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弐章・選ばれし勇者編
2-7 39 緋色視点 危険の接触
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「香露音先輩頑張れ~!」
「凄いなぁ!格好良いなぁ!」
後輩を連れて、緋色は観客席で応援していた。
後輩達は物凄い成長を遂げている。
もう直ぐで、団体戦の資格が取れると思えるぐらいに。
(そういえば…団体戦、あんまり見てなかったなぁ…見たいなぁ…でも前回1日で終わらなかったしなぁ…)
後輩達が唯一の癒やしだ。
…出来る事ならこのまま何もせずに待って欲しい。
きっと無理だろう。後輩達も夏希を取り戻そうとしている。
だから、もう既に強くなっている。
前回の世界の不良と喧嘩したときの香露音くらいだろうか。
実力はもうそこまで来ている。そこまで来てしまっている。
強くなってしまえば、緋色が反対する理由が無くなってしまう。
(出来れば、私一人で解決したいんだけど…無理か…)
一人だけで完結できる為にはもっと強くならねばならない。
世界を3周してトントンだろうか。
本当にそれぐらいしなければ、緋色は精神世界の緋色に勝てる程強くなれないだろう。
「…香露音も…変わったね………」
前回は心臓やら腹やら…だったが、今回は首の方に剣を向けている。
人を殺す程に精神が強くなったのだろうか。
分からないが、今の香露音の実力なら個人戦は大丈夫だろう。
それよりも、春斗が心配だ。
前回は開眼したところまでいったが、今は無能力者のままだ。
実力なら問題無い。彼は強い。
確かに強いが、開眼した能力に引っ張られていた気がする。
確かに、英雄の能力は強い。
守備も申し分無いし、攻撃も火力がある。
それでも、彼自身の強みを消している気がする。
能力が開眼すれば問題が解決する訳じゃない。
そこからがスタートだが、やはり彼は無能力者である事をコンプレックスなのだろう。
何回も負けた。
何回も遊ばれた。
(私よりも先に春斗が開眼したら良かったのに…って思わなかった訳じゃない…)
……春斗は自分が弱いという事を隠している。
決して強がりではない。
強く見せたいのではないと思うが、弱いと思われたく無いように見える。
思い出したら、きっと彼は以前よりももっと強くなるだろう。
そんな気がする。
「…棚見…君が………」
鶴ちゃんが教えてくれた。
…前回よりも戦いづらそうだ。
色々なものを抱えてるいるのだろう。緋色が思うよりも。
…緋色は、彼の事がよく分かる…と言えない。
………彼は強い。…だから、彼の弱さが分からない。
…………少し、彼に依存してしまっているのだろうか。
「…まぁ、そりゃ勝つよね。」
「………能力者に勝てる無能力者なんて…そうそう居ないと思いますけど………」
すると、メールが来た。
「もうすぐ、大地の涙がそこに来る。」
香露音が大地の涙と接触するとは思わなかったので驚いたが、この世界は何が起きても驚かないだろう。
本来の世界では無い。
鶴ちゃんに言う。
「…ちょっと、席開けるね。」
そう言い、人気のいないところを探す。
気配察知を使い、気配のいない所を探り当てた。
「…………どうぞ。」
緋色は誰も居ない所で声を発した。
多分、おかしな人だとは思われない筈だ。
「あらあら~…よく分かったわね~」
大地の涙が現れた。…気配隠蔽が上手い。緋色でも気付くことが出来ない。
「貴方かしら~緋色って子は…髪の毛で分かるわね~」
「そうです。」
「教えてもらえるかしら~?」
香露音が何か言ったのだろう。だったら話が早い。
「私は…この世界を1度、やり直しています。」
「…ふ~ん…」
「そのお陰で、無事私の左眼は元通り。」
「代償は?」
やはり、話が通じる。
「一人…ある一人の…存在です。」
「……何で…私そんな事を言うのかしら~?」
「知っている事があれば教えて欲しいんです。隠し事は出来ない。…という事は私が本当の事を言っていると…証明できるから。」
「…前回私が…貴方に何もしていないと…思えないわね~」
「そうですね。勿論洗脳を使われましたよ。」
「……狂ってるわね…」
そんな事は知っている。
「…私は、夏希を取り戻したいんです。…取り戻せるか分からない状況でも。」
「………世界をやり直すには…条件があるわ。」
やはりこの人は何かを知っている。
「……人によって違う。貴方はどうやら、第三者に魂を奪われる事で成立するみたいね。」
「……貴方は?」
もしかすると…と思い聞いてみる。
「やっぱり…察するわね。私は…息子を殺す事よ。…あんまりやりたくないけど、息子の魂を壊すでもいい。」
「何で…そこまでしてやり直さないといけないんですか。」
「………息子を…助ける為よ。自殺するの。だから、自殺しない世界線を見つける為に、何回も何回も………自殺未遂で終わらせても意味が無いの…自殺しようという事すら考えない世界を………」
「………」
「だから、私も…貴方と同じよ。緋色。…私は、ちゃんと息子が今生きてる。貴方も何かしらあるでしょうね。でも、貴方は一番繋がりのある人の魂を奪ったのよ?」
「はい。分かってます。私は、死神の様なモンスターから夏希を助ける為に、夏希の魂を…奪ったんです。」
「死神を倒して、世界崩壊ね~…とんだバットエンドね~…死神とは…鎌を持ったいかにも…みたいなモンスターかしら?」
「そうです…!」
「何を代償にして…教えもらうかしら~?」
本当にコイツはぶっ飛ばしたい。下衆だ、本当に下衆を極めている。
忘れていたがちゃんと下衆。
「…私を洗脳したいなどうぞ。無理だと思いますがね。…今日は止めて下さいね。…次の団体戦の時にまた、聞きに来ます。」
「…そう。分かったわ~…貴方が良いと言うなら、試してみるわ~」
そうして、二人は離れていった。
(香露音…洗脳されていないのかな?…されないように上手くやってそうだけど。)
しかし、大地の涙の話はこれで終わりだ。無事に何とか(?)なった。
…それにしても…人によって世界をやり直す条件が違うのであれば、復活する条件も違うのだろう。
夏希は夏希の。
もし、夏希では無く、香露音であれば香露音には香露音の条件がある。
物凄い面倒になっている気がする。
夏希の復活する条件?分かる訳が無い。
精神世界にも行ったことがないのに、あの人の一番大事な部分など知っている訳がない。
…いや、人の事が一番言えないのは明らか緋色だろうが。
それにしてもどうしたものか…?
一週間で、洗脳されない為に何かしないといけない。
いや、どうせ緋色自身は無理だろうから、仲間を集った方が良い。
家族にそろそろ嘘を言うのを止めたほうが良い気がしてきた。
以前言わなかったのだろうか。前回の世界で言ってないから無理だろう。
派手な能力であれは、説明しやすいのだろうが…
(なんせ…能力が陰湿過ぎて…弱そうだからって外の世界に行かせて貰えなさそうなんだよなぁ…)
無理にやると、帰ってきた時にボッコボコに怒られるのは究極に面倒臭い。
メリットデメリットを考えるときりがないのはよくわかるが…どうしようか。
観客席に戻る。
「丁度、香露音の試合だった。良かった良かった。」
目つきが前回よりも鋭くなっている。
…その目は戦士そのものだった。戦う決意がちゃんとできている眼をしていた。
始まりの合図が鳴る。
香露音は、気配察知と気配隠蔽どちらも出来ない。
本当に出来ない人だ。
夏希と違って。
気配隠蔽、気配察知、気配強化、斬鉄剣はほぼ遺伝によって出来るか出来ないかが変わる。
緋色は気配強化と斬鉄剣が出来ない。
春斗も同じらしい。
香露音はどうやら、気配隠蔽と、気配察知が出来ないようで気配強化と、斬鉄剣が、能力開眼と共に使えるようになったらしい。
…まあ、気配隠蔽なら異常なまでの努力をすれば誰だって手に入ると言われているが、本当に出来ない血筋に産まれるとどうしょうもない。
これは生物学を習っている人の話を聞いた事だが、『簡単にできる血筋』『普通にやればできる血筋』『頑張ればできる血筋』『無理な血筋』…という様に分かれているらしく、その組み合わせにより出来る出来ないが決まるらしい。
緋色は良く分からない。
…簡単に言うと、香露音は『無理な血筋』と『無理な血筋』によって出来た子供らしい。
なので、何度やっても無理との事だ。
上の4つの能力、更にそれら毎の血筋があるらしいので、この簡単な説明だけで…
(う~ん?4x4x2…?って事は32通り位?多分…?)
それ位複雑らしい。計算が間違っているかもしれない。良く分からない。
ついでに緋色は気配隠蔽と気配察知が『無理な血筋』『頑張ればできる血筋』という中々鬼畜な血筋に産まれたので習得に10年もかかっている。
勿論、サボった事もある。でも、かかり過ぎだと思う。
「香露音先輩が勝ったー!」
「すごーい!」
どうやら、勝ったようだ。
次は春斗の番。
「凄いなぁ!格好良いなぁ!」
後輩を連れて、緋色は観客席で応援していた。
後輩達は物凄い成長を遂げている。
もう直ぐで、団体戦の資格が取れると思えるぐらいに。
(そういえば…団体戦、あんまり見てなかったなぁ…見たいなぁ…でも前回1日で終わらなかったしなぁ…)
後輩達が唯一の癒やしだ。
…出来る事ならこのまま何もせずに待って欲しい。
きっと無理だろう。後輩達も夏希を取り戻そうとしている。
だから、もう既に強くなっている。
前回の世界の不良と喧嘩したときの香露音くらいだろうか。
実力はもうそこまで来ている。そこまで来てしまっている。
強くなってしまえば、緋色が反対する理由が無くなってしまう。
(出来れば、私一人で解決したいんだけど…無理か…)
一人だけで完結できる為にはもっと強くならねばならない。
世界を3周してトントンだろうか。
本当にそれぐらいしなければ、緋色は精神世界の緋色に勝てる程強くなれないだろう。
「…香露音も…変わったね………」
前回は心臓やら腹やら…だったが、今回は首の方に剣を向けている。
人を殺す程に精神が強くなったのだろうか。
分からないが、今の香露音の実力なら個人戦は大丈夫だろう。
それよりも、春斗が心配だ。
前回は開眼したところまでいったが、今は無能力者のままだ。
実力なら問題無い。彼は強い。
確かに強いが、開眼した能力に引っ張られていた気がする。
確かに、英雄の能力は強い。
守備も申し分無いし、攻撃も火力がある。
それでも、彼自身の強みを消している気がする。
能力が開眼すれば問題が解決する訳じゃない。
そこからがスタートだが、やはり彼は無能力者である事をコンプレックスなのだろう。
何回も負けた。
何回も遊ばれた。
(私よりも先に春斗が開眼したら良かったのに…って思わなかった訳じゃない…)
……春斗は自分が弱いという事を隠している。
決して強がりではない。
強く見せたいのではないと思うが、弱いと思われたく無いように見える。
思い出したら、きっと彼は以前よりももっと強くなるだろう。
そんな気がする。
「…棚見…君が………」
鶴ちゃんが教えてくれた。
…前回よりも戦いづらそうだ。
色々なものを抱えてるいるのだろう。緋色が思うよりも。
…緋色は、彼の事がよく分かる…と言えない。
………彼は強い。…だから、彼の弱さが分からない。
…………少し、彼に依存してしまっているのだろうか。
「…まぁ、そりゃ勝つよね。」
「………能力者に勝てる無能力者なんて…そうそう居ないと思いますけど………」
すると、メールが来た。
「もうすぐ、大地の涙がそこに来る。」
香露音が大地の涙と接触するとは思わなかったので驚いたが、この世界は何が起きても驚かないだろう。
本来の世界では無い。
鶴ちゃんに言う。
「…ちょっと、席開けるね。」
そう言い、人気のいないところを探す。
気配察知を使い、気配のいない所を探り当てた。
「…………どうぞ。」
緋色は誰も居ない所で声を発した。
多分、おかしな人だとは思われない筈だ。
「あらあら~…よく分かったわね~」
大地の涙が現れた。…気配隠蔽が上手い。緋色でも気付くことが出来ない。
「貴方かしら~緋色って子は…髪の毛で分かるわね~」
「そうです。」
「教えてもらえるかしら~?」
香露音が何か言ったのだろう。だったら話が早い。
「私は…この世界を1度、やり直しています。」
「…ふ~ん…」
「そのお陰で、無事私の左眼は元通り。」
「代償は?」
やはり、話が通じる。
「一人…ある一人の…存在です。」
「……何で…私そんな事を言うのかしら~?」
「知っている事があれば教えて欲しいんです。隠し事は出来ない。…という事は私が本当の事を言っていると…証明できるから。」
「…前回私が…貴方に何もしていないと…思えないわね~」
「そうですね。勿論洗脳を使われましたよ。」
「……狂ってるわね…」
そんな事は知っている。
「…私は、夏希を取り戻したいんです。…取り戻せるか分からない状況でも。」
「………世界をやり直すには…条件があるわ。」
やはりこの人は何かを知っている。
「……人によって違う。貴方はどうやら、第三者に魂を奪われる事で成立するみたいね。」
「……貴方は?」
もしかすると…と思い聞いてみる。
「やっぱり…察するわね。私は…息子を殺す事よ。…あんまりやりたくないけど、息子の魂を壊すでもいい。」
「何で…そこまでしてやり直さないといけないんですか。」
「………息子を…助ける為よ。自殺するの。だから、自殺しない世界線を見つける為に、何回も何回も………自殺未遂で終わらせても意味が無いの…自殺しようという事すら考えない世界を………」
「………」
「だから、私も…貴方と同じよ。緋色。…私は、ちゃんと息子が今生きてる。貴方も何かしらあるでしょうね。でも、貴方は一番繋がりのある人の魂を奪ったのよ?」
「はい。分かってます。私は、死神の様なモンスターから夏希を助ける為に、夏希の魂を…奪ったんです。」
「死神を倒して、世界崩壊ね~…とんだバットエンドね~…死神とは…鎌を持ったいかにも…みたいなモンスターかしら?」
「そうです…!」
「何を代償にして…教えもらうかしら~?」
本当にコイツはぶっ飛ばしたい。下衆だ、本当に下衆を極めている。
忘れていたがちゃんと下衆。
「…私を洗脳したいなどうぞ。無理だと思いますがね。…今日は止めて下さいね。…次の団体戦の時にまた、聞きに来ます。」
「…そう。分かったわ~…貴方が良いと言うなら、試してみるわ~」
そうして、二人は離れていった。
(香露音…洗脳されていないのかな?…されないように上手くやってそうだけど。)
しかし、大地の涙の話はこれで終わりだ。無事に何とか(?)なった。
…それにしても…人によって世界をやり直す条件が違うのであれば、復活する条件も違うのだろう。
夏希は夏希の。
もし、夏希では無く、香露音であれば香露音には香露音の条件がある。
物凄い面倒になっている気がする。
夏希の復活する条件?分かる訳が無い。
精神世界にも行ったことがないのに、あの人の一番大事な部分など知っている訳がない。
…いや、人の事が一番言えないのは明らか緋色だろうが。
それにしてもどうしたものか…?
一週間で、洗脳されない為に何かしないといけない。
いや、どうせ緋色自身は無理だろうから、仲間を集った方が良い。
家族にそろそろ嘘を言うのを止めたほうが良い気がしてきた。
以前言わなかったのだろうか。前回の世界で言ってないから無理だろう。
派手な能力であれは、説明しやすいのだろうが…
(なんせ…能力が陰湿過ぎて…弱そうだからって外の世界に行かせて貰えなさそうなんだよなぁ…)
無理にやると、帰ってきた時にボッコボコに怒られるのは究極に面倒臭い。
メリットデメリットを考えるときりがないのはよくわかるが…どうしようか。
観客席に戻る。
「丁度、香露音の試合だった。良かった良かった。」
目つきが前回よりも鋭くなっている。
…その目は戦士そのものだった。戦う決意がちゃんとできている眼をしていた。
始まりの合図が鳴る。
香露音は、気配察知と気配隠蔽どちらも出来ない。
本当に出来ない人だ。
夏希と違って。
気配隠蔽、気配察知、気配強化、斬鉄剣はほぼ遺伝によって出来るか出来ないかが変わる。
緋色は気配強化と斬鉄剣が出来ない。
春斗も同じらしい。
香露音はどうやら、気配隠蔽と、気配察知が出来ないようで気配強化と、斬鉄剣が、能力開眼と共に使えるようになったらしい。
…まあ、気配隠蔽なら異常なまでの努力をすれば誰だって手に入ると言われているが、本当に出来ない血筋に産まれるとどうしょうもない。
これは生物学を習っている人の話を聞いた事だが、『簡単にできる血筋』『普通にやればできる血筋』『頑張ればできる血筋』『無理な血筋』…という様に分かれているらしく、その組み合わせにより出来る出来ないが決まるらしい。
緋色は良く分からない。
…簡単に言うと、香露音は『無理な血筋』と『無理な血筋』によって出来た子供らしい。
なので、何度やっても無理との事だ。
上の4つの能力、更にそれら毎の血筋があるらしいので、この簡単な説明だけで…
(う~ん?4x4x2…?って事は32通り位?多分…?)
それ位複雑らしい。計算が間違っているかもしれない。良く分からない。
ついでに緋色は気配隠蔽と気配察知が『無理な血筋』『頑張ればできる血筋』という中々鬼畜な血筋に産まれたので習得に10年もかかっている。
勿論、サボった事もある。でも、かかり過ぎだと思う。
「香露音先輩が勝ったー!」
「すごーい!」
どうやら、勝ったようだ。
次は春斗の番。
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