はるかなる第二の地球

くろやん

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移民船「日本丸

強襲

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「ボス、変な船がいますぜ。」
「資源がいっぱいありそうな船だな。しかも古くさい。」
「帝国の国旗があるが、民間船・・・?データには無いですな。」
ボスと呼ばれた男は手羽先を食らいながらその船を見ていった。
「あの船はいただく。日帝軍やつらが出張ってくる前にかっさらってしまえ。」
「イエスサー」
海賊船団は戦闘態勢に入った。
彼らの標的は移民船「日本丸」だった。

「奴らに威嚇して震え上がらせてやれ。エネルギー弾発射。」
海賊船旗艦からエネルギー弾が発射された。

時間軸は少し戻る。
日本丸の前方に巨大なガス惑星があった。
「直径は木星の2.5倍、質量は木星の70%。」
「時速30万キロまで速度アップ完了。イオンエンジンに切り替えます。」
「第4惑星まで26億キロ。」
「ステルス・モード展開中。」
「行程のプログラム、インストール完了しました。これより自動制御に移行します。」
全長30キロの日本丸の大半はエンジン関係である。
その中程に1万人ほどの乗員の居住区があるのだ。
重力は、その巨大な居住施設を回転させて得る。
「!団長!非常事態です。」ミサが血相を変えて叫んだ。
「正体不明の物体が後方から接近中!とんでもない速度です!」
「何!?」
日本丸のメインブリッジは騒然となる。
相手は正体不明の異星人であり、とんでもない速度を出せる科学力を持ってるのは明白だった。
それでも戦わなければならない。
「戦闘配備につけ!!」団長は絶叫に近い声を出す。
この船は軍艦ではない。
申し訳程度の兵装しか付いてないのだが。
「!!なにか来ます!!」
観測員が悲鳴を上げた。
彼らの切っ先をエネルギー弾がかすめていく。
そしてガス惑星の輪の一部を破壊した。

「乗り込め!占拠しろ!」
斬馬刀みたいな剣をもった海賊船のボスは命令した。
「10分以内に片付けろ!でないと・・・!」
といったその時、海賊船の乗り込むための接合部分を光弾が破壊した。
「!!来やがったか!帝国宇宙軍ニッテイめ。」
ボスの前のスクリーンに女性が映った。
「自称朝鮮人民軍でしたか?今度こそあなた方を逮捕しますよ。」
「うるさい。」
「民間人を襲った現行犯です。懲役刑は覚悟なさい。」
「うるさい!お前らのせいで俺たちは国を失ったんだ!だからこれぐらい当然の権利だ。」
「ここは大日本帝国の領内です。あなた方朝鮮()理論は通用しません。それにあなた方が国を失ったのは※1万年ほどの大昔の事じゃありませんか。知ったことじゃありませんね。」
「だまれ!売女め。」
その瞬間、ビームが飛んできて海賊船のエンジンを破壊した。

巡洋艦ちくごの艦橋では女性艦長が真っ青になった海賊船のボスと話している。
「貴方たちの選択肢は2つです。殲滅されるか、懲役刑食らうか。」
実にキラキラしたとてもいい笑顔で彼女・・・・諏訪彩花中佐は無慈悲に通告したのだった。

日本丸にとってはまったくの寝耳に水だった。
正体不明の異星人に襲われたかと思ったら、その異星人が攻撃されたのだ。
「なにか来ます!」
やがて彼らの前に、見たことある国旗を掲げて巨大な戦艦?らしいものが姿を現した。
「そんな・・・・?日章旗と旭日旗だと・・・・?」


※根拠(これであってるはず)
特殊相対性理論によって定義される観測者と被観測者の時間の遅れの差
参考サイト: http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228694
船内時間を1万年として秒数を計算
3600(秒)× 24(時間)×365(日)※閏年とかは除外 ×10000(年)
=315,360,000,000秒 = 10000年

特殊相対性理論で得られた解(秒速15万キロ・光速の50%と仮定)
364,230,451,081.65秒 = 11,549年

∴被観測者(船内時間)10,000年 = 観測者 11,549年
以上が光速の半分で5000光年彼方に移動するコストである。
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