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序章・対の戦い編
1-29 29 夏希視点 鬼
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「痛い………久しぶりに…筋肉痛………!」
鶴ちゃんは何故か感動したように言う。
「よし…今日も始めますか!」
緋色は相変わらず楽しそうだ。
「今日は…棚見君は?」
「う~ん…行けると思っていたんだけどねぇ…来ないね。」
すると、急いで、扉を開ける音が聞こえた。
「すいません…ちょっと遅くなりました…!」
「……春斗、生身で決闘したの…?」
少し、服が乱れている春斗に呆れているように言う。
「何で分かったんですか!?」
「口、切れてるよ。ちょっと唇から乾いた血がついてる。」
「え!」
急いで口を拭いている。
「いやぁ…まさか、おっさんが絡んで来て決闘になるとは思ってませんでした…それに、諦めの悪い阿呆で…殴られた時は吃驚しましたね!」
満面の笑顔で言う事ではない。しかし、勝ってはいるようだ。
「で…?その後は…」
「勿論、能力使わずにコケにしました。恥かかせたら、逃げて行きましたね。」
「そのおっさんの心中お察しするよ。」
「僕は?」
「はいはい、大変でございましたね。春斗君。」
「馬鹿にしてますよね。」
「絡まれる事なんて無いと思ってさ。」
「絡まれてる女の子を助けてたんですよ。『やあ姉ちゃん、俺と飲みに行かない?』みたいな事言ってて。そしたら、怒りの矛先が僕に向いて。まあ、向けさせたんですけど。」
「……………おっさん…ブレイカー?」
「え?何で分かったんですか?」
「…いや…勘だと思う。…はぁ…春斗の心中お察しするわ…おっさんじゃなくて…」
緋色は深く溜息をついた。
「じゃ、来たことだしやろうか。春斗元気?」
「まぁ…準備運動はして来ましたけどね。大丈夫ですよ。」
そして、地獄が始まった。
「じゃあ、私は鶴ちゃんとやる~!殺す気でよろ~」
「え…あ…はい。分かりました。」
もう、普通に戦っている。
鶴ちゃんはゴム製のナイフで、緋色は麻糸をプカプカ浮かばしている。
(本当に糸を操れるんだな……能力的に…)
「で、夏希は今日は後輩3人と夏希でやると。」
「ふぁ!?え…!?本当に!?」
更に鬼畜な事をしてくる。
それでもやるからには本気でやらなければ先輩としての威厳が無くなってしまう。
「お願いします!」(頑張るぞー!)
奏恵ちゃんは相変わらず可愛い。本当に可愛い。純粋のあまり天使に見える。
「お願いしますー…」(木刀持つの久しぶり……懐かしいなぁ…)
過去を懐かしむ程、年をとってないだろ…と思ってしまう。
「お願いします…!」(取り敢えず、智恵には魔法剣かなぁ…)
取り敢えずで魔法剣を付与できるとは…なんと贅沢なんだろうと思う。
全員が一斉にかかってくる。
「聖なる光(中)……!」
「唐傘(小)…!」
夏希は避けながら、手に集中する。
「精神掌握(大)…!」
「魔法剣…!」
智恵ちゃんに魔法剣が付与される。青い炎が燃え盛っている。
「月影(中)…!」
左からの攻撃を避けようと思えば、今度は右から攻撃してくる。
そんな戦いが、1時間程続いた。
「あら…?皆ヘットヘットじゃん!アハハハハ!」
緋色が爆笑している。勿論、戦いながら。
「はぁ…!はぁ…!何でそんなに…戦えるんですか……!」
そう言いながらも鶴ちゃんは攻撃を止めない。
「つ、鶴ぅ………凄すぎ………」
違う方を見てみると、邪険そうな顔をした棚見君と、気難しそうな顔をした香露音が戦っている。
「……ふっ……!」
「すっ……!」
ほぼ無言だ。怖い。…見ないでおこう。
と、思っていたが、緋色がまた爆笑する。
「凄い無言だねぇ~…お通夜みたいじゃん!もっと~楽しまないと~輪廻(小)!」
「ひゃ……!!」
鶴ちゃんが此方に吹き飛んできた。
「うぅ………参りました………………」
「私の辞書に容赦という言葉は無い!やった~」
楽しそうだ。あっちとそっちの高低差が激しい。
すると、棚見君の剣が飛んだが、香露音の剣は壊れた。
「……どうやら…引き分けですね。」
「そうだね。残念。」
本当に怖い。不安しか無いが大丈夫だろうか。
今日の特訓が終わり、全員帰ろうとしていた。
あれからずっと特訓を繰り返した。休みの日は、必要な物を買った。
何度も何度も緋色に挑んだ。呆気なく返り討ちにされた。
容赦無く、悪夢殺し(大)を使ったのにも関わらず、凧糸で普通に防御された。
香露音ともやった。こっちも惜しくも無く終わった。
そして、出発する前日……………
この日までに夏希は全ての基礎能力を自分のものにしていた。
緋色や香露音にやり方と使い方を教えてもらった。
ちゃんと、荷物は整理した。
少なくとも、2週間前よりかは強くなった。
(開眼したときは……いや、開眼する前からずっと…外に出るつもりは無かったなぁ…)
この街で産まれこの地で死んでいく…そう思っていた。
外でモンスターと戦うとは、かつての夏希自身は信じられない事だ。
「緋色……」
「…どうしたの?」
夏希は緋色にある物を渡した。
「ねぇ…緋色……外で何があったのかは聞かないけど……………」
「………………何…?」
「それ…失くさないでね。私の…大事な物なの。預けるよ。この3日間、これで、緋色が死ぬ事は無くなるね!」
「………分かった。戻って来たら返す。」
手にすっぽりとはまる程の対の翼が付いた鍵。
白い悪魔の様な翼と、黒い天使の様な翼。
この鍵は、夏希の宝物が入った宝箱を開ける為に必要だ。
「…………私が探そうとしている建物は…場所が分からない。神出鬼没らしい。中に入ろうとしたら、内装は人によって様々で…」
「何で…そんな場所を…」
「………外は…自由だった。見たことないくらい…美しい世界だよ。」
(そういえば…緋色は何時も自由を謳ってた…)
この学園に入学してきたばかりの時からずっと自由を求めていた。
「だから…痛くなる程に…残酷だった。…………本当に…残酷だった…」
「緋色…」
「でも、知ったの……それでも、私は自由を欲してる。あそこに何があるか…気になるの…でも、まだまだ弱かった。だから強くなるの。モンスターに殺されないように。理不尽な死を迎えないように。……絶対に、死なない。死んでやらない。少なくとも、殺されはしない…」
「だから、止めないの?」
「当たり前。私は根っからの自由人だよ。」
街の6時を伝える音楽が鳴る。二人を帰らそうとしているようだ。
「……じゃあ…また明日ね。ゆっくり休んでね。」
「…うん。また。」
二人は別れて帰っていった。
それにしても、お泊り会と嘘を吐くのは少々気が引ける。
どうしても罪悪感を感じる。
しかし、多少の嘘は仕方無いと自分に言い聞かせる。
(守れると……良いな。…あの夢が本当なら。……そして大地の涙の言葉が本当なら………)
夢の通りに緋色を守れば、大地の涙の言葉通りに私が死ぬかもしれない。
大地の涙の言葉通りに気をつけるのであれば、私は守られ、緋色が死ぬかもしれない。
しかし、何も行動しない訳にはいかない。
自分の良心と正義に、背を向けられない。
昔から夏希はそうだった。無理を多少承知でしてきた。
無理を多少どころではない時は周りをも巻き込んだ。
無理をしない為の努力もしてきた。
そうやって、自分の良心と正義に沿って逃げなかった。
死なない為に頑張った。緋色は無理をする。
無理をさせない為に、夏希は2週間特訓が終わった後でも一人で練習した。
確かに、攻撃系の能力はあるが、ブレインダイブは戦闘向けの能力じゃない。
あくまでも、精神世界の干渉。その為の能力。
ブレインダイブ持ちの人でも精神世界に入れない人間は無意味だ、無価値だ…と言われ蔑まれてきた。
精神を…魂を、干渉できない人は、何も出来ない。
だから、大地の涙は緋色に対し積極的に攻撃出来なかった。
直接、洗脳した時は勝利を確信した眼をしていた。
しかし、追い出された時は、恐怖や動揺の目だった。
「……また…洗脳しに来るのかなぁ…?」
簡単に諦める人であって欲しい。
これ以上暴走されると、何時か自分まで巻き込まれて洗脳されそうだ。
「…先読みのし過ぎは、身を滅ぼすかぁ…………」
小学園時代の友達に言われた言葉だ。その子はとても大雑把だった。
色々、不安を抱えた夏希に対しこう言った。
「……まぁ…その子は先読みしなささ過ぎ…だったけどね………」
あの子はどこに行ったか、今如何なのか…全く分からない。
ただ、遠くに行ったと思う。それだけは自信の無い確信を持っていた。
「…ただいま~」
家にやっと帰った。
不安を抱え、不安を捨てての繰り返し。
それでも、やるしかない。既に腹を括り覚悟を決めた。
簡単に今日が終わった。
鶴ちゃんは何故か感動したように言う。
「よし…今日も始めますか!」
緋色は相変わらず楽しそうだ。
「今日は…棚見君は?」
「う~ん…行けると思っていたんだけどねぇ…来ないね。」
すると、急いで、扉を開ける音が聞こえた。
「すいません…ちょっと遅くなりました…!」
「……春斗、生身で決闘したの…?」
少し、服が乱れている春斗に呆れているように言う。
「何で分かったんですか!?」
「口、切れてるよ。ちょっと唇から乾いた血がついてる。」
「え!」
急いで口を拭いている。
「いやぁ…まさか、おっさんが絡んで来て決闘になるとは思ってませんでした…それに、諦めの悪い阿呆で…殴られた時は吃驚しましたね!」
満面の笑顔で言う事ではない。しかし、勝ってはいるようだ。
「で…?その後は…」
「勿論、能力使わずにコケにしました。恥かかせたら、逃げて行きましたね。」
「そのおっさんの心中お察しするよ。」
「僕は?」
「はいはい、大変でございましたね。春斗君。」
「馬鹿にしてますよね。」
「絡まれる事なんて無いと思ってさ。」
「絡まれてる女の子を助けてたんですよ。『やあ姉ちゃん、俺と飲みに行かない?』みたいな事言ってて。そしたら、怒りの矛先が僕に向いて。まあ、向けさせたんですけど。」
「……………おっさん…ブレイカー?」
「え?何で分かったんですか?」
「…いや…勘だと思う。…はぁ…春斗の心中お察しするわ…おっさんじゃなくて…」
緋色は深く溜息をついた。
「じゃ、来たことだしやろうか。春斗元気?」
「まぁ…準備運動はして来ましたけどね。大丈夫ですよ。」
そして、地獄が始まった。
「じゃあ、私は鶴ちゃんとやる~!殺す気でよろ~」
「え…あ…はい。分かりました。」
もう、普通に戦っている。
鶴ちゃんはゴム製のナイフで、緋色は麻糸をプカプカ浮かばしている。
(本当に糸を操れるんだな……能力的に…)
「で、夏希は今日は後輩3人と夏希でやると。」
「ふぁ!?え…!?本当に!?」
更に鬼畜な事をしてくる。
それでもやるからには本気でやらなければ先輩としての威厳が無くなってしまう。
「お願いします!」(頑張るぞー!)
奏恵ちゃんは相変わらず可愛い。本当に可愛い。純粋のあまり天使に見える。
「お願いしますー…」(木刀持つの久しぶり……懐かしいなぁ…)
過去を懐かしむ程、年をとってないだろ…と思ってしまう。
「お願いします…!」(取り敢えず、智恵には魔法剣かなぁ…)
取り敢えずで魔法剣を付与できるとは…なんと贅沢なんだろうと思う。
全員が一斉にかかってくる。
「聖なる光(中)……!」
「唐傘(小)…!」
夏希は避けながら、手に集中する。
「精神掌握(大)…!」
「魔法剣…!」
智恵ちゃんに魔法剣が付与される。青い炎が燃え盛っている。
「月影(中)…!」
左からの攻撃を避けようと思えば、今度は右から攻撃してくる。
そんな戦いが、1時間程続いた。
「あら…?皆ヘットヘットじゃん!アハハハハ!」
緋色が爆笑している。勿論、戦いながら。
「はぁ…!はぁ…!何でそんなに…戦えるんですか……!」
そう言いながらも鶴ちゃんは攻撃を止めない。
「つ、鶴ぅ………凄すぎ………」
違う方を見てみると、邪険そうな顔をした棚見君と、気難しそうな顔をした香露音が戦っている。
「……ふっ……!」
「すっ……!」
ほぼ無言だ。怖い。…見ないでおこう。
と、思っていたが、緋色がまた爆笑する。
「凄い無言だねぇ~…お通夜みたいじゃん!もっと~楽しまないと~輪廻(小)!」
「ひゃ……!!」
鶴ちゃんが此方に吹き飛んできた。
「うぅ………参りました………………」
「私の辞書に容赦という言葉は無い!やった~」
楽しそうだ。あっちとそっちの高低差が激しい。
すると、棚見君の剣が飛んだが、香露音の剣は壊れた。
「……どうやら…引き分けですね。」
「そうだね。残念。」
本当に怖い。不安しか無いが大丈夫だろうか。
今日の特訓が終わり、全員帰ろうとしていた。
あれからずっと特訓を繰り返した。休みの日は、必要な物を買った。
何度も何度も緋色に挑んだ。呆気なく返り討ちにされた。
容赦無く、悪夢殺し(大)を使ったのにも関わらず、凧糸で普通に防御された。
香露音ともやった。こっちも惜しくも無く終わった。
そして、出発する前日……………
この日までに夏希は全ての基礎能力を自分のものにしていた。
緋色や香露音にやり方と使い方を教えてもらった。
ちゃんと、荷物は整理した。
少なくとも、2週間前よりかは強くなった。
(開眼したときは……いや、開眼する前からずっと…外に出るつもりは無かったなぁ…)
この街で産まれこの地で死んでいく…そう思っていた。
外でモンスターと戦うとは、かつての夏希自身は信じられない事だ。
「緋色……」
「…どうしたの?」
夏希は緋色にある物を渡した。
「ねぇ…緋色……外で何があったのかは聞かないけど……………」
「………………何…?」
「それ…失くさないでね。私の…大事な物なの。預けるよ。この3日間、これで、緋色が死ぬ事は無くなるね!」
「………分かった。戻って来たら返す。」
手にすっぽりとはまる程の対の翼が付いた鍵。
白い悪魔の様な翼と、黒い天使の様な翼。
この鍵は、夏希の宝物が入った宝箱を開ける為に必要だ。
「…………私が探そうとしている建物は…場所が分からない。神出鬼没らしい。中に入ろうとしたら、内装は人によって様々で…」
「何で…そんな場所を…」
「………外は…自由だった。見たことないくらい…美しい世界だよ。」
(そういえば…緋色は何時も自由を謳ってた…)
この学園に入学してきたばかりの時からずっと自由を求めていた。
「だから…痛くなる程に…残酷だった。…………本当に…残酷だった…」
「緋色…」
「でも、知ったの……それでも、私は自由を欲してる。あそこに何があるか…気になるの…でも、まだまだ弱かった。だから強くなるの。モンスターに殺されないように。理不尽な死を迎えないように。……絶対に、死なない。死んでやらない。少なくとも、殺されはしない…」
「だから、止めないの?」
「当たり前。私は根っからの自由人だよ。」
街の6時を伝える音楽が鳴る。二人を帰らそうとしているようだ。
「……じゃあ…また明日ね。ゆっくり休んでね。」
「…うん。また。」
二人は別れて帰っていった。
それにしても、お泊り会と嘘を吐くのは少々気が引ける。
どうしても罪悪感を感じる。
しかし、多少の嘘は仕方無いと自分に言い聞かせる。
(守れると……良いな。…あの夢が本当なら。……そして大地の涙の言葉が本当なら………)
夢の通りに緋色を守れば、大地の涙の言葉通りに私が死ぬかもしれない。
大地の涙の言葉通りに気をつけるのであれば、私は守られ、緋色が死ぬかもしれない。
しかし、何も行動しない訳にはいかない。
自分の良心と正義に、背を向けられない。
昔から夏希はそうだった。無理を多少承知でしてきた。
無理を多少どころではない時は周りをも巻き込んだ。
無理をしない為の努力もしてきた。
そうやって、自分の良心と正義に沿って逃げなかった。
死なない為に頑張った。緋色は無理をする。
無理をさせない為に、夏希は2週間特訓が終わった後でも一人で練習した。
確かに、攻撃系の能力はあるが、ブレインダイブは戦闘向けの能力じゃない。
あくまでも、精神世界の干渉。その為の能力。
ブレインダイブ持ちの人でも精神世界に入れない人間は無意味だ、無価値だ…と言われ蔑まれてきた。
精神を…魂を、干渉できない人は、何も出来ない。
だから、大地の涙は緋色に対し積極的に攻撃出来なかった。
直接、洗脳した時は勝利を確信した眼をしていた。
しかし、追い出された時は、恐怖や動揺の目だった。
「……また…洗脳しに来るのかなぁ…?」
簡単に諦める人であって欲しい。
これ以上暴走されると、何時か自分まで巻き込まれて洗脳されそうだ。
「…先読みのし過ぎは、身を滅ぼすかぁ…………」
小学園時代の友達に言われた言葉だ。その子はとても大雑把だった。
色々、不安を抱えた夏希に対しこう言った。
「……まぁ…その子は先読みしなささ過ぎ…だったけどね………」
あの子はどこに行ったか、今如何なのか…全く分からない。
ただ、遠くに行ったと思う。それだけは自信の無い確信を持っていた。
「…ただいま~」
家にやっと帰った。
不安を抱え、不安を捨てての繰り返し。
それでも、やるしかない。既に腹を括り覚悟を決めた。
簡単に今日が終わった。
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