「君に会ってから」

愛理

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第3話「気になる関係」

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  俺は広ちゃんと一緒にサッカー部に仮入部した。
  実は広ちゃんは中学生の時はサッカー部で、しかもエースだった。
  だから、広ちゃんはサッカーがとても上手い。
  それに比べて俺はあまり球技が得意じゃない。
  それなら、サッカー部に見学に行くなんて言わなきゃ良かったと思われそうだけど、木崎さんの手前、サッカー部とか言ったら、カッコいいかなと思ってしまって。
  だから、今、仮体験でサッカーの試合をさせてもらっていても、俺は全然、駄目だった。
  そして、部活が終わって、広ちゃんはサッカー部の先輩からぜひ、サッカー部に入ってくれないかと言われていた。
  俺はまあ、当然、そんな声は1つもかからなかった。
「痛たた」
  今、俺は広ちゃんと木崎さんと3人で学校から帰っていた。
  そして、俺はサッカーで走りまくって、身体のあちこちが痛くなってしまった。
「ほんま、お前、駄目駄目やな。そんな風になるのに何でサッカー部に仮入部してん」
  広ちゃんが呆れるように言った。
  広ちゃんが言うことは的をついてるけど……。
  決して、木崎さんの前でカッコつけたかったからとは言えない。
  俺がそう思っていると、
「広ちゃん、そんな言い方はないわ。谷原くんは一生懸命してたから、そうなったんだし」
  木崎さんが広ちゃんにそんなことを言ってくれた。
「まあ、確かに一生懸命してたんは認めるわ。珍しく一生懸命やなって思ったし」
  広ちゃんがそう言った。
  すると木崎さんが、
「もう、広ちゃんは本当に昔から口が悪いんだから」
  決して、本気モードではなく冗談モードっぽく笑顔でそう言った。
  すると広ちゃんが、
「うるさい。章子、お前、生意気になったで」
  そう言い、それから、2人の痴話喧嘩? のようなものが始まった。
  俺はそんな2人の様子を見て、何だか胸が締めつけられるような感じになった。
  だって、言い合いをしている2人は本当に仲が良さそうで、しかも、言い合いをしているのに2人とも何だか凄く楽しそうに見えて。
  もしかするとこの2人は好き同士なんじゃないかと思ったから。
  広ちゃんは男前で頭も良くて、スポーツもできる。
  しかも、せっかちで、怖いところもあるけど、中身は男前で人情深いところもあって……。
  多分、彼氏にしたら、自慢の彼氏になると思う。
  もし、木崎さんが広ちゃんを好きだとしたら、幾ら、俺が今から頑張っても、勝てる気がしない。
  俺はそんなことを思って気持ちが段々と沈みそうになってしまった。
  そして、また、俺はこの時から、広ちゃんと木崎さんが本当に幼馴染だけの関係なのかも気になることになってしまった。
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