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魔力を感知する事についてリク以外の皆の感想
しおりを挟むとりあえずユノやロジーナが言いたいのは、自分の周囲にある魔力を感知する事で、動きなどを察知してこちらも的確に動けるんだ、と思う事にしよう。
それを、俺が魔力量の関係で今までできなかったため、魔力に意識を向ける事で放出を覚えた事だし、感知の方もできるようにさせておこうってところかな。
ただ気を付けなければいけないのは、体を覆う魔力を薄くするために放出しなければいけないし、かなり集中力が必要だからすぐにあれこれできるようになる程じゃないし、その状態で強めの攻撃を受けたら、俺は他の人と大きく変わらず怪我を負ってしまう可能性もあるって事だ。
集中と感知についてはもっと慣れないといけないし、慣れればもっとマシになって戦闘中も問題なくできるようになるんだろうけど……。
相手を打ち倒す攻撃だけでなく、魔力の防御に頼った戦い方とは違う、ちゃんとした戦い方を身に付けなければいけないんだろう。
「……ソフィー。ユノちゃん達が言っていた事、できる?」
「いや……まぁ、多少見ていなくとも魔物がどう動くかわかる事もあるが、それは経験則なども含めての予想だ。おそらくユノ達が言っている事とは違うだろう」
「だよね? まぁ自分以外の魔力っていうのも、なんとなくわからなくもないけど……」
「だからそれが、無意識というやつなんだろうな。そもそも私達の近くにいるのがあのリクだぞ? もし、魔力を感知できるとしたら、とんでもない魔力を感知してしまうんじゃないか?」
「ソフィーさんの言う通りですね。リク様の魔力が強大なのは間違いないですし……だからこそ、無意識にでもある程度ユノ様達の仰る事ができる人物は、リク様に逆らおうとすらしないでしょう」
「……そういえば、リクさんに難癖付けたり絡む人って少ないけど、たまにいたと思ったらうだつの上がらない、低ランクの冒険者が多かった気がするわね」
「それも、冒険者になったばかりの人ではなく、長年冒険者をやっているのにランクが上がらない……はっきり言えば、素質や見込みがない奴ばかりだったはずだ」
ちゃんと理解できず、首を傾げてしまった俺にユノやロジーナに講義している余所で、モニカさんとソフィー、それとフィネさんが何やら話している。
全部聞こえているけど……。
他方では、アマリーラさんとリネルトさんも同じく何やら話しているね。
「魔力を感知、か。それがあればリク様の偉大な魔力をもっと身近に感じられるのだろうか?」
「そうかもしれませんけどぉ、やめておいた方がいい気もしますねぇ。リク様の魔力ですよぉ? 強大過ぎて押しつぶされてしまうかもしれませんからぁ。まぁそこまではっきり感知できるようになれるかはわかりませんけどぉ。あと、私達には自前の嗅覚があるじゃないですかぁ。あれも、魔力を感知するのとそう変わりませんよぉ。なんとなく、違いがわかるじゃないですかぁ」
「まぁ、確かにな。リク様のかぐわしい香りをいつでも身近で誰よりも感じられるのは、獣人である私達の特権か。いやでも、リク様の魔力であれば感知して押しつぶされても構わんというか、本望というか……」
「アマリーラさんがどんどん変な方向へ目覚めちゃってますねぇ。御父上になんと報告すればいいのかぁ……」
「いや、きっとと父上は私と同意見になると思うぞ。兄弟達もほとんどがそうだろう。獣人の王族とはそういう物だ」
「……アマリーラさんの物差しでぇ、獣人の王族をひとまとめにしたら国として危うい気がしますねぇ」
などなど、とりあえず俺が自分で自分の匂いを嗅いで確かめたくなるような話しをしていた。
というか俺って、そんなに匂いとかないよね? そりゃ動けば汗をかくし、汗臭い時もあるかもしれないし、今はオーガと殴り合った後で返り血なんかもあって、嫌な臭いが付いてしまっているかもしれないけど……。
なんにせよかぐわしい香りなんてしていないと思う。
まぁ人間よりもかなり嗅覚が優れている獣人だから、わかる匂いなどもあるのかもしれないけどね。
「あんたは、ユノ達が言っていた事ができるのだわ?」
「まぁ、急所を知るなどは意識をかなり集中させてやっとじゃの。誰かがいる、という程度の気配察知なら気を張っていればできなくもないがの。それはおそらく、さっきの話にあった魔力を感知しているんじゃろう。魔力を、とまでは考えておらんかったが……なる程のう。して、そちらは?」
「もちろんできるに決まっているのだわ。魔力の扱いなら、そこらの人や魔物に負けるわけがないのだわ」
「さすがドラゴン様じゃのう。ワシなんかより、よっぽど長く生きているだけの事はある」
「ふふん、だわ」
さらに少し離れた場所では、エルサとエアラハールさんの会話が聞こえて来る。
エアラハールさんは、確かに達人級の腕を持っているし気配察知なり魔力感知ができても、不思議じゃないよね。
微妙に違うらしいけど、どちらかはたまた両方をエアラハールさんができているのか、俺にはわからないけど。
「それじゃエルサ、頼むよ。くれぐれも安全運転、速度を出し過ぎないように気を付けて」
「了解したのだわー」
「た、頼んだぞ……」
何はともあれ、オーガを倒した後片付けを全員で……レッタさんやロジーナがぶちぶち文句を言っていたけど、とにかく協力してもらって再びエルサの背中に乗る。
ソフィーなど、オーガを発見する前の高速移動で顔色が悪くなっていた面々は、戦々恐々としていたけど、改めてエルサに注意しておいたので大丈夫だろう。
そうして、エルサが探知魔法か何かで魔物の集団がいそうな方、オーガと戦った場所から北西、王都から見ると西南西の方角へ移動を開始した。
「何かいるのだわー」
「んー?」
しばらく空の散歩というのは少々暢気だけど、エルサに乗っての遊覧飛行の後、エルサが何かを発見。
ただ、エルサには見えているんだろうけど俺達からすると遠すぎてよくわからない。
まぁエルサが、何かいると言う程度だしかなり距離があるため、俺達の目に見えないんだろう。
「よくわからないけど、魔物じゃないの?」
「魔物もいるのだわ。けど、他にも……人間? がいるのだわ」
「人間……誰かが襲われているとか?」
魔物がいる場所に人間がいるのなら、一番考えられるのは魔物に襲われているという事。
他にもあるだろうけど、真っ先に思いつくのがそうなるのはこの世界なら当然の事だろう。
「……そういうわけでもないのだわ。どちらかというと、人間の方が魔物を襲っている状況に近いのだわ」
「人間の方が? という事は、魔物の討伐隊とかかな? 冒険者からも出ているし、王都から以外の場所でも魔物の集団が近付いたからって対処はしようとしているだろうし」
「多分そうなのだわ。どうするのだわ?」
「うーん……」
エルサが言うように人間が魔物を襲っているような状況、という事は攻撃を仕掛けているので間違いないんだろう。
なら、有利に戦いをしている可能性が高い。
魔物にやられそうなら、襲う側というエルサの印象にならないだろうからね――。
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