再会した御曹司は 最愛の秘書を独占溺愛する

猫とろ

文字の大きさ
4 / 26

今日はいよいよ面接というか。昭義さんに仕事を紹介して貰う日だった。
あれから何度も住所を調べてみたが、市内のビジネスパークその一角。
ビジネスタワマンに居を構える『キセイ堂』本社の住所に違いなかった。

ひょっとしたら、そのビジネスタワマン関係の秘書かも知れないと『キセイ堂』含めて、関係会社は調べた。

一応履歴書も書いたし、服装は秘書を彷彿させるネイビーのパンツスタイルで決めてきた。ビジネスカジュアルで急遽面接があっても、先方には失礼にはならないだろう。

そうやって準備万端で挑んで、待ち合わせ時間より。少し早めに指定されたビジネスタワマンに到着したのだ。

「さすが市内でも屈指のビルね。凄く広くて綺麗」

高い天井を見上げる。
行き交う人々もなんだか、全員エリートに見えた。

なんたってキセイ堂のメインターゲットはズバリ裕福層。私の中では上品なマダムが使う化粧品というイメージ。

だから会社の人達も落ち着いて見えた。
全てがキセイ堂の関係者ではないと思いつつ、このビルの品格に相応しいビジネスマンが多いのは事実だろう。

少しばかり緊張しながら、昭義さんと待ち合わせの場所。
磨かれ抜いたエントラスホールの端にある、ソファが置いてあるレスト広場に身を寄せ。ソファに腰を降ろしたが──。

実は真偽を疑いたくなることがあった。

それは『キセイ堂』の経営者の名前。

現在の社長は『黄瀬昭義』氏と、会社案内や広報に身知った名前があったのだ。直系のご子息夫婦は関連会社の上役に名前を連ねている。

それを見つけたとき変な汗をかいてしまった。
私はジム友の『昭義』さんの苗字を知らなかった。

「黄瀬昭義って。昭義さんと同姓同名なだけよね? それに黄瀬って言えば……」

私の中では高校時代。どうしてもあの黄瀬薫君を思い出してしまう。

「それも偶然よね。たまたま。別にまだキセイ堂の秘書と決まったわけじゃないしね」

ふるりと首を横に振って雑念を追い払った。

余計なことは考えずに今日は精一杯頑張ろうと、ビジネバックの取手を強く握ったとき。

「紗凪さんかな? お待たせして申し訳ない」

後ろから声がしてばっと、立ち上がって振り向くと。そこには深い緑の着物を着た粋な老紳士。昭義さんがいた。

「あ、昭義さん」

「おぉ、いつもジムで見てる姿と違って、これは『カッコいい秘書』さんスタイルだ。今日は来てくれてありがとう」

ジムと変わらない様子の昭義さんに緊張が和らぐ。

「とんでもない。昭義さんこそ素敵な和服ですね。今日はお仕事の紹介ありがとうございます。ご期待に添えるように頑張りますね」

「いやいや、私は既に紗凪さんが秘書になって働いて欲しいと思っています。あとはアレが頷くだけですから」

アレとはニュアンス的に私の上司。社長になる人のことだろうかと思った。

昭義さんの口振りから、その人物はあまり秘書を歓迎してないの雰囲気なのかと感じた。

昭義さんが何も心配ないと、柔らかく笑い。

「失礼。ここで話し込むことじゃないですね。早速、仕事場の紹介と社長に合わせることにしましょう。着いて来て下さい」

昭義さんはそういうと、さっと歩き出した。私は
「はい。よろしくお願いします」と後を着いて行くのだった。

エレベーターを乗り。
降りたフロアは最上階近く。ここはビジネスフロアとかではなくて、フロントカウンターを構え、受付スタッフや警備員が立っているのを見て。

内装がホテルのフロントを彷彿させる、重厚な作りからビップフロアだと思った。

そして──そのフロアカウンターに『キセイ堂』と言う会社名と黄色のロゴを見つけて、あっと声を出してしまうと昭義さんは照れ臭そうに笑った。

「すみません。ここまで来たらバレバレですが。紗凪さんにお願いしたいのはキセイ堂の社長秘書です。とは言っても私の秘書ではなく。もう時期新任する私の孫の秘書なんですけどね。あまり緊張なさらないようにと黙っていたのです」

あぁ、やっぱり昭義さんはキセイ堂、現社長の黄瀬昭義氏だ! 
そう思うと心臓がバクバクしてきた。
今まで変な粗相は無かったかと、あわあわしてしまいそうになる。

「で、出来るだけ緊張せずに頑張りますっ……!」

言葉を絞り出すと昭義さんは微笑んでくれた。

そのまま警備員に軽く会釈をして、フロントカウンターの人にも呼び止められることなく。フロアの奥、社長室へと進む。

昭義さんは華美な装飾はないが洗練された扉をまるで、家の扉を開けるように慣れた手付きで開けるのだった。
扉を開けたその先、パッと視界に飛び込んで来たのは大きな窓ガラス。
美しい窓ガラスからは都会の景色を一望できた。まるでプライベート空中庭園みたい。

なのに黒で統一された床や壁。観葉植物。アートモダンな絵画。オフィス家具によって各式高い空間が演出されていた。

私の経験上これは家具コーディネーターを呼んで作り上げた、ビジネスに最適な社長室だと思った。

開放的なのに身が引き締まるような社長室の奥。
大きな机に座っている人物がいた。
昭義さんがその人に向かってさっと手をあげた。

「薫。約束通り優秀な秘書を連れてきましたよ。これでいつでも社長に新任しても問題ないでしょう」

今、昭義さんは薫と言ってなかったか。
まさか、まさかと思うと薫と呼ばれた人物は静かに立ち上がって、こちらを見た。

心臓がドクンと脈打つ。

その顔は、あの黄瀬薫君の面影があったからだ。

コツコツと革靴を響かせてこちらに近づくほどに、昔の記憶が鮮やかに蘇る。

高校時代の整った顔立ちは体格も成長して、幼さが抜けてより男らしく凛々しくなったと思った。

涼やかで切れ長の瞳も明るめの髪もカッコいい。
少し明るい髪色はセンターで緩やかに分けていてオシャレだ。くっきりとした目鼻立ちは男らしい色香を纏わせていた。

高身長に加え。仕立ての良いブラックのスーツが魅力を後押ししていると感じる。

その姿を見て直感で間違いない。高校時代の苦い初恋をした、あの黄瀬君だと思った。

こんなところで再会するなんて!

ごくりと喉を鳴らして、成長した黄瀬君を見つめてしまう。
緊張とは違う心臓の高鳴りに、眩暈のような揺らぎさえ感じると黄瀬君が昭義さんの前で止まり。ゆっくりと喋った。

「お祖父様。前々から言ってますが女性秘書は不要です。せめて男性秘書にして下さい」

「何を言うのですか。キセイ堂は化粧品会社。女性があってこそです。その社長秘書は女性の方が、生の声を拾い上げれることが出来ると何度も言いましたよ」

「しかし、私はあまり女性が苦手だと……いや、この言い方には語弊がありますけど……」

「薫はやや女性が苦手な面がある。これから社長になるのに、それは克服して貰わないと行けません。私が今日連れてきた人物は私の信頼も厚い真面目な人。きっと、薫の力になるでしょう。ねぇ、紗凪さん?」

女性が苦手。どうしてだろうかと思ったけど昭義さんが私の名前を呼び。
黄瀬君が後ろにいる私に視線を送ってきたので、背筋をピンと伸ばして。今はとにかく挨拶をしようと思った。

「初めまして。私、青樹紗凪と申します。本日はお忙しいところ貴重なお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございます」

黄瀬君は少し私に近づいた。

緊張したけど、しっかりと大きな声が出せた。
黄瀬君は私の挨拶を受けて「青樹……紗凪?」と、不思議そうに呟いた。

「ほら。薫。こちは青樹紗凪さん。素敵な人でしょう? 私が通うジムでお世話になっていてね。まずは薫も挨拶をしなさい」

「…………」

黄瀬君はじっと私を見つめる。
昔と今の私の姿は当たり前だが違う。今は随分と余計な脂肪を落とした。髪だって伸びた。

だから私がかつての同級生だと、わからなくても当たり前。
むしろ、この状況なら忘れていて欲しいと思った。

無言の黄瀬君に昭義さんが「薫?」と名前を呼び、黄瀬君はハッとした。
「あ、すみません。失礼しました。挨拶が遅れて申し訳ありません。私はお祖父様から、次期社長を任命された──黄瀬薫と言います」

やっぱり。黄瀬君だ。
口から驚きの言葉を発する前に、笑顔を貼り付けた。

こんな場面でお互い、過去を詮索する訳にもいかない。
私達は大人になったのだ。そして私は面接で来ている。

ビジネスライクに行こうと気合を入れる。

「ご丁寧にありがとうございます。それに社長就任、気は早いですが誠におめでとうございます。その際に何かお力になれたらと思い、本日は来た次第です」

昭義さんがうんうんと頷き。戸惑いの黄瀬君……いや。黄瀬さんに事の経緯を説明しだした。

その間、私の頭の中はぎゅんぎゅんと回転していた。

この人が黄瀬薫なのは間違いないだろう。
苦い思いをした事実は消せない。しかし、私は別に恨んではない。まぁ、男女の縁がなかったのだろう。それに過去は過去のことであって、今の私達には関係ない。

そして何よりも。かの『キセイ堂』の秘書なんて今の私の年齢やキャリアじゃ、そうそうなれない。

これは私のスキルアップのため。赤井社長の元では全う出来なかった、秘書の仕事をちゃんとしたいと言う意欲が湧いてきた。

昭義さんが私を信頼してくれているということもあって、ぜひここで働いてみたいと思ったのだ。

しかし黄瀬さんはどうなんだろうか。その心情は今も昭義さんと会話をしていてもクールな表情に包まれ、読み取れなかった。

黄瀬さんはどんな判断をするのだろうかと思うと、黄瀬さんは何やら天を仰いだあと。
私に向かってふっと笑い、私の前に手を差し出した。

「事情はよくわかりました。是非、よろしくお願いします」

「……!」

私を秘書として認めてくれた!?
今は単純に再就職が出来たのではと嬉しくなり「ありがとうございます」と差し出された手を軽く握った。

そして互いに見つめ合い。ゆっくりと離れる手。

離れていく行く手を見つめ。高校時代、振り払った手が結ばれた──なんて少々。ノスタルジーな思いになりながらも口は、ハキハキと仕事のことを喋った。

「これから精一杯、頑張ります! そうだ私に質問があればお答えしたいと思います。お忙しいようでしたら、記入済みの履歴書は持参して参りました。もしくはオンラインにて、PDFでもすぐに送れる準備もしておりますが」

私の言葉に反応したのは昭義さんだった。

「いやはや。紗凪さんの手際の良さはさすがですが、薫がすぐに返事をするとは思いませんでした。実はね紗凪さん。薫は少し堅物的なところがあってね。女性秘書に難色を示していたんです。でも、こんなにあっさりと決めてくれるなんて。実に良かった。やはり私の目に間違いはない」

うんうんと嬉しそうに頷く昭義さん。
それに黄瀬君、いや……もう黄瀬社長とお呼びしなくてはならない。

その黄瀬社長が「ここまで来てくれた青樹さんに申し訳ないと思ったからです。何よりも彼女は優秀そうだし」と弁解していたが昭義さんに向けるその表情は柔らかい。

私の目にはやんちゃなおじいちゃんに振り回される、孫と言った関係にみえた。

それにしても黄瀬社長の『女嫌い』『堅物』と言うのは、どうしたんだろうと思ったが──これは社長のプライベート。

特に恋愛関係には足を突っ込むべきではない。

今はそれよりも再就職が叶い。人知れずほっとしていると昭義さんが「そうだ」と言った。

「紗凪さん。薫。二人のお祝いとして、このあと一緒に食事をしましょう。その席で今後のことも話していくのはどうでしょう」

その提案に私と黄瀬社長は一瞬だけ視線が合い。また、パッと離れてもちろんと頷く。

そして昭義さんが「紗凪さん。これからも私とジム友でお願いしますよ」と言ってくれて、私はもちろんですと微笑むのだった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

けいこ
恋愛
15歳のまだ子どもだった私を励まし続けてくれた家庭教師の「千隼先生」。 私は密かに先生に「憧れ」ていた。 でもこれは、恋心じゃなくただの「憧れ」。 そう思って生きてきたのに、10年の月日が過ぎ去って25歳になった私は、再び「千隼先生」に出会ってしまった。 久しぶりに会った先生は、男性なのにとんでもなく美しい顔立ちで、ありえない程の大人の魅力と色気をまとってた。 まるで人気モデルのような文句のつけようもないスタイルで、その姿は周りを魅了して止まない。 しかも、高級ホテルなどを世界展開する日本有数の大企業「晴月グループ」の御曹司だったなんて… ウエディングプランナーとして働く私と、一緒に仕事をしている仲間達との関係、そして、家族の絆… 様々な人間関係の中で進んでいく新しい展開は、毎日何が起こってるのかわからないくらい目まぐるしくて。 『僕達の再会は…本当の奇跡だ。里桜ちゃんとの出会いを僕は大切にしたいと思ってる』 「憧れ」のままの存在だったはずの先生との再会。 気づけば「千隼先生」に偽装恋愛の相手を頼まれて… ねえ、この出会いに何か意味はあるの? 本当に…「奇跡」なの? それとも… 晴月グループ LUNA BLUホテル東京ベイ 経営企画部長 晴月 千隼(はづき ちはや) 30歳 × LUNA BLUホテル東京ベイ ウエディングプランナー 優木 里桜(ゆうき りお) 25歳 うららかな春の到来と共に、今、2人の止まった時間がキラキラと鮮やかに動き出す。

Emerald

藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。 叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。 自分にとっては完全に新しい場所。 しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。 仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。 〜main cast〜 結城美咲(Yuki Misaki) 黒瀬 悠(Kurose Haruka) ※作中の地名、団体名は架空のものです。 ※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。 ※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。 ポリン先生の作品はこちら↓ https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911 https://www.comico.jp/challenge/comic/33031

押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました

cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。 そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。 双子の妹、澪に縁談を押し付ける。 両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。 「はじめまして」 そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。 なんてカッコイイ人なの……。 戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。 「澪、キミを探していたんだ」 「キミ以外はいらない」

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

禁断溺愛

流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す

花里 美佐
恋愛
榊原財閥に勤める香月菜々は日傘専務の秘書をしていた。 専務は御曹司の元上司。 その専務が社内政争に巻き込まれ退任。 菜々は同じ秘書の彼氏にもフラれてしまう。 居場所がなくなった彼女は退職を希望したが 支社への転勤(左遷)を命じられてしまう。 ところが、ようやく落ち着いた彼女の元に 海外にいたはずの御曹司が現れて?!