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第十篇第三章 反乱と革命のストリンジェンド
金獅子エルヴィスvs吹燕アレン
しおりを挟む「とっておきだ…見とけよ!」
アレンの身体を流水のギフトが包み込むと
淡藤色の水流が唸りを上げ始める。
すると、背中に燕の羽が生え、足が鳥の足の
様な形状へと変化を遂げて行く。
更に腰元から二股に分かれた尻尾を出現させ
羽を用いて空へとほんの少し飛び上がった。
「流水覚醒…“ 羽搏水燕”…!」
アレンが覚醒を披露する。
そして、鳥の囀りの様な音がエルヴィスの耳
に入った瞬間に淡藤色の流水で模られた燕の
群れが羽を広げて襲い掛かって来た。
エルヴィスは数の多い燕の群れが相手だから
こそ大きく動くのでは無く全ての燕を紙一重
で見切りながら躱して行った。
しかし、躱した筈の燕が自身の首元を通過し
て行ったのを確認した直後にエルヴィスの頬
に一つの切り傷が付けられた。
驚いたエルヴィスだったが其の傷の原因を
直ぐ様、把握し双剣から鞭の様に黄金の電撃
を伸ばすと乱舞を見せる様に辺りの燕の群れ
を一掃して見せた。
「特性“連撃”…見えない攻撃範囲で相手を押し込む攻撃的な特性が流水のギフトにはあったな。其れがお前の得意特性か…!」
「アンタの言う通り…だけどさ…其の連撃の特性を持った燕が一匹じゃなけりゃ…攻略すんのは難しいと思うんだけど…」
「ハハッ…造作もねぇよって言ったら失礼か?」
「んー…ショックってのが一番だよ…!」
言葉を綴じるのと同じタイミングでアレンは
先程の三倍程の燕の群れを出現させると眼前
のエルヴィスを四方八方から取り囲む。
そして、雄叫びを上げた瞬間に其の燕の群れ
がまるでエルヴィスを呑み込むかの様に一斉
に襲い掛かった。
だが、しかしエルヴィスは身体から高密度の
雷を放電し其の群れすら一掃した。
アレンは其れも想定内、と言った様に笑みを
浮かべると更に波動を強く発する。
「出し惜しみは無しだって言ったろ?絶技…!」
アレンの身体を起点に上空へと舞い昇った渦
の周りを螺旋を描く様に飛び上がるアレンは
一定の高さを保つとエルヴィスを見下ろす。
「 水天燕式・飛燕爪ッッッッ!!!!」
流水と共に滑空し始めたアレンはカットラス
の鋒をエルヴィスに向けながら加速を測ると
大技で決めに掛かった。
しかし、エルヴィスは片方の刃を振り上げて
発した黄金の雷の斬撃で迫り来るアレンを
貫き多少の減速を測らせると正面から受ける
べく地面を蹴りもう片方の刃でアレンの持つ
カットラスを弾いて見せた。
「言ったろ?決着を付けに行かなきゃいけねぇんだ…お前がどんな想いをぶつけて来ようが俺が止まる理由には……ならねぇんだよッッッッ!!」
アレンは全身から血を流しエルヴィスの一撃
に押し負けると鉄鋼区域の地面に沈んだ。
決着が付いたのだ。
反乱軍総長エルヴィスvs革命軍幹部アレン。
勝者はエルヴィス。
革命軍幹部アレン、戦線離脱。
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