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9章 彼女の存在を証明する為に
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「今から行く場所は俺達はもう行かなくていいか?」
「ああ。橋本を借りるぞ。」
「大丈夫?」
「流石にここから隣町なので、一人で行けます。大丈夫です。」
紋章の旅団とエレスト達は道場の一歩手前で分かれることになった。
橋本は道場がある場所の一つ先の村に実家があるため、そのまま帰省するらしい。
だから、橋本以外の三人は此処でお別れだ。
「団長、副団長、閃撃さん。一年間、ありがとうございました。これからは、私が高原の旅団を復活させて、皆さんを超える代にしていきたいと思います。」
「愛ちゃん…!成長したのね…!」
「いやあ、嬉しいな。」
「そんなこと言っときながら、直ぐにへばったら許さないからな!ハハハ、頑張れよ。」
「はい、ありがとうございます。じゃあ、また。」
「ああ!エレスト達も元気でな!」
「そっちも。元気で。」
別れの挨拶を済ませ、エレスト達と橋本は道場のある場所まで歩き始めた。
「うわー、団長たち以外の人とこうやって移動するのは初めてかもしれない!」
「そうなのか?」
「はい。紋章の旅団に入るまでずっと、一人でやってきたので。」
紋章を使わなくても、それなりに戦えるのは5年以上一人で戦ってきたからだろう。
「流石に魔獣とか来ない筈なので、気を張らずに行きましょう。」
「分かった。」
歩きながら、下級魔物を倒しながら進んでいくと、トーラスが口を開いた。
「なあ、お前の言っている女って誰なんだ?」
「確かに気になるわね。ちょっと聞いてみたいわ。」
「流石に言うよ。アクアって言うんだ。」
エレストは話し始めた。
俺は、左手が無いだから、生まれて直ぐに棄てられた。
スラム街にあるお人好しがいて、俺にここで生きていくための方法を教えてもらったけど、俺が5歳位の時に死んじまった。
顔も覚えてない。
そこから2年位、物乞いとかして生きてたんだけど、ある時、女の子が傷だらけで倒れてたところを見つけたんだ。
俺がこの子を治療する金なんて無い。
だから、盗むしかなかった。
一番近い最寄りの病院に行って、包帯を盗みに行った。
秒でバレた。
「おいこのクソガキ!」
ってさ、看護師に言われながら、ボコボコに殴られた。
俺は見逃してってお願いした。
まあそんな話を聞いてくれるわけなかったけどさ。
下民ってバレたら、もっと殴られた。
そうしたら、とうとう医者が来たんだ。
「おい、病院で怪我人を出してどうする。ここで治して金とるような悪徳商売でやってないんだぞ。」
老いぼれていて、直ぐにでも死んでしまいそうだった。
「このクソガキが、包帯を盗んだんですよ!」
「…女が、ケガしてる…から…」
「…何歳くらいの女だ?」
「たぶん、同じくらい…」
「だったら、女の子って呼べ。あとな、坊主。お前みたいな無知な奴がこれを使ったところで、本来の効力を発揮しない。」
「…?」
「まあつまりは、お前が盗んでも意味が無いってこった。それなのに盗まれるこっち側の気持ちにもなってみろってんだ。」
「でも…あのままじゃ…」
「女の子のところに、俺を連れて行け。せめて、無駄遣いだけ回避してやる。」
トーラスはエレストの会話に口を挟んだ。
「何だその医者。聖人だろ。」
「ん?…ああ。そういえば、代金払ってなかったな。俺さ、こういうのがあるから王国戻らないといけないんだよね。」
「無かったことにはしないのね…」
「そんな事したら、プレーリーのおっさんにボコボコに殴られる。おっさんが先に死んでもゾンビになって殴られそうだよ…」
「…ええ…そんなになの…?じゃなくて、話の続きを聞かせて?」
「分かった。」
エレストは再び続けた。
看護師はこぞって反対した。
「出世払いだ。」
「下民に払える金なんてこの先も無いですよ!」
「うるせえ、おいガキ!何とかして作れ!分かったな!返事は『はい』以外許さねえ!」
「は、はい!」
看護師の静止を振り切って俺を連れて行った。
「…こりゃあ思ったより、ひでえ傷だな。」
「…」
「最低限の治療はしてやる。二度と盗むな。こっちだって商売なんだ。いつか金を返しに来いよ。」
そうして、ちゃんと包帯とか巻いて貰った。
「そのお医者さん、良い人なんですね。」
橋本は微笑みながら言った。
「お金は返したんですか?」
「あーそういえば返してないな。お金の目途が経ったのって、王国を出てからなんだよ。今なら、返せるけど…もう死んでもおかしくない年だったからな…返さないとな。」
エレストは頭を掻きながら言った。
結構魘されててさ。
でも、一週間くらい経ったら熱とか引いていったし、意識も戻っていった。
「…たすけてくれたの?」
「…ぼくじゃない。おいしゃさん。」
「…そ…なの…?…でもありがと。」
それでも完治するのには、場所があまりにも悪かった。
食料の確保が一番大変だった。
棄てられた食べ物を必死に探して、その中でも腐ってないものだけあげた。
俺はそれのおかげで、何を食べても腹を壊さなくなったよ。
そういえば、水も大変だった。
初めて、他の下民にお願いして、きれいな水を探すのを手伝ってもらった。
それのせいで、俺は1時間くらい平民のサンドバックにされたけど。
「ごめん、何て言った?」
「だから、他の下民にお願いして、きれいな水を探すのを手伝ってもらった。」
「その後。」
「サンドバック?」
「そう。」
「頼んだ人は、殴られることで、平民の鬱憤晴らしに付き合ってたんだよ。その対価で、金を貰ってた。俺は、探しにてもらってる間だけ、そいつの代わりに殴られるっていう約束をしたんだ。」
「え、それ大丈夫だったの?」
「まあ、ビンタ1発と顔面に蹴り1発だけだったよ。」
「うわ…痛そうですよ…」
三人はドン引きしている。
「でも、1時間くらいってことは早めに帰ってきたんだろ?」
「なんか、『俺と違って、死にそうだから早く帰ってきた』ってさ。」
「優しいな。」
「そいつが来た瞬間、ゴリゴリマッチョが来たから助かった。マッチョに殴られたら死ぬところだった。」
「…豪運だな。そいつは耐えられるのか…」
「ああ。馬鹿みたいに吹き飛んでいったけどな。」
「それで生きてるのか…」
まあ、そんなこんなで意識が戻るくらいには回復したんだよ。
「…たすけてくれたの?」
アクアの声はか細くていつ死んでもおかしくなさそうな声だった。
「じっさいにはお医者さんが。」
「…ありがとう。」
アクアは弱弱しく微笑んだ。
最初はアクアは此処から離れようとしてたけど、この怪我で放っけない。
それでも頑なに去ろうとするから、理由を聞いた。
それで、追手から逃げているという事が分かった。
俺も、この傷の理由がなんとなく分かった気がした。
それにしても、アクアという少女が誰なのかとか、何故追われているのかも分からない。
でも、このスラム街ではそんな奴らはとても多い。
というか、元をたどれば、そんな奴らばっかだし。
だから俺は、当分の間だけでも、此処にいたらどうかって提案した。
「けが、なおるまでいる。」
アクアをなんとか説得して、納得してくれた。
自分たちがいる場所がこんなんだから、すんなりと受け入れられた。
この後に、怪我を治してくれたお礼として、俺に世界の事とか教えてくれたんだ。
それで、剣技の事も知った。
俺は、教えてくれって頼んだ。
そっちの方がいつか何かに使えそうだったから。
でも、俺には左手が無いせいでバランスが全然取れなくて、大した使い物にはならなかった。
だから、紋章が発現してからようやく、それっぽい剣技になった。
「って感じ。」
「まだまだ、お話続けてください!」
橋本がワクワクしながら言う。
「ええ…」
まだ、次の場所には遠い。
「ああ。橋本を借りるぞ。」
「大丈夫?」
「流石にここから隣町なので、一人で行けます。大丈夫です。」
紋章の旅団とエレスト達は道場の一歩手前で分かれることになった。
橋本は道場がある場所の一つ先の村に実家があるため、そのまま帰省するらしい。
だから、橋本以外の三人は此処でお別れだ。
「団長、副団長、閃撃さん。一年間、ありがとうございました。これからは、私が高原の旅団を復活させて、皆さんを超える代にしていきたいと思います。」
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「そんなこと言っときながら、直ぐにへばったら許さないからな!ハハハ、頑張れよ。」
「はい、ありがとうございます。じゃあ、また。」
「ああ!エレスト達も元気でな!」
「そっちも。元気で。」
別れの挨拶を済ませ、エレスト達と橋本は道場のある場所まで歩き始めた。
「うわー、団長たち以外の人とこうやって移動するのは初めてかもしれない!」
「そうなのか?」
「はい。紋章の旅団に入るまでずっと、一人でやってきたので。」
紋章を使わなくても、それなりに戦えるのは5年以上一人で戦ってきたからだろう。
「流石に魔獣とか来ない筈なので、気を張らずに行きましょう。」
「分かった。」
歩きながら、下級魔物を倒しながら進んでいくと、トーラスが口を開いた。
「なあ、お前の言っている女って誰なんだ?」
「確かに気になるわね。ちょっと聞いてみたいわ。」
「流石に言うよ。アクアって言うんだ。」
エレストは話し始めた。
俺は、左手が無いだから、生まれて直ぐに棄てられた。
スラム街にあるお人好しがいて、俺にここで生きていくための方法を教えてもらったけど、俺が5歳位の時に死んじまった。
顔も覚えてない。
そこから2年位、物乞いとかして生きてたんだけど、ある時、女の子が傷だらけで倒れてたところを見つけたんだ。
俺がこの子を治療する金なんて無い。
だから、盗むしかなかった。
一番近い最寄りの病院に行って、包帯を盗みに行った。
秒でバレた。
「おいこのクソガキ!」
ってさ、看護師に言われながら、ボコボコに殴られた。
俺は見逃してってお願いした。
まあそんな話を聞いてくれるわけなかったけどさ。
下民ってバレたら、もっと殴られた。
そうしたら、とうとう医者が来たんだ。
「おい、病院で怪我人を出してどうする。ここで治して金とるような悪徳商売でやってないんだぞ。」
老いぼれていて、直ぐにでも死んでしまいそうだった。
「このクソガキが、包帯を盗んだんですよ!」
「…女が、ケガしてる…から…」
「…何歳くらいの女だ?」
「たぶん、同じくらい…」
「だったら、女の子って呼べ。あとな、坊主。お前みたいな無知な奴がこれを使ったところで、本来の効力を発揮しない。」
「…?」
「まあつまりは、お前が盗んでも意味が無いってこった。それなのに盗まれるこっち側の気持ちにもなってみろってんだ。」
「でも…あのままじゃ…」
「女の子のところに、俺を連れて行け。せめて、無駄遣いだけ回避してやる。」
トーラスはエレストの会話に口を挟んだ。
「何だその医者。聖人だろ。」
「ん?…ああ。そういえば、代金払ってなかったな。俺さ、こういうのがあるから王国戻らないといけないんだよね。」
「無かったことにはしないのね…」
「そんな事したら、プレーリーのおっさんにボコボコに殴られる。おっさんが先に死んでもゾンビになって殴られそうだよ…」
「…ええ…そんなになの…?じゃなくて、話の続きを聞かせて?」
「分かった。」
エレストは再び続けた。
看護師はこぞって反対した。
「出世払いだ。」
「下民に払える金なんてこの先も無いですよ!」
「うるせえ、おいガキ!何とかして作れ!分かったな!返事は『はい』以外許さねえ!」
「は、はい!」
看護師の静止を振り切って俺を連れて行った。
「…こりゃあ思ったより、ひでえ傷だな。」
「…」
「最低限の治療はしてやる。二度と盗むな。こっちだって商売なんだ。いつか金を返しに来いよ。」
そうして、ちゃんと包帯とか巻いて貰った。
「そのお医者さん、良い人なんですね。」
橋本は微笑みながら言った。
「お金は返したんですか?」
「あーそういえば返してないな。お金の目途が経ったのって、王国を出てからなんだよ。今なら、返せるけど…もう死んでもおかしくない年だったからな…返さないとな。」
エレストは頭を掻きながら言った。
結構魘されててさ。
でも、一週間くらい経ったら熱とか引いていったし、意識も戻っていった。
「…たすけてくれたの?」
「…ぼくじゃない。おいしゃさん。」
「…そ…なの…?…でもありがと。」
それでも完治するのには、場所があまりにも悪かった。
食料の確保が一番大変だった。
棄てられた食べ物を必死に探して、その中でも腐ってないものだけあげた。
俺はそれのおかげで、何を食べても腹を壊さなくなったよ。
そういえば、水も大変だった。
初めて、他の下民にお願いして、きれいな水を探すのを手伝ってもらった。
それのせいで、俺は1時間くらい平民のサンドバックにされたけど。
「ごめん、何て言った?」
「だから、他の下民にお願いして、きれいな水を探すのを手伝ってもらった。」
「その後。」
「サンドバック?」
「そう。」
「頼んだ人は、殴られることで、平民の鬱憤晴らしに付き合ってたんだよ。その対価で、金を貰ってた。俺は、探しにてもらってる間だけ、そいつの代わりに殴られるっていう約束をしたんだ。」
「え、それ大丈夫だったの?」
「まあ、ビンタ1発と顔面に蹴り1発だけだったよ。」
「うわ…痛そうですよ…」
三人はドン引きしている。
「でも、1時間くらいってことは早めに帰ってきたんだろ?」
「なんか、『俺と違って、死にそうだから早く帰ってきた』ってさ。」
「優しいな。」
「そいつが来た瞬間、ゴリゴリマッチョが来たから助かった。マッチョに殴られたら死ぬところだった。」
「…豪運だな。そいつは耐えられるのか…」
「ああ。馬鹿みたいに吹き飛んでいったけどな。」
「それで生きてるのか…」
まあ、そんなこんなで意識が戻るくらいには回復したんだよ。
「…たすけてくれたの?」
アクアの声はか細くていつ死んでもおかしくなさそうな声だった。
「じっさいにはお医者さんが。」
「…ありがとう。」
アクアは弱弱しく微笑んだ。
最初はアクアは此処から離れようとしてたけど、この怪我で放っけない。
それでも頑なに去ろうとするから、理由を聞いた。
それで、追手から逃げているという事が分かった。
俺も、この傷の理由がなんとなく分かった気がした。
それにしても、アクアという少女が誰なのかとか、何故追われているのかも分からない。
でも、このスラム街ではそんな奴らはとても多い。
というか、元をたどれば、そんな奴らばっかだし。
だから俺は、当分の間だけでも、此処にいたらどうかって提案した。
「けが、なおるまでいる。」
アクアをなんとか説得して、納得してくれた。
自分たちがいる場所がこんなんだから、すんなりと受け入れられた。
この後に、怪我を治してくれたお礼として、俺に世界の事とか教えてくれたんだ。
それで、剣技の事も知った。
俺は、教えてくれって頼んだ。
そっちの方がいつか何かに使えそうだったから。
でも、俺には左手が無いせいでバランスが全然取れなくて、大した使い物にはならなかった。
だから、紋章が発現してからようやく、それっぽい剣技になった。
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