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帰り道
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一緒に昼食を食べ始めてから一、二週間程たった日、2人は共に下校することにした。
校門の柱に寄りかかって希美を待つ如月は、周りの女子の騒ぎ声を無視し、携帯をいじっていた。
そこへ、如月を待たせていることに罪悪感があるのか、走って希美が如月の前まで来た。
「ごめん!待った??」
「待った。遅いぞ、希美。」
(俺様だぁ....)
周りの女子からは、如月を崇めるような声が上がるが、その中には、希美に向けての罵声も混じっていた。その声をかき消すかのように、如月は希美に声をかけた。
「早く帰るぞ。寄りたいところがあるんだ。」
如月は黙って歩き出し、希美も黙って付いていく。
学校が見えなくなったくらいに、ふと如月の態度が変わった。
「ごめん....
希美ちゃんに、迷惑かけちゃって....」
「いいよいいよ!全然迷惑なんかじゃないし!」
泣き出しそうになる如月をなだめるように、希美は咄嗟にフォローする。
「あっ、そうだ!寄りたいところあるって言ってたけど、どこ寄るの?」
「いや、ちょっと、ね。」
顔を赤らめて言う如月を見て、希美は如月が何をしたいのか分かった。
(そっか、明日、私の誕生日だ....)
自分でも忘れていた誕生日を、どこで知ったのか、如月は覚えてくれていたのだ。
校門の柱に寄りかかって希美を待つ如月は、周りの女子の騒ぎ声を無視し、携帯をいじっていた。
そこへ、如月を待たせていることに罪悪感があるのか、走って希美が如月の前まで来た。
「ごめん!待った??」
「待った。遅いぞ、希美。」
(俺様だぁ....)
周りの女子からは、如月を崇めるような声が上がるが、その中には、希美に向けての罵声も混じっていた。その声をかき消すかのように、如月は希美に声をかけた。
「早く帰るぞ。寄りたいところがあるんだ。」
如月は黙って歩き出し、希美も黙って付いていく。
学校が見えなくなったくらいに、ふと如月の態度が変わった。
「ごめん....
希美ちゃんに、迷惑かけちゃって....」
「いいよいいよ!全然迷惑なんかじゃないし!」
泣き出しそうになる如月をなだめるように、希美は咄嗟にフォローする。
「あっ、そうだ!寄りたいところあるって言ってたけど、どこ寄るの?」
「いや、ちょっと、ね。」
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(そっか、明日、私の誕生日だ....)
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