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護衛任務 ③
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翌日は、昼までにv☆girlsのスタジオ兼マンションに到着できるように午前中から行動を開始した。
まずは、一人でヴァンパイアポリスに行き、遮光車両を借りる。それからアヤメを迎えに刑部家へ向かった。アヤメは日の当たらないガレージで準備を済ませ俺を待っていた。
俺を待っていたアヤメは、眠そうだ。しかも機嫌が悪い。
「なんだ。お前も護衛任務が気になって眠れなかったのか?」
「お前もって何よ!私は一宇と違って、たかがガキんちょのお守りに緊張なんかしないわよ。夕べは、お兄様から借りた「鬼島犯罪帳」を見てたからちょっと寝不足なだけ。」
そう言ってあくびをする。
緊張してやや寝不足気味の俺にまであくびが移る。
自動運転のお陰で、約束の時間より少し早くマンションに到着できた。地下の駐車場では女性のスタッフが俺とアヤメの到着を待っていた。
「ヴァンパイアポリスの護衛の方ですね。」
そう言って彼女はにこやかに俺たちを地下のスタジオに案内する。
スタジオでは、v☆girlsのメンバーがリーサルをしていた。
俺は昨日予習したメンバーの顔と名前を思い出しながら、一人一人を確認する。Tシャツのカラーがイメージカラーと同じだったので混乱することく、メンバーを頭の中ですり合わせることが出来た。
赤、青、ピンク、緑、紫。あれ?黄色がいない。黄色は、、、ユイだっけ?スタジオの中を確認したが黄色の彼女の姿はどこにもない。
スタジオの隅でリハーサルの様子を眺めていた、髭の男が俺たちと女性スタッフを見つけて近寄って来る。
「ヴァンパイアポリスの方ですね。初めまして、事務所社長の横山です。今日はよろしくお願いします。この子たちにとって、まさに今が正念場なんです。あんな脅迫状が来て、本来なら今回のイベントは中止にするべきなんですが、この子たちもこのイベントだけは絶対に成功させたいって。私も同じ気持ちです。ですが、心配なんです。」
これは、彼の本心だろう。アイドルの危険を顧みない儲け主義の社長と言うのは間違っていたのかもしれない。彼は本心から彼女たちを心配している善良な人物に見える。
「それより、護衛対象者は6人と伺ってたんですけど、ここには5人しかいませんが。」
アヤメも同じことに気づいていたようだ。
「そうなんです。ユイと言うダンスサーが昨日の練習でひどい捻挫をしてしまって。今日のイベントは欠席、、、。」
会話が途中で止まる。止まったまま、社長はアヤメの顔を見つめている。
「あの、なにか?」
アヤメが怪訝な顔をする。
「君、名前は?」
「刑部アヤメですけど。」
「いいね~。いいよ!アヤメさん。君、ダンスは踊れる?」
「はぁ?」
「今日のイベントに参加してみない?」
「私は、ヴァンパイアポリスで、今日私は、がきんちょの子守に来たんですけど!」
「こらっ。すみません。本日は、v☆girlsさんの警護に来たんだと言っています。」
俺が通訳する。
「ああ。それなら」
彼は何か思いついたらしく、手の平をポンと叩く。
「それなら、今日は舞台上の最前線でv☆girlsの警護してもらうというのはいかがでしょう?今日は、ユイがいないので彼女の衣装が余っていますから。」
そう言って女性スタッフに新曲の衣装を持ってこさせる。
「これが、今回のライブでファンの皆様にお披露目予定の衣装です。今回の新曲、MA・SA・MU・NEは春に公開の映画「斬!伊達政宗 押して参る」の主題歌に決まっています。ですから、このような戦国の武将の甲冑をイメージしたデザインなんですよ。」
甲冑デザイン?にしては露出が多いよな、、。
ん?アヤ、、メさん?なんだ。その目は!
アヤメの目がキラキラしている。
まさか、お前衣装に心が動たか?お前が好きなのは。平安泰平の江戸時代の時代劇だろ??
「たしかに、警護するなら対象者の近くにいた方がいいわよね。」
「アヤメ、舞台で警護はいいけど、お前ダンスなんかできるのか?」
昨日、ネットで見たv☆girlsのプロモーション映像で、彼女たちは動きの激しい速いテンポのダンスを披露していた。アヤメが戦闘の時のスピードに長けていることは認めるけど、ダンスにはリズム感やセンスも必要と思われ、、、。
「ちょっと、あなたたち。踊って見せてよ。」
アヤメが言う。
「じゃ、新曲のダンス。通しで見せてあげて。悪いけどレイはユイのパートで踊ってくれる?」
社長の一声で、彼女たちの顔が本気モードになる。
音楽が流れると、俺がプロモ映像で見たよりさらに激しいダンスが披露される、、、。
ダメだこりゃ。
曲が終わる。
「いかがですか?今回は曲に合わせてちょっとダンスが少し激しいんですよね。でも、振付師に頼んで簡単に変更することも可能です。」
この社長は、自分がどんな無理難題を言っているのか理解しているんだろうか?
本番が1週間後なら、もしかすることもあるかもしれない。でも、本番は今夜だぞ。絶対に無理。
「いいえ、もう結構です。」
そう言ってアヤメは彼女たちの中に入って行く。
社長はスタッフにもう一度、曲をかけるように指示する。
曲が始まる。
完コピ。できてる。アヤメはほかのメンバーに遅れることも、ダンスの輪を乱すこともなく、踊りをこなしている。
いや、へたするとダンサーの子よりうまい、かも。
曲が終わる、メンバーは口々に歓声をあげながらアヤメに近寄って行った。
モチロン横山社長も、その中にいてアヤメを笑顔で絶賛していた。
「それじゃ、イベントでは舞台の上から警護をしていただくということで。見たところ、あなたとユイは体形も同じくらいなので、衣装はそのまま着用できるでしょう。」
「アヤメってダンス踊れたんだ。」
「初めてよ。でも1回見たら、誰でも踊れるでしょ。」
いや、踊れないと思うぞ。俺自身は100回見ても無理だ。
「それじゃ、衣装に着替えてもう一度。あわせてみましょうか。」
彼女たちは衣装に着替えるために更衣室に向かう。もちろんアヤメも一緒だ。
俺は大事なことを思い出した。警護の打ち合わせのために早めにここに来たんじゃなかったっけ?
「あの、今日の警護の打ち合わせは?」
「いや、アヤメさんが彼女たちの中に入って、彼女たちを守ってくれるんですから、これでもう安心ですよ。」
そんなものなのか?俺は不安になる。むしろ逆じゃないないのか?
もし、本番中に何か起こった場合、彼女たちの安全に目を配り守るのは俺一人、、、。
よし、俺が彼女たちを守る!、、、、、、ムリだ。
ヴァンパイアポリスに連絡して応援を頼むべきか。
俺が悶々と己の非力を嘆いているうちに、彼女たちは着替えを終えて戻ってくる。
うわっ。目のやり場が、、。
実際に着用した甲冑風の衣装は俺の想像を軽く超えてセクシーだった。草摺風のスカートは短く胸板も通常の半分で切れていて、かろうじて胸が隠れている感じ。腕の三日月の飾りは政宗の兜のシンボルを模しているのだろうが、体を線を隠す役には全く立っていない。
まずい。俺はスマホを出し、半沢班長に電話を掛けた。
まずは、一人でヴァンパイアポリスに行き、遮光車両を借りる。それからアヤメを迎えに刑部家へ向かった。アヤメは日の当たらないガレージで準備を済ませ俺を待っていた。
俺を待っていたアヤメは、眠そうだ。しかも機嫌が悪い。
「なんだ。お前も護衛任務が気になって眠れなかったのか?」
「お前もって何よ!私は一宇と違って、たかがガキんちょのお守りに緊張なんかしないわよ。夕べは、お兄様から借りた「鬼島犯罪帳」を見てたからちょっと寝不足なだけ。」
そう言ってあくびをする。
緊張してやや寝不足気味の俺にまであくびが移る。
自動運転のお陰で、約束の時間より少し早くマンションに到着できた。地下の駐車場では女性のスタッフが俺とアヤメの到着を待っていた。
「ヴァンパイアポリスの護衛の方ですね。」
そう言って彼女はにこやかに俺たちを地下のスタジオに案内する。
スタジオでは、v☆girlsのメンバーがリーサルをしていた。
俺は昨日予習したメンバーの顔と名前を思い出しながら、一人一人を確認する。Tシャツのカラーがイメージカラーと同じだったので混乱することく、メンバーを頭の中ですり合わせることが出来た。
赤、青、ピンク、緑、紫。あれ?黄色がいない。黄色は、、、ユイだっけ?スタジオの中を確認したが黄色の彼女の姿はどこにもない。
スタジオの隅でリハーサルの様子を眺めていた、髭の男が俺たちと女性スタッフを見つけて近寄って来る。
「ヴァンパイアポリスの方ですね。初めまして、事務所社長の横山です。今日はよろしくお願いします。この子たちにとって、まさに今が正念場なんです。あんな脅迫状が来て、本来なら今回のイベントは中止にするべきなんですが、この子たちもこのイベントだけは絶対に成功させたいって。私も同じ気持ちです。ですが、心配なんです。」
これは、彼の本心だろう。アイドルの危険を顧みない儲け主義の社長と言うのは間違っていたのかもしれない。彼は本心から彼女たちを心配している善良な人物に見える。
「それより、護衛対象者は6人と伺ってたんですけど、ここには5人しかいませんが。」
アヤメも同じことに気づいていたようだ。
「そうなんです。ユイと言うダンスサーが昨日の練習でひどい捻挫をしてしまって。今日のイベントは欠席、、、。」
会話が途中で止まる。止まったまま、社長はアヤメの顔を見つめている。
「あの、なにか?」
アヤメが怪訝な顔をする。
「君、名前は?」
「刑部アヤメですけど。」
「いいね~。いいよ!アヤメさん。君、ダンスは踊れる?」
「はぁ?」
「今日のイベントに参加してみない?」
「私は、ヴァンパイアポリスで、今日私は、がきんちょの子守に来たんですけど!」
「こらっ。すみません。本日は、v☆girlsさんの警護に来たんだと言っています。」
俺が通訳する。
「ああ。それなら」
彼は何か思いついたらしく、手の平をポンと叩く。
「それなら、今日は舞台上の最前線でv☆girlsの警護してもらうというのはいかがでしょう?今日は、ユイがいないので彼女の衣装が余っていますから。」
そう言って女性スタッフに新曲の衣装を持ってこさせる。
「これが、今回のライブでファンの皆様にお披露目予定の衣装です。今回の新曲、MA・SA・MU・NEは春に公開の映画「斬!伊達政宗 押して参る」の主題歌に決まっています。ですから、このような戦国の武将の甲冑をイメージしたデザインなんですよ。」
甲冑デザイン?にしては露出が多いよな、、。
ん?アヤ、、メさん?なんだ。その目は!
アヤメの目がキラキラしている。
まさか、お前衣装に心が動たか?お前が好きなのは。平安泰平の江戸時代の時代劇だろ??
「たしかに、警護するなら対象者の近くにいた方がいいわよね。」
「アヤメ、舞台で警護はいいけど、お前ダンスなんかできるのか?」
昨日、ネットで見たv☆girlsのプロモーション映像で、彼女たちは動きの激しい速いテンポのダンスを披露していた。アヤメが戦闘の時のスピードに長けていることは認めるけど、ダンスにはリズム感やセンスも必要と思われ、、、。
「ちょっと、あなたたち。踊って見せてよ。」
アヤメが言う。
「じゃ、新曲のダンス。通しで見せてあげて。悪いけどレイはユイのパートで踊ってくれる?」
社長の一声で、彼女たちの顔が本気モードになる。
音楽が流れると、俺がプロモ映像で見たよりさらに激しいダンスが披露される、、、。
ダメだこりゃ。
曲が終わる。
「いかがですか?今回は曲に合わせてちょっとダンスが少し激しいんですよね。でも、振付師に頼んで簡単に変更することも可能です。」
この社長は、自分がどんな無理難題を言っているのか理解しているんだろうか?
本番が1週間後なら、もしかすることもあるかもしれない。でも、本番は今夜だぞ。絶対に無理。
「いいえ、もう結構です。」
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社長はスタッフにもう一度、曲をかけるように指示する。
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いや、へたするとダンサーの子よりうまい、かも。
曲が終わる、メンバーは口々に歓声をあげながらアヤメに近寄って行った。
モチロン横山社長も、その中にいてアヤメを笑顔で絶賛していた。
「それじゃ、イベントでは舞台の上から警護をしていただくということで。見たところ、あなたとユイは体形も同じくらいなので、衣装はそのまま着用できるでしょう。」
「アヤメってダンス踊れたんだ。」
「初めてよ。でも1回見たら、誰でも踊れるでしょ。」
いや、踊れないと思うぞ。俺自身は100回見ても無理だ。
「それじゃ、衣装に着替えてもう一度。あわせてみましょうか。」
彼女たちは衣装に着替えるために更衣室に向かう。もちろんアヤメも一緒だ。
俺は大事なことを思い出した。警護の打ち合わせのために早めにここに来たんじゃなかったっけ?
「あの、今日の警護の打ち合わせは?」
「いや、アヤメさんが彼女たちの中に入って、彼女たちを守ってくれるんですから、これでもう安心ですよ。」
そんなものなのか?俺は不安になる。むしろ逆じゃないないのか?
もし、本番中に何か起こった場合、彼女たちの安全に目を配り守るのは俺一人、、、。
よし、俺が彼女たちを守る!、、、、、、ムリだ。
ヴァンパイアポリスに連絡して応援を頼むべきか。
俺が悶々と己の非力を嘆いているうちに、彼女たちは着替えを終えて戻ってくる。
うわっ。目のやり場が、、。
実際に着用した甲冑風の衣装は俺の想像を軽く超えてセクシーだった。草摺風のスカートは短く胸板も通常の半分で切れていて、かろうじて胸が隠れている感じ。腕の三日月の飾りは政宗の兜のシンボルを模しているのだろうが、体を線を隠す役には全く立っていない。
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