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第一章 棒人間の神様とケモナー
雪合戦
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ヴェルムおじさんがペガ雄をドワーフの王国に連れて行ってから、三ヶ月ほど経った。
父様はヴェルムさんと連絡を取りながら、難しい顔をしていることが増えた。もちろん、ケルンの前では見せないように努力をしている。ただ、仕事から帰ってくる時間は遅くなっていた。
少しだけ、暗い感じだな。冬ってのもあるけど。部屋の窓から聞こえる風の音は寒そうだ。
「くらいー?んー…よーし!みんなで遊ぼう!雪がせーん!」
雪がっせんな。楽しいだろうけどまだ厳しいな。
雪が時々降ってはいるが、まだ積もらない。今年の冬はもう雪が積もらないかもしれない。積もったら雪合戦か、かまくらを作りたいのもおおいにあるのだ。
屋敷内の雪合戦は、なかなか白熱している。去年のカルドと母様の一騎討ちなんて、まるで、雪合戦ではなくて、本当の合戦のような気迫があったぐらいだ。
投げては避けて、当たったと思ったら、残像だったなんて、この世界の雪合戦っていのは、レベルが高すぎるような気がする。
魔法もありだったけど、二人が強すぎた。
ちなみに俺というか、ケルンはたぶん、筋力は平均のはずなんだが…みんな当たりにきてくれるから、楽しい反面、ティルカが雪まみれになっていたな…雪を投げられても、全部ティルカが受け止めてくれたから、雪がつくことはなかった。
ティルカがカルドに沈められて、優勝決定戦には出れなかったけど、どのみち優勝はできないなぁ、あれだと。ティルカは残念がったが、仕方ない。カルドとハンクの二人がかりで沈められていたんだ。その後、裏切ったハンクはカルドの沈められてたけど。
キャスの眼鏡が、ナザドによって破壊されたのは、兄弟喧嘩していたからだと思う。ナザドが、雪を投げる度に「僕と代われ…先生は僕なんだ…僕と代われよ…」と、ぶつぶつ言ってたけど、関係ないな。
父様は母様の全力を受けて倒れこんでいたし、ランディは、フィオナとエセニア母子はかまくら作りと、ハンクが作っておいた温かい汁物を温めなおしていたから、参加はしていなかったが、凄く楽しかった。
うちの門番予定と料理長の一部をのぞいて。終わってからもケンカしていたからな。
ヴェルムおじさんからの手紙が『転移』で届いたのは、ちょうど、雪が少し積もりそうなお昼過ぎだった。
おじさんの方から『コール』の魔法で連絡をすれば問題ないかとも思ったのだが、実は『コール』の魔法は、距離が長くなればなるほど、魔力の消費が多くなるそうだ。しかも、送信側のみの魔力でしか、成立しないので、受信側側が、魔力が高くても、意味がないそうだ。だから、長距離の場合では手紙の方がいいらしい。
父様や手紙を『転移』で送ってくるナザドは魔法使いだから簡単だっていっていた。ヴェルムおじさんはどうみても生産とか戦士系だもんな。苦手そうだ。
会話を盗聴できるということも手紙にした理由だろう。手紙ぐらいの重さなら、転移系の魔法で送れるらしい。ただ、ものは凄く高いらしい。
さて、手紙がきて、父様の第一声。
「そうか…ちょっとリンメギンに行ってこようか」
え?旅行かな?って、わくわくしていたら、カルドがそれはそれは深くため息を吐いた。
「旦那様。どのような内容であるのか、推測はつきますが、坊っちゃまが、ご旅行だと思われていますよ?」
うっ…気づかれたか。旅行したことないから、楽しそうだと思ったのだ。
「そうよ、ティス。それに、行くよりも待ち構える方が得策ではなくて?」
「奥様の仰る通りです。旦那様、罠なら、私とハンクが得意です」
え、不穏な会話が続いてるんだけど、何があったんだ?ハンクの罠作りの腕前は知ってるけど、カルドもできるのか!意外だな。執事は何でもできるのか。
「父様ー。お手紙には、なんて書いてあったのー?」
父様にそう聞くと、父様は少し不機嫌な顔をさせた。
「リンメギン国の使者が来ることになった。そうだな…お客様が来るんだけど、凄く偉い人も一緒にくるらしい。ヴェルムの奴…面倒なことに巻き込みやがって…」
父様はまるで、思春期の少年かと疑いたくなるような口調になっていっていた。カルドが咳払いを一つするとはっとした表情になってから、にこりと笑った。
「たぶん、リンメギンの宰相閣下が来られるようだから、ケルンはお部屋から出てはいけないよ?まだ礼儀作法の勉強で花丸もらっていないのだろ?」
「うん…貴族式の挨拶って難しいし、苦手だよー」
貴族の礼儀作法は、年齢とか爵位とか、立場とか男女別にとかで、作法が変わってしまう。
もう、多すぎてわけがわからない。ただ身分が上の人にっていうのではなくて、例えば、王様と公爵がいたら、一番偉いのは王様だけど、かといって、公爵を下や同格にはできないので、王様用と公爵用の礼儀作法がある。しかも、男女別にだ。
身体で覚えないと無理だな…知識で覚えても、歩き方とかは、補助しかできない。
「父様も凄く苦手だからなー。母様はとっても上手だから、教えてもらうといい」
「うん!じゃあ、僕はお部屋にいるようにするね!…エセニアかランディかハンクは来てくれる?」
「もちろんさ!だろ?エセニア」
父様はエセニアにそういうと、控えていたエセニアが答えた。
「はい、旦那様。坊っちゃまがお望みなら、ランディおじさまも来られるでしょう。ハンクはお客様に出すお菓子を作るかもしれないので、難しいとは思いますが」
会話の中で気になった部分がある。お客様に出す菓子だと!ケーキか!クッキーか!ああ!ドーナツかな!
「お菓子!僕の分もあるよね?」
何か特別なお菓子がでるかもしれない!甘党なので、お菓子は大好きだ。
「もちろんでございます。ハンクは坊っちゃまの専任料理長ですからね。坊っちゃまが食べられないなら、作らないと申しておりますから」
「わーい!お菓子ぃー!
どんなのかなぁと今からわくわくだ!
あれ?なんか流されたような気がする?
父様はヴェルムさんと連絡を取りながら、難しい顔をしていることが増えた。もちろん、ケルンの前では見せないように努力をしている。ただ、仕事から帰ってくる時間は遅くなっていた。
少しだけ、暗い感じだな。冬ってのもあるけど。部屋の窓から聞こえる風の音は寒そうだ。
「くらいー?んー…よーし!みんなで遊ぼう!雪がせーん!」
雪がっせんな。楽しいだろうけどまだ厳しいな。
雪が時々降ってはいるが、まだ積もらない。今年の冬はもう雪が積もらないかもしれない。積もったら雪合戦か、かまくらを作りたいのもおおいにあるのだ。
屋敷内の雪合戦は、なかなか白熱している。去年のカルドと母様の一騎討ちなんて、まるで、雪合戦ではなくて、本当の合戦のような気迫があったぐらいだ。
投げては避けて、当たったと思ったら、残像だったなんて、この世界の雪合戦っていのは、レベルが高すぎるような気がする。
魔法もありだったけど、二人が強すぎた。
ちなみに俺というか、ケルンはたぶん、筋力は平均のはずなんだが…みんな当たりにきてくれるから、楽しい反面、ティルカが雪まみれになっていたな…雪を投げられても、全部ティルカが受け止めてくれたから、雪がつくことはなかった。
ティルカがカルドに沈められて、優勝決定戦には出れなかったけど、どのみち優勝はできないなぁ、あれだと。ティルカは残念がったが、仕方ない。カルドとハンクの二人がかりで沈められていたんだ。その後、裏切ったハンクはカルドの沈められてたけど。
キャスの眼鏡が、ナザドによって破壊されたのは、兄弟喧嘩していたからだと思う。ナザドが、雪を投げる度に「僕と代われ…先生は僕なんだ…僕と代われよ…」と、ぶつぶつ言ってたけど、関係ないな。
父様は母様の全力を受けて倒れこんでいたし、ランディは、フィオナとエセニア母子はかまくら作りと、ハンクが作っておいた温かい汁物を温めなおしていたから、参加はしていなかったが、凄く楽しかった。
うちの門番予定と料理長の一部をのぞいて。終わってからもケンカしていたからな。
ヴェルムおじさんからの手紙が『転移』で届いたのは、ちょうど、雪が少し積もりそうなお昼過ぎだった。
おじさんの方から『コール』の魔法で連絡をすれば問題ないかとも思ったのだが、実は『コール』の魔法は、距離が長くなればなるほど、魔力の消費が多くなるそうだ。しかも、送信側のみの魔力でしか、成立しないので、受信側側が、魔力が高くても、意味がないそうだ。だから、長距離の場合では手紙の方がいいらしい。
父様や手紙を『転移』で送ってくるナザドは魔法使いだから簡単だっていっていた。ヴェルムおじさんはどうみても生産とか戦士系だもんな。苦手そうだ。
会話を盗聴できるということも手紙にした理由だろう。手紙ぐらいの重さなら、転移系の魔法で送れるらしい。ただ、ものは凄く高いらしい。
さて、手紙がきて、父様の第一声。
「そうか…ちょっとリンメギンに行ってこようか」
え?旅行かな?って、わくわくしていたら、カルドがそれはそれは深くため息を吐いた。
「旦那様。どのような内容であるのか、推測はつきますが、坊っちゃまが、ご旅行だと思われていますよ?」
うっ…気づかれたか。旅行したことないから、楽しそうだと思ったのだ。
「そうよ、ティス。それに、行くよりも待ち構える方が得策ではなくて?」
「奥様の仰る通りです。旦那様、罠なら、私とハンクが得意です」
え、不穏な会話が続いてるんだけど、何があったんだ?ハンクの罠作りの腕前は知ってるけど、カルドもできるのか!意外だな。執事は何でもできるのか。
「父様ー。お手紙には、なんて書いてあったのー?」
父様にそう聞くと、父様は少し不機嫌な顔をさせた。
「リンメギン国の使者が来ることになった。そうだな…お客様が来るんだけど、凄く偉い人も一緒にくるらしい。ヴェルムの奴…面倒なことに巻き込みやがって…」
父様はまるで、思春期の少年かと疑いたくなるような口調になっていっていた。カルドが咳払いを一つするとはっとした表情になってから、にこりと笑った。
「たぶん、リンメギンの宰相閣下が来られるようだから、ケルンはお部屋から出てはいけないよ?まだ礼儀作法の勉強で花丸もらっていないのだろ?」
「うん…貴族式の挨拶って難しいし、苦手だよー」
貴族の礼儀作法は、年齢とか爵位とか、立場とか男女別にとかで、作法が変わってしまう。
もう、多すぎてわけがわからない。ただ身分が上の人にっていうのではなくて、例えば、王様と公爵がいたら、一番偉いのは王様だけど、かといって、公爵を下や同格にはできないので、王様用と公爵用の礼儀作法がある。しかも、男女別にだ。
身体で覚えないと無理だな…知識で覚えても、歩き方とかは、補助しかできない。
「父様も凄く苦手だからなー。母様はとっても上手だから、教えてもらうといい」
「うん!じゃあ、僕はお部屋にいるようにするね!…エセニアかランディかハンクは来てくれる?」
「もちろんさ!だろ?エセニア」
父様はエセニアにそういうと、控えていたエセニアが答えた。
「はい、旦那様。坊っちゃまがお望みなら、ランディおじさまも来られるでしょう。ハンクはお客様に出すお菓子を作るかもしれないので、難しいとは思いますが」
会話の中で気になった部分がある。お客様に出す菓子だと!ケーキか!クッキーか!ああ!ドーナツかな!
「お菓子!僕の分もあるよね?」
何か特別なお菓子がでるかもしれない!甘党なので、お菓子は大好きだ。
「もちろんでございます。ハンクは坊っちゃまの専任料理長ですからね。坊っちゃまが食べられないなら、作らないと申しておりますから」
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