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ACT9〜国王の思惑〜
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「今回の被害は甚大なものとなりました」
「やはり、邪気を持つ魔物が現れたか!」
その男は、報告に来た男にそう言った。男は、ヴァンライズ王国の国王、ロンバルド・フォン・ヴァンライズであった。
「はい!伝承にあるより、魔物の出現が早すぎます」
「聖女様は、どうしてる?」
ロンバルド王が男に聞いた。報告は受けているが、確認のためにもう一度聞く。
「変わらずです!まだ、聖属性の魔術は使えず、覚醒はされておられないようです」
「そうか」
ロンバルド王が静に答える。
「他にも魔物が出現したという報告があったな」
「はい!ここ一月程の間に急激に増えています」
ロンバルド王は、魔物の出現に合わせて騎士団を討伐に向かわせていた。だが、毎回被害が大きいと報告を受けていた。そして、今回の討伐で、多くの騎士を失ったのである。
「聖女殿の力がなければ、被害はさらに大きくなるだろうな」
「はい!おそらく」
ロンバルド王は少し考え込む。
「たしか、聖女殿と一緒に召喚された男がいたな」
「はい!マサノリ様です」
ロンバルド王は、このマサノリという男について、あまり把握していなかった。
「その男は、聖属性の回復魔術を使ったと聞いたが」
「そう報告を受けています」
回復魔術は、聖属性の魔術である。同じ浄化魔術を使えても不思議ではない。ロンバルド王は、この時そう考えたのである。そして、それは間違ってはいない。
「今、その男は行方不明だと報告を受けたが、まことか?」
「一月以上前に姿を消しました」
マサノリが王都から姿を消した時期と、魔物の発生は一致していた。ロンバルド王も思考がそこにいたる。
「何故、姿をくらました?」
「それについては、くわしくは…」
話しにくそうにしている男に、ロンバルド王は言う。
「申せ!」
「は!」
そう答えた男は話しはじめる。
「どうやら、マサノリ様の命を狙う者がいるようなのです」
「なるほど」
ロンバルド王は、それを聞いて全てを悟ったように言う。
「ローレンツの一派か?それとも、正教か?」
「申しわけありません!わかりません」
男の答えに、ロンバルド王は渋い顔で答える。
「すぐにマサノリ殿を探せ!」
「はっ!」
ロンバルド王は、すぐに命じた。そう、早急に行動をおこす必要があった。魔物への対処のためだけではない。
「あるいは、今回は聖女ではないのかもしれん…」
ロンバルド王は、一人呟いていた。
「やはり、邪気を持つ魔物が現れたか!」
その男は、報告に来た男にそう言った。男は、ヴァンライズ王国の国王、ロンバルド・フォン・ヴァンライズであった。
「はい!伝承にあるより、魔物の出現が早すぎます」
「聖女様は、どうしてる?」
ロンバルド王が男に聞いた。報告は受けているが、確認のためにもう一度聞く。
「変わらずです!まだ、聖属性の魔術は使えず、覚醒はされておられないようです」
「そうか」
ロンバルド王が静に答える。
「他にも魔物が出現したという報告があったな」
「はい!ここ一月程の間に急激に増えています」
ロンバルド王は、魔物の出現に合わせて騎士団を討伐に向かわせていた。だが、毎回被害が大きいと報告を受けていた。そして、今回の討伐で、多くの騎士を失ったのである。
「聖女殿の力がなければ、被害はさらに大きくなるだろうな」
「はい!おそらく」
ロンバルド王は少し考え込む。
「たしか、聖女殿と一緒に召喚された男がいたな」
「はい!マサノリ様です」
ロンバルド王は、このマサノリという男について、あまり把握していなかった。
「その男は、聖属性の回復魔術を使ったと聞いたが」
「そう報告を受けています」
回復魔術は、聖属性の魔術である。同じ浄化魔術を使えても不思議ではない。ロンバルド王は、この時そう考えたのである。そして、それは間違ってはいない。
「今、その男は行方不明だと報告を受けたが、まことか?」
「一月以上前に姿を消しました」
マサノリが王都から姿を消した時期と、魔物の発生は一致していた。ロンバルド王も思考がそこにいたる。
「何故、姿をくらました?」
「それについては、くわしくは…」
話しにくそうにしている男に、ロンバルド王は言う。
「申せ!」
「は!」
そう答えた男は話しはじめる。
「どうやら、マサノリ様の命を狙う者がいるようなのです」
「なるほど」
ロンバルド王は、それを聞いて全てを悟ったように言う。
「ローレンツの一派か?それとも、正教か?」
「申しわけありません!わかりません」
男の答えに、ロンバルド王は渋い顔で答える。
「すぐにマサノリ殿を探せ!」
「はっ!」
ロンバルド王は、すぐに命じた。そう、早急に行動をおこす必要があった。魔物への対処のためだけではない。
「あるいは、今回は聖女ではないのかもしれん…」
ロンバルド王は、一人呟いていた。
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