、久しぶりだね!」
「ルベック、元気でしたか?」
「うん、もちろん。ゼラも相変わらずのようで安心したよ。」
「ありがとう」
ルベックは、殿下の姿を見留めて驚いたようだったが、すぐに取り繕って恭しく礼をする。
「殿下におかれましては、ますますのご健勝のこととお喜び申し上げます。舞踏会では少し姿をお見かけしただけで、改まったご挨拶はこれが初めてですね。」
「ああ、貴殿は……、アルナレス子爵子息。」
殿下は一瞬目線を反らし、その名前を記憶から洗い出したらしい。
下級貴族の顔を覚えているというのなら、殿下は貴族全員の名前を把握していると考えたほうが良い。
「覚えていただけており光栄です」
「こちらこそ、これからもよろしく頼む。ところでゼラ男爵令嬢と睦まじげなご様子だが……」
「はい。ゼラとは幼少のみぎりより親しくさせて頂いております。幼なながらに結婚しようと二人の将来を語り合ったこともありまして。」
「ちょ、なんで今その話を」
背の高い二人の顔を交互に見ていたら、首が痛くなってきた。あわあわしているゼラを他所に、話は進んでいく。
「ほう…、それは微笑ましい話だな。今度詳しくお聞かせ願おう。ところで、今彼女は俺の近衛兵として仕えていることは知っているな?」
「ええ、存じ上げています。ですが……」
ルベックが次の言葉を発しようとした時、前方で声が聞こえた。
「そろそろお時間になります。皆様お揃いでしょうか? 新郎新婦様の準備も整いました。それではこれより、結婚の儀式を執り行います。」
神父の言葉に、会場内がざわめき出す。
「残念ですが、お時間のようですね。これにて失礼します。じゃあね、ゼラ」
ルベックが一礼して去っていった。
ついに儀式が始まるのだ。
祭壇の前に立つ2人の姿が見えた。
ダリアお姉様がその力強い眼差しで辺りを見回す。その凛とした美しさに誰もが息を呑んだ。
ダリアお姉様は神妙な面持ちでその唇を震わせる。
ところが吸った息は声にならずに、空気の漏れる乾いた音だけが響いた。
隣で静かにしていた新郎が、ダリアお姉様の手を握る。彼はダリアお姉様を落ち着かせるように彼女にだけ聞こえる大きさで、大丈夫と言ったように見えた。
ダリアお姉様が小さく頷く。そして再び口を開いた。
滔々と流れる音楽の旋律のように、誓いの言葉が述べられる。
二人で互いに愛を誓い合う様は、デュエットを聞いているかのよう。耳を澄まし、聞き入らずにはいられない。
「本日は私達の結婚式に来ていただき、誠にありがとうございます。こうして無事式を迎えることができましたのも、ひとえに皆さまのお陰でございます。」
お姉様の声に、先程までの緊張は見て取れない。二人の息がピッタリあっていることは明らかだ。
「今日この良き日に、皆様に祝福されながら夫婦になることができたことを心から嬉しく思います。まだまだ未熟者ですが、どうぞ末永く見守ってくださいませ。」
ダリアお姉様はそう言って頭を下げると、今度は隣の男性の方へ向き直った。その瞳は慈しみの色に染まり、その手は優しく相手の手を包み込んでいる。
「僕達を支えてくださった全ての方々に感謝致します。本当にありがとうございました。これからもどうか、二人一緒に幸せを築いていきたいと思います。」
最後に二人は揃って一礼すると、盛大な拍手に包まれた。
殿下の手前、お父様方はそれが「贅沢だ」なんて口にしなかったけれど、ロッターレの内情を知っている自分としては震え上がる心地がした。2日後に結婚式を控えているというのに、我が家の家計は大丈夫なのだろうか。
「何難しい顔をしてるんだ、ゼラ。こんなに美味そうなのが並んでるのに食わなきゃ損だぞ~!」
ダリアお姉様は先程までドレスの試着をしていており、そのままの格好で食べようとしてメイドのルティに止められていた。
初めて見る着飾ったお姉様の姿は、それはそれは綺麗だった。普段の格好に戻り、ステーキをほおばる今のお姉様には見る影もないけれど。
「あー、さっき帰っちまったんだよな。研究が忙しいとかで。」
「研究?」
ゼラが首を傾げると、エルドお兄様が教えてくれた。
「ダリアの婚約者様は聡明な魔物学者だよ」
「魔物学者って、国や民間の依頼を受けて魔物の生態調査を行ったり、王立学院で講義をしたりするという、あの?」
「うん。式のときに会わせてやるから、その時はきちんと挨拶しろよ」
「はい、もちろんです!」
こうして、賑やかな夕食の時間は過ぎていった。
「ゼラ、ちょっといいか」
殿下はそう言うと、ゼラの手を引いてバルコニーへと連れ出した。
「寒くないか」
「はい、平気ですよ」
ゼラが答えると、殿下は安堵したように微笑んだ。そして、真剣な眼差しでゼラを見つめる。
「改まって礼を述べたことはなかったな。俺の近衛騎士になってくれてありがとう」
殿下の鋭い眼差しが、今は少し柔らかい。お酒が入ったからなのか、頬も少し紅潮していて。見つめられると恥ずかしい気分になってくる。
「……いえ、こちらこそ」
「今日だってお前がいなければ、俺は凍えて死んでいたかもしれない。だから……感謝している」
殿下の言葉を聞きながら、ゼラはふと思い出していた。
『お前は俺にとって、ただの近衛ではない。特別なんだ』
それは昨夜、殿下が掛けてくださった言葉。
その真意は測りかねるが、あの時も今も殿下はゼラに感謝してくださっているということは分かった。
「殿下……」
ゼラは少しだけ身を屈め、殿下の頬に手を添える。
「私は、殿下の近衛騎士になれて本当に幸せ者です」
殿下は一瞬目を大きく見開いたが、すぐに目を細めて笑みを浮かべた。
「そう思ってくれるなら、嬉しい。これからもこの国の民を、よろしく頼む」
殿下はそう言い終えると、そっとゼラの手に自身の手を重ねた。
殿下の吐息が、指先にかかってくすぐったい。
顔が熱い。きっと赤く染まっているに違いない。
心臓が、ドキドキと高鳴っていた。
ゼラはしばらく、殿下の瞳に吸い込まれるような心地でいたのだった。
「ゼラ~? あれ、どこに行ったのかしら?」
室内からお母様の呼ぶ声が聞こえる。
双方ハッと我に返って、手を離した。
うろうろと定まらない目線に、小さなため息をつく。
「少し、酔いすぎましたかね。私も……、殿下も。」
「ああ、そうだな」
2人は苦笑いし合うと、それぞれの部屋に戻るべく別れたのだった。
結婚式当日になった。
天候は晴れ。風もなく穏やかで、絶好の結婚式日和である。
鏡の前でくるりとまわってみると、スカートが優美に揺れた。
「お気に召しましたか?」
「はい。ルティ、素晴らしいです!」
「当然です。何年お嬢様つきのメイドをやらせて頂いているとお思いで?
平常通りお嬢様の好みを取り入れながら、似合うドレスを選んで差し上げました。」
「さすがですね」
「恐縮でございます」
ルティは穏やかな笑みを浮かべながら淡々と答える。
「ゼラ、準備はできたか?」
ノックの音が響き、殿下の声が聞こえてきた。
「はい! 今行きますね」
ゼラは扉を開けると、にっこり笑って言った。
「殿下、どうですか?」
「……とてもよく似合っている。綺麗だ。」
殿下は一瞬固まった後、優しい笑顔で答えてくれた。
「ありがとうございます!」
「それでは、俺の手を取ってくれ」
殿下が手を差し伸べてきた。ゼラが逡巡していると、殿下は少し寂しそうな顔で仰る。
「ここは王都と違ってのどかだな。後ろ暗い争いの気配を感じない。……だからお前も、今日は楽にしていい」
「……っ! お気遣いありがたく存じます」
殿下の手に自分の手をそっと重ねる。そのご尊顔を見つめながら考える。
このお方はこれまで、何を抱えて生きていらしたのだろう、と。それは男爵家出身の自分には想像もつかないような、重くて苦しい何かだ。それでも、私はあなたの近衛騎士として、側に居続ける。その覚悟を、決めなくては。
式場には大勢の参列者が集った。
その顔ぶれは周辺領地の貴族や、ロッターレに住む昔からの知り合いなど様々だ。
意外なことに、面識のない者達がいた。その異国情緒漂う服装は、自然と周囲の目線を集めている。特筆すべき点は、ただ異国人だというだけではない。服は所々擦り切れて、髪は乱れている。明らかに参道できる身分ではなさそうだった。
ならば可能性は一つ、ダリアお姉様が独断で呼び寄せたのだろう。
「あれは東のスサァレ国の者に、南のシャムヌヒ国の者だな。しかし何故ここに?」
殿下も若干面食らったご様子。
「殿下。私の姉は元冒険者で、旅をしていました。きっとその時に知り合ったのでしょう。冒険者の世界は実力主義。特に身分差別を嫌いますから。」
殿下は首肯した。
「なるほど、そういうことか。俺はほとんどの時間を王宮で過ごしてきた。俺の知らない世界も、多くあるのだろうな」
将来この国の統治者となる身でありながら、不甲斐ない。そう殿下は呟いた。
席についてしばらくすれば、殿下の元へ多くの者が挨拶に足を運ぶ。
ゼラの所にも、一人の青年が爽やかな笑みとともにやって来た。
彼はゼラの幼馴染、ルベック・アルナレスである。肩のあたりまで伸びた茶髪に、金の細められた瞳。優しげな雰囲気がご令嬢達の人気を集めている。
「ゼラ、久しぶりだね!」
「ルベック、元気でしたか?」
「うん、もちろん。ゼラも相変わらずのようで安心したよ。」
「ありがとう」
ルベックは、殿下の姿を見留めて驚いたようだったが、すぐに取り繕って恭しく礼をする。
「殿下におかれましては、ますますのご健勝のこととお喜び申し上げます。舞踏会では少し姿をお見かけしただけで、改まったご挨拶はこれが初めてですね。」
「ああ、貴殿は……、アルナレス子爵子息。」
殿下は一瞬目線を反らし、その名前を記憶から洗い出したらしい。
下級貴族の顔を覚えているというのなら、殿下は貴族全員の名前を把握していると考えたほうが良い。
「覚えていただけており光栄です」
「こちらこそ、これからもよろしく頼む。ところでゼラ男爵令嬢と睦まじげなご様子だが……」
「はい。ゼラとは幼少のみぎりより親しくさせて頂いております。幼なながらに結婚しようと二人の将来を語り合ったこともありまして。」
「ちょ、なんで今その話を」
背の高い二人の顔を交互に見ていたら、首が痛くなってきた。あわあわしているゼラを他所に、話は進んでいく。
「ほう…、それは微笑ましい話だな。今度詳しくお聞かせ願おう。ところで、今彼女は俺の近衛兵として仕えていることは知っているな?」
「ええ、存じ上げています。ですが……」
ルベックが次の言葉を発しようとした時、前方で声が聞こえた。
「そろそろお時間になります。皆様お揃いでしょうか? 新郎新婦様の準備も整いました。それではこれより、結婚の儀式を執り行います。」
神父の言葉に、会場内がざわめき出す。
「残念ですが、お時間のようですね。これにて失礼します。じゃあね、ゼラ」
ルベックが一礼して去っていった。
ついに儀式が始まるのだ。
祭壇の前に立つ2人の姿が見えた。
ダリアお姉様がその力強い眼差しで辺りを見回す。その凛とした美しさに誰もが息を呑んだ。
ダリアお姉様は神妙な面持ちでその唇を震わせる。
ところが吸った息は声にならずに、空気の漏れる乾いた音だけが響いた。
隣で静かにしていた新郎が、ダリアお姉様の手を握る。彼はダリアお姉様を落ち着かせるように彼女にだけ聞こえる大きさで、大丈夫と言ったように見えた。
ダリアお姉様が小さく頷く。そして再び口を開いた。
滔々と流れる音楽の旋律のように、誓いの言葉が述べられる。
二人で互いに愛を誓い合う様は、デュエットを聞いているかのよう。耳を澄まし、聞き入らずにはいられない。
「本日は私達の結婚式に来ていただき、誠にありがとうございます。こうして無事式を迎えることができましたのも、ひとえに皆さまのお陰でございます。」
お姉様の声に、先程までの緊張は見て取れない。二人の息がピッタリあっていることは明らかだ。
「今日この良き日に、皆様に祝福されながら夫婦になることができたことを心から嬉しく思います。まだまだ未熟者ですが、どうぞ末永く見守ってくださいませ。」
ダリアお姉様はそう言って頭を下げると、今度は隣の男性の方へ向き直った。その瞳は慈しみの色に染まり、その手は優しく相手の手を包み込んでいる。
「僕達を支えてくださった全ての方々に感謝致します。本当にありがとうございました。これからもどうか、二人一緒に幸せを築いていきたいと思います。」
最後に二人は揃って一礼すると、盛大な拍手に包まれた。
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仲間を増やして、賑やかな感じになればいいな、と思ってます。これからの展開にご期待ください!
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感想ありがとうございます! スピード感が伝わったようで、嬉しい限りです。まだまだお話は続くので、これからもよろしくお願いします!
退会済ユーザのコメントです
ちゅ~る様、感想ありがとうございます!ゼラの家族は、かなりキャラ濃いめになってますね(笑)ちゃんとキャラが伝わっていたみたいで、嬉しいです。もしかしたらこれから婚約者が登場するかもしれませんね。モチベ上げて、書いていきます!