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第五章 影の者たちとケモナー
エフデ
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二人が泣いているのを母様はとめもしないし、慰めもしない。慌てるケルンを抱き上げて動きを封じているくらいだ。
机の上に俺は立ちハルハレからの逃走路を探しているんだが、どうみたって逃げれない。出入口は一つ。あとはコーザさんたちがいる部屋へ抜ける場所しかないし…エセニアがいるから捕まるだろうな。
俺が気に障るようなことをいってしまったんだろう。さっきよりも、俺に対する圧力がすごいのだ。逃がしてなるものかという気持ちがとても強くなったような気がする。
母様からの視線がとくに。
「一番古い記憶は何か教えてくれないか…」
涙を脱ぐって父様がいう。
一番古い…っていうのは、ケルンになってからだよな?…とするとあれしかないな。
「一番古いってなると…ご先祖様のお墓参りで…子供ができたから見守ってくださいと挨拶をしているのが一番古いと思います」
「ご先祖様のお墓って?」
俺に手を伸ばそうとして母様に止められてを繰り返しているケルンが動きをようやく止めた。
あまり俺が離れたことはないから、不安なんだろう。できれば慣れて欲しいんだがな。
一番古い記憶ともなれば、それこそケルンが覚えているわけがない。俺だから覚えているのだ。
「一回しか行ってないが…ランディの小屋の奥に花畑になってる丘があるんだ。その先を行くと礼拝堂があって、そこにご先祖様のお墓があるんだ」
綺麗な花畑の先にフェスマルク家の人たちが入っている礼拝堂がある。火葬されたご先祖様は壺に入って壁に置かれて名前を刻んだ石のふたをされていた。
そこで父様は母様にいっていた。
「私の父や母…何人かの先祖たちは骨すら残っていない…フェスマルク家は魔力が多い。戦場に行けば最前線だ。魔族が狙うこともある…できればこの子にはそういう不幸が訪れないように…先祖たちよ、お守りください」
建国貴族なら安全なところにいるだろうと思っていた。位が低い貴族だから戦場に出るんだと俺は思っていたんだ。けれど、建国貴族だからこそ一番負担がかかることをしているのが、クウリィエンシアだ。
ケルンが魔法を使えないことを家族が喜んでいたのは命の危険が少ないからだった。今はケルンの身を守るために家族は動いている。
「お墓…お化けでる?」
「出ないから安心しろ」
だというのに、なんでそんな気の抜けることをいうんだ。いや、気になることかもしれないけど、ご先祖様のお墓なんだし、幽霊でも怖くないだろう。
ご先祖様とかなら平気だし、俺が嫌いなお化けや幽霊は出ないはすだ。
「お兄ちゃんもお化け嫌いだよね?」
「大嫌いだな!」
ケルンを怖がらすわけではないが、お化けの話をしよう。今は母様に抱かれているし、お化け退治担当になったエセニアがいるんだ。フォローしてくれるだろう。
「…お化けはな…真っ黒でな…こっちが身動きがとれなくなってるのに絡みついてくるんだ…それで…『うまそうだ』『食べたい』『食べたい』ってずっといってくるんだぞ!怖いだろ!」
「怖い!お化けやだ!お兄ちゃん、一緒にいよ!」
「よっしゃ!」
お化けの話が怖くなったケルンが呼ぶからケルンの胸に飛び込んでぎゅっとしてやる。
俺もお化けを話すと怖くなるのだ。ずっと囁いてくる黒い影たちが、だんだん這い寄ってくるなんて悪夢すぎる。
そう、このお化けは悪夢なのだ。実際にあったわけではない。夢の中で起こったことが嫌に現実味があるからお化けが嫌いなんだよ。
「お兄ちゃん、お化けから守ってね?」
「えー…俺も嫌だが…一緒にいてやるからもう怖がんなよ?」
あんまり怖がらせ過ぎたかな。強く抱き締めてくる。母様がくすくす笑っている。なんだか恥ずかしいな。
「だからケルンと一緒に…ああ…そうか…私の息子は間違いなく…帰ってきてくれたんだな…」
「旦那様…ようございました!本当に…本当に…」
父様とカルドは何をいってんだ?帰るもなにも、ケルンはここにいるだろう。
「若様」
カルドが膝をついて頭を下げる。この礼は…誓いの礼じゃないか。
「このカルド。若様の手足となります…不自由はさせません。どのようなご命令も遂行します」
そういって、右手で両目を隠す。盲目の誓いだ。
盲目の誓いはどんな理不尽も目をつぶり闇雲に叶える。命すら捨てでも必ず遂行するという誓いだ。
普通は戦場に行く将軍がする誓いで、それこそ死ぬときにするという誓いじゃないか。俺なんかにしなくて、ケルンにしてやってくれ。
「ケルン…放してくれ」
ケルンに頼んで机の上に飛び乗る。
「待ってくれ、カルド。ケルンが二人の子だ。俺は違うんだ。だからその誓いは不要だ」
「いいえ。若様はケルン坊ちゃまの兄君であります…愚息も同じことをするでしょう」
どう否定しても聞いてくれそうにないな。しかし、…ティルカはケルンを守ってもらうんだ。俺はやめてくれ。
「お兄ちゃんは、若様なの?ずるい!」
ケルンがずるいというが、そこか!?そこじゃないだろ!
「そりゃあ、ケルンのお兄さんなんだから、坊ちゃまではおかしいだろ?」
「そいえば、そっかー!お兄ちゃんだもんね!」
「それでいいのか、ケルン」
父様にいわれてすぐに、納得しているし…あと俺は兄なんかじゃないとお前が一番わかっているだろう。
だというのに、当然のようにケルンはいった。
「だって、お兄ちゃんは僕のお兄ちゃんでしょ?」
手を伸ばして俺の手をつかもうとしている。離れさせたくないといっているみたいだ。
まるで俺が別なものみたいに思えて…そんなはずないのに。
「それで…いいのか…な?」
俺は知識の自我だ。人じゃないのに。一人の人間のような『個』があるわけじゃないのに。
認められない。認められたくない。
俺には肉体がケルンしかない。俺という自我を吸収してもらわないと、いけない。否定して欲しい。
『お前はイレギュラーな存在だ』
いつか終わりがくるから耐えれるんだ。まともな体もなく、一人の人間が間借しているみたいにみんながいうなんておかしいだろ。
否定してくれ。
俺がただの欠片だと認めてくれ。
否定してくれ。
こんな暖かい家族の異物と認めてくれ。
否定してくれ。
無価値な存在だと認めてくれ。
否定してくれ。
誰も必要としていない存在だと認めてくれ。
否定してくれ。
ケルンの一部であると認めてくれ。
否定してくれ。
俺が存在してはいけないと。
否定してくれ!
「お兄ちゃん!お兄ちゃんは!お兄ちゃんでいいの!」
「だめだ。だめなんだよ…そんなの…」
だって、そんなの…認められるわけがない。
「いいに決まってる」
「そうよ」
二人が…俺たちの両親が力強くいう。
「エフデは私たちの息子だ」
父様の言葉は初めて本当に俺の中に満ちていった。
――― 条件を達成しました。
―――称号『望まれし者』を付与しました。
否定してくれ。
俺が認めて欲しいことを否定してくれ。
否定しないでくれ。
俺は貴方たちと家族になりたいんだ。
机の上に俺は立ちハルハレからの逃走路を探しているんだが、どうみたって逃げれない。出入口は一つ。あとはコーザさんたちがいる部屋へ抜ける場所しかないし…エセニアがいるから捕まるだろうな。
俺が気に障るようなことをいってしまったんだろう。さっきよりも、俺に対する圧力がすごいのだ。逃がしてなるものかという気持ちがとても強くなったような気がする。
母様からの視線がとくに。
「一番古い記憶は何か教えてくれないか…」
涙を脱ぐって父様がいう。
一番古い…っていうのは、ケルンになってからだよな?…とするとあれしかないな。
「一番古いってなると…ご先祖様のお墓参りで…子供ができたから見守ってくださいと挨拶をしているのが一番古いと思います」
「ご先祖様のお墓って?」
俺に手を伸ばそうとして母様に止められてを繰り返しているケルンが動きをようやく止めた。
あまり俺が離れたことはないから、不安なんだろう。できれば慣れて欲しいんだがな。
一番古い記憶ともなれば、それこそケルンが覚えているわけがない。俺だから覚えているのだ。
「一回しか行ってないが…ランディの小屋の奥に花畑になってる丘があるんだ。その先を行くと礼拝堂があって、そこにご先祖様のお墓があるんだ」
綺麗な花畑の先にフェスマルク家の人たちが入っている礼拝堂がある。火葬されたご先祖様は壺に入って壁に置かれて名前を刻んだ石のふたをされていた。
そこで父様は母様にいっていた。
「私の父や母…何人かの先祖たちは骨すら残っていない…フェスマルク家は魔力が多い。戦場に行けば最前線だ。魔族が狙うこともある…できればこの子にはそういう不幸が訪れないように…先祖たちよ、お守りください」
建国貴族なら安全なところにいるだろうと思っていた。位が低い貴族だから戦場に出るんだと俺は思っていたんだ。けれど、建国貴族だからこそ一番負担がかかることをしているのが、クウリィエンシアだ。
ケルンが魔法を使えないことを家族が喜んでいたのは命の危険が少ないからだった。今はケルンの身を守るために家族は動いている。
「お墓…お化けでる?」
「出ないから安心しろ」
だというのに、なんでそんな気の抜けることをいうんだ。いや、気になることかもしれないけど、ご先祖様のお墓なんだし、幽霊でも怖くないだろう。
ご先祖様とかなら平気だし、俺が嫌いなお化けや幽霊は出ないはすだ。
「お兄ちゃんもお化け嫌いだよね?」
「大嫌いだな!」
ケルンを怖がらすわけではないが、お化けの話をしよう。今は母様に抱かれているし、お化け退治担当になったエセニアがいるんだ。フォローしてくれるだろう。
「…お化けはな…真っ黒でな…こっちが身動きがとれなくなってるのに絡みついてくるんだ…それで…『うまそうだ』『食べたい』『食べたい』ってずっといってくるんだぞ!怖いだろ!」
「怖い!お化けやだ!お兄ちゃん、一緒にいよ!」
「よっしゃ!」
お化けの話が怖くなったケルンが呼ぶからケルンの胸に飛び込んでぎゅっとしてやる。
俺もお化けを話すと怖くなるのだ。ずっと囁いてくる黒い影たちが、だんだん這い寄ってくるなんて悪夢すぎる。
そう、このお化けは悪夢なのだ。実際にあったわけではない。夢の中で起こったことが嫌に現実味があるからお化けが嫌いなんだよ。
「お兄ちゃん、お化けから守ってね?」
「えー…俺も嫌だが…一緒にいてやるからもう怖がんなよ?」
あんまり怖がらせ過ぎたかな。強く抱き締めてくる。母様がくすくす笑っている。なんだか恥ずかしいな。
「だからケルンと一緒に…ああ…そうか…私の息子は間違いなく…帰ってきてくれたんだな…」
「旦那様…ようございました!本当に…本当に…」
父様とカルドは何をいってんだ?帰るもなにも、ケルンはここにいるだろう。
「若様」
カルドが膝をついて頭を下げる。この礼は…誓いの礼じゃないか。
「このカルド。若様の手足となります…不自由はさせません。どのようなご命令も遂行します」
そういって、右手で両目を隠す。盲目の誓いだ。
盲目の誓いはどんな理不尽も目をつぶり闇雲に叶える。命すら捨てでも必ず遂行するという誓いだ。
普通は戦場に行く将軍がする誓いで、それこそ死ぬときにするという誓いじゃないか。俺なんかにしなくて、ケルンにしてやってくれ。
「ケルン…放してくれ」
ケルンに頼んで机の上に飛び乗る。
「待ってくれ、カルド。ケルンが二人の子だ。俺は違うんだ。だからその誓いは不要だ」
「いいえ。若様はケルン坊ちゃまの兄君であります…愚息も同じことをするでしょう」
どう否定しても聞いてくれそうにないな。しかし、…ティルカはケルンを守ってもらうんだ。俺はやめてくれ。
「お兄ちゃんは、若様なの?ずるい!」
ケルンがずるいというが、そこか!?そこじゃないだろ!
「そりゃあ、ケルンのお兄さんなんだから、坊ちゃまではおかしいだろ?」
「そいえば、そっかー!お兄ちゃんだもんね!」
「それでいいのか、ケルン」
父様にいわれてすぐに、納得しているし…あと俺は兄なんかじゃないとお前が一番わかっているだろう。
だというのに、当然のようにケルンはいった。
「だって、お兄ちゃんは僕のお兄ちゃんでしょ?」
手を伸ばして俺の手をつかもうとしている。離れさせたくないといっているみたいだ。
まるで俺が別なものみたいに思えて…そんなはずないのに。
「それで…いいのか…な?」
俺は知識の自我だ。人じゃないのに。一人の人間のような『個』があるわけじゃないのに。
認められない。認められたくない。
俺には肉体がケルンしかない。俺という自我を吸収してもらわないと、いけない。否定して欲しい。
『お前はイレギュラーな存在だ』
いつか終わりがくるから耐えれるんだ。まともな体もなく、一人の人間が間借しているみたいにみんながいうなんておかしいだろ。
否定してくれ。
俺がただの欠片だと認めてくれ。
否定してくれ。
こんな暖かい家族の異物と認めてくれ。
否定してくれ。
無価値な存在だと認めてくれ。
否定してくれ。
誰も必要としていない存在だと認めてくれ。
否定してくれ。
ケルンの一部であると認めてくれ。
否定してくれ。
俺が存在してはいけないと。
否定してくれ!
「お兄ちゃん!お兄ちゃんは!お兄ちゃんでいいの!」
「だめだ。だめなんだよ…そんなの…」
だって、そんなの…認められるわけがない。
「いいに決まってる」
「そうよ」
二人が…俺たちの両親が力強くいう。
「エフデは私たちの息子だ」
父様の言葉は初めて本当に俺の中に満ちていった。
――― 条件を達成しました。
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否定してくれ。
俺が認めて欲しいことを否定してくれ。
否定しないでくれ。
俺は貴方たちと家族になりたいんだ。
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