『数億光年離れた遠い星の話』

健野屋文乃(たけのやふみの)

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12章 巨大惑星と原色の恐竜たち

20話 食物連鎖

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惑星ヌードルの地上は厚い雲に覆われていた。

その厚い雲の正体は、雲のようなビフィズス菌生命体なのだろう。



「地上を見てみる?」

知佳の言葉に、あゆみと錬が頷くと、宇宙船は雲のようなビフィズス菌生命体の隙間を抜けた。



「それより知佳は大丈夫なの?」

沙羅の問いに、知佳は

「大丈夫だよ。我々はあなた方の味方だ。心配しなくてもいい」

沙羅は安堵の微笑を浮かべた。




宇宙船が高度を下げると、紫色の翼竜が飛んできた。

紫色な翼竜は、宇宙船を見つけると、食いついてきた。



「「あっ!」」

あゆみと錬が叫んだが、翼竜は飛行能力が低いのか、宇宙船は軽く避けれた。

「「おおお!」」



地上では真っ赤な肉食系恐竜が、青色の草食系を追いかけていた。



「我々は・・・」

知佳が言ったにも関わらず、あゆみと錬は地上の恐竜たちを見ていたので、再び

「我々は!」

とあゆみと錬に向って叫んだ。



それでも振り向かないあゆみと錬に、ボールを投げつけた。



「「何?」」

「聞け、人間と機械猫!」



「聞いてあげて」

沙羅が言うと、あゆみと錬は仕方なく、地上を見るのを諦めた。



「我々はこの惑星の食物連鎖の底辺にして、主であるビフィズス菌生命体である」

「「食物連鎖の底辺?」」

あゆみと錬に続き、沙羅も

「食物連鎖の底辺なのに主?」

「そうだが・・・何か?」



参謀は会話に入るべきか少し迷った後、

「宇宙には多様な生態系が存在します。なのでこれもありかと」



「「ふーんそうなんだ」」

沙羅と錬は同時に呟いた。

言葉のリズムも同じな事に、錬はドキドキしたが、沙羅はそうでもなさそうだった。



12章 巨大惑星と原色の恐竜たち 完

13章 ビフィズス菌の思惑へ つづく
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