76 / 104
参章・昇りし太陽編
3-16 73 緋色視点 流離いの旅人
しおりを挟む
(あ~…どうしよう……)
はっきり言って勝てる気がしない。
というのも、初めて外の世界に行ったときに生きて帰れたのはほぼ橋本のおかげだ。
その後の外の世界でも、誰かの助けがあったからだ。
それに、普通に殺し合いをしてる感じがして嫌。
した事ある人間が何言ってんだって話だが。
「はぁ…さっさとやるか。」
時間は待ってはくれない。諦めて全力で殺しに行こう。
バリアが張られていく。
緋色が優秀であれば彼女達が現れる事は無かっただろう精神世界の緋色。
今回は彼女と繋がる。
(アナライズの性能がやっぱり素の時よりも上がってる…)
やはり、戦闘面以外では活躍するようだ。
(…私…頑張ったと思うんだけどなぁ…これで速度負けてるのかぁ…)
ステータスの中で速度の補正は割と高い方だが、それでも負けている。
つまり、ステータスは全て負けている。
すると、急に斬撃が来た。
(やっべっ…!)
栄光賞から初めて命の危険を感じた気がする。
(そりゃそうか。ずっと前から鍛えてきてるもんね。)
だからといって、簡単には死なない。武器生成で銃剣を作る。
(隼(小)…!)
攻撃しながら相手の出方を探る。そうしないとまた奇襲が来る。
「秋嵐(中)…!」
身体のバランスが崩れる。こんな戦い方もあるとは…
「盆東風(大)!」
しかし、だからといって完全な隙を作った訳ではない。
橋本の眉間に銃弾を撃ち込んだ。
「っ…!」
風を上手く使い銃弾を逸らしたようだ。
普通、銃弾を風ごときで逸らせるものなのか?
(判断と行動力がヤバすぎる!…流石ベテラン!)
風は思ったよりも驚異的で多様性がある。やはり強敵だ。
「よっと…」
体制を立て直し、もう一度攻撃を仕掛ける。
手を橋本に向ける。
「鎌鼬(小)。」
「うおっ…いつの間にそんな攻撃を出来るようになったんだよ……!?」
音速で斬撃を放った。これでもチャクラムで防がれたが。
第三位の二人の最大の武器は鎌鼬の性能。
緋色が一番苦手としている基礎能力だが、第三位になると一番得意の武器となる。
……それ以外は平凡となる。
メリットとデメリットが釣り合ってないクソみたいな精神世界の緋色だ。
流石、都合良く生まれた緋色じゃない。全員が強い訳が無い。
「輪廻(小)…!」
避けられ電光石火で反撃を食らう。
「無能力者のままじゃ、倒せないんじゃないか?」
「そうかもね。でも…」
攻撃を流して、銃弾を撃つ。
「絶対に負けてやらない…………!」
どれだけ弱くとも、負けることは許されない。
緋色は更に攻撃を続ける。
銃弾を撃ち込み、縮地で詰め寄る。途中で方向転換して電光石火を使い後ろに回り込む。
「っ…花嵐(中)!」
風が吹かれても、思いっ切り縮地で押し込む。
「閃律(小)…!」
「っくぅ…!」
初めてダメージが通った。しかし彼は笑っている。
まずい。
「疾風式・天つ風。」
台風の如く暴風が吹く。
まともに立てない。というか、気を抜くと吹き飛ぶ。
(この………!容赦なさすぎて…!!)
「花嵐(大)!」
風が最早爆弾のようだ。
それに、風の能力の名前が花嵐、盆東風、秋嵐、浚いの風と四季の風の名前が由来となっている。
これはただの区別じゃない。
季節の流れと同じ様に順番で能力を使うと威力が少し上がる…らしい。
普通の時なら、あんまり変わら無い筈だが、ブースト内では違う。
上がるレベルが全く違う。
「盆東風(大)!」
空間が切り裂かれる様な風が吹く。身体の至る所に傷ができた。
(いっっっっった…!!!)
これでも、気配察知を使い、縮地と電光石火で避けている。
それでも避けきれない。
(浚いの風までしたら、私多分死ぬんだけど!?)
「鎌鼬(小)…!」
…駄目だ。風に打ち消される。
何とか気配察知で見えない攻撃を避けているのに、他の精神世界の緋色に変えてもどうせ変わらないだろう。
多少の怪我を承知で突っ込んでいく。
仕方無い。
痛みなど気にしていては、死ぬ。
「縮地(小)…!!」
急所に当たらないようにはしながら近づく。
無計画で風を使えば、橋本だって怪我をする。
だから、多少の穴はある。
その穴を見つけれるのは第三位の緋色しかいない。
「輪廻(小)…!」
「っ…!」
何度も攻めていく。接近戦で部があるのは緋色の方だろう。
「秋ら………」
ここで打たせてはいけない。
「鎌鼬(小)…!」
橋本は後ろに下がる。
「秋…」
(駄目だ…!間に合わない…!)
「秋嵐(大)!」
大地が壊れる程に全てを切り裂くような風が吹く。
「っ…!」
こうなったら、一か八かをかけるしかない。
(踊り狂え…!無垢の緋色!)
運で決めてやる。
浚いの風が吹く前に、早く決着をつけなければ。
「縮地(小)!」
武器生成で銃剣から長剣に変わる。もう銃弾なんて玩具程度にしかならない。
痛みを受ける毎に楽しくなってしまうのが、無垢の緋色の悪い癖だ。
「隼(小)!」
切り裂く風を逆に断ち切る。周りの風を逆に利用して加速する。
無垢の緋色は子供のように純粋だ。それ故、この狂気は美しく残酷だ。
だからこそ、頭脳戦は出来ないが直感が誰よりも優れている。
第六位が使う気配察知なんて使い物にならない。
第六感だけに頼るしかない。
「輪廻(小)!」
音高く武器同士が鳴り響く。
絶対に引き剥がさない。殺すまでは…!
「この…!」
橋本の攻撃を力だけで押し返す。
無垢の緋色は馬鹿だから、防御も回避も欠片もできない。
「ったあ!」
その隙を直ぐにつく。
「隼(小)!」
「っうう…!」
ダメージが通る。このまま斬りつくす。
「縮地(小)!」
押し切っていく。
すると、彼の動きが急に止まった。
「あ…」
身体が動かない。駄目だ。急いで後ろに下がらないと。
「浚いの風(大)!」
バリアがバチバチ言い始める。
この音は反発が異常なまでに強過ぎている時に鳴る音だ。
砂煙が舞う。
視界はほぼ無い。
どうやら橋本もブーストが切れたようだ。
流石、かつて大型モンスターを防いだ風。
涼む程度じゃ済まされない。
「……あいつは何処に…」
彼が見失っている間に後ろに回り込む。
「縮地(小)!」
「なっ…!?」
首を狙った。バリアが壊れて消える。
「ま、まじかよ…」
橋本からこんな言葉を聞くとは思わなかった。
「樫妻…どうやって…」
「あの一瞬…死ぬ気で逃げたよ。」
急いで第三位の緋色に繋ぎ直して、唐傘を壊れる度に貼り直した。
そして、彼が確認する前に気配隠蔽を使って後ろに隠れた。
第三位の緋色は攻撃においては無能に近いが、防御や補助系は割と有能だ。
久し振りに死にかけた。
何回も死ぬつもりはないので助かって良かったと思う。
「やっぱり凄えな、樫妻。」
彼は楽しそうに笑う。
「次も頑張れよ。」
そう言って、彼は部屋を出て行った。
放課後の帰り際に、喫茶店に寄った。
ここは、緋色が学園の2年生になる時にクレープ屋になる場所だ。
(我ながら、珈琲が似合わねぇなぁ…)
そう思いながら、カフェオレを啜る。
すると、見た事がある人を窓越しに見つけた。
奏恵ちゃんだ。光ちゃんもいる。
そして、前は居なかった智花ちゃんも見つけた。
どうやら、2人は緋色を見つけたようで智花に話しかけている。
店の中に入って来た。
「こんにちは。緋色先輩。」
「……お久しぶりです。」
「久し振り。智花ちゃん。」
この言葉を聞いてようやく安心したような顔になった。
やはり、存在しない人を知っている人なんて確認しないと分からないだろう。
「鶴は見ましたか?」
光ちゃんの問に対し、緋色は顔を横に振った。
「何時かは会えるから、それまで待てば良い。」
飲み物を飲みながら(緋色が奢った!)、情報の共有をした。
金欠だが仕方無い。奢る雰囲気だったから…………仕方無い…
自分だけ嗜む訳にはいかなかったし…
はっきり言って勝てる気がしない。
というのも、初めて外の世界に行ったときに生きて帰れたのはほぼ橋本のおかげだ。
その後の外の世界でも、誰かの助けがあったからだ。
それに、普通に殺し合いをしてる感じがして嫌。
した事ある人間が何言ってんだって話だが。
「はぁ…さっさとやるか。」
時間は待ってはくれない。諦めて全力で殺しに行こう。
バリアが張られていく。
緋色が優秀であれば彼女達が現れる事は無かっただろう精神世界の緋色。
今回は彼女と繋がる。
(アナライズの性能がやっぱり素の時よりも上がってる…)
やはり、戦闘面以外では活躍するようだ。
(…私…頑張ったと思うんだけどなぁ…これで速度負けてるのかぁ…)
ステータスの中で速度の補正は割と高い方だが、それでも負けている。
つまり、ステータスは全て負けている。
すると、急に斬撃が来た。
(やっべっ…!)
栄光賞から初めて命の危険を感じた気がする。
(そりゃそうか。ずっと前から鍛えてきてるもんね。)
だからといって、簡単には死なない。武器生成で銃剣を作る。
(隼(小)…!)
攻撃しながら相手の出方を探る。そうしないとまた奇襲が来る。
「秋嵐(中)…!」
身体のバランスが崩れる。こんな戦い方もあるとは…
「盆東風(大)!」
しかし、だからといって完全な隙を作った訳ではない。
橋本の眉間に銃弾を撃ち込んだ。
「っ…!」
風を上手く使い銃弾を逸らしたようだ。
普通、銃弾を風ごときで逸らせるものなのか?
(判断と行動力がヤバすぎる!…流石ベテラン!)
風は思ったよりも驚異的で多様性がある。やはり強敵だ。
「よっと…」
体制を立て直し、もう一度攻撃を仕掛ける。
手を橋本に向ける。
「鎌鼬(小)。」
「うおっ…いつの間にそんな攻撃を出来るようになったんだよ……!?」
音速で斬撃を放った。これでもチャクラムで防がれたが。
第三位の二人の最大の武器は鎌鼬の性能。
緋色が一番苦手としている基礎能力だが、第三位になると一番得意の武器となる。
……それ以外は平凡となる。
メリットとデメリットが釣り合ってないクソみたいな精神世界の緋色だ。
流石、都合良く生まれた緋色じゃない。全員が強い訳が無い。
「輪廻(小)…!」
避けられ電光石火で反撃を食らう。
「無能力者のままじゃ、倒せないんじゃないか?」
「そうかもね。でも…」
攻撃を流して、銃弾を撃つ。
「絶対に負けてやらない…………!」
どれだけ弱くとも、負けることは許されない。
緋色は更に攻撃を続ける。
銃弾を撃ち込み、縮地で詰め寄る。途中で方向転換して電光石火を使い後ろに回り込む。
「っ…花嵐(中)!」
風が吹かれても、思いっ切り縮地で押し込む。
「閃律(小)…!」
「っくぅ…!」
初めてダメージが通った。しかし彼は笑っている。
まずい。
「疾風式・天つ風。」
台風の如く暴風が吹く。
まともに立てない。というか、気を抜くと吹き飛ぶ。
(この………!容赦なさすぎて…!!)
「花嵐(大)!」
風が最早爆弾のようだ。
それに、風の能力の名前が花嵐、盆東風、秋嵐、浚いの風と四季の風の名前が由来となっている。
これはただの区別じゃない。
季節の流れと同じ様に順番で能力を使うと威力が少し上がる…らしい。
普通の時なら、あんまり変わら無い筈だが、ブースト内では違う。
上がるレベルが全く違う。
「盆東風(大)!」
空間が切り裂かれる様な風が吹く。身体の至る所に傷ができた。
(いっっっっった…!!!)
これでも、気配察知を使い、縮地と電光石火で避けている。
それでも避けきれない。
(浚いの風までしたら、私多分死ぬんだけど!?)
「鎌鼬(小)…!」
…駄目だ。風に打ち消される。
何とか気配察知で見えない攻撃を避けているのに、他の精神世界の緋色に変えてもどうせ変わらないだろう。
多少の怪我を承知で突っ込んでいく。
仕方無い。
痛みなど気にしていては、死ぬ。
「縮地(小)…!!」
急所に当たらないようにはしながら近づく。
無計画で風を使えば、橋本だって怪我をする。
だから、多少の穴はある。
その穴を見つけれるのは第三位の緋色しかいない。
「輪廻(小)…!」
「っ…!」
何度も攻めていく。接近戦で部があるのは緋色の方だろう。
「秋ら………」
ここで打たせてはいけない。
「鎌鼬(小)…!」
橋本は後ろに下がる。
「秋…」
(駄目だ…!間に合わない…!)
「秋嵐(大)!」
大地が壊れる程に全てを切り裂くような風が吹く。
「っ…!」
こうなったら、一か八かをかけるしかない。
(踊り狂え…!無垢の緋色!)
運で決めてやる。
浚いの風が吹く前に、早く決着をつけなければ。
「縮地(小)!」
武器生成で銃剣から長剣に変わる。もう銃弾なんて玩具程度にしかならない。
痛みを受ける毎に楽しくなってしまうのが、無垢の緋色の悪い癖だ。
「隼(小)!」
切り裂く風を逆に断ち切る。周りの風を逆に利用して加速する。
無垢の緋色は子供のように純粋だ。それ故、この狂気は美しく残酷だ。
だからこそ、頭脳戦は出来ないが直感が誰よりも優れている。
第六位が使う気配察知なんて使い物にならない。
第六感だけに頼るしかない。
「輪廻(小)!」
音高く武器同士が鳴り響く。
絶対に引き剥がさない。殺すまでは…!
「この…!」
橋本の攻撃を力だけで押し返す。
無垢の緋色は馬鹿だから、防御も回避も欠片もできない。
「ったあ!」
その隙を直ぐにつく。
「隼(小)!」
「っうう…!」
ダメージが通る。このまま斬りつくす。
「縮地(小)!」
押し切っていく。
すると、彼の動きが急に止まった。
「あ…」
身体が動かない。駄目だ。急いで後ろに下がらないと。
「浚いの風(大)!」
バリアがバチバチ言い始める。
この音は反発が異常なまでに強過ぎている時に鳴る音だ。
砂煙が舞う。
視界はほぼ無い。
どうやら橋本もブーストが切れたようだ。
流石、かつて大型モンスターを防いだ風。
涼む程度じゃ済まされない。
「……あいつは何処に…」
彼が見失っている間に後ろに回り込む。
「縮地(小)!」
「なっ…!?」
首を狙った。バリアが壊れて消える。
「ま、まじかよ…」
橋本からこんな言葉を聞くとは思わなかった。
「樫妻…どうやって…」
「あの一瞬…死ぬ気で逃げたよ。」
急いで第三位の緋色に繋ぎ直して、唐傘を壊れる度に貼り直した。
そして、彼が確認する前に気配隠蔽を使って後ろに隠れた。
第三位の緋色は攻撃においては無能に近いが、防御や補助系は割と有能だ。
久し振りに死にかけた。
何回も死ぬつもりはないので助かって良かったと思う。
「やっぱり凄えな、樫妻。」
彼は楽しそうに笑う。
「次も頑張れよ。」
そう言って、彼は部屋を出て行った。
放課後の帰り際に、喫茶店に寄った。
ここは、緋色が学園の2年生になる時にクレープ屋になる場所だ。
(我ながら、珈琲が似合わねぇなぁ…)
そう思いながら、カフェオレを啜る。
すると、見た事がある人を窓越しに見つけた。
奏恵ちゃんだ。光ちゃんもいる。
そして、前は居なかった智花ちゃんも見つけた。
どうやら、2人は緋色を見つけたようで智花に話しかけている。
店の中に入って来た。
「こんにちは。緋色先輩。」
「……お久しぶりです。」
「久し振り。智花ちゃん。」
この言葉を聞いてようやく安心したような顔になった。
やはり、存在しない人を知っている人なんて確認しないと分からないだろう。
「鶴は見ましたか?」
光ちゃんの問に対し、緋色は顔を横に振った。
「何時かは会えるから、それまで待てば良い。」
飲み物を飲みながら(緋色が奢った!)、情報の共有をした。
金欠だが仕方無い。奢る雰囲気だったから…………仕方無い…
自分だけ嗜む訳にはいかなかったし…
0
あなたにおすすめの小説
許すかどうかは、あなたたちが決めることじゃない。ましてや、わざとやったことをそう簡単に許すわけがないでしょう?
珠宮さくら
恋愛
婚約者を我がものにしようとした義妹と義母の策略によって、薬品で顔の半分が酷く爛れてしまったスクレピア。
それを知って見舞いに来るどころか、婚約を白紙にして義妹と婚約をかわした元婚約者と何もしてくれなかった父親、全員に復讐しようと心に誓う。
※全3話。
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる