選ばれたのはケモナーでした

竹端景

文字の大きさ
226 / 229
第七章 ケモナーと精霊の血脈

氷の魔法

しおりを挟む
 ケルンが人ではない?そういわれて思い当たるところがある。

 確かに人ではないってほど顔が整っている。子供の顔っていうのは日を追うごとに大人になっていく。
 どちらかというと父様に似ているんだが、ふとしたときに微笑んでいるときなんか母様もだが、人じゃないといわれたら納得してしまうほどだからな。

 それだけじゃない。
 優しさの化身かな?というぐらい他人を思いやれる子だ。そして男女平等思考を持っているが、紳士としてレディファースト精神をすでに持っているし、俺がいうのもなんだが、歳のわりに物事をよく考えている。
 賢く紳士なんだから将来はモテること間違いなし。すでにお嫁さん候補がいたりもする。体力は…見ないことにして。

 フェスマルク家の生まれで魔法の才能はあるし…ああ。一番大事なことがあった。
 ケルンはこんな姿の俺が大好きだという。ほとんど俺と一緒に過ごしているが、感覚的に子育てしてる気になる。
 一言でいうならかわいすぎか。

 思考を加速させてゼロコンマの時間でつらつらと浮かんできてしまった。だからかぽろっと杖相手にいってしまった。

「は?天使ってときもあるが人間だぞ?」

 杖に自慢するのも変だからと端的に思ったことを伝えたんだが、失敗だ。
 伝えるんじゃなかったとすぐに後悔する。

『何、馬鹿なこといってんっす?』

 ブリザードとかの魔法でも使っているのか?ってくらい冷めきった声音と、空気も冷えた気がした。

 おかしいな。こいつも今は目とかないのに、頭のおかしいものを見たような視線を感じるんだけど。
 ってかお前だけにはいわれたくねぇ!

 いい返してやろうと思ったんだがいきなり『はっ!』とわざとらしい声を出す。

『まさか、エフデってばいたいけなご主人と受粉』
「ぶっ壊すぞ」

 そういう冗談は嫌いだ。それもケルンを使っての冗談だと?
 削るぞ、マジで。

 わりと本気で半分に折ってやろうと探す。小さくすれば少しは性格もマシになってくれねぇかと思う。ってかなれ。

 ちっ…刃物がねぇ…あってもこいつは硬いからケルンの宝箱にいれてある彫刻刀を借りて…いや、他にハンマーとか手頃なもんがあればそれをガンガンと…そうだ叩けばこの歪んだ性格も直るかもだしな。

『冗談っすよ!だから刃物とかを探すのはやめるっす!不穏な気配はさよならしてっす!でも…ばちこい!いやらしい視線っす!』
「あーもう…いいから…ただ次はねぇかんな」

 くねくねする葉っぱをみていると精神がおかしくなりそうなうえに、同レベルになるかもしれないと思うから話を切り上げる。構えば図に乗るからな。
 めんどくせぇ杖。イニシャルMだし。

 といっても…俺がおかしなことをいったからこうなったのか。別におかしなことをいったつもりはねぇんだけどなぁ。

『ああん!…いけずなとこも…あ、それよりも!ご主人のことっす!ただの人なら負担がすごいことになるっす!』

 喜んだ声のあとに真剣になる。切り替えが早い。
 ケルンのことならこいつも真剣になるから、俺も仲間だとこいつを認めている。
 かなり疲れるがな。

「負担っていうが…氷の魔法は父様も使っていたが、そんなに負担になるのか?」

 本の受け売りだが、氷の魔法は使い手といわれるほど有名な人が少ないが、使い手が全然いないわけじゃない。初級なんて氷を作る程度だから飲食店でも使われているらしい。

 上級だと使い手が少ない上に、名前が本に載るとなると…父様の父様、俺たちの祖父であるクオーレお祖父様がいる。
 クオーレお祖父様は戦場で魔法の使いすぎによる衰弱で亡くなった。
 妻であるお祖母様も同じ戦場で亡くなったこと本に書いてあったが…そういやお祖母様は異名しか載ってなくて名前を知らないな。

 その異名は『死なさずの花』だ。
 儚げの美人らしいことはそこそこの腕前の肖像画で知っている。
 お祖母様はエルフの先祖返りで、見た目はエルフだった。
 エルフの先祖返りだから儚げの美人なのは当然だ。

 あ、今はケルンのことに集中しないと…やたらと思考がまとまらないが、眠気でもきたのか?

『普通のは問題ないっす。でもご主人が習得した氷の魔法はかなり特殊みたいっすよ。普通の人族では負担なしでの行使は無理っす』
「特殊?」
『たぶん、魔族の炎や氷とも戦えるっす』
「炎はわかるが…魔族の氷?どういう意味だ?」

 杖のいう特殊の意味がわからなかったのだが、返ってきた言葉に首をかしげる。

『魔族の氷は冷たくて鋭いっす。でもご主人の氷は熱く広いっす!』

 魔族の氷は冷たくて鋭い…氷だもんな…ケルンの氷は熱くて広い?氷が熱くて?…広さとか関係あるのか?

「わかるように説明してくれ」

 杖に限ったことじゃないが、魔法を説明する人はだいたい感覚で説明している。授業でもこんな感じでイメージさせている。ケルンや他の生徒たちはわかっているが、俺にはわからん。どうも具体的に魔法を説明するのは難しいようだ。

『魔法を知らないなら、仕方ないっすねー。いいっすか?魔族の氷は炎でも溶かせないっすからね。同じ氷でも性質が異なる氷だと溶かせるっす…魔族には気をつけるっすよ?』
「そうか…まぁ、魔族なんかと会うなんてないだろ。この辺でも魔物すらいないんだぜ?」

 魔法だから氷の融点が違うってことか?
 やはり専門外のことだといまいちわからないものだな。

 杖が心配しているが、魔族に会うなんてない。魔物も見たことがないのに、魔族を見るなんてどんな確率だって話だ。
 このサイジャル周辺ではたまに猛獣が出るらしいが、今は違うところに行ってしまったのか見かけなくなったって話だし。ティルカからも太鼓判を押してもらっている。

「若様や坊ちゃまの付近に魔物なんていませんよ」

 さわやかな笑顔でいいきっていた。あいつが俺に嘘をつけるはずもねぇし…魔族や魔物は気にしないでいいだろう。

『それはおかしいっす…対応されてんじゃねぇっすか?確か…冒険者?とかいうのが駆除してると思うっすよ』
「冒険者か…」

 あんまりいい思い出がねぇんだけど…まともな冒険者からは話を聞いてみたいんだけど、王都まで行けば冒険者とかと話せるだろうか?
 護衛は必要とかいわれるなら…ティルカでいっか。暇だっていってたし…軍でも下っ端ってのは気楽でいいな。

『そんなことよりも、本題っす。ご主人には人間じゃない血が入ってるっすか?』

 ああ、そうだった。やたらと話がずれてしまうな。やっぱり眠気がきてるせいだな。

「それは当然だろ。他の種族の血は流れてるぞ。獣人とか…あ、お祖母様はエルフの先祖返りだったから、エルフとかもな。スキルとかを考えれば…たぶん、ドワーフも流れてるはずだ」

 純潔主義が横行してもまったく興味がなく、恋愛一直線っていうのがフェスマルク家の家風だ。元凶は…初代のフェスマルクの奥さんがぞっこん押しかけ女房だったらしく、うちは一目惚れでしか結婚しない呪いがかかっている。
 なんて父様が酒を飲み交わしながら、にやっと笑って俺とエセニアを見て教えてくれた。

 母様にのちほど父様は叱られるように仕向けたのはいうまでもない。

 一目惚れか…まぁケルンはまさに血筋というか呪いを受けているな。
 かなり美人の人だったらしいけど、呪い関係のスキルでも持っていたんだろうか。

『エルフ…精霊はどうっすか?』
「精霊様?精霊様と結婚?そんなのが可能なのか?」
『なくはないっす。精霊はエルフに転じるっす!…ただ、下級とかじゃないとできないっす。器が壊れるっすからね』
「転じる…転生か?」

 精霊様と結婚をするなんてお伽噺でも聞いたことのない話だ。いや、この世界の中ではないだけで、別世界では聞いたことがあるが…とはいえ、お伽噺の話でしかない。
 転生だとしても棒神様いわく記憶は無へと帰るっていってたから、前世が精霊様とはわからないと思うんだけど。

『転生…なんか聞いたような言葉っすが、人とし生まれるってことすか?』
「ああ。輪廻転生っていうのはわかるか?」
『なんすか?それって?』

 人間に限らず生き物は生と死を繰り返し、あるときは人間、あるときは動物、あるときは魚、あるときは虫と転生を繰り返す。
 その輪から離れることを目的とした宗教は意外と多くの世界にある。生と死の克服や存在をあげるというお題目を持っている。

 そんなことをかいつまんて説明する

『んー…ちょっと違うんっすよね。精霊が転じるのはそのまま人に転じるんすよ。記憶もそのままっす。受肉して肉体を人にするっす。でも、肉体が朽ちたら精霊に戻るっす』

 どうも輪廻転生ではないようだ。
 杖の言葉で浮かんだのは『取り憑かれる』だ。もしくは寄生なんだが、中身のない肉体に精霊様が入り込むってことなんだろうか。
 あと記憶がそのままっていうのはやはり転生ではないんだろう。

「記憶もか…ってことは、本人のまま肉体の種族だけが変わるってことか?…つまるとこ俺とかお前みたいな感じってことか?」

 俺たちのように意識だけを人形にいれることができるってことなのかと問えば杖は葉っぱを縦に振る。

『その認識でいいと思うっす。自分も受粉のときはあの姿じゃないとだめらしいっすから』
「受粉は置いておいて…精霊様が肉体を得て人になるか…珍しいんじゃねぇか?それって」

 人族と精霊様では時間の概念が違う。一緒にいる時間は精霊様にとっては一瞬だろう。紛れ込んで生活をする精霊様が本当にいるのかと思ってしまったのだ。
 あっても珍しいのかと思えば否定された。

『そうでもないっす。昔っからあるみたいで、エルフの血統が魔法の才能があるのも、魔法に耐えれるってのも精霊の記憶があってのことっす。それを子供に伝えればエルフが魔法を得意になるのも変じゃないっすよ』

 そういや、エルフは精霊の子っていわれてたりするが、そういう事実があってのことか。
 なるほどな。杖の言葉で確信が持てた。

「ご先祖様がもしかしたらそうかもしれないが、だったらケルンは精霊様ではないな」

 ケルンは魔力が那由多もある棒神様に選ばれた子供だ。精霊様の記憶はない。もちろん、取り憑いているような状態の俺も記憶はない。
 むしろ棒神様に記憶はなくなったといわれたのだから、俺が精霊様ってこともないな。

『でも、本人でないとすると魔法を使う器はなかなか広がらないっすから…自分が歯止めになるっすけど…極力避けた方がいいっすね』

 俺に眉があればぴくりと動いただろう。
 ケルンに危害がある魔法なのか?

「それって…反動が強いのか?」
『回復も遅くなるっす。肉体も精神も衰弱していくっす』

 衰弱。クオーレお祖父様の死因だ。

「お祖父様が氷の魔法使いだったのもご先祖様の影響があったんだろうか?…短命だったのもそれが原因か?」
『ご主人のおじいさんのことは知らないっすけど、そうだと思うっすよ。前線とかにいたら便利っすからね』

 便利…便利だからとお祖父様は前線にいたのか?そう思うと…怒りではないが、もやっとした気持ちがわいてくる。

『それと気に』
「お兄ちゃん?どこー?」

 葉っぱを話好きなおばさんのようにぶんぶんと手招きしていた杖だが、ケルンの声にびくっと反応してすっと杖に巻き付いて動きをとめる。
 またろくでもないことをいうつもりだったんだろうな。

「俺はここだぞー。飲み物を飲んでたんだ。起きたのか?」

 ちゃんと寝かしつけていたんだが、まだ眠りが浅かったのか。

「うん…おしっこ…」
「そうか。ついていこうか?」
「うん…待っててね?」
「おう」

 さすがにトイレの中には入らないが扉の前で待っていてやる。寝ぼけてたまにトイレの中にも連れてかれるが今日は寝ぼけてないようだ。
 子供の成長って本当に早いもんだな。

 そんなことを噛み締めてトイレを済ませたケルンと部屋に戻って一緒に寝た。
 手を繋いで寝たからか、子供体温に引きずられて俺も熟睡してしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
八月はほぼ毎日投稿します。
次の章のプロトを書いたり、夜勤の仕事を始めたりとわたわたしておりますが、更新をしていきたいと思います。

それと賞に応募しました。人が読んでくれている実感が持てると執筆速度が速くなるのもあります。
少しでも楽しんでもらえる作品になるようにしていきたいです。
しおりを挟む
感想 43

あなたにおすすめの小説

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜  ※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!  電子書籍は、2026/3/9に発売です!  書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。  イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!  ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...