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「初めての本気 リターンズ」
第7話
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花蓮さんから理菜が俺が過去に撒いた種のせいで、理菜にとったら、全く身に覚えのない奴から怪我をさせられたと聞かされた日、俺はいつものように理菜と一緒に帰り、だけど、この時は理菜にどうしても話したいことがあるから、お茶でも飲んでいかないかと誘った。
そして、俺達はお茶を飲むと言っても、まだ高校生でそうそうお金が自由になるわけではないから、高校生にとったら、とってもリーズナブルなお値段のものがあると言えるファーストフード店に来た。
もちろん、理菜とちゃんとしたデートの時は思いっきり頑張るけど。
「理菜、俺が奢るから、何でも頼んでいいよ」
だけど、こういうところでも俺はちゃんと理菜の前ではカッコいい彼氏でいたいと思うんだけど。
「え、いつも奢ってもらったりしてるのに悪いよ」
「遠慮しなくていいの。それに今日は俺がどうしても話がしたいって誘ったから余計に」
「そんなの、私は礼央くんと一緒にいれるだけで嬉しいのに」
理菜のその言葉に俺はまたいつものように胸がきゅんっと鳴って、堪らなくなった。
「ありがとう。でも、俺も理菜に奢ったりするのは自分が理菜の彼氏なんだって実感できて嬉しいから」
俺がそう言うと理菜は一瞬、きょとんとした顔で俺を見て、だけど、すぐに嬉しそうな笑顔になって、
「ありがとう」
そう言ってくれた。
俺達は注文をしたものを受け取って、2階に行き、カウンターの端っこが空いていたので、そこの席に隣同士で座った。
理菜はオレンジジュースとフライドポテトのSサイズを頼んだだけだった。
「本当にそれだけでいいの? ハンバーガーとか頼まなくて良かった?」
俺は理菜とは対照的にコーラーとダブルチーズバーガーとフライドポテトのMサイズを頼んだ。
「いいの。あんまり食べたら、夜ご飯食べれなくなるから、これで十分だよ。ありがとう」
「そっか。確かに理菜は少食だもんな。俺なんかこれ食べても余裕で晩飯、食べれるよ」
「凄いね。でも、私、よく食べる男子、好きだよ」
理菜はそう言いまたにこっと笑ってくれた。
本当はいつまでもこんな風にまったりタイムを理菜と過ごしたいと思うけど、そうもいかないので、俺は少し真剣な表情をして、理菜に、
「理菜、今日、俺のせいで右足、怪我したんだろ。ごめんな」
そう言った。
「やだ。もしかして、花蓮に聞いたの? ごめんね、花蓮、変な風に礼央くんに言ったんでしょ。ただ、転んだだけなのに」
「いや、多分、花蓮さんが俺に言ったことは正しいよ。それに理菜、今まで何度も俺関連で理菜が全然知らなかった奴からも嫌がらせされたりしただろ」
俺がそう言うと嘘をつくことがあまりできない理菜は黙ってしまった。
だから、俺は理菜の頭をぐいっと俺の方に引き寄せて、
「ごめんな、理菜。過去の俺が最悪だったせいで、理菜に辛い思いさせて。でも、俺は何度も言うけど、今は本気で理菜のことが大好きだし、過去の最悪だった俺のことも反省してるから。そして、これからは理菜のことをもっともっと守るから」
そう言った。
すると理菜は、
「ありがとう、礼央くん。でも、あまり気にしないでね。後、私も礼央くんのこと大好きだし、過去の礼央くんが最悪だったとかは思ってないよ」
そう言い自分からもっと俺の方に寄ってきてくれた。
俺はこんな風に俺に身を任せながら、こんな風に言ってくれる理菜を直に感じながら、絶対に何からだって守るから、そして、絶対に離さないからと強く思っていた。
そして、俺達はお茶を飲むと言っても、まだ高校生でそうそうお金が自由になるわけではないから、高校生にとったら、とってもリーズナブルなお値段のものがあると言えるファーストフード店に来た。
もちろん、理菜とちゃんとしたデートの時は思いっきり頑張るけど。
「理菜、俺が奢るから、何でも頼んでいいよ」
だけど、こういうところでも俺はちゃんと理菜の前ではカッコいい彼氏でいたいと思うんだけど。
「え、いつも奢ってもらったりしてるのに悪いよ」
「遠慮しなくていいの。それに今日は俺がどうしても話がしたいって誘ったから余計に」
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理菜のその言葉に俺はまたいつものように胸がきゅんっと鳴って、堪らなくなった。
「ありがとう。でも、俺も理菜に奢ったりするのは自分が理菜の彼氏なんだって実感できて嬉しいから」
俺がそう言うと理菜は一瞬、きょとんとした顔で俺を見て、だけど、すぐに嬉しそうな笑顔になって、
「ありがとう」
そう言ってくれた。
俺達は注文をしたものを受け取って、2階に行き、カウンターの端っこが空いていたので、そこの席に隣同士で座った。
理菜はオレンジジュースとフライドポテトのSサイズを頼んだだけだった。
「本当にそれだけでいいの? ハンバーガーとか頼まなくて良かった?」
俺は理菜とは対照的にコーラーとダブルチーズバーガーとフライドポテトのMサイズを頼んだ。
「いいの。あんまり食べたら、夜ご飯食べれなくなるから、これで十分だよ。ありがとう」
「そっか。確かに理菜は少食だもんな。俺なんかこれ食べても余裕で晩飯、食べれるよ」
「凄いね。でも、私、よく食べる男子、好きだよ」
理菜はそう言いまたにこっと笑ってくれた。
本当はいつまでもこんな風にまったりタイムを理菜と過ごしたいと思うけど、そうもいかないので、俺は少し真剣な表情をして、理菜に、
「理菜、今日、俺のせいで右足、怪我したんだろ。ごめんな」
そう言った。
「やだ。もしかして、花蓮に聞いたの? ごめんね、花蓮、変な風に礼央くんに言ったんでしょ。ただ、転んだだけなのに」
「いや、多分、花蓮さんが俺に言ったことは正しいよ。それに理菜、今まで何度も俺関連で理菜が全然知らなかった奴からも嫌がらせされたりしただろ」
俺がそう言うと嘘をつくことがあまりできない理菜は黙ってしまった。
だから、俺は理菜の頭をぐいっと俺の方に引き寄せて、
「ごめんな、理菜。過去の俺が最悪だったせいで、理菜に辛い思いさせて。でも、俺は何度も言うけど、今は本気で理菜のことが大好きだし、過去の最悪だった俺のことも反省してるから。そして、これからは理菜のことをもっともっと守るから」
そう言った。
すると理菜は、
「ありがとう、礼央くん。でも、あまり気にしないでね。後、私も礼央くんのこと大好きだし、過去の礼央くんが最悪だったとかは思ってないよ」
そう言い自分からもっと俺の方に寄ってきてくれた。
俺はこんな風に俺に身を任せながら、こんな風に言ってくれる理菜を直に感じながら、絶対に何からだって守るから、そして、絶対に離さないからと強く思っていた。
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