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第四章 学園に行くケモナー
食事にしよう
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食堂はたくさんある。何せ、この建物、空間をいじっている。
壁に扉がいくつか並んでいて、その扉をあければ、部屋に繋がるのだけど…大きさが明らかにおかしいのだ。
扉と扉の間が三十センチほどなのに、教室は、三十人は入れるぐらいの広さがある。
西棟三階にも、十部屋ほど、食堂があるらしい。教室から一番近くの西棟三階第六食堂の扉をみつけ、そこに入ると、結構人が入っている。
席を確保しなきゃなーと、考えていると、三人が立ち止まって、感動しているみたいだ?何で?
「さて、私やメリアは、こういうところで、食事はしたことがないんだが…」
あー…庶民生活だものな…大衆食堂とか連れていってみたいな…俺は知ってるが、ケルンもまだ行ったことはないからな。一度行ってみたいな。
「殿下」
「ミケと呼べ」
「…ミケ様、上階には、王公貴族向けの食堂がございますが…」
アシュ君は、ミケ君をそちらに行かせたいようだ。アシュ君もこんなに、ガヤガヤとしている食堂は初めてなんだろうな。
王公貴族が行くっていうのは、地図にも注意書にもある学費と別に支払うとかいう、高級学食か…いや、どのみち、ケルンは食べれないんだけどな。
一応、学費には食堂の代金も含まれているから、食べた方がいいんだろうけど…ハンクが悲しむから食べれないな。
「せっかくの学生生活なんだ。自由にしたい…なぁメリア?」
「そうですわね…ね?ケルン様」
「うん!そうだね!」
お!何だか二人とも、子供らしいこといってくれるようになったじゃないか!
嬉しいなー。
「嬉しいね。お兄ちゃん」
だが、次の言葉で固まってしまった。
「それで…この定食とはなんだ?」
「特盛?とは?」
「給仕が見当たりませんが…使用人を呼びましょうか?」
注文口前に置かれた看板にかかれたのメニューを見ながら、ミケ君は首をかしげ、メリアちゃんは不思議そうにして、アシュ君は給仕係を探していた。
アシュ君とメリアちゃんも、初めて見たという態度に、驚きが隠せなかった。
「え、三人とも、定食を知らないの?」
頷く三人をみて、これが生粋の貴族なのかとようやく、理解した。
確かに、こんな風だと、ケルンはちょっと変わった子と思われても仕方ないかもしれない。
ケルン、簡単に説明してあげれるか?
「任せてー!あのね、定食ってのは…んーとね…あ、ミケ君たちはうちで朝ご飯を食べたよね?あんな感じにね、一度に全部出すの。んでね、夜ご飯みたく、後から追加はないの」
ハンクがよく定食メニューを出すからな。ハンクのいた国では主流らしいからな。
それにハンクがうちに来る前から、基本的に、一度に料理を出して食べている。
父様達の時代からの風習らしいのだけど、理由が、早く食べれて片付けが楽って…男の独り暮らしみたいなことをいっていた。人手がなかったかららしいけど。
三人は日替わり定食を注文したようだ。定食なのに、パンなのかと思ったが、まぁ、そんな定食があっても、いいだろう。
「ケルンは何にする?」
「僕?僕はそろそろ」
まだ決めてないと思ったのか、ミケ君が聞いてきた。
残念ながら、食べれないんだよ。気になるけど、口に入ることはない。
そして、タイミングよく声がかかった。
「坊っちゃま、こちらに席を確保しております」
「ありがとう!」
いや、いつからいたとか、気にならねえの?
当然のようにしているけど、いつからいたかまったくわからないんだけど。
「そういえば、ミルデイなんでわかったの?」
「坊ちゃまの気配を覚えていますから、どこにいてもわかります」
「そっかぁー!」
カルドとの特訓の成果が出てるからか。なら納得だ。
三人が軽く引いた目で見ているけど、普通だ、普通。ティルカっていう前例がいるからな。
ミルデイが、席を確保してくれていたので、六人がけのテーブルに、五人で腰をかけた。
ミルデイ、ケルン、ミケ君。向い合わせでケルンの前にメリアちゃん、ミケ君の前にアシュ君が座っている。
執事が一緒に座っていることに、アシュ君は眉をぴくりと動かしたが、どんと置かれた弁当箱で察してくれたようだ。
「僕のとこは、みんなで食べるようにしてるから、たくさんあるよ!」
「ケルンのところは上下関係なく食事をしていたな。アシュ。ここは学園だ。上下はないんだ。構わないか?」
「…はい」
ミケ君がアシュ君にいったように、上下関係なくご飯を食べたいってのもある。申し訳ないがうち流に合わせてもらおう。
というか、ミルデイがいないと無理なんだよ。一人分じゃないんだよな…ミルデイもかなり食べる方だから量はたくさんある。
「坊っちゃま。坊っちゃまの食事は、ハンクさんから届けてもらっています。今日は入学式ということで、せきはん?というもののおにぎりと、ヒレカツとポテトサラダ。ワカメの入った味噌スープだそうです」
「おー!流石はハンク!今日はご飯の気分だったんだー!」
定食の話をしていたから、米が食べたくなってしまって仕方なかったんだ。
「美味しそうだねー!」
だな。ほら、いただきます!
「いただきまーす!」
味噌汁うめぇ。まぁ、ケルンがうまいって気持ちの相伴にあやかってるだけで、俺には感覚はないんだけど。
「建国貴族の食事の挨拶は控えた方がいいぞ?出自がすぐにわかる」
「うぇ!ほんと?気をつけるね」
ミケ君にいわれたが、食事の挨拶でわかるもんなのか。
三人は、洋風な日替わり定食をつつきつつ、こちらの食べ物が気になるようだ。特にミケ君とメリアちゃん。やはり、腹ペコキャラ?
ケルン、二人を見てみろ。
「んー?…食べてみる?ヒレカツの間には、チーズ挟んでるから、苦手だったら、いいけど」
ミルデイの分もあるけど、量が多めなのは、ケルンがわけて食べると見越してだな。三人前くらいあるから、一人前を、三人で割っても、ケルンとミルデイの分の食事は確保されている。
「ありがたくちょうだいする」
「ありがとうございます」
さっとミルデイが取り分けて二人に渡している。結構、食いぎみでいってきたから、やっぱり気になってたか。
「アシュ君もどーぞ!」
「ありがとう…すまないな」
「気にしないでー!」
アシュ君にも声をかけて、ミルデイが渡していた。
すまないという言葉は、さっきの態度についても含まれているようだ。
「この味噌スープというのは…確か、サナギッシュの郷土料理だったな。母が好きだが…料理長はそこの出身か?」
「んー…そういや、聞いたことないなー…ハンクは、料理とか得意で、あと、空を飛ぶよ?」
味噌汁をすすりつつ、ミケ君がきいてくる。
滑空するムササビ料理長。嘘偽りないけど、微妙な気持ちになる。
「ほぉー。飛行系の魔法が使えるのか。なかなか優秀な料理長なんだな。流石は、フェスマルク家か」
「アシュ君…怒られちゃうから、家名はあんまりいっちゃダメだよ?」
魔法じゃなくて、人力、いや、風力?浮力?空気抵抗だから、揚力?うん、とにかく魔法ではない。
それから話をしたりして、少し打ち解けてきた。
なんだかんだといいつつ、まだみんな子供なのだ。せっかく学園に入ったのだし、気にすることなく交流をかわしている。
「午後からは、どうする?私は講義を受けるが」
食事をしつつ予定を決める。マナー違反だけど、学生だからいいよね!っていう雰囲気が感染したのか、アシュ君もミケ君と、どの講義がいいとかの情報交換をしている。
「僕はねー…どうしようかな…」
ケルン!忘れてるぞ!行くんだろ!
「あ、そうだった!…僕はミルデイと探検してくるね!面白そうなところがあったら、明日にでも行こう!」
そういって、昼食を終えた。
アシュ君と、ちょっと仲良くなれたと思う。
そして、三人と別れた後で、ミルデイと学園内の探検…ではなく、目的地を探すことにした。
「坊っちゃま、お探しのお店は全て見つけておきました」
「おー!流石は僕の執事!仕事はやいね!えらい、えらい!」
と、思ったら、すでにミルデイが全てのお店を見つけていたようだった。
思わず、ミルデイの頭を撫でたが、背がちょっとミルデイの方が高かったのが、さらに差が開いたような…いや、ミルデイが嬉しそうならいいけど、そのうち、追い抜かすからな?
「それで、午後は、ここに立ち寄るので間違いないですか?坊っちゃまが行くにはその…」
ミルデイが付箋を張り付けた地図を広げて、最終目的地を指差す。
「…ふふふ…」
「坊っちゃま?」
そこは、ほら…最後に行くから楽しいというか…むしろ、少し遅くに行くから意味があるんだ。
ほら、ちゃんとミルデイに伝えたないと。
「そうだね…あのね、ミルデイ…僕と…その…」
「何でしょうか?」
ちょっと恥ずかしいけど。まぁ、ミルデイと行くなら、大丈夫だな。
ミルデイに笑いかけてお願いした。
「一緒に、大人のお店に行って、大人になろ!」
ミルデイの持っていた地図がポトリと落ちた。
壁に扉がいくつか並んでいて、その扉をあければ、部屋に繋がるのだけど…大きさが明らかにおかしいのだ。
扉と扉の間が三十センチほどなのに、教室は、三十人は入れるぐらいの広さがある。
西棟三階にも、十部屋ほど、食堂があるらしい。教室から一番近くの西棟三階第六食堂の扉をみつけ、そこに入ると、結構人が入っている。
席を確保しなきゃなーと、考えていると、三人が立ち止まって、感動しているみたいだ?何で?
「さて、私やメリアは、こういうところで、食事はしたことがないんだが…」
あー…庶民生活だものな…大衆食堂とか連れていってみたいな…俺は知ってるが、ケルンもまだ行ったことはないからな。一度行ってみたいな。
「殿下」
「ミケと呼べ」
「…ミケ様、上階には、王公貴族向けの食堂がございますが…」
アシュ君は、ミケ君をそちらに行かせたいようだ。アシュ君もこんなに、ガヤガヤとしている食堂は初めてなんだろうな。
王公貴族が行くっていうのは、地図にも注意書にもある学費と別に支払うとかいう、高級学食か…いや、どのみち、ケルンは食べれないんだけどな。
一応、学費には食堂の代金も含まれているから、食べた方がいいんだろうけど…ハンクが悲しむから食べれないな。
「せっかくの学生生活なんだ。自由にしたい…なぁメリア?」
「そうですわね…ね?ケルン様」
「うん!そうだね!」
お!何だか二人とも、子供らしいこといってくれるようになったじゃないか!
嬉しいなー。
「嬉しいね。お兄ちゃん」
だが、次の言葉で固まってしまった。
「それで…この定食とはなんだ?」
「特盛?とは?」
「給仕が見当たりませんが…使用人を呼びましょうか?」
注文口前に置かれた看板にかかれたのメニューを見ながら、ミケ君は首をかしげ、メリアちゃんは不思議そうにして、アシュ君は給仕係を探していた。
アシュ君とメリアちゃんも、初めて見たという態度に、驚きが隠せなかった。
「え、三人とも、定食を知らないの?」
頷く三人をみて、これが生粋の貴族なのかとようやく、理解した。
確かに、こんな風だと、ケルンはちょっと変わった子と思われても仕方ないかもしれない。
ケルン、簡単に説明してあげれるか?
「任せてー!あのね、定食ってのは…んーとね…あ、ミケ君たちはうちで朝ご飯を食べたよね?あんな感じにね、一度に全部出すの。んでね、夜ご飯みたく、後から追加はないの」
ハンクがよく定食メニューを出すからな。ハンクのいた国では主流らしいからな。
それにハンクがうちに来る前から、基本的に、一度に料理を出して食べている。
父様達の時代からの風習らしいのだけど、理由が、早く食べれて片付けが楽って…男の独り暮らしみたいなことをいっていた。人手がなかったかららしいけど。
三人は日替わり定食を注文したようだ。定食なのに、パンなのかと思ったが、まぁ、そんな定食があっても、いいだろう。
「ケルンは何にする?」
「僕?僕はそろそろ」
まだ決めてないと思ったのか、ミケ君が聞いてきた。
残念ながら、食べれないんだよ。気になるけど、口に入ることはない。
そして、タイミングよく声がかかった。
「坊っちゃま、こちらに席を確保しております」
「ありがとう!」
いや、いつからいたとか、気にならねえの?
当然のようにしているけど、いつからいたかまったくわからないんだけど。
「そういえば、ミルデイなんでわかったの?」
「坊ちゃまの気配を覚えていますから、どこにいてもわかります」
「そっかぁー!」
カルドとの特訓の成果が出てるからか。なら納得だ。
三人が軽く引いた目で見ているけど、普通だ、普通。ティルカっていう前例がいるからな。
ミルデイが、席を確保してくれていたので、六人がけのテーブルに、五人で腰をかけた。
ミルデイ、ケルン、ミケ君。向い合わせでケルンの前にメリアちゃん、ミケ君の前にアシュ君が座っている。
執事が一緒に座っていることに、アシュ君は眉をぴくりと動かしたが、どんと置かれた弁当箱で察してくれたようだ。
「僕のとこは、みんなで食べるようにしてるから、たくさんあるよ!」
「ケルンのところは上下関係なく食事をしていたな。アシュ。ここは学園だ。上下はないんだ。構わないか?」
「…はい」
ミケ君がアシュ君にいったように、上下関係なくご飯を食べたいってのもある。申し訳ないがうち流に合わせてもらおう。
というか、ミルデイがいないと無理なんだよ。一人分じゃないんだよな…ミルデイもかなり食べる方だから量はたくさんある。
「坊っちゃま。坊っちゃまの食事は、ハンクさんから届けてもらっています。今日は入学式ということで、せきはん?というもののおにぎりと、ヒレカツとポテトサラダ。ワカメの入った味噌スープだそうです」
「おー!流石はハンク!今日はご飯の気分だったんだー!」
定食の話をしていたから、米が食べたくなってしまって仕方なかったんだ。
「美味しそうだねー!」
だな。ほら、いただきます!
「いただきまーす!」
味噌汁うめぇ。まぁ、ケルンがうまいって気持ちの相伴にあやかってるだけで、俺には感覚はないんだけど。
「建国貴族の食事の挨拶は控えた方がいいぞ?出自がすぐにわかる」
「うぇ!ほんと?気をつけるね」
ミケ君にいわれたが、食事の挨拶でわかるもんなのか。
三人は、洋風な日替わり定食をつつきつつ、こちらの食べ物が気になるようだ。特にミケ君とメリアちゃん。やはり、腹ペコキャラ?
ケルン、二人を見てみろ。
「んー?…食べてみる?ヒレカツの間には、チーズ挟んでるから、苦手だったら、いいけど」
ミルデイの分もあるけど、量が多めなのは、ケルンがわけて食べると見越してだな。三人前くらいあるから、一人前を、三人で割っても、ケルンとミルデイの分の食事は確保されている。
「ありがたくちょうだいする」
「ありがとうございます」
さっとミルデイが取り分けて二人に渡している。結構、食いぎみでいってきたから、やっぱり気になってたか。
「アシュ君もどーぞ!」
「ありがとう…すまないな」
「気にしないでー!」
アシュ君にも声をかけて、ミルデイが渡していた。
すまないという言葉は、さっきの態度についても含まれているようだ。
「この味噌スープというのは…確か、サナギッシュの郷土料理だったな。母が好きだが…料理長はそこの出身か?」
「んー…そういや、聞いたことないなー…ハンクは、料理とか得意で、あと、空を飛ぶよ?」
味噌汁をすすりつつ、ミケ君がきいてくる。
滑空するムササビ料理長。嘘偽りないけど、微妙な気持ちになる。
「ほぉー。飛行系の魔法が使えるのか。なかなか優秀な料理長なんだな。流石は、フェスマルク家か」
「アシュ君…怒られちゃうから、家名はあんまりいっちゃダメだよ?」
魔法じゃなくて、人力、いや、風力?浮力?空気抵抗だから、揚力?うん、とにかく魔法ではない。
それから話をしたりして、少し打ち解けてきた。
なんだかんだといいつつ、まだみんな子供なのだ。せっかく学園に入ったのだし、気にすることなく交流をかわしている。
「午後からは、どうする?私は講義を受けるが」
食事をしつつ予定を決める。マナー違反だけど、学生だからいいよね!っていう雰囲気が感染したのか、アシュ君もミケ君と、どの講義がいいとかの情報交換をしている。
「僕はねー…どうしようかな…」
ケルン!忘れてるぞ!行くんだろ!
「あ、そうだった!…僕はミルデイと探検してくるね!面白そうなところがあったら、明日にでも行こう!」
そういって、昼食を終えた。
アシュ君と、ちょっと仲良くなれたと思う。
そして、三人と別れた後で、ミルデイと学園内の探検…ではなく、目的地を探すことにした。
「坊っちゃま、お探しのお店は全て見つけておきました」
「おー!流石は僕の執事!仕事はやいね!えらい、えらい!」
と、思ったら、すでにミルデイが全てのお店を見つけていたようだった。
思わず、ミルデイの頭を撫でたが、背がちょっとミルデイの方が高かったのが、さらに差が開いたような…いや、ミルデイが嬉しそうならいいけど、そのうち、追い抜かすからな?
「それで、午後は、ここに立ち寄るので間違いないですか?坊っちゃまが行くにはその…」
ミルデイが付箋を張り付けた地図を広げて、最終目的地を指差す。
「…ふふふ…」
「坊っちゃま?」
そこは、ほら…最後に行くから楽しいというか…むしろ、少し遅くに行くから意味があるんだ。
ほら、ちゃんとミルデイに伝えたないと。
「そうだね…あのね、ミルデイ…僕と…その…」
「何でしょうか?」
ちょっと恥ずかしいけど。まぁ、ミルデイと行くなら、大丈夫だな。
ミルデイに笑いかけてお願いした。
「一緒に、大人のお店に行って、大人になろ!」
ミルデイの持っていた地図がポトリと落ちた。
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