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第27話「雅人の彼女」
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私と雅人の彼女だったという長原さんは近くにあったカフェに入った。
そして、お互いに暖かい紅茶を頼んだ。
「すいません、急に呼び止めてしまって」
紅茶を一口飲んでから長原さんはそう言った。
「ううん、いいのよ。でも、よく私が雅人の姉だって解ったわね」
「はい。雅人からお姉さんの写真を見せてもらったことがあって。雅人が家族で旅行に行った時にお姉さんと2人で写したんだって言っていた写真を」
「そうなんだ」
私と雅人はかなり仲が良かったから、わりとそうやって、何処かへ一緒に行った時などは2人で写真を写すこともちょくちょくあった。
「はい。2人とも凄く楽しそうに写っていました」
長原さんはそう言った後、少し涙を目に溜めた。
「長原さん」
「あ、すいません。雅人のことを思い出してしまって」
「そう。でも、今でもそんな風に雅人のことを思い出してくれるなんて、本当にありがとう」
「雅人のことを忘れることなんて一生ないと思います」
いきなり強い口調になって、長原さんはそう言った。
だから、私は少し驚いて長原さんを見る。
「あ、すいません。でも、雅人は私にとっては凄く大きい存在で……それは今もだから」
「長原さん」
「だから、私」
「ん?」
「お姉さんがどうして雅人を殺した人と今も一緒にいるのかが解らないんです」
私は長原さんのその言葉に今度は凄く驚いた。
え?
何で長原さんが雅人を車で轢いたのが陸人だって知ってるの?
それにどうして私が今も陸人と一緒にいることを知っているんだろう。
私がそう不思議に思っていると、
「私、雅人が亡くなった後、1度だけ雅人の家にお邪魔したことがあるんです。その時は雅人のお母さん……あ、お姉さんのお母さんでもありますけど、お母さんしかいなくて。で、雅人のことを色々話していたんです。そしたら、雅人を殺したあの人が家に来て……」
私はただ黙って長原さんの話を聞いていた。
「雅人のお母さんは最初、インターホン越しに出て、何だか凄いキツイ口調だったんですけど、その後、玄関に行って……で、私、その時は居間にいさせてもらったんですけど、何だか雅人のお母さんが凄い剣幕だったから、一体、どうしたんだろうって思って、思わず私も玄関まで行ったんです」
陸人が雅人が亡くなってから、1度、家に来たなんて全然知らなかった。
私は長原さんの話を聞きながらそう思った。
「で、私、その時、来た人の顔を見て。でも、その時はまさか雅人を車で轢いた人だなんて思わなかったから。でも、私が玄関まで行って、その後すぐに雅人のお母さんはその人に帰ってもらって、私とまた居間で話したんですけど、その時に実はその人が雅人のことを車で轢いた人だと教えてもらったんです」
「…………」
「だから、私もその人のことその時から許せなくなって。で、その人がモデルになって現れたんで、私、凄くびっくりして。だけど、一番、びっくりしたのは、お姉さんがその人に抱きしめられているのを見た時でした」
「…………」
「見たのは本当に偶然だったんですけど、でも、それからお姉さんとあの人のことが頭から離れなくなって。で、いつかお姉さんにその人とはどういった関係なのかを聞いてみたいと思っていて。そしたら、さっきまた偶然、お姉さんを見かけて思わず声をかけてしまったんです」
「そうだったの」
「はい。お姉さん、あの人とは」
「高校生の時、つきあっていて、途中で陸人はアメリカに行って、途中から連絡が途絶えたんだけど……その理由は私はつい最近まで知らなかったんだ。陸人が雅人を車で跳ねたから私に連絡を取れなかったっていう理由を」
「…………」
「でも、再会して、そのことを知って、色々あって。だけど、私はやっぱり、陸人を忘れられなくて」
私がそう言った後、長原さんは立ち上がり、
「そんなのおかしいです!」
強い口調で怖い顔をしてそう言った。
そして、その後、長原さんは周りの目にはっとして、座り、だけど、その後、静かに、
「自分の実の弟……しかも凄く仲が良かった弟を殺した人なのに何でまだ好きでいられるんですか?」
そう言った。
そして、その言葉は私の胸に深く突き刺さった。
そして、お互いに暖かい紅茶を頼んだ。
「すいません、急に呼び止めてしまって」
紅茶を一口飲んでから長原さんはそう言った。
「ううん、いいのよ。でも、よく私が雅人の姉だって解ったわね」
「はい。雅人からお姉さんの写真を見せてもらったことがあって。雅人が家族で旅行に行った時にお姉さんと2人で写したんだって言っていた写真を」
「そうなんだ」
私と雅人はかなり仲が良かったから、わりとそうやって、何処かへ一緒に行った時などは2人で写真を写すこともちょくちょくあった。
「はい。2人とも凄く楽しそうに写っていました」
長原さんはそう言った後、少し涙を目に溜めた。
「長原さん」
「あ、すいません。雅人のことを思い出してしまって」
「そう。でも、今でもそんな風に雅人のことを思い出してくれるなんて、本当にありがとう」
「雅人のことを忘れることなんて一生ないと思います」
いきなり強い口調になって、長原さんはそう言った。
だから、私は少し驚いて長原さんを見る。
「あ、すいません。でも、雅人は私にとっては凄く大きい存在で……それは今もだから」
「長原さん」
「だから、私」
「ん?」
「お姉さんがどうして雅人を殺した人と今も一緒にいるのかが解らないんです」
私は長原さんのその言葉に今度は凄く驚いた。
え?
何で長原さんが雅人を車で轢いたのが陸人だって知ってるの?
それにどうして私が今も陸人と一緒にいることを知っているんだろう。
私がそう不思議に思っていると、
「私、雅人が亡くなった後、1度だけ雅人の家にお邪魔したことがあるんです。その時は雅人のお母さん……あ、お姉さんのお母さんでもありますけど、お母さんしかいなくて。で、雅人のことを色々話していたんです。そしたら、雅人を殺したあの人が家に来て……」
私はただ黙って長原さんの話を聞いていた。
「雅人のお母さんは最初、インターホン越しに出て、何だか凄いキツイ口調だったんですけど、その後、玄関に行って……で、私、その時は居間にいさせてもらったんですけど、何だか雅人のお母さんが凄い剣幕だったから、一体、どうしたんだろうって思って、思わず私も玄関まで行ったんです」
陸人が雅人が亡くなってから、1度、家に来たなんて全然知らなかった。
私は長原さんの話を聞きながらそう思った。
「で、私、その時、来た人の顔を見て。でも、その時はまさか雅人を車で轢いた人だなんて思わなかったから。でも、私が玄関まで行って、その後すぐに雅人のお母さんはその人に帰ってもらって、私とまた居間で話したんですけど、その時に実はその人が雅人のことを車で轢いた人だと教えてもらったんです」
「…………」
「だから、私もその人のことその時から許せなくなって。で、その人がモデルになって現れたんで、私、凄くびっくりして。だけど、一番、びっくりしたのは、お姉さんがその人に抱きしめられているのを見た時でした」
「…………」
「見たのは本当に偶然だったんですけど、でも、それからお姉さんとあの人のことが頭から離れなくなって。で、いつかお姉さんにその人とはどういった関係なのかを聞いてみたいと思っていて。そしたら、さっきまた偶然、お姉さんを見かけて思わず声をかけてしまったんです」
「そうだったの」
「はい。お姉さん、あの人とは」
「高校生の時、つきあっていて、途中で陸人はアメリカに行って、途中から連絡が途絶えたんだけど……その理由は私はつい最近まで知らなかったんだ。陸人が雅人を車で跳ねたから私に連絡を取れなかったっていう理由を」
「…………」
「でも、再会して、そのことを知って、色々あって。だけど、私はやっぱり、陸人を忘れられなくて」
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「そんなのおかしいです!」
強い口調で怖い顔をしてそう言った。
そして、その後、長原さんは周りの目にはっとして、座り、だけど、その後、静かに、
「自分の実の弟……しかも凄く仲が良かった弟を殺した人なのに何でまだ好きでいられるんですか?」
そう言った。
そして、その言葉は私の胸に深く突き刺さった。
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