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どうぞ冷めないうちに3
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「さて、これからもノアと仲良くするためにやらなきゃいけないことが沢山だ」
ディランはノアの涙を拭いた。
「ノアが嫌でなければ幾つか教えて欲しいんだけど……いいかな?」
少しだけすまなそうに声を落とすディランにノアは鼻を啜りながら、自分で役に立つのならばと頷く。
「ありがとう……その前に幾つか説明しないとだね」
ディランが徐ろに席を立つのにノアは無意識にあ……、と声が零れた。
「ん? 大丈夫。直ぐに戻るから」
いい子で待っててねと言い残してディランは部屋を出ていく。一人残されたノアは先程のことを思い出して机に伏せた。恥ずかしい……年甲斐もなく感情の赴くまま喋って泣いてしまった。だけどもずっと抱えていた胸の重みもディランの言葉一つでこんなにも軽くなるなんて……なんて自分は単純なのだろう。イーサンたちが聞いたら騙されるなとか言われそうだ。だけども、ノアは自分を信じたかった。もしこれで本当にルークやキアーラ、ディランに騙されていたのだとしてもそれはノアが自分で判断したことだ。誰にも文句は言わせないし、誰かを責めるつもりもない。
ノアと一緒に過ごした時間に偽りはないと言ってくれたことが嬉しかった。騙されたら騙されたでいいと、ノアはどこか開き直っていた。だって、またディランとこうしてお喋りをして、一緒に居られるのがこんなにもノアの心を温かくしてくれる。
「ノア? どこか痛いの?」
いつの間に部屋に戻ってきたのか、ディランの心配そうな声に顔を上げた。
「だ、だいじょうぶっ!!」
「そう? 具合悪かったりしたら無理しないで言ってね」
ノアの前にカップを置きながらディランは再びノアの横に座る。
「冷めないうちにどうぞ」
「あ、ありがとう……」
カップからはゆるりとした湯気がたち、見馴れた飲みものが入っている。
「ミルク……」
「ルークに対抗してみました」
そこにスプーンがあるからかき混ぜてごらんと言われ、ノアは不思議に思いながらも素直にティースプーンでぐるりとカップの中身を混ぜるとミルクの色が段々と濃い茶色に変化し、ふわりと甘い匂いが鼻腔を擽った。
「……うわぁ……」
魔法みたい……素直な感想がノアの口からこぼれる。
「喜んでもらえてよかった」
ディランはくすくすと笑って、それから一枚の紙をテーブルに広げた。
「地図?」
「そう。これはノアたちが持っている地図と同じものなんだけど、ここが今俺たちがいるウーラノス国で、この森の下にある三ヶ国がノアたちのいる国」
地図上の森を指で線引きするかのようになぞる。
「この森を境にして人と俺たちはあまり干渉しないように何百年も暮らしていたんだけど……まあ、久しぶりに森を越えようとされてんだよね」
「干渉しない?」
「そう。人と争うことはそもそも俺たちの本意ではない」
「でも、魔物が人を襲ったって……」
「そこはもう水掛け論になってしまうから議論するのは無意味だね」
卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまってるからねと言うディランにノアは首を傾げる。
「俺たちからしたら先に手を出してきたのはそっちなんだ。でも、お兄さんたちは俺たちが先に手を出したって言うだろう? ここまでくるとどっちが正しいかはあまり意味がなくなるんだ。どっちも主張を曲げないだろうし」
だからね、とディランはノアを見た。
「今大切なのはこれ以上の争いごとをしないことなんだ」
「……うん」
「一度話に行ったけど、聞いて貰えないし剣は向けられるしで散々だったよね」
溜め息を吐くディランにノアはイーサンから聞いた話を思い出す。
「で、でも、ディランさんが突然現れて、あ、あと波が兵士を飲み込んだり魔物がでてきて戦場みたいになったって……」
「あー……それは否定しないけど……」
困ったように苦笑いを浮かべるディランをノアはじっと見上げる。
「……やり方がよくなかったのは認めるよ」
はあ、と白状するように眉を下げてノアの頭をゆるく撫でる。
「ノアに聞きたいのはね、どうして今になってこちらに干渉してきたのかが知りたくて。お兄さんは当事者の一人だしね」
ディランの言葉にイーサンが王都に行ったこと、それから国の御触れについて思い出す。
「えっと、たしか各国でシンボルに縛られないタレント持ちの人がいて、それが同じ時期だなんてきっと神の啓示だって。だからウーラノス国を調査しようって話しだった様な……」
「神の啓示ねぇ」
あきれた様な笑みを浮かべるディランにノアは以前聞いた話しを伝えただけなのだが、なんだか自分がいけないような気がした。そんなノアの様子に気づいたのか、ディランは「ノアが気にすることじゃないよ」と微笑んだ。
「ノア」
「はい」
ふふ、と花が綻ぶような笑みを浮かべるディランに思わず見惚れてしまう。
「嬉しい」
そう言うとディランはノアの腕を伸ばした。椅子に座ったままノアを抱き寄せて、そっとノアの頭に鼻先を沈める。
「デ、ディランさん……」
「もう会えないと、前みたいにノアに触れることはもうないと思っていたから」
嬉しいと、もう一度ディランは囁く。そんなディランにノアも鼻の奥がまたツンと痛みだす。ノアだって同じ気持ちだ。抱き締めてくる腕も、髪や頬を撫でる指先ももう二度とないものだと思っていたのだ。
「ボクもうれしい……」
だから、素直に言葉が溢れた。うれしい、嬉しいのだとノアもディランの背中に腕をまわした。遠慮がちに、それでもディランを少しでも近くで感じたいのだと僅かに抱き締める腕に力が籠もる。その小さな力にディランの胸が締め付けられた。こんなにもいじらしくて愛しくて。そっとノアの頬にディランの指先が触れる。何度も何度も頬を優しく撫でられて、少しだけ恥ずかしくてノアはそっと胸元から顔を上げた。
「……ッ」
そこには何故だろう頬を赤くして切羽詰まったような表情を浮かべるディランがいた。
「……ディラン……さん?」
どこか痛いのだろか、それとも何か困ったことがあったのだろうか。ノアが心配そうに見上げるのにディランはぐっと喉を鳴らして何かに耐えているようだった。
「だいじょうぶ?」
「……あー……だいじょうぶ……じゃないかも……」
心配そうに覗き込んでくるノアにディランはそう独り言のように小さく呟くと、「ごめん、文句なら後で聞くから……」とノアの顎に指をかけた。
「え?」
よくわからないことを言われて聞き返そうとした瞬間、ディランの顔が目の前にあった。吸い込まれるようなアイスブルーの瞳に戸惑う自分の姿が映っていると唇に柔らかいものが触れた。
「……っ!?」
一瞬何か分からなかったがそれは直ぐにディランの唇だと知れた。唇は直ぐに離れたが、今度は舌がノアの唇を舐めて、唇の割れ目を舌先で弄られる。
「くち、あけて?」
息が触れる程の距離で囁かれて、その甘ったるくも切ない声にノアは無意識に薄く唇を開いた。いいこ、と囁かれてディランの舌がノアの口腔内へと侵入する。
「っ、ん……!?」
驚きで目を見開くとディランの長い睫毛が見えた。生き物の様に口の中をディランの舌でかき混ぜられて変な声が上がりそうになる。必死に堪えるようにディランの服をきつく握り締める。くちゅくちゅと聞いたことのないような音が自分の口から漏れてくるのに身体は羞恥に耐えきれずに震えるばかりだ。
「ん、っ、あっ……!?」
自分の声とは思えない甲高い声にノアは驚いて勢い良くディランから身を離した。
「……っ、ボ、ボク……!?」
息苦しさからか、それとも初めての感覚からか涙を湛えながら口許を両手で抑えた。顔を真っ赤にしながら自分が信じられないとばかりの表情を浮かべるノアにディランは物足りなさそうな表情を浮かべたかと思うと、両手で顔を覆って「あー……」と俯いた。
ディランはノアの涙を拭いた。
「ノアが嫌でなければ幾つか教えて欲しいんだけど……いいかな?」
少しだけすまなそうに声を落とすディランにノアは鼻を啜りながら、自分で役に立つのならばと頷く。
「ありがとう……その前に幾つか説明しないとだね」
ディランが徐ろに席を立つのにノアは無意識にあ……、と声が零れた。
「ん? 大丈夫。直ぐに戻るから」
いい子で待っててねと言い残してディランは部屋を出ていく。一人残されたノアは先程のことを思い出して机に伏せた。恥ずかしい……年甲斐もなく感情の赴くまま喋って泣いてしまった。だけどもずっと抱えていた胸の重みもディランの言葉一つでこんなにも軽くなるなんて……なんて自分は単純なのだろう。イーサンたちが聞いたら騙されるなとか言われそうだ。だけども、ノアは自分を信じたかった。もしこれで本当にルークやキアーラ、ディランに騙されていたのだとしてもそれはノアが自分で判断したことだ。誰にも文句は言わせないし、誰かを責めるつもりもない。
ノアと一緒に過ごした時間に偽りはないと言ってくれたことが嬉しかった。騙されたら騙されたでいいと、ノアはどこか開き直っていた。だって、またディランとこうしてお喋りをして、一緒に居られるのがこんなにもノアの心を温かくしてくれる。
「ノア? どこか痛いの?」
いつの間に部屋に戻ってきたのか、ディランの心配そうな声に顔を上げた。
「だ、だいじょうぶっ!!」
「そう? 具合悪かったりしたら無理しないで言ってね」
ノアの前にカップを置きながらディランは再びノアの横に座る。
「冷めないうちにどうぞ」
「あ、ありがとう……」
カップからはゆるりとした湯気がたち、見馴れた飲みものが入っている。
「ミルク……」
「ルークに対抗してみました」
そこにスプーンがあるからかき混ぜてごらんと言われ、ノアは不思議に思いながらも素直にティースプーンでぐるりとカップの中身を混ぜるとミルクの色が段々と濃い茶色に変化し、ふわりと甘い匂いが鼻腔を擽った。
「……うわぁ……」
魔法みたい……素直な感想がノアの口からこぼれる。
「喜んでもらえてよかった」
ディランはくすくすと笑って、それから一枚の紙をテーブルに広げた。
「地図?」
「そう。これはノアたちが持っている地図と同じものなんだけど、ここが今俺たちがいるウーラノス国で、この森の下にある三ヶ国がノアたちのいる国」
地図上の森を指で線引きするかのようになぞる。
「この森を境にして人と俺たちはあまり干渉しないように何百年も暮らしていたんだけど……まあ、久しぶりに森を越えようとされてんだよね」
「干渉しない?」
「そう。人と争うことはそもそも俺たちの本意ではない」
「でも、魔物が人を襲ったって……」
「そこはもう水掛け論になってしまうから議論するのは無意味だね」
卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまってるからねと言うディランにノアは首を傾げる。
「俺たちからしたら先に手を出してきたのはそっちなんだ。でも、お兄さんたちは俺たちが先に手を出したって言うだろう? ここまでくるとどっちが正しいかはあまり意味がなくなるんだ。どっちも主張を曲げないだろうし」
だからね、とディランはノアを見た。
「今大切なのはこれ以上の争いごとをしないことなんだ」
「……うん」
「一度話に行ったけど、聞いて貰えないし剣は向けられるしで散々だったよね」
溜め息を吐くディランにノアはイーサンから聞いた話を思い出す。
「で、でも、ディランさんが突然現れて、あ、あと波が兵士を飲み込んだり魔物がでてきて戦場みたいになったって……」
「あー……それは否定しないけど……」
困ったように苦笑いを浮かべるディランをノアはじっと見上げる。
「……やり方がよくなかったのは認めるよ」
はあ、と白状するように眉を下げてノアの頭をゆるく撫でる。
「ノアに聞きたいのはね、どうして今になってこちらに干渉してきたのかが知りたくて。お兄さんは当事者の一人だしね」
ディランの言葉にイーサンが王都に行ったこと、それから国の御触れについて思い出す。
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「神の啓示ねぇ」
あきれた様な笑みを浮かべるディランにノアは以前聞いた話しを伝えただけなのだが、なんだか自分がいけないような気がした。そんなノアの様子に気づいたのか、ディランは「ノアが気にすることじゃないよ」と微笑んだ。
「ノア」
「はい」
ふふ、と花が綻ぶような笑みを浮かべるディランに思わず見惚れてしまう。
「嬉しい」
そう言うとディランはノアの腕を伸ばした。椅子に座ったままノアを抱き寄せて、そっとノアの頭に鼻先を沈める。
「デ、ディランさん……」
「もう会えないと、前みたいにノアに触れることはもうないと思っていたから」
嬉しいと、もう一度ディランは囁く。そんなディランにノアも鼻の奥がまたツンと痛みだす。ノアだって同じ気持ちだ。抱き締めてくる腕も、髪や頬を撫でる指先ももう二度とないものだと思っていたのだ。
「ボクもうれしい……」
だから、素直に言葉が溢れた。うれしい、嬉しいのだとノアもディランの背中に腕をまわした。遠慮がちに、それでもディランを少しでも近くで感じたいのだと僅かに抱き締める腕に力が籠もる。その小さな力にディランの胸が締め付けられた。こんなにもいじらしくて愛しくて。そっとノアの頬にディランの指先が触れる。何度も何度も頬を優しく撫でられて、少しだけ恥ずかしくてノアはそっと胸元から顔を上げた。
「……ッ」
そこには何故だろう頬を赤くして切羽詰まったような表情を浮かべるディランがいた。
「……ディラン……さん?」
どこか痛いのだろか、それとも何か困ったことがあったのだろうか。ノアが心配そうに見上げるのにディランはぐっと喉を鳴らして何かに耐えているようだった。
「だいじょうぶ?」
「……あー……だいじょうぶ……じゃないかも……」
心配そうに覗き込んでくるノアにディランはそう独り言のように小さく呟くと、「ごめん、文句なら後で聞くから……」とノアの顎に指をかけた。
「え?」
よくわからないことを言われて聞き返そうとした瞬間、ディランの顔が目の前にあった。吸い込まれるようなアイスブルーの瞳に戸惑う自分の姿が映っていると唇に柔らかいものが触れた。
「……っ!?」
一瞬何か分からなかったがそれは直ぐにディランの唇だと知れた。唇は直ぐに離れたが、今度は舌がノアの唇を舐めて、唇の割れ目を舌先で弄られる。
「くち、あけて?」
息が触れる程の距離で囁かれて、その甘ったるくも切ない声にノアは無意識に薄く唇を開いた。いいこ、と囁かれてディランの舌がノアの口腔内へと侵入する。
「っ、ん……!?」
驚きで目を見開くとディランの長い睫毛が見えた。生き物の様に口の中をディランの舌でかき混ぜられて変な声が上がりそうになる。必死に堪えるようにディランの服をきつく握り締める。くちゅくちゅと聞いたことのないような音が自分の口から漏れてくるのに身体は羞恥に耐えきれずに震えるばかりだ。
「ん、っ、あっ……!?」
自分の声とは思えない甲高い声にノアは驚いて勢い良くディランから身を離した。
「……っ、ボ、ボク……!?」
息苦しさからか、それとも初めての感覚からか涙を湛えながら口許を両手で抑えた。顔を真っ赤にしながら自分が信じられないとばかりの表情を浮かべるノアにディランは物足りなさそうな表情を浮かべたかと思うと、両手で顔を覆って「あー……」と俯いた。
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