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第33話「この恋の行方が……」
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私は最近、克己のマンションに週1で泊まりに行くようになっていた。
そして、今日は金曜日で、また克己の家に泊まることになっていた。
私は大学での今日の全ての授業が終わり、克己のマンションに着くまで凄く幸せな気持ちでいた。
でも……。
今日、克己のマンションに行くと克己のお父さんが克己の部屋のドアの前にいて、私は幸せな気持ちから一転して、もの凄く緊張感を持った。
「……君はまだ克己と続いていたのか」
克己のお父さんは私を見るなり明らかに迷惑そうに言った。
「はい。でも、私も克己もどうしても一緒にいたいんです。だから、どうか許してくださいとは言いませんが私と克己のことはそっとしておいて頂けないでしょうか?」
私は克己のお父さんの目を真っ直ぐに見てそう言った。
前の私ならこんな風に言えなかったと思うけど私はもう本当に克己と生きていくって決めているから……。
すると克己のお父さんは大きな溜息を1つ吐いた後、
「私だって自分の息子の恋を本当は応援したい。それに克己は学費を打ち切ったら、自分でちゃんと生活も立て直して、そこは親馬鹿だと言われるかもしれないが偉いと思っている。でも……克己の恋の相手が君だとどうしても私は別れた妻のことを思い出してしまうんだ……」
私は克己のお父さんのその言葉に胸がズキンっと痛んだ。
そりゃそうよね。この人からしたら私は自分の家庭を壊した当事者の娘だもんね……。
それはどうしたって何があったってこれから先も変わることはない事実だから……。
私はそう思って何も言えずにいるといきなり克己の部屋のドアが開いた。
「真弥、親父……」
克己は驚いた顔をしてそう言った。
「何か俺の部屋のドア辺りが騒がしい気がしたから、様子見ようと思って、ドアを開けたんだけど、まさか2人がいるなんて。親父、また真弥に何か言ったんじゃないだろうな」
克己はそう言った後、自分のお父さんを睨みつけた。
「……お前に話があったんだけど、今日は出直すよ」
克己のお父さんは克己が言ったことには何も答えずにこの場を去った。
その後すぐに私は克己にぐいっと腕を引っ張られ中に入れられた。
そして、克己がドアを閉めて鍵をかけるとすぐに玄関で克己におもいっきり抱きしめられた。
「克己……」
「真弥、親父にまた何か言われたんだとしたら気にすることないから。俺はいつも言ってるけど真弥が傍にいてくれるだけでそれだけでいいから」
「克己……」
ねぇ、克己……。
私だって克己が傍にいてくれるだけでいいよ。
それだけで私はいつも幸せでいられるよ。
でもね、何だろう。
お互いにこんなに愛し合ってるって解っているのに私は何だか今、不安になっているよ。
私と克己のこの恋の行方は一体、最終的には何処に辿り着くのかなって。
絶対に克己のこの手をもう離さないって思ってはいるのに。
どうしてだろう。
私はそう思いながら克己の背中に手を回して、その手におもいっきり力を込めた。
そして、今日は金曜日で、また克己の家に泊まることになっていた。
私は大学での今日の全ての授業が終わり、克己のマンションに着くまで凄く幸せな気持ちでいた。
でも……。
今日、克己のマンションに行くと克己のお父さんが克己の部屋のドアの前にいて、私は幸せな気持ちから一転して、もの凄く緊張感を持った。
「……君はまだ克己と続いていたのか」
克己のお父さんは私を見るなり明らかに迷惑そうに言った。
「はい。でも、私も克己もどうしても一緒にいたいんです。だから、どうか許してくださいとは言いませんが私と克己のことはそっとしておいて頂けないでしょうか?」
私は克己のお父さんの目を真っ直ぐに見てそう言った。
前の私ならこんな風に言えなかったと思うけど私はもう本当に克己と生きていくって決めているから……。
すると克己のお父さんは大きな溜息を1つ吐いた後、
「私だって自分の息子の恋を本当は応援したい。それに克己は学費を打ち切ったら、自分でちゃんと生活も立て直して、そこは親馬鹿だと言われるかもしれないが偉いと思っている。でも……克己の恋の相手が君だとどうしても私は別れた妻のことを思い出してしまうんだ……」
私は克己のお父さんのその言葉に胸がズキンっと痛んだ。
そりゃそうよね。この人からしたら私は自分の家庭を壊した当事者の娘だもんね……。
それはどうしたって何があったってこれから先も変わることはない事実だから……。
私はそう思って何も言えずにいるといきなり克己の部屋のドアが開いた。
「真弥、親父……」
克己は驚いた顔をしてそう言った。
「何か俺の部屋のドア辺りが騒がしい気がしたから、様子見ようと思って、ドアを開けたんだけど、まさか2人がいるなんて。親父、また真弥に何か言ったんじゃないだろうな」
克己はそう言った後、自分のお父さんを睨みつけた。
「……お前に話があったんだけど、今日は出直すよ」
克己のお父さんは克己が言ったことには何も答えずにこの場を去った。
その後すぐに私は克己にぐいっと腕を引っ張られ中に入れられた。
そして、克己がドアを閉めて鍵をかけるとすぐに玄関で克己におもいっきり抱きしめられた。
「克己……」
「真弥、親父にまた何か言われたんだとしたら気にすることないから。俺はいつも言ってるけど真弥が傍にいてくれるだけでそれだけでいいから」
「克己……」
ねぇ、克己……。
私だって克己が傍にいてくれるだけでいいよ。
それだけで私はいつも幸せでいられるよ。
でもね、何だろう。
お互いにこんなに愛し合ってるって解っているのに私は何だか今、不安になっているよ。
私と克己のこの恋の行方は一体、最終的には何処に辿り着くのかなって。
絶対に克己のこの手をもう離さないって思ってはいるのに。
どうしてだろう。
私はそう思いながら克己の背中に手を回して、その手におもいっきり力を込めた。
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