「もう1度、澄んだ青空を見るために」

愛理

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第3章「闇の街」

第10話「ブラックストーンとの対決」

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  ブラックストーンは全身を真っ黒なオーラで包み込んだ後、勇気達に最初から鋭い攻撃を仕掛けてきた。
  今までのように勇気と功は攻撃を中心に心と守は全員の回復に回るように闘っていた。
  だけど、このブラックストーンの攻撃は何回かに1度、全員にかなりのダメージを与える攻撃を仕掛けてきて、心と守の回復魔法もマジックポイントもなくなりつつあり、段々と苦しくなってきた。
  そして、ブラックストーンから心が集中攻撃を受けて、息はしているものの、心はとうとうその場に倒れてしまった。
「心」
  勇気と功が同時に大声で心の名前を呼ぶ。
「ハハハハ。今度は最初から一番威勢が良かったお前を倒してやるわ」
  ブラックストーンはそう言い、功の方に両手を向けた。
  ブラックストーンの両手からは、かなり邪悪な黒い気が放たれていた。
「功、頑張ってよけてください。あの邪悪な気を受けたら命も危ないかもしれません」
  守が必死になって言った。
「ほざけ。この気がよけれるわけないだろう。くらえ」
  そう言いブラックストーンは両手から放っていた邪悪な黒い気を功めがけて投げた。
  それを見た勇気と守は青ざめる。
  だけど、その時、突然、洞窟全体が揺れ出し、近くにあった大きな岩が功をめがけていた邪悪な黒い気にぶつかり、邪悪な気が消滅した。
「何だ」
  ブラックストーンが言う。
  その後、倒れている心に真っ白な光が何処からかあたり、心は起きあがった。
「心、良かった」
  勇気が言った。
  功と守も起きあがった心を本当に嬉しそうに見た。
  そして、その後、また何処からか、今度はとても綺麗な声が聞こえて、4人は声がした方を同時に見た。
  するとそこには、とても綺麗な女性が勇気達の方を見て、微笑んで立っていた。
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