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少女の日常(前編)

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とある動画サイトでは、“子供のお仕置き模様”を撮影した動画を専門としたホームページがある。

そのサイト内では、ランキング形式で動画が表示される機能があり、視聴数・コメント数・ポイント数(投げ銭)の3つの総合を基準として、順位が決まる。

そして、視聴数・総再生数・ポイント数に応じて、配信者へ現金などへ交換可能な「ペンペンポイント」が送られる。

その中でも、今回は、ランキングの中で、常に1位となっている親子の“日常”を映したお話である。


・・・

「はぁ…。」

わたしは最近、“お仕置き”が憂鬱だ。

「お仕置き模様を配信されるから。」ということのほかに、別の理由もある。

“うちのお仕置き”では、定期的に日常のお仕置きを配信するほか、リクエストを受け付けており、毎週日曜日に、「投げ銭数」が1番多かった方のリクエストに答えている。

わたしは、日常のお仕置きならともかく、なにも悪いことをしていないのにお仕置きされる、この「リクエストタイム」が嫌で仕方ない。

ただ、何度母に相談しても、帰ってくる返事は「ランキングが下がる」という理由で、無くなることはなかった。

それどころか、以前、強めに抗議をしてしまった際は、「反抗的な子には、厳しいお仕置きをします。」と、その場でお仕置き配信をされてしまったほどだ。

そして今日も、毎週日曜日の「リクエストタイム」を配信する日になってしまった。



「ももか、今日もリクエストをやるわよ。」

「…今日は何するの?」

「そうね。今日の1位は……『お尻を自分の手で広げさせて、お尻の穴に厳しいお仕置きをしてください。』…だそうよ。」

「はっ!?…なにそれっ!?嫌だよっ!!」

わたしは、あまりのリクエスト内容に動揺を隠すことができなかった。

いつもは、“厳しい姿勢”や、“少し恥ずかしい格好”でお仕置きを受ける、というリクエストが多かったが、これは流石にやりすぎな気がする…。

「お、お母さん、なんか、今回のは流石に恥ずかしすぎるよぉ…。……それに、これ受けちゃうと、これからのリクエストが、どんどん酷くなるかもしれないし…。」

「確かにそうね。…でも、ランキング1位を守るには、必要なことじゃない?」

「そ、そんなぁ…。」

「あと10分後に始めるから、“心の準備”をしておきなさい。」

結局、わたしの要望はまったく通ることがなく、配信予定を告げられてしまった。

わたしは、涙目になりながらソファに座ると、今日の服装をチェックする。
配信が始まるまでの10分間、ただひたすらに、祈るよう“心の準備”をしていた。

このリクエストタイムは、あくまでいつもの“お仕置き風”に演技をしながら行われる。

…ただ、痛さや恥ずかしさが本物なので、流れる涙は“本物”ではあるが……。



“ピッ”

部屋の中にこだまする“寂しい機械音”が、この憂鬱な時間の始まりを告げた。


バヂンッ!!

「ももかっ!帰ってきたらすぐに手を洗わなきゃだめでしょっ!!」

「ご、ごめんなさいっ!今すぐ洗いますっ!」

母の真っ赤な平手の形が頰を赤く染める。
わたしは、その部分を“隠れない程度”に手で庇いながら、涙目で謝った。

…正直、リクエストタイムのお仕置き理由は、なんでも良いのだ。

以前は、“本当にした悪いこと”が理由だったが、最近は、“やってもいない悪いこと”のお仕置きをされる日々が続いている。

「もういいわっ!何度言ってもわからないなら、お仕置きしますっ!」

「お、お仕置きっ!?…お母さんっ!ちゃんと洗うから許してっ!!」

…これは、演技ではなく、“本心”である。

ただ、“セリフが決まった”母の口から出る返答は、いつもと変わらないものであるが…。

「ダメに決まってるでしょっ!!早くスカートとパンツを脱いで、その悪いお尻を出しなさいっ!…あと、今日は“特別なお仕置き”もするからねっ!!」

「そ、そんなぁ…。」

“いつもの展開”に、青ざめた顔をしながら、言われた通り、スカートを下ろし、パンツを脱いで、母に渡した。

わたしが“気をつけの姿勢”になると、母は、配信用のビデオカメラを手に取る。
そして、下から流れるように、わたしのお尻・大切なところをドアップで映した。

わたしはそっと、テーブルの上に置かれたパソコンの画面を見つめる。
そこには、わたしの“大切なところ”が画面いっぱいに映り、それを覆うような大量のコメントで溢れかえっていた。

「さて、まずは“いつもの”お仕置きをします。…足を肩幅に開いて膝の上に手を置きなさい。そして、お尻を突き出すの。」

「…はい。」

ビデオカメラをテーブルに戻すと、母はわたしにそう命じた。

わたしは、嫌々、言われた通りの姿勢となった。
それと同時に“羞恥心”が高まり、頰が赤く染まっていく。

「じゃあ、この悪いお尻を平手でペンペンよ。百叩きするから、覚悟しなさいっ!」

「グスッ…、お仕置き、…お願いします……。」

バヂンッ!

「い゛っ!」

…こうして今日も、“無実のお尻”に痛みが与えられる。
一切、手加減のない“本物の痛み”は、演技ではない、本物の悲鳴を上げさせるには、十分なものだった。

「どうして、すぐに手を洗わないのっ!」

パァンッ!

「ん゛っ!…いまから洗おうと思ってたんだよぉ…。」

「言い訳するんじゃないのっ!」

バヂンッ!バヂンッ!

「い゛っ!だいっ!!…もうゆるてぇ…。」

「まだまだよっ!ももかが“本気”で反省できるまで、お仕置きは続きますからねっ!!」

バッヂィンッ!!

「たぁぁいっ!!…ちゃんと反省してるってばぁ…。」

母の平手は止まることなく、わたしのお尻を赤く染め上げていく。

時々、パソコンの画面をチラッと見るたび、“投げ銭”と“視聴者数”が増えていくのが確認できる。
……最近の母は、これをステータスにしており、少しでも数が落ちると、それに比例し、“叩く強さ”も跳ね上がっていくのだった…。



「さて、このくらいでいいかしらね。」

「…ぐすっ……。うぅ…。」

わたしのお尻全体が“パンパン”に腫れ上がるころ、ようやく母の手が止まった。

「い゛っ!」

恐る恐る、自分のお尻に手を当てると、発せられる熱が、わたしに“痛々しい現状”を訴えてくるように感じた。

「お、おしおき、ありがとうございましたぁ…。」

「…何言ってるの?今日は“特別なお仕置き”もするって言ったでしょ?…ほら、続きするから、姿勢を戻しなさい。」

「うぅぅ……もぉむりぃぃ…。」

わたしは、前かがみの姿勢のまま、両手でお尻を庇い、涙目で母を見つめる。

ただ、母はわたしの側によると、顔を持ち上げ、左手で固定した。

バヂンッ!!

「ん゛っ!?」

「いい加減にしなさいっ!お仕置きをちゃんと受けれないなら、初めからやり直すわよっ!!」

「そ、そんなぁ…。」

「それが嫌なら、言われた通りにしなさいっ!早くしないと、もう一回頰も叩きますからねっ!!」

「わ、わかりましたぁ…。」

わたしは、しぶしぶ姿勢を戻し、“カメラ”にお尻を向けた。
溢れかえるほどの“恥ずかしさ”は、お仕置きで上がった体温と混ざり、わたしの顔を真っ赤に染め上げている。

「さあ、“特別なお仕置き”よ。…その姿勢のまま、お尻を手で広げて、お尻の穴がママに見えるようにしなさいっ!」

「は、恥ずかしい…。」

バヂンッ!

「いだっ!」

「……早くしなさい。」

すでに真っ赤なお尻に与えられる衝撃が、“ひりひり”する痛みに変わり、わたしのお尻に残り続けた。

しぶしぶ、ゆっくりお尻を開くと、“普段はありえない場所”が、スースーするのを感じた。

「今日は、“ここ”を徹底的にお仕置きしてあげます。…途中でお尻閉じたら、何回でもやり直しするから、そのつもりでいなさい。」

「…はい。」

…これから始まるお仕置きに、わたしは“不安”と“緊張”を覚える。

そんなことを気にも留めないであろう母は、高々と腕を振り上げ、わたしのお尻の穴へ、狙いを定めるのだった…。
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