「行方知れずの恋」

愛理

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第5話「やっぱり好き」

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    私と克己が別れて2週間が過ぎた。
 私は克己と別れた日、泣きまくった。
 だけど、2週間経った今は少し落ち着いていた。
 今日は日曜日。
 予定のない私はお母さんに頼まれた買い物をしに出かけることになった。
 だけど、その買い物帰りに私は恐い感じの男性に絡まれた。
「お姉ちゃん、俺達と遊ばない?」
 男性は2人組だった。
「結構です。私、急いでるんで……」
「つれないなあ。ちょっとだけいいだろ?」
 私がどうしようかと困っている時……。
「嫌がってるじゃないですか。離してあげたらどうです?」
 とても聞き覚えのある声がした。
 それは克己だった。
「克己……」
「あ? 何だ、お前。引っこんでろよ」
 男性の1人がそう言ったと同時に克己を襲おうとしたけれど、克己はそれをかわし反対にパンチを喰らわせた。
「ちきしょーっ! 覚えてろよ!」
 男性の2人は見た目と口程、強くはないらしく、あっさりと逃げていった。
「ありがとう」
「大丈夫か? 気をつけろよ」
 それは久し振りに聞いた克己の優しい言葉だった。
「克己、あのね」
 私はやっぱり克己が好きだ。
 今、はっきりとそのことに気付いた。
 そして、私がそのことを言おうとした時、克己が私を抱き締めた。
「克己?」
「-ごめん」
「克己……」
 私は克己の腕の中にいながら、ずっとこのままだったらいいのに。
 そう思っていた。
 だけど、私が次に見た光景は信じられないものだった。
 克己の腕の中で見たもの……。
 それは、私のお父さんと知らない女性とのキスシーンだった。
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