大きすぎる愛は私が貴方依存症だから

片想い中の中学生

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帰り道

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「なーなーせっ!一緒に帰ろ?」

いつものように愛斗が七瀬を迎えに来た。
だが今日は何か違う。なぜなら、今日は一緒に登校しなかったからだ。

七瀬は、生まれつき体が弱く、時折病院に通っている。
そんな七瀬を、愛斗は過保護なほどに心配してくれる。

「七瀬!病気だいじょぶだった!?」  
「うん、重い病気では無かったから。ありがと。」
「ななせ~」

愛斗は、泣きそうな声で言う。

(え、やばいめっちゃ可愛い!これ写真撮りたい!)
「辛い時は早く言えって言ったじゃん」
「ごめん、、、」

「愛斗に、心配かけたくなくて」
(な、なんだ、今日の七瀬、めっちゃ素直だぞ!?それに、朝から会ってなかったせいか、すごく可愛く感じる。)
「そか…でも、これからはちゃんと言うんだよ?」

七瀬は今日一番の笑顔を愛斗に向けて言った。
「うんっ!」
「じゃあ、帰ろっか」
「えへへ、そうだね!」

七瀬と愛斗は、必要以上というほどにくっついて歩いている。

教室に残っている、奈穗子と有紗は二人見合わせて笑った。

「私達よりくっついて歩いてるね」
「ふふ」

「私達も帰ろっか!」

奈穗子と有紗は、手を繋いで歩いてく。


一方そのころ、愛斗&七瀬は・・・

「ねぇ」
「ん、なーに?七瀬?」
「愛斗はさ、私のどこが好きなの?」

いい感じの雰囲気。この時間が永遠に続けばいいのにと思う愛斗と七瀬。

「七瀬の好きなとこ?」
「うん。」
「そりゃあ、ぜん…」
「全部はなしで」

愛斗は二秒ほど考え、口を開いた。

「好きになる理由なんてないんじゃないかな?七瀬のことも、きづいたら好きになってて、何の理由もなく大好きになった。」
「そっか」
「七瀬も、七瀬の好きな子の好きなとこ聞かれても答えられないでしょ?」
(私の好きな人の好きなとこは、かっこいいし、たまに可愛くて、ばかなとこも、私にべったりなとこも全部ぜーんぶ大好きなの!)

それを口にすることはできず、七瀬は黙ったままだった。

「でも、」
「え?」
「強いて言うなら、顔だけで選んだ訳じゃないよ。」

七瀬は黙ったままだった。嬉しかったから。

「私も、こんな気持ち初めてなの。その人の一挙一動で嬉しくなったり悲しくなったり。とっても、苦しい。」

(七瀬、好きな子いるんだ・・・)
「そっか、でも、実るといいね、その恋が。応援してるよ」

また2人の間に沈黙が流れた。

(嘘だよ。応援なんて出来ないよ。こんなに大好きな人に、恋人ができるって想像しただけでこんなに苦しいんだから。ごめん。応援出来ない)
(好きな子ってあんたのことだよ!なんで気づいてくれないの??大好きな私のことなら何でも分かるんじゃ無かったの?早く気づいて、私をぎゅってして欲しいよ)

そのまま家に帰りつくまで、2人が口を開くことは無かった。
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