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14話 底なし沼に溺れてく
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俺の何もない退屈な日常に約束ができた。
誰にも言えないがとても今から楽しみだ!
舅しか本当の友達がいなかったので、嬉しい気持ちでいっぱいだ。
俺はあの女を死なせないこと
それじゃなきゃ俺が殺さないといけない羽目になりそうだしな。
別に殺せないってきっぱりと断れば良かった話なのだが、何故かほっとけなかった。
それから早一週間が経ち木曜日の放課後となった。
俺は掃除をすませると急いで黒帽子喫茶に向かった。
オンボロな店の扉を開けるとどこか懐かしいような鈴の音が鳴った。
「遅すぎるわ」
「悪りぃ 掃除してて遅くなってしまった」
「もう少し早く来ることはできないのかしら私を待たせるなんて」
「せっかちな女はモテねぇぞ」
「モテなくていいんで別にいいです」
「生意気だなぁ~」
「もしかして俺が来るのが待ちきれなかったのか?」
「そ、そんなないでしょ!」
「別に来なくても良かったんだからね!」
「なら帰るわ~」
「ま、待ってよ!せっかく来たんだし…」
可愛いとこもあるんだな
いや別に可愛いって言ってるわけじゃねぇぞ!可愛くないからな
うん!絶対そうだ
「素直じゃないな」
「それより貴方私のことをお前って言わないでくれる?私にはちゃんと名前があるの」
「お前だって貴方っていうじゃねぇかよ」
「ならなんて呼べばいいんだよ」
「名前なんだっけ?」
「三椏 矢蘭です」
「なら三椏でいいか?」
「いいわよ」
「なら私は優雅でいいかしら?」
「何でもいい適当に呼べよ」
「はい コーヒーミルク」
「ありがとう」
「やっぱり美味しいな」
「コーヒーとミルクを混ぜてるだけよ」
「それでもすげぇよ!」
「どうもありがとう」
「お腹空いてない?何か食べる?」
「おすすめとかある?」
「うーん」
「ホットサンドとかおすすめよ」
「ならそれで」
「今から作るから少し待って」
「わかった」
俺はコーヒーミルクを飲みながら三椏の背中を見つめていた
「何ぼーっしてるのよ できたわよ」
「あ、ありがとう」
程よく焼けたパンとトマトチーズが絡み合って凄く美味しい
こんな美味しいもの初めて食べた。
「美味しい」
「それはどうも」
「凄く真剣に食べるのね可愛い」
「か、可愛いっていうなよ!」
「俺はカッコいいんだ!」
「はいはい凄いですね~」
「絶対聞いてないだろ!」
「聞いてないわよ」
「素直過ぎるだろ」
「本当のこと言ってるだけだわ」
「お前学校とやっぱり全然違うな なんか楽しそう」
「楽しいわけないでしょ!」
「まぁでも学校よりは楽しいわね」
「素直じゃねぇな」
俺は君という底なしの沼に足を突っ込むだけじゃ満足いかない
だからどんどんどんどん溺れてく
誰にも言えないがとても今から楽しみだ!
舅しか本当の友達がいなかったので、嬉しい気持ちでいっぱいだ。
俺はあの女を死なせないこと
それじゃなきゃ俺が殺さないといけない羽目になりそうだしな。
別に殺せないってきっぱりと断れば良かった話なのだが、何故かほっとけなかった。
それから早一週間が経ち木曜日の放課後となった。
俺は掃除をすませると急いで黒帽子喫茶に向かった。
オンボロな店の扉を開けるとどこか懐かしいような鈴の音が鳴った。
「遅すぎるわ」
「悪りぃ 掃除してて遅くなってしまった」
「もう少し早く来ることはできないのかしら私を待たせるなんて」
「せっかちな女はモテねぇぞ」
「モテなくていいんで別にいいです」
「生意気だなぁ~」
「もしかして俺が来るのが待ちきれなかったのか?」
「そ、そんなないでしょ!」
「別に来なくても良かったんだからね!」
「なら帰るわ~」
「ま、待ってよ!せっかく来たんだし…」
可愛いとこもあるんだな
いや別に可愛いって言ってるわけじゃねぇぞ!可愛くないからな
うん!絶対そうだ
「素直じゃないな」
「それより貴方私のことをお前って言わないでくれる?私にはちゃんと名前があるの」
「お前だって貴方っていうじゃねぇかよ」
「ならなんて呼べばいいんだよ」
「名前なんだっけ?」
「三椏 矢蘭です」
「なら三椏でいいか?」
「いいわよ」
「なら私は優雅でいいかしら?」
「何でもいい適当に呼べよ」
「はい コーヒーミルク」
「ありがとう」
「やっぱり美味しいな」
「コーヒーとミルクを混ぜてるだけよ」
「それでもすげぇよ!」
「どうもありがとう」
「お腹空いてない?何か食べる?」
「おすすめとかある?」
「うーん」
「ホットサンドとかおすすめよ」
「ならそれで」
「今から作るから少し待って」
「わかった」
俺はコーヒーミルクを飲みながら三椏の背中を見つめていた
「何ぼーっしてるのよ できたわよ」
「あ、ありがとう」
程よく焼けたパンとトマトチーズが絡み合って凄く美味しい
こんな美味しいもの初めて食べた。
「美味しい」
「それはどうも」
「凄く真剣に食べるのね可愛い」
「か、可愛いっていうなよ!」
「俺はカッコいいんだ!」
「はいはい凄いですね~」
「絶対聞いてないだろ!」
「聞いてないわよ」
「素直過ぎるだろ」
「本当のこと言ってるだけだわ」
「お前学校とやっぱり全然違うな なんか楽しそう」
「楽しいわけないでしょ!」
「まぁでも学校よりは楽しいわね」
「素直じゃねぇな」
俺は君という底なしの沼に足を突っ込むだけじゃ満足いかない
だからどんどんどんどん溺れてく
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