マスターベーション

ゆい

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「奈緒 ― 夜勤明けの静寂」

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夜勤明けの部屋は、昼でも暗い。

カーテンを閉め、シャワーを浴び、
ようやく息が整ったところで、奈緒はベッドに横になる。

耳が痛いほど、静かだ。

病院では、
常に音があった。
機械の作動音、足音、呼吸。

それが今は、何もない。

「……変なの」

安心しているはずなのに、
心だけが取り残されている。

身体は疲れている。
だから休めばいい。
眠ればいい。

なのに、
“別の方法で切り替えた方が早い”
という考えが、頭をよぎる。

それは習慣かもしれない。
それとも、逃げかもしれない。

奈緒は目を閉じ、深呼吸をする。
まだ、決めない。
そう決めることで、かえって意識がそこに集まってしまう。

夜勤よりも、
この沈黙の方が、よほど手強かった。
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