“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

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甘い“スパ”椅子

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「わたし、あの椅子がいいっ!」

家具が立ち並ぶお店で、わたしはお母さんと買い物に来ている。

最近お引越しをして、わたしはついに念願だった“自分の部屋”をもらうことになった。

「まなかももう大きくなったからね。…でも、掃除はちゃんとしなさいよ?」

夢にまでみた“そのお部屋”は、窓から光が差し込み、白をベースとしたすてきな空間だった。

そこにベッド・勉強机・タンスを置き、今日は部屋に置く“椅子”を見に来た。

家具のコーナーで目にしたのは、ピンクをベースにした“ふかふか”で1人用の椅子だった。

座ってみたところ、身体が沈む感じが心地よい。

わたしは一目惚れし、お母さんにねだった。

「そうねぇ…。これなら、“使いやすそう”だし、いいわね。」

お母さんも頷いて、この椅子に決定した。

わたしが喜んでいるとお母さんが「肘掛けもないし…。」と呟いていた気がしたが、その時のわたしには何のことかわからなかった。



あの日から“この椅子”は、わたしの部屋に置かれ、3段活用で使われることになる。

まず1つ目は、今しているようにだらけてスマホをいじりながら座る用だ。

次に2つ目は…。

「まなかっ!何この散らかった部屋はっ!?いつも掃除しなさいって言ってるでしょっ!!」

「か、母さんっ!?…いましようと思ってたとこなのっ!」

「嘘を言うんじゃないのっ!お部屋あげる時の約束を忘れたのっ!」

「……いつも部屋を綺麗にする…。」

「出来なかったら?」

「…お、お仕置きされる。」

「じゃあ、その椅子から降りなさい?」

「うぅ…。」

しぶしぶ椅子から降りると、母さんはその椅子に座る。

ペンッペンッ

「さぁ、来なさい?」

母さんは自分の膝を示し、合図をする。

スルンッ

「…うっ。」

わたしはその膝の上へ腹ばいになると、短パンとパンツが膝まで下ろされる。

普段は隠れている場所が空気に触れ、わたしの頬は赤く染まっていった。

「お仕置きの時はなんていうんだっけ?」

「……悪いまなかのお尻にいっぱい“ペンペン”してください。」

……そう。2つ目はわたしの“お仕置き”をする時、母さんが座る用だ。

バチンッ!

「いっ!?」

不意にくるお尻への痛みから、わたしの声が漏れる。

バチンッ!バチンッ!

「んっ!いだっ!」

両方の尻たぶに“ジグジグ”とした痛みが残る。
まぶたからは涙が決壊寸前となり、鼻の奥に“ツンッ”とした感覚が押し寄せてきた。

「うぅ…。いだいぃ。」

「ちゃんと掃除しないからでしょ?」

「だってぇ…。」

「だってじゃないのっ!…ほら、もう少し赤くするからね。お尻の力抜いて?」

「…はい。」



…それから宣言通りにペンペンは続いた。

時間としては5分くらいだが、わたしにとっては“数時間”くらい経った気分だった。

パァンッ!バチンッ!バチンッ!!

「だあぃっ!ごめんなざあぃぃっ!!」

「最後よっ!」

バッヂィィンッ!!

「きゃぁぁぁっ!?」

一際大きな音がわたしの部屋中に響き渡る。

お尻の真ん中に与えられた衝撃が、その痛みを物語っていた。

「はい、おしまい。」

「…グスッ。」

「あら、お仕置き終わったらなんていうんだっけ?」

「…お尻ペンペンありがとうございました。……もうじません。」

しっかりと赤くされたお尻を震わせながら、なんとか“お礼の言葉”を言えた。

「ちゃんとお礼を言える“いい子”は、こっちに来なさい。」

そう言われると、わたしの身体が持ち上げられ、そのまま“またがる”ように、母さんの胸に抱かれた。

「……お、お母さん。…グスッ。」

「なあに?甘えん坊のまなかさん?」

「…ごめんなさい。」

「ふふっ。もう許したから、謝らなくていいのよ。」

「……大好き。」

「いま何か言ったの?」

「なんでもないっ…!」

…この時ばかりは、わたしはお母さんに甘えてしまう。

頭と赤く腫れたお尻を優しく撫でられながら、しばらくその時間が過ぎていった。



「じゃあ、いいっていうまで“反省”しててね?」

「…はい。」

そういうと、母さんは部屋から出て行く。

部屋に残されたわたしは、お尻丸出しのまま椅子の上に膝立ちとなり、背もたれに手を置いた姿勢となっていた。

…最後に3つ目の活用として、この“反省”する時間に使われる。

こうして今日のお仕置きを振り返り、同じ間違いをしないようにする意味が込められているらしい。

…だが、いつもこの時には、先程の“甘い時間”の記憶が蘇ってくる。

“今となっては”恥ずかしいこの感覚は、ペンペン終わりのわたしにとって、“第二の”お仕置きとなるのだった…。


「完」
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