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甘い“スパ”椅子
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「わたし、あの椅子がいいっ!」
家具が立ち並ぶお店で、わたしはお母さんと買い物に来ている。
最近お引越しをして、わたしはついに念願だった“自分の部屋”をもらうことになった。
「まなかももう大きくなったからね。…でも、掃除はちゃんとしなさいよ?」
夢にまでみた“そのお部屋”は、窓から光が差し込み、白をベースとしたすてきな空間だった。
そこにベッド・勉強机・タンスを置き、今日は部屋に置く“椅子”を見に来た。
家具のコーナーで目にしたのは、ピンクをベースにした“ふかふか”で1人用の椅子だった。
座ってみたところ、身体が沈む感じが心地よい。
わたしは一目惚れし、お母さんにねだった。
「そうねぇ…。これなら、“使いやすそう”だし、いいわね。」
お母さんも頷いて、この椅子に決定した。
わたしが喜んでいるとお母さんが「肘掛けもないし…。」と呟いていた気がしたが、その時のわたしには何のことかわからなかった。
・
あの日から“この椅子”は、わたしの部屋に置かれ、3段活用で使われることになる。
まず1つ目は、今しているようにだらけてスマホをいじりながら座る用だ。
次に2つ目は…。
「まなかっ!何この散らかった部屋はっ!?いつも掃除しなさいって言ってるでしょっ!!」
「か、母さんっ!?…いましようと思ってたとこなのっ!」
「嘘を言うんじゃないのっ!お部屋あげる時の約束を忘れたのっ!」
「……いつも部屋を綺麗にする…。」
「出来なかったら?」
「…お、お仕置きされる。」
「じゃあ、その椅子から降りなさい?」
「うぅ…。」
しぶしぶ椅子から降りると、母さんはその椅子に座る。
ペンッペンッ
「さぁ、来なさい?」
母さんは自分の膝を示し、合図をする。
スルンッ
「…うっ。」
わたしはその膝の上へ腹ばいになると、短パンとパンツが膝まで下ろされる。
普段は隠れている場所が空気に触れ、わたしの頬は赤く染まっていった。
「お仕置きの時はなんていうんだっけ?」
「……悪いまなかのお尻にいっぱい“ペンペン”してください。」
……そう。2つ目はわたしの“お仕置き”をする時、母さんが座る用だ。
バチンッ!
「いっ!?」
不意にくるお尻への痛みから、わたしの声が漏れる。
バチンッ!バチンッ!
「んっ!いだっ!」
両方の尻たぶに“ジグジグ”とした痛みが残る。
まぶたからは涙が決壊寸前となり、鼻の奥に“ツンッ”とした感覚が押し寄せてきた。
「うぅ…。いだいぃ。」
「ちゃんと掃除しないからでしょ?」
「だってぇ…。」
「だってじゃないのっ!…ほら、もう少し赤くするからね。お尻の力抜いて?」
「…はい。」
・
…それから宣言通りにペンペンは続いた。
時間としては5分くらいだが、わたしにとっては“数時間”くらい経った気分だった。
パァンッ!バチンッ!バチンッ!!
「だあぃっ!ごめんなざあぃぃっ!!」
「最後よっ!」
バッヂィィンッ!!
「きゃぁぁぁっ!?」
一際大きな音がわたしの部屋中に響き渡る。
お尻の真ん中に与えられた衝撃が、その痛みを物語っていた。
「はい、おしまい。」
「…グスッ。」
「あら、お仕置き終わったらなんていうんだっけ?」
「…お尻ペンペンありがとうございました。……もうじません。」
しっかりと赤くされたお尻を震わせながら、なんとか“お礼の言葉”を言えた。
「ちゃんとお礼を言える“いい子”は、こっちに来なさい。」
そう言われると、わたしの身体が持ち上げられ、そのまま“またがる”ように、母さんの胸に抱かれた。
「……お、お母さん。…グスッ。」
「なあに?甘えん坊のまなかさん?」
「…ごめんなさい。」
「ふふっ。もう許したから、謝らなくていいのよ。」
「……大好き。」
「いま何か言ったの?」
「なんでもないっ…!」
…この時ばかりは、わたしはお母さんに甘えてしまう。
頭と赤く腫れたお尻を優しく撫でられながら、しばらくその時間が過ぎていった。
・
「じゃあ、いいっていうまで“反省”しててね?」
「…はい。」
そういうと、母さんは部屋から出て行く。
部屋に残されたわたしは、お尻丸出しのまま椅子の上に膝立ちとなり、背もたれに手を置いた姿勢となっていた。
…最後に3つ目の活用として、この“反省”する時間に使われる。
こうして今日のお仕置きを振り返り、同じ間違いをしないようにする意味が込められているらしい。
…だが、いつもこの時には、先程の“甘い時間”の記憶が蘇ってくる。
“今となっては”恥ずかしいこの感覚は、ペンペン終わりのわたしにとって、“第二の”お仕置きとなるのだった…。
「完」
家具が立ち並ぶお店で、わたしはお母さんと買い物に来ている。
最近お引越しをして、わたしはついに念願だった“自分の部屋”をもらうことになった。
「まなかももう大きくなったからね。…でも、掃除はちゃんとしなさいよ?」
夢にまでみた“そのお部屋”は、窓から光が差し込み、白をベースとしたすてきな空間だった。
そこにベッド・勉強机・タンスを置き、今日は部屋に置く“椅子”を見に来た。
家具のコーナーで目にしたのは、ピンクをベースにした“ふかふか”で1人用の椅子だった。
座ってみたところ、身体が沈む感じが心地よい。
わたしは一目惚れし、お母さんにねだった。
「そうねぇ…。これなら、“使いやすそう”だし、いいわね。」
お母さんも頷いて、この椅子に決定した。
わたしが喜んでいるとお母さんが「肘掛けもないし…。」と呟いていた気がしたが、その時のわたしには何のことかわからなかった。
・
あの日から“この椅子”は、わたしの部屋に置かれ、3段活用で使われることになる。
まず1つ目は、今しているようにだらけてスマホをいじりながら座る用だ。
次に2つ目は…。
「まなかっ!何この散らかった部屋はっ!?いつも掃除しなさいって言ってるでしょっ!!」
「か、母さんっ!?…いましようと思ってたとこなのっ!」
「嘘を言うんじゃないのっ!お部屋あげる時の約束を忘れたのっ!」
「……いつも部屋を綺麗にする…。」
「出来なかったら?」
「…お、お仕置きされる。」
「じゃあ、その椅子から降りなさい?」
「うぅ…。」
しぶしぶ椅子から降りると、母さんはその椅子に座る。
ペンッペンッ
「さぁ、来なさい?」
母さんは自分の膝を示し、合図をする。
スルンッ
「…うっ。」
わたしはその膝の上へ腹ばいになると、短パンとパンツが膝まで下ろされる。
普段は隠れている場所が空気に触れ、わたしの頬は赤く染まっていった。
「お仕置きの時はなんていうんだっけ?」
「……悪いまなかのお尻にいっぱい“ペンペン”してください。」
……そう。2つ目はわたしの“お仕置き”をする時、母さんが座る用だ。
バチンッ!
「いっ!?」
不意にくるお尻への痛みから、わたしの声が漏れる。
バチンッ!バチンッ!
「んっ!いだっ!」
両方の尻たぶに“ジグジグ”とした痛みが残る。
まぶたからは涙が決壊寸前となり、鼻の奥に“ツンッ”とした感覚が押し寄せてきた。
「うぅ…。いだいぃ。」
「ちゃんと掃除しないからでしょ?」
「だってぇ…。」
「だってじゃないのっ!…ほら、もう少し赤くするからね。お尻の力抜いて?」
「…はい。」
・
…それから宣言通りにペンペンは続いた。
時間としては5分くらいだが、わたしにとっては“数時間”くらい経った気分だった。
パァンッ!バチンッ!バチンッ!!
「だあぃっ!ごめんなざあぃぃっ!!」
「最後よっ!」
バッヂィィンッ!!
「きゃぁぁぁっ!?」
一際大きな音がわたしの部屋中に響き渡る。
お尻の真ん中に与えられた衝撃が、その痛みを物語っていた。
「はい、おしまい。」
「…グスッ。」
「あら、お仕置き終わったらなんていうんだっけ?」
「…お尻ペンペンありがとうございました。……もうじません。」
しっかりと赤くされたお尻を震わせながら、なんとか“お礼の言葉”を言えた。
「ちゃんとお礼を言える“いい子”は、こっちに来なさい。」
そう言われると、わたしの身体が持ち上げられ、そのまま“またがる”ように、母さんの胸に抱かれた。
「……お、お母さん。…グスッ。」
「なあに?甘えん坊のまなかさん?」
「…ごめんなさい。」
「ふふっ。もう許したから、謝らなくていいのよ。」
「……大好き。」
「いま何か言ったの?」
「なんでもないっ…!」
…この時ばかりは、わたしはお母さんに甘えてしまう。
頭と赤く腫れたお尻を優しく撫でられながら、しばらくその時間が過ぎていった。
・
「じゃあ、いいっていうまで“反省”しててね?」
「…はい。」
そういうと、母さんは部屋から出て行く。
部屋に残されたわたしは、お尻丸出しのまま椅子の上に膝立ちとなり、背もたれに手を置いた姿勢となっていた。
…最後に3つ目の活用として、この“反省”する時間に使われる。
こうして今日のお仕置きを振り返り、同じ間違いをしないようにする意味が込められているらしい。
…だが、いつもこの時には、先程の“甘い時間”の記憶が蘇ってくる。
“今となっては”恥ずかしいこの感覚は、ペンペン終わりのわたしにとって、“第二の”お仕置きとなるのだった…。
「完」
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