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「初めての本気 リターンズ」
第11話
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「佐々野くん」
理菜は声をかけてきた男子のことをそう呼んだ。
佐々野くん?
理菜から今まで、そんな名前の奴のこと聞いたことなかったけど、この様子だと知り合いらしい。
何だろう?
昔の同級生だろうか。
「久しぶりだな。中学の時以来だよな」
佐々野はにこにこしながら理菜に話している。
正直、俺はその光景を見て、あまり嬉しくはない。
そして、もしかして、これが嫉妬かと理菜とつきあうまでは感じたことのなかった感情を抱いたことで、やっぱり、俺、本当に理菜が好きなんだと改めて実感する。
だけど、やっぱり、このままだと面白くないので、
「こんにちは。佐々野くんっていうんですか? 理菜とはどういう関係なんですか?」
と俺は2人の間に割り込んで聞いてみた。
すると佐々野は俺の方を見て、にっこりと笑った。
その笑い方に何だか俺は何処となく違和感を覚えた。
何だろう。
凄い笑ってるんだけど、目が笑ってない気がするのは気のせいなんだろうか。
だけど、俺、こいつとは初対面だし。
そんなことを思っていると、
「礼央くん、佐々野くんは中学生の時の同級生で、花蓮が中学生の時、副会長をしてたんだけど、その時の生徒会長が佐々野くんで、花蓮繋がりで知りあって、中学生の時はよく話をしてたの」
理菜がそう言った。
「そうなんだ。でも、花蓮さんが副生徒会長をしてたっていうのは何か解るような気がするな」
俺がそう言うと佐々野はくすっと笑って、
「そういえば花蓮、2人と同じ高校行ってるんだよね。その様子だと花蓮、相変わらず、気が強そうだね」
そう言った。
「ああ、でも、いい奴だけど。それより、何で俺が理菜と一緒の高校に行ってること知ってるんだ? 理菜は中学生の時、一緒だったから、その時に聞いてるとして、俺は佐々野くんに会うの今日が初めてだと思うんだけど」
「だって、長原礼央くんて、凄い女子にモテるって俺が行ってる高校でも有名で、同じクラスの女子も長原くんの隠し撮り写真持ってて、見せてもらったことがあるから」
「え」
「後、全然、女子に対して本気にならないっていうのも有名だったんだけど、最近、同じ学校の女子達が長原くんにとうとう本命の彼女ができたって騒いでたんだけど、もしかして、ここにこうして2人で来たってことは有川さんがその本命の彼女なのかな」
佐々野がそう言うと理菜は真っ赤になった。
だから、俺は理菜の肩を抱いて、
「ああ、その通りだよ。理菜は俺の今の彼女で、凄く大切に思ってる」
そう言った。
すると佐々野はまた、にっこりと笑って、
「そっか。それはごちそうさま。でも、縁あって、一緒になったんだ。良かったら、2人とも夏期講習の間、仲良くしてくれよな」
そう言った。
だけど、俺はやっぱり、何だかこの佐々野は笑顔とは裏腹に何かを企んでいるような気がしていた。
理菜は声をかけてきた男子のことをそう呼んだ。
佐々野くん?
理菜から今まで、そんな名前の奴のこと聞いたことなかったけど、この様子だと知り合いらしい。
何だろう?
昔の同級生だろうか。
「久しぶりだな。中学の時以来だよな」
佐々野はにこにこしながら理菜に話している。
正直、俺はその光景を見て、あまり嬉しくはない。
そして、もしかして、これが嫉妬かと理菜とつきあうまでは感じたことのなかった感情を抱いたことで、やっぱり、俺、本当に理菜が好きなんだと改めて実感する。
だけど、やっぱり、このままだと面白くないので、
「こんにちは。佐々野くんっていうんですか? 理菜とはどういう関係なんですか?」
と俺は2人の間に割り込んで聞いてみた。
すると佐々野は俺の方を見て、にっこりと笑った。
その笑い方に何だか俺は何処となく違和感を覚えた。
何だろう。
凄い笑ってるんだけど、目が笑ってない気がするのは気のせいなんだろうか。
だけど、俺、こいつとは初対面だし。
そんなことを思っていると、
「礼央くん、佐々野くんは中学生の時の同級生で、花蓮が中学生の時、副会長をしてたんだけど、その時の生徒会長が佐々野くんで、花蓮繋がりで知りあって、中学生の時はよく話をしてたの」
理菜がそう言った。
「そうなんだ。でも、花蓮さんが副生徒会長をしてたっていうのは何か解るような気がするな」
俺がそう言うと佐々野はくすっと笑って、
「そういえば花蓮、2人と同じ高校行ってるんだよね。その様子だと花蓮、相変わらず、気が強そうだね」
そう言った。
「ああ、でも、いい奴だけど。それより、何で俺が理菜と一緒の高校に行ってること知ってるんだ? 理菜は中学生の時、一緒だったから、その時に聞いてるとして、俺は佐々野くんに会うの今日が初めてだと思うんだけど」
「だって、長原礼央くんて、凄い女子にモテるって俺が行ってる高校でも有名で、同じクラスの女子も長原くんの隠し撮り写真持ってて、見せてもらったことがあるから」
「え」
「後、全然、女子に対して本気にならないっていうのも有名だったんだけど、最近、同じ学校の女子達が長原くんにとうとう本命の彼女ができたって騒いでたんだけど、もしかして、ここにこうして2人で来たってことは有川さんがその本命の彼女なのかな」
佐々野がそう言うと理菜は真っ赤になった。
だから、俺は理菜の肩を抱いて、
「ああ、その通りだよ。理菜は俺の今の彼女で、凄く大切に思ってる」
そう言った。
すると佐々野はまた、にっこりと笑って、
「そっか。それはごちそうさま。でも、縁あって、一緒になったんだ。良かったら、2人とも夏期講習の間、仲良くしてくれよな」
そう言った。
だけど、俺はやっぱり、何だかこの佐々野は笑顔とは裏腹に何かを企んでいるような気がしていた。
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