173 / 954
第五編第一章 反乱と革命の序章
此の国が秘める大きな希望
しおりを挟む「やっぱ…話聞いてたらなおさらだ…。アイツ等が殺し合う必要はねぇよ…」
ロードの言葉にブラッド以外の人間全てが
頷くと、目を見合わせて会話を始める。
「もしだよ…?誰かが友達の命を奪っちゃったらそれこそ戻ってこれなくなるかも…」
「知り合って見て解る…彼等は優しい…。エルヴィスとアドリーは会えていないが…ロードが言うんだ…間違い無いだろう…」
ポアラとシャーレが同調し話を進める。
「ノア様やティア様はいつだって…反乱軍のお話をする時は表情が哀しげでした…」
「彼等の様な若き新芽達が此の様な…。戦争とはやはり恐ろしい魔力を持っていると改めて実感させられます…」
シェリーとレザノフも此れに続く様に話すと
ザックも想いが伝わった事を安堵するが
此の中で唯一話に納得の行かない男が居た。
「なあ…可哀想っつう話だってのはわかったがよ…どうするつもりだ?めんどくせぇけどよ…戦争は今や当たり前の物になってんだ…口で言って解り合える奴等ならこんな大事になってねぇんだぜ…?」
U・Jの発した言葉は今の世の真理。
残念だが、此れが真実だと言う事は誰もが
理解をしなければいけない事なのだ。
「確かに…そうだよね…でも…どうしたらいいんだろう…?」
ポアラの言葉で改めて黙り込む其の場の中で
唯一、ロードだけがハテナを浮かべて居た。
「ロード様…どうかしましたか?」
「…ん?ああ…」
シェリーの問い掛けにロードは改めて
U・Jに向けて言葉を発しようと向き直る。
「なあ…U・J。そうやって簡単に諦めるから…何も変わらないんじゃねぇか…?」
「お得意の綺麗事か…?ロード君よ」
「ああ…そうかもな。だがよ…どんなに綺麗事と言われようが絵空事だって笑われようがな…俺は…やる前から何もしねぇで座って諦められる程…大人じゃねぇんだよ…!」
ロードの真っ直ぐな言葉U・Jはサングラス
の奥で其の目を大きく見開いていた。
「ふふ…ロードらしさ全開だな。だが勘違いするな、ロード。“俺は”じゃない…“俺達は”だ。除け者にするなよ…仲間だろ」
「ちゃんとアタシも入ってるんでしょうねぇ…“俺達”の中にはさ…」
「私達も其の為に此の国に来たんです…御助力させて下さい。ロード殿…シャーレ殿…ポアラ殿…」
「…私が両国を繋ぐ架け橋になるんです…例え難しくても弱音は吐いていられません…頑張りますっ!!」
「みんな…!」
ロードの前向きな言葉に想いは同調する。
「(此の国はまだ…大きな希望を秘めています…必ず此の国は変われますよ、ねぇ?国王様…!)」
ザックは意味深な言葉を心の内で呟く。
そして盛り上がるロード達を横目に優しい
笑みを浮かべて其の場を立ち、背を向けると
ボロボロと涙を流して一度離れて行った。
そして、U・Jだけが其れに気付き笑みを
浮かべると何かを閃いた様に立ち上がる。
70
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
タイム連打ってなんだよ(困惑)
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」
王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。
パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。
アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。
「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」
目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?
※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。
『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる