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告白
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「口づけとは互いに好意をもっている者同士がするものだろう。お前がノアに好意も持っているのは知っているが、ノアはどうなんだ?」
同意なき行為は許されないと、ルークは相変わらず感情の読めない瞳を薄く細めてディランの反応を窺う。
「返答によってはキアーラの拘束を解こう」
「今ほどいてよっ!!」
ぎゃーぎゃーと騒いでいるキアーラにもう少し待てと視線を送るとキアーラは悔しそうな表情を浮かべた。ノアから見てキアーラは特にルークになにかされているようには見えないのだが、キアーラはルークより前にでてこれないようだった。
「どうなんだ?」
「えっと……それは……」
言い淀むディランをノアは見上げ、それからルークを見た。
「付き合ってるとかはわからないですけど、ボクはディランさんが好きです」
「の、ノアっ!?」
「ふむ」
「初めて会った時からずっと優しくて、いつもボクの話を聞いてくれて、ボクのことばかり気にかけてくれて……ここに来て、知らなかったディランさんを知れてもっと好きになりました」
「ノア……」
ぎゅう、とディランの手を繋ぐ。
「でも、それはルークさんとキアーラさんがいてくれたから。こうしてまたディランさんと話しをする機会を与えてくれてありがとうございます」
ノアはルークとキアーラに深く頭を下げた。
「俺もノアが好き。初めて会った時からずっと可愛いくて優しくて……俺を欲張りにさせる……」
最後の絞り出すような声にノアはディランを窺うと、ディランは片手で目許を覆っていて表情が窺えない。
「ディランさん……?」
「ほんとにもう……ノアはあっさり予想を越えてくるから……」
ゆっくりと手を下ろされるとアイスブルーの瞳がきらきらと光ってた。宝石みたいだと、綺麗だとノアはじっとディランを見上げる。目尻はほんのりと赤く、嬉しそうな、困った様な複雑な表情を浮かべていた。
「俺は人じゃないから、ノアと少し同じ時間が過ごせるだけで嬉しかったんだ……」
「うん……」
「無防備で、ノアに触れているとそれだけで幸せで……それなのにもっともっとと欲は深くなるばかりで困っちゃう」
ノアの頬をゆっくりと撫でて視線を合わせる。
「本当にね、最初はノアと少しでも同じ時間を過ごせたらそれだけで良かったんだ、勿論これからもそのつもりだった」
「……だった?」
「うん。でも、それだけじゃきっと満足できない」
ディランは膝を曲げてノアと同じ目線と高さになると、繋がれた手を自分の口許に運んだ。
「俺はノアとは違う存在だけど、ノアが嫌でなければ俺と恋人同士になりませんか?」
「……こいび、と……」
「うん。一生大切にするから、もっとノアとの時間を俺にちょうだい?」
「じかん……」
「時間だけじゃなくて、手を繋いだりさっきみたいなキスをしたり、ノアに触れる権利が欲しい」
恭しく片ひざをつき、壊れ物にでも触れるようにノアの手の甲の唇を落とすとそのままノアを見上げる。いつもの余裕さなど微塵もなく、縋るような、だけども熱を孕んだ視線にノアの胸がぎゅうと締め付けられる。
そんなこと、ノアだってディランと同じ気持ちだ。これからも会いたいしおしゃべりだって沢山したい。頭を撫でられるのも、抱き締められるのも、キスをするのだって恥ずかしさはあれども嫌ではない。寧ろ嬉しいとさえ思ってしまう。それはつまりそういうことだ。
「……またお話ししてくれる? 名前呼んだらまた会いにきてくれる?」
「呼ばれなくても会いに行くよ」
「ボクもディランさんのこと触れてもいいの?」
「ノアなら大歓迎」
今度手を繋いで散歩でもしようか、うちの城下町を案内してあげる。
ディランの言葉にノアは大きく頷く。
「する……っ! 散歩したい……ッ!!」
「他にしたいことある? ノアのお願いは何だって叶えてあげる」
ノアは首を横に振って一緒にいられるだけで十分と笑う。
「ノアは欲がないなぁ」
愛しそうに笑うディランにノアも嬉しそうに笑う。
「お願いごとは叶ったから」
「願いごと?」
うんっ、と大きく首をたてに振り、「またこうしてディランさんと話せて一緒に過ごせること」と満面の笑みで言わてしまい、ディランは「あー……」と顔を背けて口ごもる。耳が赤くなっていることにはノアは気付かない。
「ノアには敵わないなぁ……」
誰にも聞こえないほどの声で、けれども嬉しさを隠しきれない様子だ。
「さて、話が纏まったところで目下の問題を解決しないとな」
「あ」
「……っ!?」
「こんのクソ野郎ッ!!」
そういや二人の前だったことに気付いてノアは今さらながら恥ずかしさが込み上がってきた。
「ご、ごめんなさいっ!!」
「なにを謝る必要がある。二人が結ばれたことは喜ばしいことだ」
「ルークありがとう」
「私は認めないわよッ!!」
「お前の許可なんか必要ないだろ」
「はぁ!? ノアちゃん!!」
「はっ、はいっ!!」
キアーラの勢いにノアも勢い良く返事を返す。
「こんなヤツのどこがいいのっ!?」
「え、えっとぉ……」
「うるさい」
返答に困っているとルークがキアーラを一蹴する。
「本人たちが決めたことだ」
「……で、でも……っ」
「ノアが選んだことを否定するのか?」
その言葉にキアーラは静かになる。それから小さな声で「……こ、……困ったり悩んだりしたらお姉ちゃんに話してね……」と、ノアを心配そうに見つめた。
「ありがとうございます」
ノアは自分のことを心配してくれるキアーラに素直にお礼を言い、なにかあったら相談にのって下さいとキアーラに伝えた。どうしてこんなに反対されているのか、ノアを心配してこその言葉なのだろう。もしくはただディランが嫌いなだけか……何となく後者の気がするなぁとノアはひっそりと思う。
それからキアーラはその後は特に何か言うこともなくルークからの拘束も解かれ、ディランを睨み付けながらノアの側へと歩いて行った。
同意なき行為は許されないと、ルークは相変わらず感情の読めない瞳を薄く細めてディランの反応を窺う。
「返答によってはキアーラの拘束を解こう」
「今ほどいてよっ!!」
ぎゃーぎゃーと騒いでいるキアーラにもう少し待てと視線を送るとキアーラは悔しそうな表情を浮かべた。ノアから見てキアーラは特にルークになにかされているようには見えないのだが、キアーラはルークより前にでてこれないようだった。
「どうなんだ?」
「えっと……それは……」
言い淀むディランをノアは見上げ、それからルークを見た。
「付き合ってるとかはわからないですけど、ボクはディランさんが好きです」
「の、ノアっ!?」
「ふむ」
「初めて会った時からずっと優しくて、いつもボクの話を聞いてくれて、ボクのことばかり気にかけてくれて……ここに来て、知らなかったディランさんを知れてもっと好きになりました」
「ノア……」
ぎゅう、とディランの手を繋ぐ。
「でも、それはルークさんとキアーラさんがいてくれたから。こうしてまたディランさんと話しをする機会を与えてくれてありがとうございます」
ノアはルークとキアーラに深く頭を下げた。
「俺もノアが好き。初めて会った時からずっと可愛いくて優しくて……俺を欲張りにさせる……」
最後の絞り出すような声にノアはディランを窺うと、ディランは片手で目許を覆っていて表情が窺えない。
「ディランさん……?」
「ほんとにもう……ノアはあっさり予想を越えてくるから……」
ゆっくりと手を下ろされるとアイスブルーの瞳がきらきらと光ってた。宝石みたいだと、綺麗だとノアはじっとディランを見上げる。目尻はほんのりと赤く、嬉しそうな、困った様な複雑な表情を浮かべていた。
「俺は人じゃないから、ノアと少し同じ時間が過ごせるだけで嬉しかったんだ……」
「うん……」
「無防備で、ノアに触れているとそれだけで幸せで……それなのにもっともっとと欲は深くなるばかりで困っちゃう」
ノアの頬をゆっくりと撫でて視線を合わせる。
「本当にね、最初はノアと少しでも同じ時間を過ごせたらそれだけで良かったんだ、勿論これからもそのつもりだった」
「……だった?」
「うん。でも、それだけじゃきっと満足できない」
ディランは膝を曲げてノアと同じ目線と高さになると、繋がれた手を自分の口許に運んだ。
「俺はノアとは違う存在だけど、ノアが嫌でなければ俺と恋人同士になりませんか?」
「……こいび、と……」
「うん。一生大切にするから、もっとノアとの時間を俺にちょうだい?」
「じかん……」
「時間だけじゃなくて、手を繋いだりさっきみたいなキスをしたり、ノアに触れる権利が欲しい」
恭しく片ひざをつき、壊れ物にでも触れるようにノアの手の甲の唇を落とすとそのままノアを見上げる。いつもの余裕さなど微塵もなく、縋るような、だけども熱を孕んだ視線にノアの胸がぎゅうと締め付けられる。
そんなこと、ノアだってディランと同じ気持ちだ。これからも会いたいしおしゃべりだって沢山したい。頭を撫でられるのも、抱き締められるのも、キスをするのだって恥ずかしさはあれども嫌ではない。寧ろ嬉しいとさえ思ってしまう。それはつまりそういうことだ。
「……またお話ししてくれる? 名前呼んだらまた会いにきてくれる?」
「呼ばれなくても会いに行くよ」
「ボクもディランさんのこと触れてもいいの?」
「ノアなら大歓迎」
今度手を繋いで散歩でもしようか、うちの城下町を案内してあげる。
ディランの言葉にノアは大きく頷く。
「する……っ! 散歩したい……ッ!!」
「他にしたいことある? ノアのお願いは何だって叶えてあげる」
ノアは首を横に振って一緒にいられるだけで十分と笑う。
「ノアは欲がないなぁ」
愛しそうに笑うディランにノアも嬉しそうに笑う。
「お願いごとは叶ったから」
「願いごと?」
うんっ、と大きく首をたてに振り、「またこうしてディランさんと話せて一緒に過ごせること」と満面の笑みで言わてしまい、ディランは「あー……」と顔を背けて口ごもる。耳が赤くなっていることにはノアは気付かない。
「ノアには敵わないなぁ……」
誰にも聞こえないほどの声で、けれども嬉しさを隠しきれない様子だ。
「さて、話が纏まったところで目下の問題を解決しないとな」
「あ」
「……っ!?」
「こんのクソ野郎ッ!!」
そういや二人の前だったことに気付いてノアは今さらながら恥ずかしさが込み上がってきた。
「ご、ごめんなさいっ!!」
「なにを謝る必要がある。二人が結ばれたことは喜ばしいことだ」
「ルークありがとう」
「私は認めないわよッ!!」
「お前の許可なんか必要ないだろ」
「はぁ!? ノアちゃん!!」
「はっ、はいっ!!」
キアーラの勢いにノアも勢い良く返事を返す。
「こんなヤツのどこがいいのっ!?」
「え、えっとぉ……」
「うるさい」
返答に困っているとルークがキアーラを一蹴する。
「本人たちが決めたことだ」
「……で、でも……っ」
「ノアが選んだことを否定するのか?」
その言葉にキアーラは静かになる。それから小さな声で「……こ、……困ったり悩んだりしたらお姉ちゃんに話してね……」と、ノアを心配そうに見つめた。
「ありがとうございます」
ノアは自分のことを心配してくれるキアーラに素直にお礼を言い、なにかあったら相談にのって下さいとキアーラに伝えた。どうしてこんなに反対されているのか、ノアを心配してこその言葉なのだろう。もしくはただディランが嫌いなだけか……何となく後者の気がするなぁとノアはひっそりと思う。
それからキアーラはその後は特に何か言うこともなくルークからの拘束も解かれ、ディランを睨み付けながらノアの側へと歩いて行った。
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