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Episode2.双生神と聖女召喚(レトの憤慨)①
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つまんねぇ、つまんねぇ、つまんねぇ。
篠崎伶人は全てに苛ついていた。十代の頃にありがちな焦燥感が原因ではあったけれど、十代真っ盛りの彼自身にそれが知覚できるはずもなく、ただただ理由の分からない苛立ちに追い立てられていた。
母親に似た可愛らしい顔立ちが、余計に彼を苛立たせてもいた。本人の性格はごりっごりの硬派系ヤンキー寄りだというのに、その女性的な顔立ち故に無駄に絡まれるのだ。別にそんなつもりもなかったのに、降りかかる火の粉を苛立ちを拳に乗せて振り払っていたら結果ヤンキーとして認知されるに至っている。
母親にだったはずの顔には凶悪さ漂う眉間のしわ。普通にかわいい女の子が好きだというのに、その凶悪な表情と噂のせいで、肝心の可愛い女の子は伶人の近くに寄ってこない。それもまた、彼の苛立つ理由である。
「なんかおもしれーことねぇかなあ。」
と、伶人が呟いた瞬間、強烈な眩暈が伶人を襲った。
これはヤバい、と思う間もなく伶人の意識はそこで途切れた。
『くすくすくす…』
暗闇の中で、子供の笑い声が響く。頭痛に不快感を覚えて起き上がれば、意識がまだ朦朧としているらしく視界が定まらない。伶人は舌打ち一つして、それらを振り払うように頭を振った。それで不快感が消えるわけもなく、また一つ舌打ちをする。
『起きた。』
『起きたね。』
記憶にない子供の声が二人分、頭の上の方から聞こえた。伶人は反射的に頭上を振り仰いだ。そこには。
スチームパンク系の衣装に身を包んだ子供が二人。よく似た顔をしているから双子か兄弟姉妹かなのだろうか、と伶人は思う。ショートカットの方は真紅の衣装、ツインテールの方は目が覚めるような青の衣装を。正直性別は判断つかない、と伶人が考えていると、
『え? 分かんないの?』
『見て分かんないの?』
と二人は口々に言う。ぎょっとしていると、
『そういえば自己紹介まだだったね。』
『まだだったね、自己紹介。』
と子供たちは顔を見合わせてくすくす笑い出す。
正直、何が起こっているのかさっぱり分からない。ここがどこかも分からなければ、自分がどうなったかも分からないし、あの子供たちのことだっで知らない。と伶人は腹立たしくなって三度舌打ちをするのだった。
そんな伶人の様子を意に介する気配もなく子供たちは悪戯が成功したような笑顔を浮かべている。
『ボクはアリエス・アルファ。』
真紅の衣装の子供が名乗った。続けて、
『アタシはピスケス・オメガ。』
そう青い衣装の子供が名乗る。
『ボクたちは、』
『アタシたちは、』
『世界を創造せし双生の神。』
そう声を合わせる双子の神は怖気立つような笑みを伶人に向けていた。
「…その、神サマとやらが、オレに何の用なんだよ。」
バカにしているのか、何なのかまだ分からないが。少なくとも友好的ではないと肌で感じた伶人は反射的に喧嘩腰になる。
『『くすくすくす…』』
双生神は相変わらず伶人を見下ろして笑っていたが、伶人が睨み付けると互いに顔を見合わせて、そうして口を開いた。
『うふ、神に対してその態度。』
『うふ、身の程知らずなその態度。』
『『その意気や、よし。』』
『気に入ったよ、レト。』
『気分がいいから許してあげるよ、レト。』
レトじゃなくて伶人だ、と言いかけて止めた。会話が成立しない気配が漂っている。
「そりゃあ、どうも。で? 何の用なんだよ。」
『レト、君にはボクたちが作った世界に行ってもらう。』
『レト、君はそこで聖女になるんだ。』
「は? オレは男だ! なんで聖女なんて‼」
『『だってその方が面白そうだろう?』』
にやにやと双生神は嗤っている。
『最近退屈なんだ。』
『退屈で、神なのに死にそうなんだ。』
『だからボクたちを、』
『だからアタシたちを、』
『『愉しませてくれ。』』
伶人はその言葉に眩暈を感じた。怒りと言えばいいのか、困惑と言えばいいのか。その両方かもしれないが。気が遠くなりながら、同時に逆らうことも今は出来ないのだと悟る。それなら、彼らの望み通りにする以外、道はないのだろうとも。どれほど怒りがこみ上げて来ようとも。
「結局のところ、アンタらを楽しませるのがオレのやることってことか?」
怒りを吐き出すように大きな溜息を吐いた後、伶人は双生神に尋ねる。
『『そうだね。』』
「アンタら、心が読めるんだよな?」
『『それが?』』
「オレの心が読めるとか、ネタバレもいいとこだ。楽しませるなんて無理だ。」
そんな無理ゲーなんて御免だ。他の頭のいい奴にでも頼めばいいんだ、と、伶人は双生神に両手を挙げて降参のポーズをする。ワンチャン、別の誰かにターゲットが移りはしないかと。
双生神は顔を見合わせると、高らかに笑い出した。
『『確かに。』』
『分かった、君の心は読まないようにする。』
「信用できないけど。」
『神に向かって不敬だね?』
「オレには心を読まれてるかどうか察知できねぇのに。」
『『そう? じゃあ、隠蔽スキルもオマケして上げよう。』』
「あ?」
『心理についてはパッシブスキルにしてあげよう。』
『他のことについてはスキルパネルで操作してね。』
「は?」
『『これで心配事はないね? じゃあ、いってらっしゃーい!』』
双生神の声がやたらと木霊して伶人の鼓膜に響いた。
---------------------------------------
余談
伶人:本来の読み方は『れいじん』です。
意味は楽人、音楽を奏する人。特に、雅楽を奏する官吏だそうです。
レイトと読めそうだなあと思ったので、主人公の名前で使用しました。
本来の読み方意味合いで使用されていることもあるかと思いますので、念のため。
篠崎伶人は全てに苛ついていた。十代の頃にありがちな焦燥感が原因ではあったけれど、十代真っ盛りの彼自身にそれが知覚できるはずもなく、ただただ理由の分からない苛立ちに追い立てられていた。
母親に似た可愛らしい顔立ちが、余計に彼を苛立たせてもいた。本人の性格はごりっごりの硬派系ヤンキー寄りだというのに、その女性的な顔立ち故に無駄に絡まれるのだ。別にそんなつもりもなかったのに、降りかかる火の粉を苛立ちを拳に乗せて振り払っていたら結果ヤンキーとして認知されるに至っている。
母親にだったはずの顔には凶悪さ漂う眉間のしわ。普通にかわいい女の子が好きだというのに、その凶悪な表情と噂のせいで、肝心の可愛い女の子は伶人の近くに寄ってこない。それもまた、彼の苛立つ理由である。
「なんかおもしれーことねぇかなあ。」
と、伶人が呟いた瞬間、強烈な眩暈が伶人を襲った。
これはヤバい、と思う間もなく伶人の意識はそこで途切れた。
『くすくすくす…』
暗闇の中で、子供の笑い声が響く。頭痛に不快感を覚えて起き上がれば、意識がまだ朦朧としているらしく視界が定まらない。伶人は舌打ち一つして、それらを振り払うように頭を振った。それで不快感が消えるわけもなく、また一つ舌打ちをする。
『起きた。』
『起きたね。』
記憶にない子供の声が二人分、頭の上の方から聞こえた。伶人は反射的に頭上を振り仰いだ。そこには。
スチームパンク系の衣装に身を包んだ子供が二人。よく似た顔をしているから双子か兄弟姉妹かなのだろうか、と伶人は思う。ショートカットの方は真紅の衣装、ツインテールの方は目が覚めるような青の衣装を。正直性別は判断つかない、と伶人が考えていると、
『え? 分かんないの?』
『見て分かんないの?』
と二人は口々に言う。ぎょっとしていると、
『そういえば自己紹介まだだったね。』
『まだだったね、自己紹介。』
と子供たちは顔を見合わせてくすくす笑い出す。
正直、何が起こっているのかさっぱり分からない。ここがどこかも分からなければ、自分がどうなったかも分からないし、あの子供たちのことだっで知らない。と伶人は腹立たしくなって三度舌打ちをするのだった。
そんな伶人の様子を意に介する気配もなく子供たちは悪戯が成功したような笑顔を浮かべている。
『ボクはアリエス・アルファ。』
真紅の衣装の子供が名乗った。続けて、
『アタシはピスケス・オメガ。』
そう青い衣装の子供が名乗る。
『ボクたちは、』
『アタシたちは、』
『世界を創造せし双生の神。』
そう声を合わせる双子の神は怖気立つような笑みを伶人に向けていた。
「…その、神サマとやらが、オレに何の用なんだよ。」
バカにしているのか、何なのかまだ分からないが。少なくとも友好的ではないと肌で感じた伶人は反射的に喧嘩腰になる。
『『くすくすくす…』』
双生神は相変わらず伶人を見下ろして笑っていたが、伶人が睨み付けると互いに顔を見合わせて、そうして口を開いた。
『うふ、神に対してその態度。』
『うふ、身の程知らずなその態度。』
『『その意気や、よし。』』
『気に入ったよ、レト。』
『気分がいいから許してあげるよ、レト。』
レトじゃなくて伶人だ、と言いかけて止めた。会話が成立しない気配が漂っている。
「そりゃあ、どうも。で? 何の用なんだよ。」
『レト、君にはボクたちが作った世界に行ってもらう。』
『レト、君はそこで聖女になるんだ。』
「は? オレは男だ! なんで聖女なんて‼」
『『だってその方が面白そうだろう?』』
にやにやと双生神は嗤っている。
『最近退屈なんだ。』
『退屈で、神なのに死にそうなんだ。』
『だからボクたちを、』
『だからアタシたちを、』
『『愉しませてくれ。』』
伶人はその言葉に眩暈を感じた。怒りと言えばいいのか、困惑と言えばいいのか。その両方かもしれないが。気が遠くなりながら、同時に逆らうことも今は出来ないのだと悟る。それなら、彼らの望み通りにする以外、道はないのだろうとも。どれほど怒りがこみ上げて来ようとも。
「結局のところ、アンタらを楽しませるのがオレのやることってことか?」
怒りを吐き出すように大きな溜息を吐いた後、伶人は双生神に尋ねる。
『『そうだね。』』
「アンタら、心が読めるんだよな?」
『『それが?』』
「オレの心が読めるとか、ネタバレもいいとこだ。楽しませるなんて無理だ。」
そんな無理ゲーなんて御免だ。他の頭のいい奴にでも頼めばいいんだ、と、伶人は双生神に両手を挙げて降参のポーズをする。ワンチャン、別の誰かにターゲットが移りはしないかと。
双生神は顔を見合わせると、高らかに笑い出した。
『『確かに。』』
『分かった、君の心は読まないようにする。』
「信用できないけど。」
『神に向かって不敬だね?』
「オレには心を読まれてるかどうか察知できねぇのに。」
『『そう? じゃあ、隠蔽スキルもオマケして上げよう。』』
「あ?」
『心理についてはパッシブスキルにしてあげよう。』
『他のことについてはスキルパネルで操作してね。』
「は?」
『『これで心配事はないね? じゃあ、いってらっしゃーい!』』
双生神の声がやたらと木霊して伶人の鼓膜に響いた。
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余談
伶人:本来の読み方は『れいじん』です。
意味は楽人、音楽を奏する人。特に、雅楽を奏する官吏だそうです。
レイトと読めそうだなあと思ったので、主人公の名前で使用しました。
本来の読み方意味合いで使用されていることもあるかと思いますので、念のため。
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