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君は私である筈だ
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「来たな。」
私は発言した。
「今日も死ななかったんだな。残念だ。」
「煩いな。」
君は煩わしい言葉しか話さない。
ここに場所という概念は無い。
ある意味脳内の妄想というべきだな。
私は発言したなんてことを先ほど言ったけど、もはや発言じゃないのかもしれない。
「君は本当に何なんだ。」
「私だよ。」
「違う、そういう事じゃない。」
どっちが私だろう。
君か?
それとも私か?
「そんなどうでもいい事よりも、死にたいな。」
君はずっと何回もそう言う。
「黙れ。煩い。」
「苦しいだろ、じゃあ死のうぜ。」
「違う、黙れ、そういうことを聞く為に…じゃない…」
「君は私であり、逆も然り。そうだろ?分かってるだろ?なんせ、地頭は良いもんな。」
「私を見下す気か?良い度胸じゃねえか。そうやって囁くから、考える頭をぐちゃぐちゃにしたくなる。」
私は上を見上げる。
目を瞑れば、まるで君がいるように思える。
目を見開いたら、そこは住居の質を引き換えに、家賃が安くなっているぼろい個室しか映っていない。
まあ当たり前だ。
もし他の何かが見えてしまったら、それこそ精神に異常をきたしていることになる。
まだだ。
まだ私は、精神疾患を持ち合わせていない。
「いや、もう…あるやろ。」
声は横やりを入れてくる。
「双極性障害?そうでなかったら、此処までコントロールできなくなる感情の濁流が定期的に起こるのは何故?」
「はっ、下手しい糖質の可能性も微レ存やぞ。」
笑いながら、囁いてくんじゃねえ、このクソ%$#&。
…君という存在が分からない以上、悪口の言い様が無い。
オッサンなら、ジジイとか言えるが、君が何なのか分からないから何と呼べば良いか分からない。
「いや、実際私は何もでも無い。かもしれないはあるけど。それは認める。」
統合失調症かもしれないし、双極性障害かもしれない。
まあ多分、どっちかかなあとは思っているが、医者が何も言ってこない以上、自分も分からない。
最初はもしかしたら多重人格じゃないかと思ったが、記憶が取られるわけじゃないし、考え的にはもう一人の私であるから、違う気もする。
まあ多分双極性障害かなと思う。
それに、そう思いたい。
「統合失調症だけにはなりたくなかったもんな、お前。」
「チッ。」
「そう思っていたのに、その可能性を医者に提示されて、哀れ過ぎて、もはや笑える。」
「…黙れ。」
「嫌だ。命令されることが嫌いなのは、知ってるだろ。」
「使えねえ。」
「ああ、使えねえな。自分は。だから役立たずなんだよ。」
「本当に君は自分を貶すことしかしないな。マジでだるいんやけど。」
君を貶す私も、正直ダルい。
ブーメランが刺さって、血が止まらない状態になってしまう。
私と君は違う。
でも、私と君は自分である。
自分、私、君が同一人物であるのにもかかわらず、自分の中では違うように感じる。
自分であるのに、別の私。
これを、完全に理解してくれる存在は、果たしてこれから先、見つかるのだろうか。
「諦めの境地ー」
「…はあ。」
君の言葉に反抗できたら、私はちゃんと、君では無い私と呼べるかな。
どの言葉が私で、君なのか、自分はイマイチ把握できていない。
もしかしたら、間違ってるのかもしれない。
どの道、心の囁きが鬱陶しいことがあるのに変わりない。
物事を深読みしてしまう性だし、考えることの放棄が怖くて仕方ない。
思ったより、皆考えてないよ。
その言葉が、イマイチピンと来ない。
というか理解できないまである。
私も君も、誰なのか分からないし、他人は期待すれば、した分に比例して裏切ってくる。
もう、何も信用できない。
人間はゴミの様に、存在価値を見いだせない。
こんな苦労した人生を歩んでいるのだから、来世はミジンコになって、生まれて30秒で捕食されて死にたい。
それができないなら、せめて普通を教えてくれと思ってしまう。
自分は私と君との会話に飽きて、目を見開き、時計を確認した。
今、夜中の23時前。
「クッソ…風呂入って無いやんけ。」
見た目だけでも、取り繕った姿を無かった事のように、水で洗い流さないといけないというのは少し嫌だ。
鏡を見たら、確実に「うっわブッス。」って感じる。
美容系の専門学校とかに行ってる訳じゃ無いのだから、美しくなれる事にも限度がある。
専門外の癖に、完璧に。
なんて、馬鹿げてる。
風呂は嫌いだ。
さっきみたいに、外面のレベルが下がるのも嫌いだが、そもそも濡れるのが嫌いだ。
泳げない理由の様に、溺れたことがあるから、というそれっぽい理由をだしてみたけど、どうせ、溺れて無くても、濡れること自体は嫌いなまま今に至るだろう。
それに風呂を昨日キャンセルしてしまった。
流石に二日連続は社会性が消えそうだ。
ちょっとまずいと思う。
自分は立ち上がり、ドアノブに手をかける。
部屋を出る前に、振り返って、こう言った。
どうせ答えは返ってこない無駄な事だ。
「すう…はあ…君は…………誰だ。」
部屋は静かなままだった。
少し重い息を吐いて、部屋を出ていった。
私は発言した。
「今日も死ななかったんだな。残念だ。」
「煩いな。」
君は煩わしい言葉しか話さない。
ここに場所という概念は無い。
ある意味脳内の妄想というべきだな。
私は発言したなんてことを先ほど言ったけど、もはや発言じゃないのかもしれない。
「君は本当に何なんだ。」
「私だよ。」
「違う、そういう事じゃない。」
どっちが私だろう。
君か?
それとも私か?
「そんなどうでもいい事よりも、死にたいな。」
君はずっと何回もそう言う。
「黙れ。煩い。」
「苦しいだろ、じゃあ死のうぜ。」
「違う、黙れ、そういうことを聞く為に…じゃない…」
「君は私であり、逆も然り。そうだろ?分かってるだろ?なんせ、地頭は良いもんな。」
「私を見下す気か?良い度胸じゃねえか。そうやって囁くから、考える頭をぐちゃぐちゃにしたくなる。」
私は上を見上げる。
目を瞑れば、まるで君がいるように思える。
目を見開いたら、そこは住居の質を引き換えに、家賃が安くなっているぼろい個室しか映っていない。
まあ当たり前だ。
もし他の何かが見えてしまったら、それこそ精神に異常をきたしていることになる。
まだだ。
まだ私は、精神疾患を持ち合わせていない。
「いや、もう…あるやろ。」
声は横やりを入れてくる。
「双極性障害?そうでなかったら、此処までコントロールできなくなる感情の濁流が定期的に起こるのは何故?」
「はっ、下手しい糖質の可能性も微レ存やぞ。」
笑いながら、囁いてくんじゃねえ、このクソ%$#&。
…君という存在が分からない以上、悪口の言い様が無い。
オッサンなら、ジジイとか言えるが、君が何なのか分からないから何と呼べば良いか分からない。
「いや、実際私は何もでも無い。かもしれないはあるけど。それは認める。」
統合失調症かもしれないし、双極性障害かもしれない。
まあ多分、どっちかかなあとは思っているが、医者が何も言ってこない以上、自分も分からない。
最初はもしかしたら多重人格じゃないかと思ったが、記憶が取られるわけじゃないし、考え的にはもう一人の私であるから、違う気もする。
まあ多分双極性障害かなと思う。
それに、そう思いたい。
「統合失調症だけにはなりたくなかったもんな、お前。」
「チッ。」
「そう思っていたのに、その可能性を医者に提示されて、哀れ過ぎて、もはや笑える。」
「…黙れ。」
「嫌だ。命令されることが嫌いなのは、知ってるだろ。」
「使えねえ。」
「ああ、使えねえな。自分は。だから役立たずなんだよ。」
「本当に君は自分を貶すことしかしないな。マジでだるいんやけど。」
君を貶す私も、正直ダルい。
ブーメランが刺さって、血が止まらない状態になってしまう。
私と君は違う。
でも、私と君は自分である。
自分、私、君が同一人物であるのにもかかわらず、自分の中では違うように感じる。
自分であるのに、別の私。
これを、完全に理解してくれる存在は、果たしてこれから先、見つかるのだろうか。
「諦めの境地ー」
「…はあ。」
君の言葉に反抗できたら、私はちゃんと、君では無い私と呼べるかな。
どの言葉が私で、君なのか、自分はイマイチ把握できていない。
もしかしたら、間違ってるのかもしれない。
どの道、心の囁きが鬱陶しいことがあるのに変わりない。
物事を深読みしてしまう性だし、考えることの放棄が怖くて仕方ない。
思ったより、皆考えてないよ。
その言葉が、イマイチピンと来ない。
というか理解できないまである。
私も君も、誰なのか分からないし、他人は期待すれば、した分に比例して裏切ってくる。
もう、何も信用できない。
人間はゴミの様に、存在価値を見いだせない。
こんな苦労した人生を歩んでいるのだから、来世はミジンコになって、生まれて30秒で捕食されて死にたい。
それができないなら、せめて普通を教えてくれと思ってしまう。
自分は私と君との会話に飽きて、目を見開き、時計を確認した。
今、夜中の23時前。
「クッソ…風呂入って無いやんけ。」
見た目だけでも、取り繕った姿を無かった事のように、水で洗い流さないといけないというのは少し嫌だ。
鏡を見たら、確実に「うっわブッス。」って感じる。
美容系の専門学校とかに行ってる訳じゃ無いのだから、美しくなれる事にも限度がある。
専門外の癖に、完璧に。
なんて、馬鹿げてる。
風呂は嫌いだ。
さっきみたいに、外面のレベルが下がるのも嫌いだが、そもそも濡れるのが嫌いだ。
泳げない理由の様に、溺れたことがあるから、というそれっぽい理由をだしてみたけど、どうせ、溺れて無くても、濡れること自体は嫌いなまま今に至るだろう。
それに風呂を昨日キャンセルしてしまった。
流石に二日連続は社会性が消えそうだ。
ちょっとまずいと思う。
自分は立ち上がり、ドアノブに手をかける。
部屋を出る前に、振り返って、こう言った。
どうせ答えは返ってこない無駄な事だ。
「すう…はあ…君は…………誰だ。」
部屋は静かなままだった。
少し重い息を吐いて、部屋を出ていった。
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