13 / 52
第一章 幼少期編
13 秘密会議
しおりを挟む
皇宮の奥深くにある皇帝やその最側近のみが知る隠し部屋、その天井裏に一人の男が隠れ潜んでいた。
(くそっ、一体いつになったら現れるんだ……?)
その男はアルベルトの側近の子飼いの密偵だった。
彼が上司から命令を受け、この部屋の天井に隠れ始めてから既に三日程の時間が流れていた。しかし、その間ここには誰の姿も現れてはいない。
熟練の密偵として様々な場所に忍び込んできた彼だが、それでも今回のような経験は初めてだった。
しかも、監視対象は自国の皇帝。もし、この事が露呈すれば間違いなく自分の首は飛ぶだろう。
更に言うなら、この任務に際しある程度の裏事情を聞かされている為、今回の任務は必ず成功させなければならないという事も理解していた。
(しかし、限界も近い。持ち込んだ食料も既に底をついている。そろそろ報告の為に一旦ここから離脱するべきか?)
そして、彼がこの場から去る事を考え始めたその時だった。
―――コツン、コツン、コツン、コツン
(……足音だ。誰かが来たんだ)
そして、彼は予め用意していた小さな覗き穴から部屋の中を覗く。
すると、そこには部屋の中へと入ってくるヴァレリア帝国の皇帝であるガイウスとその側近たちの姿があった。
「では、今回の定例会議を始めるとしようか」
そして、皇帝のその言葉を皮切りに彼らは会議を始めた。
そこでは表の会議には議題として出す事が出来ないような最重要国家機密が話し合われていた。
他国の密偵からすれば、喉から手が出るほど欲しい値千金の話が次々と出てくるが、残念ながら彼やその上司が最も欲しい皇位継承に関しての情報は一切出てこない。
(くそっ、今回の会議では皇位継承については出てこないのか……?)
そして、定例会議の雰囲気も徐々に終わりの気配が見えてきた頃だった。
「では、最後の議題だ。次の皇太子についてだ」
(遂にきたっ)
密偵はこれを待っていたといわんばかりに今迄以上に聞き耳を立てる。
「当初の予定通り、我が娘であるアルメリアを次期皇太子にする」
その言葉に対する側近たちの反応は意外にもそこまで激しくない。皇帝が言っていた通り、この事は予定されていた事なのだろう。
だが、密偵にはアルメリアという名前に聞き覚えはなかった。
(アルメリア殿下、聞いた事が無い名前だ。国外妃の皇女か?)
このヴァレリア帝国の皇妃は非公式な分け方であるが、二つに分類される。
一つは国内妃。
これは文字通り、帝国内の貴族の出身の妃である。
その出身から国内妃は実家の持つ政治的地盤によって皇宮や後宮内でも強い影響力を持っている。高位貴族出身の妃の場合は特にそれが顕著だ。
また、国内妃を母に持つ皇子達も当然帝国内でかなりの影響力を持ち、国内妃の皇子は幼い頃より帝位を継ぐ事を期待されながら育てられることになるのだ。
帝国の歴代の皇帝たちもその殆どが国内妃の子息であるという事実からもそれは明らかだろう。
アルベルトを含めた有力な皇族がこれに該当している。
そして、もう一つが国外妃である。
これは、国外の王族の生まれの妃。正確に言うなら、ヴァレリア帝国が征服した国々の王族の生まれの妃である。
ヴァレリア帝国は覇権主義の侵略国家だ。侵略戦争で敵国を征服した際、帝国の皇帝はその国の姫君を娶り、その姫君に自身の子を身籠らせる事でそれを征服の証とするのだ。
また、征服された国の姫君というだけあって、政治的影響力は皆無に等しい。更には反乱の旗頭にされない為に暫くの間は母子共に離宮で育てられ、いずれその子は国内の有力貴族と結婚させられるのが、慣例となっている。
また、そのような非常に弱い立場の為、大貴族や同じ皇族であっても顔どころか名前すら知らない事も多々あると言われている。
そして、アルメリアやマリアーナもその国外妃の皇女にあたる。その為、彼が聞いた事がないのも当然だろう。
(国外妃出身の皇族、しかも皇女に帝位を継承させる事なんて帝国の歴史の中でも前例が無さすぎる。しかし、こんな場で話す以上、陛下は本気なのか?)
だが、そんな最中でも部屋の中の話し合いは進んでいた。
「ですが、皇女殿下が皇太子となれば周囲からの反発もあるのでは?」
「無論、その事も織り込み済みだ。手は考えてある」
「では陛下、アルメリア殿下が皇太子になった場合、第三皇子殿下の事はどうなさいますか? 第三皇子殿下が皇太子の座を狙っている事は有名ですが」
「無論、不要である。そして、不要なものは捨てるに限る」
(なぁっ!?)
「今の所は奴をまだ予備として残しておくつもりだ。そして、アルメリアが皇太子となる前に死ぬ事があれば、奴を皇太子にするつもりだ」
その言葉に密偵は驚きを隠せなかった。彼は自分の上司がアルベルトの側近になる為に様々な投資を行ってきたのを知っている。もし、アルメリアが女帝となれば、今までの投資は水泡に帰してしまうだろう。そうなれば、上司どころか自分の立場すら危うくなりかねない。
しかし、まだアルベルトの皇太子への道は断たれた訳ではない。もし、アルメリアが亡き者になれば、アルベルトが皇太子になる道は開かれる筈だ。
(こ、この情報を一刻も早く殿下にもお伝えしなくては!!)
必要な情報を手に入れた密偵はそう判断し、慎重かつ即座にこの場から立ち去るのだった。
「して、上にいた狼藉者は去ったか?」
「ええ、これで殿下も行動を起こさざるを得なくなるでしょうな」
「アルメリアよ。これは余からお前に与える試練だ。乗り越えてみせよ」
そして、彼らは辺りを見渡しながら深い笑みを浮かべるのだった。
(くそっ、一体いつになったら現れるんだ……?)
その男はアルベルトの側近の子飼いの密偵だった。
彼が上司から命令を受け、この部屋の天井に隠れ始めてから既に三日程の時間が流れていた。しかし、その間ここには誰の姿も現れてはいない。
熟練の密偵として様々な場所に忍び込んできた彼だが、それでも今回のような経験は初めてだった。
しかも、監視対象は自国の皇帝。もし、この事が露呈すれば間違いなく自分の首は飛ぶだろう。
更に言うなら、この任務に際しある程度の裏事情を聞かされている為、今回の任務は必ず成功させなければならないという事も理解していた。
(しかし、限界も近い。持ち込んだ食料も既に底をついている。そろそろ報告の為に一旦ここから離脱するべきか?)
そして、彼がこの場から去る事を考え始めたその時だった。
―――コツン、コツン、コツン、コツン
(……足音だ。誰かが来たんだ)
そして、彼は予め用意していた小さな覗き穴から部屋の中を覗く。
すると、そこには部屋の中へと入ってくるヴァレリア帝国の皇帝であるガイウスとその側近たちの姿があった。
「では、今回の定例会議を始めるとしようか」
そして、皇帝のその言葉を皮切りに彼らは会議を始めた。
そこでは表の会議には議題として出す事が出来ないような最重要国家機密が話し合われていた。
他国の密偵からすれば、喉から手が出るほど欲しい値千金の話が次々と出てくるが、残念ながら彼やその上司が最も欲しい皇位継承に関しての情報は一切出てこない。
(くそっ、今回の会議では皇位継承については出てこないのか……?)
そして、定例会議の雰囲気も徐々に終わりの気配が見えてきた頃だった。
「では、最後の議題だ。次の皇太子についてだ」
(遂にきたっ)
密偵はこれを待っていたといわんばかりに今迄以上に聞き耳を立てる。
「当初の予定通り、我が娘であるアルメリアを次期皇太子にする」
その言葉に対する側近たちの反応は意外にもそこまで激しくない。皇帝が言っていた通り、この事は予定されていた事なのだろう。
だが、密偵にはアルメリアという名前に聞き覚えはなかった。
(アルメリア殿下、聞いた事が無い名前だ。国外妃の皇女か?)
このヴァレリア帝国の皇妃は非公式な分け方であるが、二つに分類される。
一つは国内妃。
これは文字通り、帝国内の貴族の出身の妃である。
その出身から国内妃は実家の持つ政治的地盤によって皇宮や後宮内でも強い影響力を持っている。高位貴族出身の妃の場合は特にそれが顕著だ。
また、国内妃を母に持つ皇子達も当然帝国内でかなりの影響力を持ち、国内妃の皇子は幼い頃より帝位を継ぐ事を期待されながら育てられることになるのだ。
帝国の歴代の皇帝たちもその殆どが国内妃の子息であるという事実からもそれは明らかだろう。
アルベルトを含めた有力な皇族がこれに該当している。
そして、もう一つが国外妃である。
これは、国外の王族の生まれの妃。正確に言うなら、ヴァレリア帝国が征服した国々の王族の生まれの妃である。
ヴァレリア帝国は覇権主義の侵略国家だ。侵略戦争で敵国を征服した際、帝国の皇帝はその国の姫君を娶り、その姫君に自身の子を身籠らせる事でそれを征服の証とするのだ。
また、征服された国の姫君というだけあって、政治的影響力は皆無に等しい。更には反乱の旗頭にされない為に暫くの間は母子共に離宮で育てられ、いずれその子は国内の有力貴族と結婚させられるのが、慣例となっている。
また、そのような非常に弱い立場の為、大貴族や同じ皇族であっても顔どころか名前すら知らない事も多々あると言われている。
そして、アルメリアやマリアーナもその国外妃の皇女にあたる。その為、彼が聞いた事がないのも当然だろう。
(国外妃出身の皇族、しかも皇女に帝位を継承させる事なんて帝国の歴史の中でも前例が無さすぎる。しかし、こんな場で話す以上、陛下は本気なのか?)
だが、そんな最中でも部屋の中の話し合いは進んでいた。
「ですが、皇女殿下が皇太子となれば周囲からの反発もあるのでは?」
「無論、その事も織り込み済みだ。手は考えてある」
「では陛下、アルメリア殿下が皇太子になった場合、第三皇子殿下の事はどうなさいますか? 第三皇子殿下が皇太子の座を狙っている事は有名ですが」
「無論、不要である。そして、不要なものは捨てるに限る」
(なぁっ!?)
「今の所は奴をまだ予備として残しておくつもりだ。そして、アルメリアが皇太子となる前に死ぬ事があれば、奴を皇太子にするつもりだ」
その言葉に密偵は驚きを隠せなかった。彼は自分の上司がアルベルトの側近になる為に様々な投資を行ってきたのを知っている。もし、アルメリアが女帝となれば、今までの投資は水泡に帰してしまうだろう。そうなれば、上司どころか自分の立場すら危うくなりかねない。
しかし、まだアルベルトの皇太子への道は断たれた訳ではない。もし、アルメリアが亡き者になれば、アルベルトが皇太子になる道は開かれる筈だ。
(こ、この情報を一刻も早く殿下にもお伝えしなくては!!)
必要な情報を手に入れた密偵はそう判断し、慎重かつ即座にこの場から立ち去るのだった。
「して、上にいた狼藉者は去ったか?」
「ええ、これで殿下も行動を起こさざるを得なくなるでしょうな」
「アルメリアよ。これは余からお前に与える試練だ。乗り越えてみせよ」
そして、彼らは辺りを見渡しながら深い笑みを浮かべるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる