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参章・昇りし太陽編
3-20 77 智輝視点 誰も死なせない
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ネモフィラのあれから2ヶ月弱経った。
その間に数回ほど外の世界に行ったが白い建物は見つからなかった。
それのお陰で財布の中身が暖かくなったのは良かった。
お金は幾らあっても困らないからな。
樫妻が死にかけてから三ヶ月も経ったって事か…
「……そろそろだな。」
ドラゴンスレイヤーと、ハンターとその友達。
彼女達の存亡がそろそろ危うい筈だ。
「おい、大丈夫か?智輝。恋の悩みか?」
幸喜が話しかけてくる。
「違ぇよ。」
「なんだ…つまんねえの。」
「なんだよ。恋の悩みかどうか聞きたかっただけか?」
「……」
「どうした?幸喜の方が悩みがあるんじゃねえのか?」
「いいや。智輝が考え事してるから。」
何故分かるんだよ。ブレインダイブかよ。
「…気のせいだよ。」
「いいや、気のせいじゃない。お前の考え事は結構大変な考え事だからな。面白い話か?」
「…面白い話じゃねえよ。」
それに………お前に言ったって意味無いんだ。
「………じゃあ……………俺に…ずっと秘密を黙ってるつもりか?」
「どういう事だ?」
すると都合良くチャイムが鳴る。
「ま、後でな。」
確かに何を言いたいのかは何となく想像付くが、何故こいつがそれを知っているのかが分からない。
(……これは、俺の問題なんだから…………)
彼女二人を中の世界に生存している状態で連れて帰ればいい。
それだけだ。
……いや…先ず一人が先に行っていたようだから、その一人さえ連れて帰れば良いのではないだろうか。
少なくとも、一週間程一人で生き残れる程の実力は持っているだろうし、そこは不安要素ではない。
…では何故死んだのか。しかも二人同時に。
(考えれる事は3つ。…二人の殺し合い。…まあ、有り得ない話だな。…じゃあ、一人が先に殺されて、モンスターと相討ちになって一人のもとに歩いていってそこで力尽きた…さっきよりかは可能性はあるが…無いな。俺が死体を見たんだから。)
少し気分が悪くなった。
「おい!橋本!聞いているのか?この問題の答えは!」
先生に質問されたが全く話を聞いてなかった。
この式を解けと言っているのか。
なんだ?ああ…なんだ。比例定数を聞いてるだけか。
「ええ…っと………15です。」
「なんだ…聞いてたのか。…前向いとけよ。」
直ぐに分かる問題で助かった。
(とまあ…2つが潰れて…やっぱり一番考えられる事とすれば…圧倒的に強いモンスターが現れた………ってなるよな。)
仮に2人が逃げた様な殴り書きの手紙。その紙は明らかにシワシワだった。
それに…どちらも同じ傷だった筈だ。
あの時は忘れたくて仕方無かったが、今思い返せば色々分かることがある。
同じ殺され方。2人を殺したのは恐らく同じ何か。
(だけどなあ…あの傷は…恐らく逃げてたんだよな。外の世界に行ける奴らはそもそも、皆強い筈なんだ。…モンスターをちゃんと倒せるくらいには。)
元々、モンスターを倒す為に外の世界に行っている。
その理由があるのにも関わらず逃げるのは余程の事だったに違いない。
(それに…個人で資格取れる2人がいるんだから…大型の1匹や2匹くらいモンスターは倒せるだろ。流石にそこで喧嘩は有り得ない。……まあ、どこがの禿は、ふっかけたけど…あいつは余程の馬鹿だっただけだしな…)
逃げざる負えない状況という事は…というのが、自分の考えだ。
「おい、橋本。本当に話を聞いているのか?」
「…?あ…はい。」
ちょっと考え事しているのだから黙って欲しい。
………いやいや…これは授業だ。
知ってる内容だとしても先生の話は聞くものだ。
「じゃあこの問題は?」
「x=7,y=4です。」
頂点は流石に楽勝だった。
勿論、さっきまで聞いていなかったけど。
「合ってるな…」
良かった良かった。
そして、放課後まで特に何も無かった。
「行かなきゃな………!」
急いで外の世界への扉へ向かう。
(外界連絡用入口…通称外の世界への扉…通称じゃないか。)
外の世界への扉の正式名称を知らない人が割と居るのでその名前を言っても通じないことが多い。
実は、外の世界への扉の事を言う度に正式名称を心の中で復唱している。
…まあ、それはそれとして。
(到着したが…今日になるとは限らない。…過去通りには進まない…!)
最悪、既に二人は死んでいる可能性だってあるのだ。
(本当…なんでこういう時に限って外の世界へ行けないんだよ…!)
最近、色々多忙の為に外の世界に行く暇が作れなかった。
勿論、それは樫妻やその後輩達諸共である。
すると、二人の言い争いの声が聞こえた。
「…お願い…待とうよ…有希ちゃん!」
「でも!夏希だって…分かってるでしょ!?」
「そうだけど…!」
………まだ…間に合う。
前回とは違い、今回は無能力者の彼女が出来る限り静止してくれている。
「…どうしたんだ?」
知っている。………一人が外の世界に行ったっきり帰ってこないんだろ…?
「私の友達が…外の世界に行ったかもしれないんです…」
「…そうか。……どういう見た目をしてるんだ?」
知っている。服装も顔の特徴も。
「…その子の名前は……由夢って言います。…髪型はポニーテールで…能力は。疾風の旅人。」
「…僕と同じ能力で分かりやすいね。」
今度こそは………誰も死なせない。
「僕が探しに行く。こう見えても、僕は個人の資格を持っているから。二人で待っていてくれ。」
「でも…!」
「そっちの子が心配してるんだから、居てあげなよ。…大丈夫。探すだけなら僕だけで十分だから。」
「……分かった………………」
物凄く不満気な顔を見せたが、何とかなった。
外の世界へ向かう。
「絶対に…絶対に!誰も死なせない!」
気配察知を使う。
見つからない。
もっと強くする。耳鳴りがし始めた。
見つからない。
また強くする。頭が痛くなってきた。
…見つからない!
「くそ!どこにいるんだ!」
見つからない…ならばもっと強くしないと…!!!
「止めときなよ。…橋本。それし過ぎたら君の身が保たないよ。」
気配察知をすることを静止したのは樫妻だった。
「なんで居るんだよ……?」
「君が言ったんだろ。…私に一人になんなよって。」
「…」
「ま、出野から聞いてから、追いかけてきただけなんだけどね~」
幸喜が一番自分の異変に気付いていたのだから納得できる。
「…まあ、私しか来てないけど。橋本が爆速で行くせいでね!」
有り難い。
「…私は驚きだよ。」
樫妻が代わりに気配察知を使いながら言う。彼女の方が薄いが広い。
「橋本が…夏希と知り合いだったなんてね。」
夏希……とは誰だろうか。
「…まさか…あの無能力者の子か。」
「そりゃあ偶然だろうね。で?…………今までで何があったの。」
「…………」
…自分でも理解はしているつもりだった。
冷静じゃない。
今絶対に正常の人間では無いと。それでも…どうしても冷静になれない。
人が死ぬのが…どうしても慣れないのだから。ただただ…怖かった。
「………俺が…………前回…外の世界に行った2人を探した事があるんだ。」
「…………………………」
どこまで範囲が広くなっているのだろう。
「ちょっと…移動するよ。」
「どこまで?」
「500m先。」
「え、あ、ああ…」
物凄く広範囲だ。
移動している間に樫妻が続きを聞いたので話を再開する。
「無能力者の子は、もう一人が外の世界に行く事を止めなかった。…止められなかったと思ってる。…だから、あの子は一人であの扉の前に居た。…だから、俺は探しに行ったんだ。」
「……それで………?」
「…俺はその時…同時に見つけた。例の2人を。………無惨に切り裂かれてた状態で。」
「…………そっか…」
「俺は………あの2人が残した手紙だけを持って行って、無能力者の子に渡した…それが、前回の世界で起きた事なんだ。」
「夏希にそんな事が…」
どうやら知らないようだ。
言いたくないだろうから仕方無いが。
「………少なくとも、たった一人を私達が探してる。」
すると、樫妻の顔が突如顰めた。
「っ…」
「如何したんだ?」
「…………………見つけた…………一応。」
どうやら見つけたようだ。そして生きていることが分かりひとまず安心だ。
だがしかし、一応の意味を確かめないといけない。
「…一応って…どういう事だ?」
「………まず1つ。人が怪我してる。度合いによるけど、多分致死レベルじゃない。…本当に多分だけどね。問題は…2つめ。」
樫妻は更に苦い物を食べた様な顔をした。
「……私達の1回目で全滅しかけた場所…2回目で、私以外皆死んだ場所………それが、あの子のいる場所。……居るかもしれない。…ヤバイモンスターが。」
「……もしかして…2人は……!」
「彼女が死んだ理由。…私達を殺した…モンスターに…死神に殺されたんだ…」
死神…そう呼ばれるモンスターに戦わないといけないのか。
一応、一人の女の子が軽症程度ならなんとかなる。
…出来るだろうか。いや…やるしかない。
2回目も無理など言ってはならない。
最後のチャンスを無駄にする程、馬鹿には育ってない。
すると、自分の気配察知でも認知出来るようになった。
「あそこか…!」
すると、殺気を感じた。
(本当に生きてるんだろうな…!)
「…死神…!もう居るのか…!!!」
樫妻がさっきとは違い少し焦っているように見えた。
その理由はすぐに分かった。
明らかに他のモンスターとは違う風貌。
そして、殺気を包んでいるかのような瘴気。
重い。息がし辛い。
こんな奴等と…樫妻達は戦っていたのか。
「……なんで…こんな………!」
少しボロボロになっているが、ギリギリ耐えている。
(一人で耐えてたのか…!?いや…違う!)
よく見ると、武器が3つほど散乱している。
そして、人間らしき何かが3つ転がっている。
もしかして、この人達は二人を逃したのか?
だけど、すぐに殺されて逃げた二人も死んだんじゃないのか?
「死神如きがレギュラー出演すんな!!!!!」
そう言い樫妻は死神に攻撃を仕掛けた。馬鹿じゃねえのか、こいつ。
「…こいつにとっちゃあ初出演だよ、樫妻!…助けに来た!……もう大丈夫だ!」
「……………!」
さあ、どうやったら勝てるんだろう?
その間に数回ほど外の世界に行ったが白い建物は見つからなかった。
それのお陰で財布の中身が暖かくなったのは良かった。
お金は幾らあっても困らないからな。
樫妻が死にかけてから三ヶ月も経ったって事か…
「……そろそろだな。」
ドラゴンスレイヤーと、ハンターとその友達。
彼女達の存亡がそろそろ危うい筈だ。
「おい、大丈夫か?智輝。恋の悩みか?」
幸喜が話しかけてくる。
「違ぇよ。」
「なんだ…つまんねえの。」
「なんだよ。恋の悩みかどうか聞きたかっただけか?」
「……」
「どうした?幸喜の方が悩みがあるんじゃねえのか?」
「いいや。智輝が考え事してるから。」
何故分かるんだよ。ブレインダイブかよ。
「…気のせいだよ。」
「いいや、気のせいじゃない。お前の考え事は結構大変な考え事だからな。面白い話か?」
「…面白い話じゃねえよ。」
それに………お前に言ったって意味無いんだ。
「………じゃあ……………俺に…ずっと秘密を黙ってるつもりか?」
「どういう事だ?」
すると都合良くチャイムが鳴る。
「ま、後でな。」
確かに何を言いたいのかは何となく想像付くが、何故こいつがそれを知っているのかが分からない。
(……これは、俺の問題なんだから…………)
彼女二人を中の世界に生存している状態で連れて帰ればいい。
それだけだ。
……いや…先ず一人が先に行っていたようだから、その一人さえ連れて帰れば良いのではないだろうか。
少なくとも、一週間程一人で生き残れる程の実力は持っているだろうし、そこは不安要素ではない。
…では何故死んだのか。しかも二人同時に。
(考えれる事は3つ。…二人の殺し合い。…まあ、有り得ない話だな。…じゃあ、一人が先に殺されて、モンスターと相討ちになって一人のもとに歩いていってそこで力尽きた…さっきよりかは可能性はあるが…無いな。俺が死体を見たんだから。)
少し気分が悪くなった。
「おい!橋本!聞いているのか?この問題の答えは!」
先生に質問されたが全く話を聞いてなかった。
この式を解けと言っているのか。
なんだ?ああ…なんだ。比例定数を聞いてるだけか。
「ええ…っと………15です。」
「なんだ…聞いてたのか。…前向いとけよ。」
直ぐに分かる問題で助かった。
(とまあ…2つが潰れて…やっぱり一番考えられる事とすれば…圧倒的に強いモンスターが現れた………ってなるよな。)
仮に2人が逃げた様な殴り書きの手紙。その紙は明らかにシワシワだった。
それに…どちらも同じ傷だった筈だ。
あの時は忘れたくて仕方無かったが、今思い返せば色々分かることがある。
同じ殺され方。2人を殺したのは恐らく同じ何か。
(だけどなあ…あの傷は…恐らく逃げてたんだよな。外の世界に行ける奴らはそもそも、皆強い筈なんだ。…モンスターをちゃんと倒せるくらいには。)
元々、モンスターを倒す為に外の世界に行っている。
その理由があるのにも関わらず逃げるのは余程の事だったに違いない。
(それに…個人で資格取れる2人がいるんだから…大型の1匹や2匹くらいモンスターは倒せるだろ。流石にそこで喧嘩は有り得ない。……まあ、どこがの禿は、ふっかけたけど…あいつは余程の馬鹿だっただけだしな…)
逃げざる負えない状況という事は…というのが、自分の考えだ。
「おい、橋本。本当に話を聞いているのか?」
「…?あ…はい。」
ちょっと考え事しているのだから黙って欲しい。
………いやいや…これは授業だ。
知ってる内容だとしても先生の話は聞くものだ。
「じゃあこの問題は?」
「x=7,y=4です。」
頂点は流石に楽勝だった。
勿論、さっきまで聞いていなかったけど。
「合ってるな…」
良かった良かった。
そして、放課後まで特に何も無かった。
「行かなきゃな………!」
急いで外の世界への扉へ向かう。
(外界連絡用入口…通称外の世界への扉…通称じゃないか。)
外の世界への扉の正式名称を知らない人が割と居るのでその名前を言っても通じないことが多い。
実は、外の世界への扉の事を言う度に正式名称を心の中で復唱している。
…まあ、それはそれとして。
(到着したが…今日になるとは限らない。…過去通りには進まない…!)
最悪、既に二人は死んでいる可能性だってあるのだ。
(本当…なんでこういう時に限って外の世界へ行けないんだよ…!)
最近、色々多忙の為に外の世界に行く暇が作れなかった。
勿論、それは樫妻やその後輩達諸共である。
すると、二人の言い争いの声が聞こえた。
「…お願い…待とうよ…有希ちゃん!」
「でも!夏希だって…分かってるでしょ!?」
「そうだけど…!」
………まだ…間に合う。
前回とは違い、今回は無能力者の彼女が出来る限り静止してくれている。
「…どうしたんだ?」
知っている。………一人が外の世界に行ったっきり帰ってこないんだろ…?
「私の友達が…外の世界に行ったかもしれないんです…」
「…そうか。……どういう見た目をしてるんだ?」
知っている。服装も顔の特徴も。
「…その子の名前は……由夢って言います。…髪型はポニーテールで…能力は。疾風の旅人。」
「…僕と同じ能力で分かりやすいね。」
今度こそは………誰も死なせない。
「僕が探しに行く。こう見えても、僕は個人の資格を持っているから。二人で待っていてくれ。」
「でも…!」
「そっちの子が心配してるんだから、居てあげなよ。…大丈夫。探すだけなら僕だけで十分だから。」
「……分かった………………」
物凄く不満気な顔を見せたが、何とかなった。
外の世界へ向かう。
「絶対に…絶対に!誰も死なせない!」
気配察知を使う。
見つからない。
もっと強くする。耳鳴りがし始めた。
見つからない。
また強くする。頭が痛くなってきた。
…見つからない!
「くそ!どこにいるんだ!」
見つからない…ならばもっと強くしないと…!!!
「止めときなよ。…橋本。それし過ぎたら君の身が保たないよ。」
気配察知をすることを静止したのは樫妻だった。
「なんで居るんだよ……?」
「君が言ったんだろ。…私に一人になんなよって。」
「…」
「ま、出野から聞いてから、追いかけてきただけなんだけどね~」
幸喜が一番自分の異変に気付いていたのだから納得できる。
「…まあ、私しか来てないけど。橋本が爆速で行くせいでね!」
有り難い。
「…私は驚きだよ。」
樫妻が代わりに気配察知を使いながら言う。彼女の方が薄いが広い。
「橋本が…夏希と知り合いだったなんてね。」
夏希……とは誰だろうか。
「…まさか…あの無能力者の子か。」
「そりゃあ偶然だろうね。で?…………今までで何があったの。」
「…………」
…自分でも理解はしているつもりだった。
冷静じゃない。
今絶対に正常の人間では無いと。それでも…どうしても冷静になれない。
人が死ぬのが…どうしても慣れないのだから。ただただ…怖かった。
「………俺が…………前回…外の世界に行った2人を探した事があるんだ。」
「…………………………」
どこまで範囲が広くなっているのだろう。
「ちょっと…移動するよ。」
「どこまで?」
「500m先。」
「え、あ、ああ…」
物凄く広範囲だ。
移動している間に樫妻が続きを聞いたので話を再開する。
「無能力者の子は、もう一人が外の世界に行く事を止めなかった。…止められなかったと思ってる。…だから、あの子は一人であの扉の前に居た。…だから、俺は探しに行ったんだ。」
「……それで………?」
「…俺はその時…同時に見つけた。例の2人を。………無惨に切り裂かれてた状態で。」
「…………そっか…」
「俺は………あの2人が残した手紙だけを持って行って、無能力者の子に渡した…それが、前回の世界で起きた事なんだ。」
「夏希にそんな事が…」
どうやら知らないようだ。
言いたくないだろうから仕方無いが。
「………少なくとも、たった一人を私達が探してる。」
すると、樫妻の顔が突如顰めた。
「っ…」
「如何したんだ?」
「…………………見つけた…………一応。」
どうやら見つけたようだ。そして生きていることが分かりひとまず安心だ。
だがしかし、一応の意味を確かめないといけない。
「…一応って…どういう事だ?」
「………まず1つ。人が怪我してる。度合いによるけど、多分致死レベルじゃない。…本当に多分だけどね。問題は…2つめ。」
樫妻は更に苦い物を食べた様な顔をした。
「……私達の1回目で全滅しかけた場所…2回目で、私以外皆死んだ場所………それが、あの子のいる場所。……居るかもしれない。…ヤバイモンスターが。」
「……もしかして…2人は……!」
「彼女が死んだ理由。…私達を殺した…モンスターに…死神に殺されたんだ…」
死神…そう呼ばれるモンスターに戦わないといけないのか。
一応、一人の女の子が軽症程度ならなんとかなる。
…出来るだろうか。いや…やるしかない。
2回目も無理など言ってはならない。
最後のチャンスを無駄にする程、馬鹿には育ってない。
すると、自分の気配察知でも認知出来るようになった。
「あそこか…!」
すると、殺気を感じた。
(本当に生きてるんだろうな…!)
「…死神…!もう居るのか…!!!」
樫妻がさっきとは違い少し焦っているように見えた。
その理由はすぐに分かった。
明らかに他のモンスターとは違う風貌。
そして、殺気を包んでいるかのような瘴気。
重い。息がし辛い。
こんな奴等と…樫妻達は戦っていたのか。
「……なんで…こんな………!」
少しボロボロになっているが、ギリギリ耐えている。
(一人で耐えてたのか…!?いや…違う!)
よく見ると、武器が3つほど散乱している。
そして、人間らしき何かが3つ転がっている。
もしかして、この人達は二人を逃したのか?
だけど、すぐに殺されて逃げた二人も死んだんじゃないのか?
「死神如きがレギュラー出演すんな!!!!!」
そう言い樫妻は死神に攻撃を仕掛けた。馬鹿じゃねえのか、こいつ。
「…こいつにとっちゃあ初出演だよ、樫妻!…助けに来た!……もう大丈夫だ!」
「……………!」
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