RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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最終篇第六章 “導かれる魂”

復活の恋の騎士

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「……そっか。俺…一回負けたんだ……みんなが…また繋いでくれたんだな……」



先程迄のボコボコの時に浮かべていた表情と
見比べても余りに落ち着いた表情で話し出す
ロードを見てレザノフが手を離す。



「もうっ!!こっちも連戦続きで大変だったんだけどっ!?」


「全くだ…いつまでも手が掛かるな。ロード、君は…」



ポアラとシャーレが口を開いて、そう話す。



「ワイらも意地みせた…オマエもみせんかいッ!!」


「開戦前から最後はロード殿で決めると決まっていた筈ですよ」



レザノフとシグマがロードに声を飛ばす。



「俺達は疲れた…次は頼むぞ?恋の騎士ナイト……」


「ん?何だその恋の騎士ナイトとは」


「ふふふ、其の呼び名はですね。お耳を貸して下さい……」



ウィルフィンが放った其の言葉を初めて聞く
フロウは何故かティアから耳打ちされて其の
意味を知る事となる。



「ほう!成る程、其れは頑張らんといかん流れだなあ!!」


「フロウ…俺も意味を知らないんだが…」


「ノアも此方へ」



ニコニコした儘のティアがノアにも其の言葉
の意味を伝えると「成る程」と言った表情で
ニヤリと笑みを浮かべた。



「ん?てかよ…何でティアが其れを知ってんだ?コレって俺等の内輪ネタだよな?」


「確かに、俺とエルヴィスが知らないという事は……だ」



エルヴィスとウィルフィンが顔を見合わせた
後に視線を差し向けた先で溜息を吐きながら
両手を軽く広げて首を傾げた女性が居た。



「……はぁ、まあ其の王女プリンセスに助けられてカッコ付いて無いけどね…」


「………って、ベラベラ言いふらしてんじゃねぇぞッ!!ニャロウッッ!!」


「……はあ、野郎じゃないんだけど?失礼ね。恋の騎士ナイト……女の子はね…そういうの話して盛り上がりたい生き物なのよっ!我慢しなさい……」


「開き直ってんじゃねェェェ!!!」



ロードが盛大にブチギレる。

未だ奪われた儘の業火のギフトの如く烈火に
猛るロードだったが、其の表情も真っ赤だ。



「さあ、ロード。愛おしくて堪らんシェリー姫の為に、奴を倒して来る流れだぞ」



流れが口癖の男、フロウが綺麗に空気を逆に
読んだかの様に、ぶっ込み出した。



「……ふぇ?」


「皆まで言うなッ!!ニャロウッ!!つか、テメェ等ァ!!救けに来たのか、野次りに来たのかどっちなんだよッ!!?」



シェリーもまた顔を真っ赤にしたのを見るや
否やポアラが側に寄って頭を撫でる。

其れとは別にロードはノア達を指差して盛大
なキレ散らかしをしながら問い掛ける。



「「勿論、両方だ」」


「「勿論、両方よ」」



六人全員の声が揃うと、ロードは其の儘地面
に気が抜けた様にフラフラと倒れ込む。

そしてバッと身体を起こすと呆れ返った様に
エルヴィス達を睨みながら声を失っていた。


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