俺は四重人格の君の4分の壱が好きだった

奈数ノ紫

文字の大きさ
3 / 15

3話 目立ち過ぎて困る宝石

しおりを挟む
俺と舅は練習を始め

「手加減しねぇぞ!」

「はいはい勝手にどうぞ!」
 
「そのお前の高飛車な態度胸くそ悪りぃんだよ!」

怒気を込めた声でバレーボールをレシーブで投げてきた。
俺はなるべく体力を使いたくないので、素早くボールを避けた。

「優雅なんで避けるんだよ!」

「だってそんな暑苦しいボール真っ正面から取ったら火傷しちまぅだろ」

「や、火傷しねぇわ!」

「なら俺が投げる」

「望むところだかかってこい!」

俺は舅に向かってレシーブを投げた。
すると舅はビックリした顔でボールを避けた。

「お前強過ぎだろ!」

「えーそんなのも取れないのぉ~?」

「今はちょっと余所見してただけだよ!」

「言い訳は良いからさ体力バカ」

「言い訳じゃねぇし!バカ言うな!」

すると笛が鳴り響いた。

「集合だ!」
「そこら辺に適当に座れ」

「はい!」

「これから簡単な試合をする」
「ルールはいつも通りだ試合時間は五分」
「早く整列しろ!試合始めるぞ!」
「おい!長谷川歩いてないでささっと来い!団体行動は常に人を待たせたりしたらダメだろ!お前はいつもいつも人間としての自覚はないのか本当に!」

またサウナの説教が始まった~
お前の方が人を待たせてるだろお前こそ生物としての自覚はないのかなぁ~

「試合始めるぞ!」
「礼!」

「よろしくお願いします!」

体育はいつも2クラス合同で授業をしている。
俺は2組なので1組と合同でやっている。
チーム分けは1組と2組で別れる単純かつ楽な分け方だ。
1組はメンバーからすると体育会系のバカが多い。  
だから体育祭などで良く活躍している。
まぁそれは別に関係ない。
俺が目立っていれば良いだけの話だ。
適当に動いとけば隣で活動している女共にでも注目が浴びるだろ。

「キャー見て!優雅君が試合してるよ!」
「本当だ!」
「身長小さいのに頑張ってる所とか本当に可愛いよね」
「いやでも見て今のレシーブ凄くカッコいい!」
「もう本当カッコ可愛い❤︎」
「見るだけで癒されるよね!」

は?この俺様が可愛い?
身長小さいって言うな!
結構傷つくんだぞ…
でもまぁカッコ可愛いも悪くないなぁ
やはり俺は凄いなぁ~
別にそこまで活躍しなくても、俺の存在が目立つんだよなぁ~
でもやっぱりチヤホヤされるのは気持ちがいいなぁ
目立ち過ぎて困るなぁ~

「ピッピー!」

また笛が鳴り響いた
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...