素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒

文字の大きさ
299 / 299
18巻

15



俺たちは公爵邸の客間で一晩を明かすことにした。

決して公爵邸の風呂が気になったわけじゃないんだよ。集中力と魔力の減りで疲れていたから仕方なくだね。猫足浴槽に、もこもこの泡立ち石鹸は香草(ハーブ)の良い匂いがしました。やったー風呂最高。
公爵邸の人たちは俺たちを心から持て成してくれた。

敬愛する屋敷の主人の不自由な足を治しただけでなく、屋敷に巣食う間諜退治、破壊された(破壊したのはクレイとブロライト)執務室の完全修復をした謎の商人一行。
だがしかし、家令と執事が妙に鰐獣人と仲が良く、その鰐獣人と気安い関係と思われる俺たちを歓迎しないわけがない。

帝国の郷土料理はそこそこ美味かった。いや、一時的に流行した王国の謎粥に比べたらとても美味かった。味付けは王国よりも濃かったのだが、これは帝都特有の味らしい。

帝都の住人の半数以上が騎士。騎士は連日厳しい訓練を行うため、濃い味付けを好む。
そんな騎士らの食事情に帝都民が合わせた形が、現在の濃い味付けになったのだろう。
厳かなコース料理ではなく、どどんと大皿料理にしてくれたのは有難かった。

サラダにスープ、肉に魚。バランスが素晴らしい。見た目も鮮やか。
葡萄酒は赤と白とロゼから選ばせてもらった。俺は白の葡萄酒が入った瓶のラベルを見逃さなかった。美味い。スパークリングワインのような発泡果実酒がとても飲みやすく、食事にも合っていた。俺は発泡果実酒が入った瓶のラベルを凝視しておいた。

肉料理は養殖したモンスターの肉と聞いて驚いた。王国では牛や豚の養殖が盛んだが、まさか食うためのモンスターを育てているとは。
しかもホロホロッと溶けるような柔らかい肉。長時間煮込んだ高級牛肉のようだ。
このモンスターの養殖について情報が欲しいなと考えていると、スッスが手帳に何かを記してくれた。きっと俺と同じことを考えたのだろう。さすが出来る男。

客室の寝台は正直言って馬車リベルアリナ号の寝台より劣ったが、王都の高級宿の寝台よりはふかふかだった。レインボーシープの綿で出来た寝台に慣れてしまった俺の身体は、いつの間にか贅沢になっていたらしい。



そして、翌朝。

生憎の曇天。午後には雨が降るかもしれないとビーが予報。ビーの天気予報は外れたことがないので、雨が降る前に店舗に帰らなければ。
雨が降ると滅多に外出しないマデウスの民。傘をさしてまで雨の中を歩きたくはないそうだ。
そんな天候に恵まれない公爵邸。

俺は独り静かに思った。
人というのは。
根本的な価値観やその人の性質などは、十代に構築されるものだと思う。
いつまでも学生気分が抜けないだとか、青春時代のあの頃から変わらないねーなどと言われるのは、その人を形作るものが早々に変化しないということだ。
特に学生時代なんかに濃厚な経験をしていると、そこで人間性が構築され、根っこがそのままに大人へと外見は成長していく。

もし学生時代を上回る事件や事故を経験していれば、何かしらの人格形成は変わるかもしれないが、それでも根っこはなかなか変わることが難しい。
十代のまま二十代、三十代と歳を経て、己の価値観や世の中を見る目はなかなかに変わらないまま五十代を迎える大人も多いと聞く。気が付いたら顔がシワだらけで困るのヨーと、前世の上司は嘆いていた。
同窓会で飲み屋に集まって、学生のノリで周りに迷惑をかける大人たちのなんたる多いことか。
気持ちは十代なのに身体は三十路だった前世の俺。ザルよりも枠とまで言われていた大酒飲みの俺が二日酔いを初めて経験した朝、未だ二十代だっていうのに老いを感じた。悲しみ。
つまりはなにが言いたいのかというと、何年離れていても学生時代の友達というのは出会ったとたんに離れていた時間が埋まるよね。

「美味っし! なにこれ美味っ! 王国民、こんな美味い焼き菓子を当たり前に食べているのかよ! これいっこいくら?」
「旦那様、そのように慌てて食べてはなりません。いや確かにこれすっげぇ美味いけどもさ!」
「この茶も美味あ! 匂いもなんだか……落ち着く。この茶もバイリー商会では扱っておられるのですか? 是非とも購入させていただきたい」
「貴様ら……仮にも帝国公爵と家令と執事という身分をいただいているのだ。少しは取り繕ってもらわねば困る」
「何も言うなクレイストン。このように菓子が美味いと感じるのは久方ぶりなのだ。少しの間だけでも楽しませてくれ」

公爵執務室では、公爵閣下と公爵家家令と執事の三人がキャッキャとお茶を飲んではしゃいでいた。それはまるで、仲の良い友人たちの同窓会のような。同窓会なんだろうな。
俺たちは朝食が済んだ後、帰ろうとしたところをショペンに止められ応接室でお茶をいただくことになった。事の顛末はショペンの身体が落ち着いてから再度屋敷を訪れる予定だったが、一晩寝たショペンはすっかり元気になっていた。

「朝起きて、腹が減ったと感じたのは幾日ぶりか。ミツクニ殿、あの菓子について深くは聞かぬ。だがしかし、この焼き菓子は領地にいる妻と子にも食べさせてやりたい。定期的に屋敷へと卸せるか?」

ショペンはマドレーヌが気に入ったようだ。

「お任せください。フォレスト・デボラの蜜を使った最高級のものをお届けいたします」
「この菓子と味が違うのか?」
「はい。更に美味しいです」
「なんとも楽しみなことだ」
「ええと、奥様とお子様はご領地に?」

俺が妻子の所在をショペンに聞き返すと、ショペンは一気に落ち込んだ。

「我が倒れてから直ぐに領地へ行かせた。この屋敷は安全ではなかった故……それもこれも我の不甲斐なさが招いたこと」
「あー、えー、はい。それでは奥方様とお子様たちをお呼びになられては如何でしょう。閣下のお屋敷は帝国のどこよりも安心安全な屋敷となりますから」

結界・幻惑・対魔法結界の魔道具はそれぞれ置いていくが、それとは別に屋敷の敷地事まるっと覆う巨大結界を作るつもりだ。
地下の酒蔵にでもミスリル魔鉱石製の結界魔道具を設置させてもらえば、クレイがショペンたち友人の身を案じなくとも動ける。
トルミ村の結界のように、悪意を持つものを寄せ付けない結界にしよう。皇帝配下の間諜も屋敷の門にすら触れられなくなるかもしれないが、まさか『君ん家にスパイ入れたいのに入れないのどういうこと?』とは言えまい。デオスィラゲル公爵家の内部情報は帝国の誰にも漏れないようにしてやる。ふふふ。

「奥方様用の結界魔道具もありますからね。閣下と同じ意匠の、奥方様にふさわしい品でございます」

俺の営業スマイルと共にスッスが黙って差し出した木箱。
木箱の中には奥方様専用の結界魔道具が入っている。無論、お子様たち用の魔道具もある。
ショペンの奥方様がどんな人かは知らないが、クレイ曰く公爵閣下の妻にふさわしい元伯爵令嬢だとか。
皇帝陛下に献上するような豪奢な造形にすることはできないが、公爵夫人が身に着けても恥ずかしくない一品。ショペンの胸飾りの対になるような意匠だ。

「クレイストン、なにゆえ数十年も連絡を取らなかった無骨者である我に、ここまでしてくれるのだ」

木箱を開けたショペンが苦く笑いながら言う。

「ファーイアンレッテ戦線を互いに勝ち抜いた友に頼られ、断る竜騎士がおるのならば俺が殴り飛ばしてやるわ」
「ふふ、それは恐ろしい。アスブラーク殿、と言ったか。挨拶が遅くなってすまないな。アルツェリオ王国からの長き旅路、御苦労であった」

クレイとの昔話でもするのかな、どんな話なのかな、ファーイアンレッテ戦線って何のことかなと耳を大きくして聞いていた俺に、ショペンから突然の質問。

「有難きお言葉、感謝いたします。恐れ多くも閣下、どうかわたくしのことはミツクニとお呼びくださいませ」
「うむ、ミツクニ殿。ならば我もショペンで良い。そのものたちも許す」

ショペンは長椅子で帝国銘菓らしい焼き菓子を食べていたブロライト、スッス、ビーに声をかけてくれた。
二人は食べていた焼き菓子を急いで飲み込むと、席を立って挨拶。

「うぐうぐ、ぼぶ、ぼ、んぐ、わたしはブ、スケさんなのじゃ!」
「おいら、いえ、ワタクシは、ゴエモンと申します、す」

付け焼き刃で習った対貴族用挨拶ができたようだ。ブロライトは自分に「さん」を付ける珍妙な挨拶をしてくれたけども。

「うむうむ。スケサン殿と、ゴエモン殿だな。宜しく頼む」

ショペンが軽く頭を下げた。スケサン殿って。「スケサン」という名前だと誤解されたな。後で訂正しないと。
それにしても高位貴族が庶民を呼ぶ際「殿」を使うなんて。
本来なら呼びつけが当たり前なのだが、「殿」を使うということは、俺たちに最大限の敬意を払ってくれている証になる。
もし公の場でショペンが俺のことを「ミツクニ殿」と呼んだらば、公爵閣下が懇意にしている相手と認識されるのだ。そしてこの呼び方をバイリー商会の店舗でもしてもらえたら、バイリー商会は公爵家御用達だと思われる! やったね!
不敵な笑みを浮かべそうになり、俺は必死で口を真一文字に引き締める。視界の端にクレイの拳が見えたからではない。
ショペンはエルフの郷産であるハデ茶を飲むと、ほっと一息。
そして細い身体でもじもじとビーを視界に入れた。

「……その、クレイストン、我の目が衰えていないのならば……」
「ピュ?」

ショペン、家令、執事が揃って注目しているのは長椅子にお座りしてマドレーヌを食べているビー。帝国銘菓はビーのお口に合わなかったようだ。

「その、もしや、ドラゴンの仔か?」
「はい。ブラック・ドラゴンの子供です」

東の大陸の守護神の子、次期古代竜となるけどもまだまだ先のことだと思う成竜です。
なんて口が裂けても言えない。トルミ村の住人にすら言っていないのだ。一部の古代竜信仰者はビーの正体を察しているが、ビーの可愛さに口を噤んでいる。ビーを崇めたところでビーは喜ばないからだ。

「ほおおぅ……如何様にしてブラック・ドラゴンの子を……いや、我が問うたところで貴殿を困らせるだけであるな。うむ。クレイストンが飼育しておるのか?」
「いや、ビーはタケルの家族だ。我らにとっても家族同然の存在」
「ビュフォイ! ピュ!」

あーあーあー口の中にマドレーヌ詰め込んだままで返事をするから。
盛大にマドレーヌを口から出したビーは、慌てて両手で口を抑える。

「ビーと申します。危害を与えぬ限り、牙を剥くことは決してありません」

俺がビーの傍に寄ってビーの口回りを濡れ布巾で拭うと、ビーは再びマドレーヌに手を伸ばそうとする。

「駄目。昼飯を食べたいのなら、もう駄目」
「ピュッ⁈」
「お腹ぽんぽこりんで飛びづらくなるって泣く羽目になるぞ? 良いのか?」
「ピューピャッ! ピュプププ……」
「噛まないで舐めるだけなら飴ちゃんあげるから」
「ピュイ!」

まったくもう。
俺は鞄の中からビー専用の飴ちゃん入りの大瓶を取り出すと、中から五粒ほど出して皿
に乗せた。
古代馬のプニさん曰く、食べる行為は神にとっては娯楽に過ぎない。そもそも神に肉体はないのだから、魔力さえあれば良い。食事を得て血と肉にする必要が無いのだ。
ビーも魔素水さえあれば食事を摂らなくとも良いのだが、俺が食事の相手をと望んだせいで、ビーは食事が楽しくて美味しいということを知ってしまった。

そんなビーの食欲は無限。止めなければ永遠に食べ続けてしまう。プニさんも同じ。
なるべく我慢はさせたくないのだが、耐えることを覚えなければなんでも思い通りになると勘違いしてしまう。ただでさえ古代竜として崇められる存在なのだ。
神だろうと人だろうと、自制心って大切だと思う。

「ミツクニ殿はビー殿のお言葉が理解できるのですか?」

執事クローフに問われ、俺は頷く。

「ずっと共におりますので」
「ドラゴンと意思の疎通ができるのか。ドラゴン・ザスーリの信者が聞いたら腰を抜かすぞ」

なんぞそれ。

「閣下、申し訳ございません。ドラゴン・ザスーリとは何でしょう」
「王国にも似たようなものがあるだろう。古代竜を崇拝する者どもだ」

あー、ドラゴン教ね。
マデウスにおける宗教は基本的に自由。創世の神エザフォルを主軸に、四大陸の守護神である古代竜を崇める宗教が人気だ。
商人や旅をするものは馬を大切にするので、旅路のお供に古代馬を模した御守りを持つことが多い。騎士や冒険者に人気なのはやはり古代竜やドラゴンかな。強そうだし強いから。
エルフや農家の人には地水火風の精霊王が人気。オゼリフ半島のオーゼリフは土地神というやつで、固有の土地を守護し、その場から出てこない特徴がある。オーゼリフはちびっこ狼の姿でトルミ村を走り回っているが、そういう例外もあるということで。

「このものの存在は皇帝陛下からも隠された方が良かろう」
「しかし旦那様」
「忘れるな、ケルク。我は帝国民である前にクレイストンの友。我がクレイストンを遠き地より招き入れたのだ。ただでさえ多大な迷惑をかけ続けておる。我はこれ以上友を困らせたくはない」

ショペンの決断というか英断というか。
本来ならばビーの存在を皇帝陛下に伝えるべきなのだろう。物珍しいから。
そうすれば皇帝陛下の覚えもめでたく、デオスィラゲル公爵家の今後は安泰だろう。
だがショペンはクレイに迷惑がかかるからと、ビーの存在を秘匿してくれるのだ。
ありがたいこと。
帝都内でビーは幻惑の魔法を展開したまま移動することになる。不便をかけることになるが、我慢してもらうしかない。
店舗内限定でレインボーシープの着ぐるみを着てもらうか。店のマスコットにしてしまえば、存在が公になっても店のマスコットを奪うなんて! と、抗議することができる。

「バイリー商会の看板にデオスィラゲル公爵家の家紋を記せ」
「仰せのままに」
「クローフ、後程シャスティンに手紙を。妻と子供を屋敷に戻す」
「畏まりました、旦那様」
「ケルク、日程を調整しろ。近いうちにバイリー商会の店舗に赴く。我の名を使えるだけ使え」
「承知いたしました、旦那様」
「クレイストン、宿はあるのか? それとも店舗に寝泊まりするのか?」
「しばらくは店舗に。客間も用意しておるようだから、いつでも来ると良い。ただし、先ぶれは必ず送れ」
「驚かしては駄目なのか?」
「お前の身分と名を考えろ」

とんとん拍子で話が進んだような気がするが、あとでクレイに説明してもらおう。
サテル殿下の話はブロライトとスッスのいない場で、クレイがショペンに伝えてくれる手筈になっている。俺は皇太子の双子事情なんか知りませんよ。

帝都で人気の焼き菓子はしっとりクッキーだった。アイシングというのかな。柔らかなクッキーの上に白い砂糖菓子がゴテゴテと飾られている。
味は……長期間保存できそうな味とでも言えば良いのだろうか。砂糖は帝国でも贅沢品なので、これだけふんだんに砂糖が使われている焼き菓子は高価なのだろうけど。
見た目は美しいが、これが美味いかと問われれば血糖値爆上がり、としか答えられない。

「歯が溶けそうじゃな」

ブロライトが忌憚なく焼き菓子を食べた感想を言うと、隣に座っていたスッスが慌てて人差し指をたてた。
そしてひっそりと声を抑えて話す。

「シッ。ブロ、スケさん、いただいた食事に否定的な感想は言っちゃいけないんす」
「むぐっ、なにゆえじゃ?」
「貴族邸宅で出される軽食は、味よりどこで購入したのか、産地などを家主に問うのが礼儀だそうっす。茶器を褒めるのも忘れてはならないそうなんす」
「茶器を褒めて如何するのじゃ」
「話を広げるらしいんす」
「広げる?」
「ピュ?」

懐から取り出したスッスの手帳には、貴族における礼儀心得みたいなのが書かれているのだろう。
王国では貴族邸宅でお茶をいただいたことなんて何度もある俺たちだが、基本的に俺たちが用意する焼き菓子や酒のツマミを用意することが多かったからな。茶器なんて褒めたことがなかった。
ブロライトは不可侵の尊いエルフ族。王国や帝国の貴族を相手にしても遜ることはしない。国王陛下にすら頭を下げなくても良い種族。
だがしかし、種族特権と失礼なのとは別なお話。

思ったことを口にしないよう、気を付けさせないと。
軽口禁止。






この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

成瀬一
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3) 「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい

歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、 裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会 ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った 全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。 辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!

竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。 でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。 何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。 王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。 僕は邪魔なんだよね。分かってる。 先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。 そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。 だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。 僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。 従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。 だけど、みんな知らなかったんだ。 僕がいなくなったら困るってこと…。 帰ってきてくれって言われても、今更無理です。 2026.03.30 内容紹介一部修正

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。