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8章 呪いは浸食する
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浅村は起きた。
(やっぱり、女の子と一緒のベッドっておかしいだろ!)
心の中で大きな声で叫ぶ。
橋本は隣ですやすやと眠っている。
(トーラス!!!面倒くさがらないでくれ!助けてくれたのはとても感謝はしてるけども!)
横腹を貫かれたというのに、よくもまあ生きれたなと感心する。
(ベッド自体は大きい!二人分だと思う!ただ!俺がでかいからその恩恵をあんまり受けれない!!!)
というか、奏道は何故この状態を良しとするのだろう。
この前、閃撃はふざけながらこんなことを言った。
「知らない人と同じベッドよりマシだろ。ま、変な事するなよ。それをしたら、療が怒るからな。」
「第一にしない!!!第二にしない!!第三にそもそもできない!俺が不貞行為を働く訳無いだろ!!」
「ま、でも、療曰くコイツよく悪夢にうなされるらしいから、その時は頭ナデナデ~で普通の爆睡になるらしいぜ。」
「なんだそれ。」
「橋本は別に嫌がらないからやれってさ。」
「本人に聞かないと分からないだろ…」
「はあーーーーーーーーーーーー…」
浅村は溜息を吐いた。
「落ち着こう。スゥーーーーーーーーーーーーーーー…」
でもやっぱり溜息を吐いた。
「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ついでに今は夜だ。
普通に最悪な時間に起きた。
(今何時だ?いや、どうせ時間が分かっても一回寝なきゃな…)
少し体を動かすと、横腹に激痛が走る。
「っ……クッ…う…!!!」
この痛みはトーラスが言うには損傷そのものではないらしい。
身体がくり抜かれた痛みを覚えているためらしい。
まあ要は、身体の勘違いによって起きているとのこと。
(ああ、痛い…!!!!)
呼吸が荒くなる。
(大丈夫、大丈夫…呪術師はもういない…ゆっくり治せばいい。)
呼吸を整えながら、痛みが引くのを待つ。
完全に引くまでに、冷や汗で気持ちが悪かった。
「…はあ…」
隊長がこれで不甲斐無い。
たまたま全て上手くいっただけだ。
誰も死なず、完全に回復できる程度の怪我で済んだ。
(…これで、俺たちの旅終わる。…橋本さんはこの出来事が起きても、旅団を続けるのかな。)
彼女がどれほどの努力で『一閃』を習得したのかは一回だけ聞いたことがある。
才能が無いと言うが、目的を達成するための貪欲さは、最早恐怖を感じる。
それを否定するかのように紋章が支援向きなのも、その紋章しか見られない悲しさも、どれほど彼女を傷付けられたのだろう。
「…ぅ…」
自分のせいで起きてしまったかと焦って、浅村は橋本の方を見た。
「うぅ…」
先程の成人女性とは思えない決して綺麗とは言えない寝方とは違い、子供のように丸くなって震えていた。
「…止め…て…助け…て…」
泣きながら自分の身体を抱えて震えている。
(療から橋本さんが悪夢にうなされているって話は聞いたけど…本当にこんな苦しんでいるなんて思わなかったな。)
「ごめん…なさい…ごめんなさい…」
橋本はそれ以降ずっと謝罪を繰り返している。
(…どうする?…いやでも、うーん…)
閃撃の言っていたことを思い出す。
「ま、でも、療曰くコイツよく悪夢にうなされるらしいから、その時は頭ナデナデ~で普通の爆睡になるらしいぜ。」
(…いやいや!!!まずいだろ!俺男!関係なんてただの先輩と後輩!!は!?何で俺がこんなに取り乱してるんだ!?トーラス!今すぐ!ベッドを!もう一個寄越してくれ!え、本当に頭撫でるのか?)
ついでに床で寝ると色んな人から殺されるのではないかと思うくらい怒られる。
橋本にも「先輩が床で寝るくらいなら私が床で寝ます。」と言われている。
一旦浅村は落ち着いた。
(というか、俺がやってもすやすや寝るようになるのか?そもそもの話だけど。)
橋本は未だに謝罪を繰り返している。
これ以上は見ていられない。
(無許可なのは申し訳ないけど…)
そっと、手を頭の上に置く。
彼女の小刻みに震えているのが、手によく伝わる。
「…大丈夫だよ。…もう、大丈夫。」
そっと、触れてるか触れてないかの力で手を動かす。
「ごめんなさい…ごめんなさい……ごめん…なさい……」
すると、少しずつ謝罪が無くなっていき、最終的にはすーすー吐息をたてて寝ていた。
「本当に寝た…」
いつもお茶らけている彼女も、夜になっていくにつれて、少し辛そうな顔になる。
橋本には橋本の人生があるから、橋本に何があったのかは自ら言ってくれるまで詮索しない。
(…ごめんなさい…ね。何に謝っているんだか。)
こういうことを考えていても仕方ないから、浅村はもう寝ることにした。
「おはようございますー」
「おはよう。」
浅村と橋本以外は元気になったみたいだ。
「あれ、ハヤトは毒喰らったんだろ?」
「寝たら治った。」
「んな訳あるか。定期的にカナミチに治してもらってたんだろ。」
「確かに!」
「あ、そういえばトーラス。あの二人はどれくらい回復したの?」
「二人とも多少は歩けるようになってきたよ。まあ、10分位だけど。散歩終わったら爆睡する。橋本の方は魔法も紋章もあんまり使えない事以外は大分マシになってる。」
「まー…問題無いな。常時的に紋章使わない状態で戦ってるようなもんだし。」
「魔法は使ってるわよ…」
「それも、詠唱すら必要のない低級じゃん?それを使えなくても、最低限は戦えるだろ。」
「確かにね。それにしても、私達のある意味最後の戦いって言うのに、こうなのは災難ね…」
「確かに!!」
「おはようございます…」
すると、橋本が目を擦りながら現れた。
「ええ!?大丈夫なの!?」
「そんな寝てたら死んでしまいます。」
「寝ろ、ドアホ。」
「ゑゑ!?んなあほな!」
「方言隠せー」
「もう寝れまへん!鬼畜ですわトーラスはん!」
「もうそこまでいくとお前誰だよ。」
「方言そこまでじゃないだろー」
「あ、はい。」
すると、浅村も起きてきた。
「お前が一番寝ろ。」
「一言も言って無いんだけど…辛辣じゃない?流石に寝過ぎはくたびれちゃうよ。もうそろそろ復活してきたって言うのに。」
確かに、魔力も完全に回復している。
そもそも浅村の痛みはファントムペインに近いものだ。
本人がその痛みが無くなったら、良いのだろう。
「私だって別に元に戻ってますよ!」
紋章も魔法も一瞬なら良いが、戦闘時には絶対に出せない。
そのことを自覚してほしいものだと、トーラスは溜息を吐いた。
(危機感が無さすぎる…)
しかし、まあ見た目上は元気になってきた。
「ただまあ、たまーに眩暈が起きることあるけどこればかりは仕方ないですね!」
「駄目だろ。」
「重傷過ぎる…」
全員が溜息を吐いた。
「紋章も魔法も使わなければいいので、言うて軽傷ですよ。」
「使えないの間違いだろ、重症確定乙。」
「閃撃さん辛辣ですわ。」
雑談を軽く済ませた後、浅村は奏道に聞く。
「そろそろ、此処を発つ予定を決めよう。」
「早くない?私たちはまだしも、二人は動けないでしょ?」
「ここに長居する訳にはいかないよ。そもそも、一般人が簡単に来れる場所じゃないんだし。それに、和の国の魔物くらいは、皆で倒せるし、俺達はそれに足を引っ張る程回復してない訳じゃない。」
「団長が良いのなら、私も良いのだけれど…」
「あと、個人的に温泉に早く入りたいんだ。ほぼ俺の我儘だよ。」
「…はあ。本当にそんなことばっかり。」
「俺達の団長はこうでなくっちゃな!」
「良い訳無いでしょ!」
結局、経つ日が三日後に決まってしまった。
「決まってしまったからにはどうも言わねえが、お前らはさっさと寝ろ!!!」
トーラスに引きずられながら、橋本と浅村は連れて行かれた。
「あーあ。」
「なにかと、トーラスは面倒見が良いんだな。」
閃撃は笑った。
「…」
ある男はつまらなそうに歩いていた。
「弱いにしても、もう少しましな雑魚であってくれないと、つまらん。」
この先は和の国だ。
小さな国を滅ぼしても、強い者はいないのだったら、大国ならどうだろうか。
淡い期待を抱いて、男は歩き出した。
左手には黄金に光る紋章があった。
(やっぱり、女の子と一緒のベッドっておかしいだろ!)
心の中で大きな声で叫ぶ。
橋本は隣ですやすやと眠っている。
(トーラス!!!面倒くさがらないでくれ!助けてくれたのはとても感謝はしてるけども!)
横腹を貫かれたというのに、よくもまあ生きれたなと感心する。
(ベッド自体は大きい!二人分だと思う!ただ!俺がでかいからその恩恵をあんまり受けれない!!!)
というか、奏道は何故この状態を良しとするのだろう。
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「はあーーーーーーーーーーーー…」
浅村は溜息を吐いた。
「落ち着こう。スゥーーーーーーーーーーーーーーー…」
でもやっぱり溜息を吐いた。
「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ついでに今は夜だ。
普通に最悪な時間に起きた。
(今何時だ?いや、どうせ時間が分かっても一回寝なきゃな…)
少し体を動かすと、横腹に激痛が走る。
「っ……クッ…う…!!!」
この痛みはトーラスが言うには損傷そのものではないらしい。
身体がくり抜かれた痛みを覚えているためらしい。
まあ要は、身体の勘違いによって起きているとのこと。
(ああ、痛い…!!!!)
呼吸が荒くなる。
(大丈夫、大丈夫…呪術師はもういない…ゆっくり治せばいい。)
呼吸を整えながら、痛みが引くのを待つ。
完全に引くまでに、冷や汗で気持ちが悪かった。
「…はあ…」
隊長がこれで不甲斐無い。
たまたま全て上手くいっただけだ。
誰も死なず、完全に回復できる程度の怪我で済んだ。
(…これで、俺たちの旅終わる。…橋本さんはこの出来事が起きても、旅団を続けるのかな。)
彼女がどれほどの努力で『一閃』を習得したのかは一回だけ聞いたことがある。
才能が無いと言うが、目的を達成するための貪欲さは、最早恐怖を感じる。
それを否定するかのように紋章が支援向きなのも、その紋章しか見られない悲しさも、どれほど彼女を傷付けられたのだろう。
「…ぅ…」
自分のせいで起きてしまったかと焦って、浅村は橋本の方を見た。
「うぅ…」
先程の成人女性とは思えない決して綺麗とは言えない寝方とは違い、子供のように丸くなって震えていた。
「…止め…て…助け…て…」
泣きながら自分の身体を抱えて震えている。
(療から橋本さんが悪夢にうなされているって話は聞いたけど…本当にこんな苦しんでいるなんて思わなかったな。)
「ごめん…なさい…ごめんなさい…」
橋本はそれ以降ずっと謝罪を繰り返している。
(…どうする?…いやでも、うーん…)
閃撃の言っていたことを思い出す。
「ま、でも、療曰くコイツよく悪夢にうなされるらしいから、その時は頭ナデナデ~で普通の爆睡になるらしいぜ。」
(…いやいや!!!まずいだろ!俺男!関係なんてただの先輩と後輩!!は!?何で俺がこんなに取り乱してるんだ!?トーラス!今すぐ!ベッドを!もう一個寄越してくれ!え、本当に頭撫でるのか?)
ついでに床で寝ると色んな人から殺されるのではないかと思うくらい怒られる。
橋本にも「先輩が床で寝るくらいなら私が床で寝ます。」と言われている。
一旦浅村は落ち着いた。
(というか、俺がやってもすやすや寝るようになるのか?そもそもの話だけど。)
橋本は未だに謝罪を繰り返している。
これ以上は見ていられない。
(無許可なのは申し訳ないけど…)
そっと、手を頭の上に置く。
彼女の小刻みに震えているのが、手によく伝わる。
「…大丈夫だよ。…もう、大丈夫。」
そっと、触れてるか触れてないかの力で手を動かす。
「ごめんなさい…ごめんなさい……ごめん…なさい……」
すると、少しずつ謝罪が無くなっていき、最終的にはすーすー吐息をたてて寝ていた。
「本当に寝た…」
いつもお茶らけている彼女も、夜になっていくにつれて、少し辛そうな顔になる。
橋本には橋本の人生があるから、橋本に何があったのかは自ら言ってくれるまで詮索しない。
(…ごめんなさい…ね。何に謝っているんだか。)
こういうことを考えていても仕方ないから、浅村はもう寝ることにした。
「おはようございますー」
「おはよう。」
浅村と橋本以外は元気になったみたいだ。
「あれ、ハヤトは毒喰らったんだろ?」
「寝たら治った。」
「んな訳あるか。定期的にカナミチに治してもらってたんだろ。」
「確かに!」
「あ、そういえばトーラス。あの二人はどれくらい回復したの?」
「二人とも多少は歩けるようになってきたよ。まあ、10分位だけど。散歩終わったら爆睡する。橋本の方は魔法も紋章もあんまり使えない事以外は大分マシになってる。」
「まー…問題無いな。常時的に紋章使わない状態で戦ってるようなもんだし。」
「魔法は使ってるわよ…」
「それも、詠唱すら必要のない低級じゃん?それを使えなくても、最低限は戦えるだろ。」
「確かにね。それにしても、私達のある意味最後の戦いって言うのに、こうなのは災難ね…」
「確かに!!」
「おはようございます…」
すると、橋本が目を擦りながら現れた。
「ええ!?大丈夫なの!?」
「そんな寝てたら死んでしまいます。」
「寝ろ、ドアホ。」
「ゑゑ!?んなあほな!」
「方言隠せー」
「もう寝れまへん!鬼畜ですわトーラスはん!」
「もうそこまでいくとお前誰だよ。」
「方言そこまでじゃないだろー」
「あ、はい。」
すると、浅村も起きてきた。
「お前が一番寝ろ。」
「一言も言って無いんだけど…辛辣じゃない?流石に寝過ぎはくたびれちゃうよ。もうそろそろ復活してきたって言うのに。」
確かに、魔力も完全に回復している。
そもそも浅村の痛みはファントムペインに近いものだ。
本人がその痛みが無くなったら、良いのだろう。
「私だって別に元に戻ってますよ!」
紋章も魔法も一瞬なら良いが、戦闘時には絶対に出せない。
そのことを自覚してほしいものだと、トーラスは溜息を吐いた。
(危機感が無さすぎる…)
しかし、まあ見た目上は元気になってきた。
「ただまあ、たまーに眩暈が起きることあるけどこればかりは仕方ないですね!」
「駄目だろ。」
「重傷過ぎる…」
全員が溜息を吐いた。
「紋章も魔法も使わなければいいので、言うて軽傷ですよ。」
「使えないの間違いだろ、重症確定乙。」
「閃撃さん辛辣ですわ。」
雑談を軽く済ませた後、浅村は奏道に聞く。
「そろそろ、此処を発つ予定を決めよう。」
「早くない?私たちはまだしも、二人は動けないでしょ?」
「ここに長居する訳にはいかないよ。そもそも、一般人が簡単に来れる場所じゃないんだし。それに、和の国の魔物くらいは、皆で倒せるし、俺達はそれに足を引っ張る程回復してない訳じゃない。」
「団長が良いのなら、私も良いのだけれど…」
「あと、個人的に温泉に早く入りたいんだ。ほぼ俺の我儘だよ。」
「…はあ。本当にそんなことばっかり。」
「俺達の団長はこうでなくっちゃな!」
「良い訳無いでしょ!」
結局、経つ日が三日後に決まってしまった。
「決まってしまったからにはどうも言わねえが、お前らはさっさと寝ろ!!!」
トーラスに引きずられながら、橋本と浅村は連れて行かれた。
「あーあ。」
「なにかと、トーラスは面倒見が良いんだな。」
閃撃は笑った。
「…」
ある男はつまらなそうに歩いていた。
「弱いにしても、もう少しましな雑魚であってくれないと、つまらん。」
この先は和の国だ。
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