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第2章 孤独と変化
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まさかこのままにしていくわけにはいかないし…。
「う~。
進藤さん。私のことは構わないでくださぁい。
大丈夫ですからぁ。」
「大丈夫なわけないだろ!
仕方ないな…。
タクシーで送るから住所は言える?」
「はい!
ありがとうございますぅ。」
結局こうなるのか。。
まぁ家に送ったらそれまでだし、
余計なことは考えちゃだめだ。
そして俺はタクシーを呼んだ。
酔いつぶれた早坂さんを抱き抱えて乗り込む。
「ほら。住所言って!」
「う~んと、
○○○町の○○マンションですぅ。」
へぇ、以外と近いんだな。
タクシーの中で早坂さんは俺の肩にもたれ掛かるようにして眠っている。
胸元が大きく開いた服。
俺も男だ、ついつい目がいってしまう。
よからぬことが脳裏に浮かぶ。
まったく俺はなにをやっているんだ。
結菜のことを考えると罪悪感に押し潰されそうになる。
早く送って帰らなきゃ。
このままじゃ俺は…。
「はい。着いたよ。
随分飲ませたねぇ。
これからお楽しみかい?」
タクシーのオヤジめ余計なことを言うな。
極力考えないようにしてるってのに。
「そ、そんなんじゃないですよ。」
俺は早坂さんを再び抱き抱えてタクシーを降りた。
早坂さんに聞きながらなんとか部屋を目指す。
「402ですぅ。」
ふらつきながらなんとか歩いていく。
バランスを崩すたびに早坂さんは抱きついてくる。
そのたびに感じられる早坂さんの体の温もり。
お酒のせいか体は少し火照っていて汗ばんでいる。
淫らになった洋服の隙間から見える下着に目を奪われる。
俺は気持ちを静めるために頭の中で九九の計算をひたすら繰り返していた。
「ほら、着いたよ。」
やっとたどり着いた。
これで解放される。
「はい。これ、カギです。」
カギ?
俺に開けろってことか。
まぁ酔いつぶれてて開けられないか。
俺はカギを開けて玄関の扉をあけた。
「じゃぁあとは大丈夫だよね?
俺は帰るからね?」
そういって早坂さんを玄関に座らせた。
「うぅ~……。」
バタっ。
今度は玄関に倒れ込んで寝てしまった。
「う~。
進藤さん。私のことは構わないでくださぁい。
大丈夫ですからぁ。」
「大丈夫なわけないだろ!
仕方ないな…。
タクシーで送るから住所は言える?」
「はい!
ありがとうございますぅ。」
結局こうなるのか。。
まぁ家に送ったらそれまでだし、
余計なことは考えちゃだめだ。
そして俺はタクシーを呼んだ。
酔いつぶれた早坂さんを抱き抱えて乗り込む。
「ほら。住所言って!」
「う~んと、
○○○町の○○マンションですぅ。」
へぇ、以外と近いんだな。
タクシーの中で早坂さんは俺の肩にもたれ掛かるようにして眠っている。
胸元が大きく開いた服。
俺も男だ、ついつい目がいってしまう。
よからぬことが脳裏に浮かぶ。
まったく俺はなにをやっているんだ。
結菜のことを考えると罪悪感に押し潰されそうになる。
早く送って帰らなきゃ。
このままじゃ俺は…。
「はい。着いたよ。
随分飲ませたねぇ。
これからお楽しみかい?」
タクシーのオヤジめ余計なことを言うな。
極力考えないようにしてるってのに。
「そ、そんなんじゃないですよ。」
俺は早坂さんを再び抱き抱えてタクシーを降りた。
早坂さんに聞きながらなんとか部屋を目指す。
「402ですぅ。」
ふらつきながらなんとか歩いていく。
バランスを崩すたびに早坂さんは抱きついてくる。
そのたびに感じられる早坂さんの体の温もり。
お酒のせいか体は少し火照っていて汗ばんでいる。
淫らになった洋服の隙間から見える下着に目を奪われる。
俺は気持ちを静めるために頭の中で九九の計算をひたすら繰り返していた。
「ほら、着いたよ。」
やっとたどり着いた。
これで解放される。
「はい。これ、カギです。」
カギ?
俺に開けろってことか。
まぁ酔いつぶれてて開けられないか。
俺はカギを開けて玄関の扉をあけた。
「じゃぁあとは大丈夫だよね?
俺は帰るからね?」
そういって早坂さんを玄関に座らせた。
「うぅ~……。」
バタっ。
今度は玄関に倒れ込んで寝てしまった。
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