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第五章 影の者たちとケモナー
対面
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身支度を手早く済ませ、今日は行きたくないハルハレへとむかった。
ミケ君たちには午前中は父様たちと話してくると説明をしたら納得してくれた。エフデというか、思念石のことがあるからな。
「ミルデイー。それでね、お兄ちゃんがね、ミルデイはいい子だよって。ね?お兄ちゃん」
「ああ。ミルデイはいい子だ…ケルンのことをこれからもよろしく頼むぞ」
「は、はい!エフデ様!」
道中でも楽しそうな二人に比べて、俺は正直どうなるかを考えると恐怖しかない。
やっぱり、消される未来しか想像できないからな。痛みもなくさくっと消されるならいいが…父様たちに消されると思うとなんだか切ない気持ちになる。
「あ、ついたー!…お兄ちゃん寒いの?」
「さ、寒くないぞ!」
昨日のように、ケルンの肩におぶさるようにして移動したが、背中だからケルンには見えていないだろうが、俺の足は逃げようとねじれている。
逃げれないのは、ケルンが左手で、俺の左手を握っているからだ。最初は普通に歩いてたんだが、歩幅が合わないから肩に乗って移動することになった。
せめて手は握らないで欲しいといいたかったが、こいつかわいいからな…って思ってしまった時点で負けていた。断れるわけがなく、甘やかしてしまう。
自分をかわいいとか、やはりこの見た目はずるいな。計算していないのがさらにたちが悪い。
「父様たち来てるかな?」
「…いるだろうな」
なんとなくなんだが…早く入ってこいというのが扉の向こう側から伝わってくる。
ケルンの中にいたときは感じれなかった感覚だが『地脈誘導』とかいうスキルの影響かもしれないな。ある種の流れが少しわかるようになった。
回避できなきゃ無意味だがな!
扉を開ければ、父様と母様が座って待っていた。それにカルドと…エセニアがいた。
コーザさんは他の店員さんと奥の部屋で待機しているのかいない。気配だけはあるが、コーザさんと店員さんの気配はかなり薄い。店員さんなんか集中しないとすぐに把握できなくなるほどだ。普通の人ではないみたいだった。
「父様!母様ー!」
ケルンは母様の元へとかけていく。手を離してくれ!逃げたい!全員の視線が痛い!
「あのね!昨日はね、お兄ちゃんとご飯を食べて、お風呂も一緒でね!寝る前に本を読んでもらって、一緒に寝たの!お兄ちゃんすっごい優しいよ!」
「そう。よかったわね」
母様がケルンを抱き上げれば自然と俺も母様と顔を合わせることになる。
「貴方がエフデね」
ケルンを美少年と思っていたが母様と並ぶと普通の男の子に思える。いや、並べれるケルンはすごい。もちろん父様もだ。
知識の中で一番の美女をあげるとすれば母様だ。そりゃあ、ケルンの目がおかしくなる
そんなとんでもない美女が…ケルンの母様だ。
俺は違うんだった。
そう。俺は違うんだ。
「初めまして…でいいのかな?」
どう挨拶をしようかと第一声を出せばカルドが反応した。
「旦那様とお声が…」
思わず出した言葉だったが、俺が父様と…ケルンの父様と声が似ているのは、たぶんケルンの中で選んだのが父親の声だったのだろう。変ではない。
「えーと…ケルンのご両親にはですね」
呼び方としてはこれが正解だ。
二人の息子はケルンだけなのだ。俺は寄生虫のようなものだと思われていればいい方で…悪霊とかよくないものとして処分されるかもしれない。
それほど二人はケルンが大事なのだ。だからこそエフデという架空の存在を作った。
ほら、二人の顔色が変化した。俺がつい、無駄に命乞いをしようとしたからだ。
消すなら一瞬がいいな。
「ねぇ、エフデ。私のことは母様と呼んでくれないのかしら?」
「え?あの、それは、その」
「私も父様と呼んで欲しいんだが?」
予想外だ。
二人は俺の呼び方が気にいらなかっただけだという。
俺を消す気はないようだ。
「えーとですね、俺はその…ケルンの中にいる…スキルのようなものなんで…そのですね、二人をですね…あの」
父様や母様なんて実際にはいえない。俺は異物なんだし、そのうち消えるんだから。
二人の子供じゃないんだ。
「お兄ちゃん?…泣かないで?」
俺は泣いていない。涙なんて出ない体だ。作り物で借り物。俺には体はない。
代わりに泣きそうなのはケルンだ。
背中の俺を前に持ってきて、ぎゅっと抱き締めている。
ケルンが元気をなくしていく姿なんて見たくない。俺は…俺は…ただのイレギュラーなんだ。
「一つ教えて欲しいんだけどいいかしら?」
「は、はい」
「ケルンの部屋の隣部屋は、何の部屋かしら?」
母様の突然の質問だったが、いきなり何をいいだすんだろう。父様たちも不思議そうだ。
「子供部屋です」
そう答えると母様はにっこりと微笑んだ。
「正確には?」
「…エフデの部屋です」
するとひゅっと息を飲む音が聞こえた。
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんの部屋は絵を描いたりする作業部屋じゃないの?」
鼻をぐずつかせながら、ケルンが当たり前のことを聞いてくる。どうやら忘れてしまっているようだ。確かに…ずいぶん昔に思うがケルンが生まれてだから六年ほどしか経っていない話だ。
「いや、あそこはエフデとして活動する部屋だろ?元々はヴェルムおじさんの作業部屋だったわけだし。子供部屋というか、エフデの部屋は元々あそこの予定だったんだよ」
「そうなの?」
「そうだって。だって、俺が確かに聞いたしな」
エフデの部屋…あれ?誰がいいだしたんだったか?おかしいな…俺が思い出せないなんて。
エフデはケルンが創作活動をするようになって作った名前だ。最初っから用意なんてしてなかった。
「それは誰から聞いたのかしら?」
深く考える前に母様が両手を握ってたずねてきた。気のせいか震えている。
「え?二人が決めてたでしょ?確か…魔法か剣が得意かもしれないから、おもちゃの剣と、簡単な魔法の本を本棚に飾ったでしょ?二人で。それをほら、話しかけてたのを聞いたんです」
楽しそうに部屋を飾り付けていた。父様なんて下手くそなちゃんばらごっこをしてみせていた。それをみて母様は笑っていて、優しい空間を作っていた。
「そんなことあったかなぁ?それにあの部屋…何にもないよ?物置きになってるでしょ?」
ケルンがいうので思い出した。今はあそこは物置小屋だ。
おもちゃの剣も魔法の本もない。ケルンの部屋にもそんなものは飾っていない。危険だからとしまわれているし、魔法をケルンは最近まで使えなかったんだ。魔法の本を飾るなんてしたことはない。
俺が管理している記憶がおかしい。
「それに、僕、あそこの部屋にいたことないもん。お兄ちゃんの部屋だったんでしょ?僕の部屋ではないよ」
「そういえば…いわれてみれば確かに…」
そんなわけない。だが事実だ。ケルンの部屋は今の場所から移動したことがない。せっかく用意した部屋を使わないで新しく作った?なんでそんな面倒なことをしたんだろう。
「お兄ちゃんの気のせいじゃないの?」
「いやいや。それはないって。俺は忘れたりしないんだからな?」
記憶もある種の知識だ。ケルンが見聞きしたことは俺だって覚えている。
もしかしたら体を得たから混乱しているのかもしれない。もう一度ゆっくり思い出して、ケルンに教えよう。そうすればケルンも思い出すはずだ。
「でもな、しっかり聞いたんだぞ?きっとケルンは小さすぎて覚えてないんだ。あの部屋を子供部屋にするからって、業者に頼まないでカルドが壁紙とかを替えて、少しだけ歪んでフィオナに怒られたから、本棚は入り口に置くことになったんだ…でも用意したのに使ってないのはなんでだろう?」
カルドが震えだした。不器用なのをばらしたからか?あまり怒らないでほしい。
「他には…何か…覚えていないか?」
父様が聞いてくるので答えた。気のせいか…父様の声が鼻声のような気がした。
もし、風邪をひきはじめているのなら、ザクス先生を呼ばないといけないな。
ここのところ仕事がかなり忙しい父様だから、もしかしたら無理がたたっているのかもしれない。
「他ですか?そうですね…あ、ティルカが毎日挨拶にきて、フィオナに怒られてました。坊ちゃまと街に行くから早く会いたいと一日に何度も来るので…あれ?でもティルカにしては身長が低すぎるってか、ケルンぐらいとかありえねぇな…俺の勘違いか?…あのとき怒ってたフィオナもなんかお腹出てたような…」
町へ行きましょう!と誘ってくるのはいつものことなんだが、やはりおかしい。ティルカは高身長だし、フィオナは太ってなんかいない。
だとするとケルンがみていた夢とかを俺が覚えていたとかか?
ケルンをみれば首をかしげっぱなしだ。どうやらまったく記憶にないようだ。すると、やはり俺の勘違いだったのか?ケルンになる前の記憶はなくなったはずなんだが、知識が混線したとかで、作った嘘の記憶だったのか?
とすると恥ずかしいな。妄想を吐き出していたなんて。
思念石の体を得てから、どうも不具合があるみたいだし、やはり思念石は返却してケルンの中に戻る方がいいな。
「すいません。やっぱり、俺の勘違いで…ってなんで泣いてるんですか!」
父様たちに謝ろうとすると父様とカルドが泣いていた。え?泣くようなことあったか!?
ミケ君たちには午前中は父様たちと話してくると説明をしたら納得してくれた。エフデというか、思念石のことがあるからな。
「ミルデイー。それでね、お兄ちゃんがね、ミルデイはいい子だよって。ね?お兄ちゃん」
「ああ。ミルデイはいい子だ…ケルンのことをこれからもよろしく頼むぞ」
「は、はい!エフデ様!」
道中でも楽しそうな二人に比べて、俺は正直どうなるかを考えると恐怖しかない。
やっぱり、消される未来しか想像できないからな。痛みもなくさくっと消されるならいいが…父様たちに消されると思うとなんだか切ない気持ちになる。
「あ、ついたー!…お兄ちゃん寒いの?」
「さ、寒くないぞ!」
昨日のように、ケルンの肩におぶさるようにして移動したが、背中だからケルンには見えていないだろうが、俺の足は逃げようとねじれている。
逃げれないのは、ケルンが左手で、俺の左手を握っているからだ。最初は普通に歩いてたんだが、歩幅が合わないから肩に乗って移動することになった。
せめて手は握らないで欲しいといいたかったが、こいつかわいいからな…って思ってしまった時点で負けていた。断れるわけがなく、甘やかしてしまう。
自分をかわいいとか、やはりこの見た目はずるいな。計算していないのがさらにたちが悪い。
「父様たち来てるかな?」
「…いるだろうな」
なんとなくなんだが…早く入ってこいというのが扉の向こう側から伝わってくる。
ケルンの中にいたときは感じれなかった感覚だが『地脈誘導』とかいうスキルの影響かもしれないな。ある種の流れが少しわかるようになった。
回避できなきゃ無意味だがな!
扉を開ければ、父様と母様が座って待っていた。それにカルドと…エセニアがいた。
コーザさんは他の店員さんと奥の部屋で待機しているのかいない。気配だけはあるが、コーザさんと店員さんの気配はかなり薄い。店員さんなんか集中しないとすぐに把握できなくなるほどだ。普通の人ではないみたいだった。
「父様!母様ー!」
ケルンは母様の元へとかけていく。手を離してくれ!逃げたい!全員の視線が痛い!
「あのね!昨日はね、お兄ちゃんとご飯を食べて、お風呂も一緒でね!寝る前に本を読んでもらって、一緒に寝たの!お兄ちゃんすっごい優しいよ!」
「そう。よかったわね」
母様がケルンを抱き上げれば自然と俺も母様と顔を合わせることになる。
「貴方がエフデね」
ケルンを美少年と思っていたが母様と並ぶと普通の男の子に思える。いや、並べれるケルンはすごい。もちろん父様もだ。
知識の中で一番の美女をあげるとすれば母様だ。そりゃあ、ケルンの目がおかしくなる
そんなとんでもない美女が…ケルンの母様だ。
俺は違うんだった。
そう。俺は違うんだ。
「初めまして…でいいのかな?」
どう挨拶をしようかと第一声を出せばカルドが反応した。
「旦那様とお声が…」
思わず出した言葉だったが、俺が父様と…ケルンの父様と声が似ているのは、たぶんケルンの中で選んだのが父親の声だったのだろう。変ではない。
「えーと…ケルンのご両親にはですね」
呼び方としてはこれが正解だ。
二人の息子はケルンだけなのだ。俺は寄生虫のようなものだと思われていればいい方で…悪霊とかよくないものとして処分されるかもしれない。
それほど二人はケルンが大事なのだ。だからこそエフデという架空の存在を作った。
ほら、二人の顔色が変化した。俺がつい、無駄に命乞いをしようとしたからだ。
消すなら一瞬がいいな。
「ねぇ、エフデ。私のことは母様と呼んでくれないのかしら?」
「え?あの、それは、その」
「私も父様と呼んで欲しいんだが?」
予想外だ。
二人は俺の呼び方が気にいらなかっただけだという。
俺を消す気はないようだ。
「えーとですね、俺はその…ケルンの中にいる…スキルのようなものなんで…そのですね、二人をですね…あの」
父様や母様なんて実際にはいえない。俺は異物なんだし、そのうち消えるんだから。
二人の子供じゃないんだ。
「お兄ちゃん?…泣かないで?」
俺は泣いていない。涙なんて出ない体だ。作り物で借り物。俺には体はない。
代わりに泣きそうなのはケルンだ。
背中の俺を前に持ってきて、ぎゅっと抱き締めている。
ケルンが元気をなくしていく姿なんて見たくない。俺は…俺は…ただのイレギュラーなんだ。
「一つ教えて欲しいんだけどいいかしら?」
「は、はい」
「ケルンの部屋の隣部屋は、何の部屋かしら?」
母様の突然の質問だったが、いきなり何をいいだすんだろう。父様たちも不思議そうだ。
「子供部屋です」
そう答えると母様はにっこりと微笑んだ。
「正確には?」
「…エフデの部屋です」
するとひゅっと息を飲む音が聞こえた。
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんの部屋は絵を描いたりする作業部屋じゃないの?」
鼻をぐずつかせながら、ケルンが当たり前のことを聞いてくる。どうやら忘れてしまっているようだ。確かに…ずいぶん昔に思うがケルンが生まれてだから六年ほどしか経っていない話だ。
「いや、あそこはエフデとして活動する部屋だろ?元々はヴェルムおじさんの作業部屋だったわけだし。子供部屋というか、エフデの部屋は元々あそこの予定だったんだよ」
「そうなの?」
「そうだって。だって、俺が確かに聞いたしな」
エフデの部屋…あれ?誰がいいだしたんだったか?おかしいな…俺が思い出せないなんて。
エフデはケルンが創作活動をするようになって作った名前だ。最初っから用意なんてしてなかった。
「それは誰から聞いたのかしら?」
深く考える前に母様が両手を握ってたずねてきた。気のせいか震えている。
「え?二人が決めてたでしょ?確か…魔法か剣が得意かもしれないから、おもちゃの剣と、簡単な魔法の本を本棚に飾ったでしょ?二人で。それをほら、話しかけてたのを聞いたんです」
楽しそうに部屋を飾り付けていた。父様なんて下手くそなちゃんばらごっこをしてみせていた。それをみて母様は笑っていて、優しい空間を作っていた。
「そんなことあったかなぁ?それにあの部屋…何にもないよ?物置きになってるでしょ?」
ケルンがいうので思い出した。今はあそこは物置小屋だ。
おもちゃの剣も魔法の本もない。ケルンの部屋にもそんなものは飾っていない。危険だからとしまわれているし、魔法をケルンは最近まで使えなかったんだ。魔法の本を飾るなんてしたことはない。
俺が管理している記憶がおかしい。
「それに、僕、あそこの部屋にいたことないもん。お兄ちゃんの部屋だったんでしょ?僕の部屋ではないよ」
「そういえば…いわれてみれば確かに…」
そんなわけない。だが事実だ。ケルンの部屋は今の場所から移動したことがない。せっかく用意した部屋を使わないで新しく作った?なんでそんな面倒なことをしたんだろう。
「お兄ちゃんの気のせいじゃないの?」
「いやいや。それはないって。俺は忘れたりしないんだからな?」
記憶もある種の知識だ。ケルンが見聞きしたことは俺だって覚えている。
もしかしたら体を得たから混乱しているのかもしれない。もう一度ゆっくり思い出して、ケルンに教えよう。そうすればケルンも思い出すはずだ。
「でもな、しっかり聞いたんだぞ?きっとケルンは小さすぎて覚えてないんだ。あの部屋を子供部屋にするからって、業者に頼まないでカルドが壁紙とかを替えて、少しだけ歪んでフィオナに怒られたから、本棚は入り口に置くことになったんだ…でも用意したのに使ってないのはなんでだろう?」
カルドが震えだした。不器用なのをばらしたからか?あまり怒らないでほしい。
「他には…何か…覚えていないか?」
父様が聞いてくるので答えた。気のせいか…父様の声が鼻声のような気がした。
もし、風邪をひきはじめているのなら、ザクス先生を呼ばないといけないな。
ここのところ仕事がかなり忙しい父様だから、もしかしたら無理がたたっているのかもしれない。
「他ですか?そうですね…あ、ティルカが毎日挨拶にきて、フィオナに怒られてました。坊ちゃまと街に行くから早く会いたいと一日に何度も来るので…あれ?でもティルカにしては身長が低すぎるってか、ケルンぐらいとかありえねぇな…俺の勘違いか?…あのとき怒ってたフィオナもなんかお腹出てたような…」
町へ行きましょう!と誘ってくるのはいつものことなんだが、やはりおかしい。ティルカは高身長だし、フィオナは太ってなんかいない。
だとするとケルンがみていた夢とかを俺が覚えていたとかか?
ケルンをみれば首をかしげっぱなしだ。どうやらまったく記憶にないようだ。すると、やはり俺の勘違いだったのか?ケルンになる前の記憶はなくなったはずなんだが、知識が混線したとかで、作った嘘の記憶だったのか?
とすると恥ずかしいな。妄想を吐き出していたなんて。
思念石の体を得てから、どうも不具合があるみたいだし、やはり思念石は返却してケルンの中に戻る方がいいな。
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